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◆ 前 文
京都教区は、教会の福音信仰と政治・社会の諸問題を切り離そうとせず、むしろ福音信仰に生きる重要な課題として「宣教とは」と問い続け、課題として取り組んできた。 京都教区の各教会に所属する者、またそれに連なる者は、信仰理解において、また考え方においてさまざまな違いをもっている。けれども、そこに共通しているのは「主に倣いて」という生き方を貫こうとする思いである。京都教区は福音信仰に生きる者が形作る共同体として、各個教会の自主性を尊重しながら共に歩み、宣教の業を担って行くことを大切にして教区形成をしてきた。これが京都教区の「合同教会」についての基本的理解でもある。 今、京都教区は、各教会が宣教連帯を深めて行くことを必要としている。京都教区の諸教会は、協力して宣教の業を担う共同体としての「合同教会」の形成を目指す。 ◆ 宣 教 基 本 方 針
私たちは、聖書に証しされている神を唯一の主として崇める。それにもかかわらず、かつての大戦においては、この唯一の神をないがしろにして天皇を崇め、戦争に協力した歴史的事実がある。このことを深く反省し、「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白(1967年3月26日)」を重んじる。 私たちの信じる神は、人の苦しみを見、叫びを聞き、痛みを知る神である。その神がイエス・キリストにおいて生きて働いておられる。イエス・キリストの宣教は、さまざまな人に手を差し伸べ、それぞれの苦しみを共に担い、神の赦しの愛を伝えるものであった。そしてその福音を宣べ伝え、神のわざに参与する宣教の働きにイエス・キリストは私たちを招いておられる。 私たちは、現実から聖書に聞き、また聖書から現実を見るという姿勢を重んじ、課題に取り組んできたが、さらにイエス・キリストの御心に問いつつ、宣教の業を担っていく。 ◆ 宣 教 基 本 方 策 ◎「宣教」
聖書に証しされている唯一の神を礼拝し、福音を宣べ伝える。そのために教会・地区・教区の協働の業として「宣教」を位置づけ、相互の連携によって宣教力の向上と充実を目指します。
◎「連帯/交流」
教会の生命と新生は、各個教会、各地区、教区が諸課題を共に担い合うことによって生み出されます。教会の光を輝かせるために、各教会の喜びと苦しみを互いに受けとめて連帯することを目指し、共に取り組みます。
◎「共生」
互いの「違い」を認め合い、大切にし合うことによって、生きることの豊かさを作り出すことを目指し歩みます。
→性差別問題 →同性愛者差別問題 →性同一性しょうがい差別問題 →しょうがい者差別問題 →セクシュアルハラスメント問題 →在日・滞日外国人差別問題 ◎「平和」
「平和をつくりだす」ことはわたしたちに求められ続けている課題です。その担い手の一人として生きることによって、福音に生きる生き方を具体的に示します。
また憲法20条の改悪に反対し、信教の自由・政教分離を護る。 ◎「環境」
世界規模で進んでいる自然の生態系の破壊は、次世代の未来を奪うことにつながります。東日本大震災での原発事故による被曝の問題が問いかけている「環境のかけがえのなさ」と、それをいかに守るのかという課題に向き合い、取り組みます。
前文/宣教基本方針:2012年策定 宣教基本方策:2013年策定 但し、宣教方針については10年、宣教方策については2年を目処にそれぞれ検討を加える。 |
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