第88回(合同後第58回) 2024年度
京都教区定期総会議案報告書
日 時 2024年5月17日(金)10:00~18:00
~18日(土) 9:00~12:00
場 所 日本基督教団 京都丸太町教会
〒606-8395 京都市左京区東丸太町24-2
TEL 075-771-2086
FAX 075-771-0733
日 本 基 督 教 団 京 都 教 区
総会期間中のお願い
・議事進行にご協力願います。
・議場で発言をされる時には、マイクを通して最初に、議員番号、お名前をお告げ願います。
・発言は簡潔にお願いします。
第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白
わたくしどもは、1966年10月、第14回教団総会において、教団創立25周年を記念いたしました。今やわたくしどもの真剣な課題は「明日の教団」であります。わたくしどもは、これを主題として、教団が日本及び世界の将来に対して負っている光栄ある責任について考え、また祈りました。
まさにこのときにおいてこそ、わたくしどもは、教団成立とそれにつづく戦時下に、教団の名において犯したあやまちを、今一度改めて自覚し、主のあわれみと隣人のゆるしを請い求めるものであります。
わが国の政府は、そのころ戦争遂行の必要から、諸宗教団体に統合と戦争への協力を、国策として要請いたしました。
明治初年の宣教開始以来、わが国のキリスト者の多くは、かねがね諸教派を解消して日本における一つの福音的教会を樹立したく願ってはおりましたが、当時の教会の指導者たちは、この政府の要請を契機に教会合同にふみきり、ここに教団が成立いたしました。
わたくしどもはこの教団の成立と存続において、わたくしどもの弱さとあやまちにもかかわらず働かれる歴史の主なる神の摂理を覚え、深い感謝とともにおそれと責任を痛感するものであります。
「世の光」「地の塩」である教会は、あの戦争に同調すべきではありませんでした。まさに国を愛する故にこそ、キリスト者の良心的判断によって、祖国の歩みに対し正しい判断をなすべきでありました。
しかるにわたくしどもは、教団の名において、あの戦争を是認し、支持し、その勝利のために祈り努めることを、内外にむかって声明いたしました。
まことにわたくしどもの祖国が罪を犯したとき、わたくしどもの教会もまたその罪におちいりました。わたくしどもは「見張り」の使命をないがしろにいたしました。心の深い痛みをもって、この罪を懺悔し、主にゆるしを願うとともに、世界の、ことにアジアの諸国、そこにある教会と兄弟姉妹、またわが国の同胞にこころからのゆるしを請う次第であります。
終戦から20年余を経過し、わたくしどもの愛する祖国は、今日多くの問題をはらむ世界の中にあって、ふたたび憂慮すべき方向に向かっていることを恐れます。この時点においてわたくしどもは、教団がふたたびそのあやまちをくり返すことなく、日本と世界に負っている使命を正しく果たすことができるように、主の助けと導きを祈り求めつつ、明日にむかっての決意を表明するものであります。
1967年3月26日 復活主日
日 本 基 督 教
団
総会議長 鈴木正久
京都教区宣教基本方針・方策
前 文
京都教区は、教会の福音信仰と政治・社会の諸問題を切り離そうとせず、むしろ福音信仰に生きる重要な課題として「宣教とは」と問い続け、課題として取り組んできた。
京都教区の各教会に所属する者、またそれに連なる者は、信仰理解において、また考え方においてさまざまな違いをもっている。けれども、そこに共通しているのは「主に倣いて」という生き方を貫こうとする思いである。京都教区は福音信仰に生きる者が形作る共同体として、各個教会の自主性を尊重しながら共に歩み、宣教の業を担って行くことを大切にして教区形成をしてきた。これが京都教区の「合同教会」についての基本的理解でもある。
今、京都教区は、各教会が宣教連帯を深めて行くことを必要としている。京都教区の諸教会は、協力して宣教の業を担う共同体としての「合同教会」の形成を目指す。
宣教基本方針
私たちは、聖書に証しされている神を唯一の主として崇める。それにもかかわらず、かつての大戦においては、この唯一の神をないがしろにして天皇を崇め、戦争に協力した歴史的事実がある。このことを深く反省し、「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」(1967年3月26日)を重んじる。
私たちの信じる神は、人の苦しみを見、叫びを聞き、痛みを知る神である。その神がイエス・キリストにおいて生きて働いておられる。イエス・キリストの宣教は、さまざまな人に手を差し伸べ、それぞれの苦しみを共に担い、神の赦しの愛を伝えるものであった。そしてその福音を宣べ伝え、神のわざに参与する宣教の働きにイエス・キリストは私たちを招いておられる。
私たちは、現実から聖書に聞き、また聖書から現実を見るという姿勢を重んじ、課題に取り組んできたが、さらにイエス・キリストの御心に問いつつ、宣教のわざを担っていく。
宣教基本方策
◎「宣教」
聖書に証しされている唯一の神を礼拝し、福音を宣べ伝える。そのために教会・地区・教区の協働の業として「宣教」を位置づけ、相互の連携によって宣教力の向上と充実を目指します。
○積極的に伝道を進めて、教勢の回復をはかる。
・「共同牧会」「教会協力」「教会交流」「巡回教師」等(註1)
○生涯にわたって信仰生活を送ることができる教会をめざす。
・「こどもの教会」を育成する。
・青年を育成するために宣教の拠点を整える。
・高齢者の信仰生活を支える。
○地域に生きる教会となる。
○宣教連帯のため、デナリオン献金・教職互助献金運動を推進する。
○京都教区センターに教会を設立する。
◎「連帯/交流」
教会の生命と新生は、各個教会、各地区、教区が諸課題を共に担い合うことによって生み出されます。
教会の光を輝かせるために、各教会の喜びと苦しみを互いに受けとめて連帯することを目指し、共に取り組みます。
○教会間の連帯を深め、交流を推進する。(註2)
○共同研修を行う。(註3)
○諸教区またアジア・世界の教会および関係組織と連帯して、それぞれの課題に取り組む。
・沖縄教区の教会と連携し「合同のとらえなおしと実質化」を推進する。
・在日大韓基督教会との連帯を深める。
・韓國基督教長老會大田老會との交流を深める。
・CGMB(Common Global Ministries Board 共同世界宣教局)との連携をはかる。
○新しい負担金制度の円滑な運用をはかる。
◎「共生」
互いの「違い」を認め合い、大切にし合うことによって、生きることの豊かさを作り出すことを目指し歩みます。
○人権の尊重。いかなる差別も許さない。
・部落差別問題
・性差別問題
・同性愛者差別問題
・性同一性しょうがい者差別問題
・しょうがい者差別問題
・セクシュアル・ハラスメント問題
・在日・滞日外国人差別問題
○野宿生活者の人権を守り、夜回りの活動を支援する。
○内外の課題と向き合い、多文化共生社会の形成をめざす。
○こどもや高齢者、子育て世代の人たちが抱えている問題と取り組む。
◎「平和」
「平和をつくりだす」ことはわたしたちに求められ続けている課題です。
その担い手の一人として生きることによって、福音に生きる生き方を具体的に示します。
○天皇制の強化を許さない。
○主権在民・平和主義・基本的人権をうたった「日本国憲法」を護る。
とくに憲法9条を尊重し、自衛隊の海外派遣に反対する。
また憲法20条の改悪に反対し、信教の自由・政教分離を護る。
○思想・信条の自由に対する国家の介入に反対する。
・日の丸・君が代の強制に反対する。
・改定教育基本法に反対する。
・改定宗教法人法に反対する。
○戦争の出来る国づくりに反対する。
○戦後補償問題と取り組む。
○沖縄・辺野古の米軍新基地建設に反対する。
◎「環境」
世界規模で進んでいる自然の生態系の破壊は、次世代の未来を奪うことにつながります。
東日本大震災での原発事故による被曝の問題が問いかけている「環境のかけがえのなさ」と、それをいかに守るのかという課題に向き合い、取り組みます。
○自然破壊に反対し、環境問題に取り組む。
○原子力発電に反対し、ライフスタイルの転換を含んだ省エネルギー、自然エネルギーの導入を目指す。
○自然災害に対する支援体制の充実を目指す。
〈註1〉
1)共同牧会:教会員の減少などによって専任の教師を招聘できなくなった教会・伝道所が礼拝を続けられるように地区や近隣の教師が協力体制をつくり、礼拝を守る。
2)教会協力:小規模教会が対象になる場合に、いくつかの教会がチームを組んで支援を行う。課題を担い、取り組んでいる教会の働きに参加、あるいは支援する。
3)教会交流:講壇交換を発展させ、例えば1年間相互の教会の週報や月報、行事、その他の教会活動について情報を交換し合い、相互訪問なども行って連帯を育む。
4)巡回教師:教区、あるいは地区に巡回教師をおき、各教会・伝道所の働きを支援する。また地区としてのプログラムを企画し地区活動を活性化させる。教会の担任教師に巡回教師としての役割も担ってもらう。その場合には活動費等を関係教会あるいは地区でも分担する。
〈註2〉
1)人的支援:例えば一定期間の人的派遣を行う。(礼拝への出席、地域の状況を踏まえた検討を行う、こどもの教会行事等への人の紹介ほか)
2)プログラム支援(行事や集会の企画ほか):教区宣教方策に基づいた取り組み、集会、研修会などの開催を地区単位で行う。また、各教会、伝道所の行事、集会等への支援を行う。
3)経済的支援:協力教会となって継続的な支援を担う。
〈註3〉
1)教区の宣教課題を近隣の教会が協力して学び、取り組む。講師費用を分担なども行う。
2)関係学校との共同研修:青年を対象にした研修(関係学校の学生への呼びかけ)
3)バザールカフェの活用
前文/宣教基本方針 2012年5月4日
第76回(合同後第46回)日本基督教団京都教区総会
宣教基本方策 2013年5月4日
第77回(合同後第47回)日本基督教団京都教区総会
宣教基本方策1項追加 2016年5月4日
第80回(合同後第50回)日本基督教団京都教区総会
目 次
礼拝式次第
議員名簿 1
1 総会仮執行順序 6
2 議 案 8
3 教区活動報告
〔報告1〕議長報告 10
〔報告2〕教務報告 19
〔報告3〕常置委員会報告 22
・巡回教師報告 66
・京都教区総会に関する伝達(教団宛) 68
〔報告4〕常置委員会小委員会報告
(1)セクシュアル・ハラスメント問題小委員会 69
(2)京都教区センター運営小委員会 70
(3)災害対策小委員会 73
(4)韓國基督教長老會大田老會との交流小委員会 76
(5)教区史編纂小委員会 79
(6)宣教基本方針・方策検討小委員会 79
〔報告5〕部・委員会・特設委員会報告
(1)宣教部 81
(2)教師部 86
(3)財務部 88
(4)人事部 91
(5)アジア宣教活動委員会 91
(6)教職謝儀委員会 99
(7)障がい者問題特設委員会 102
(8)部落解放センター運営特設委員会 104
(9)「教会と社会」特設委員会 106
(10)性差別問題特設委員会 118
(11)「合同」問題特設委員会 121
(12)不登校・ひきこもりの青少年や家族と共に歩む特設委員会 123
〔報告6〕地区報告
(1)滋賀地区 125
(2)両丹地区 150
(3)京都南部地区 155
4 教区会計報告・予算案
(1)貸借対照表 179
(2)財産目録 180
(3)2023年度決算報告・2024年度予算案 182
(4)特別会計 184
(5)預り金 188
(6)積立金 188
(7)特別会計貸借対照表 189
(8)2023年度負担金受領表・2024年度負担金割当額案 190
(9)宣教連帯献金(デナリオン献金など)受領一覧表 193
5 諸資料
(1)2023年度京都教区定期総会議事録 197
(2)日本基督教団京都教区規則 231
(3)日本基督教団京都教区部落解放センター規約 237
(4)京都教区センター資産の移管に関する覚書 239
(5)韓國基督教長老會大田老會と日本基督教団京都教区の相互交流のための同意書・関係文書 243
(6)議案報告書の書式について 247
(7)教区諸制度一覧 248
(8)第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白
開 会 礼 拝
総会第1日―2024年5月17日(金)10:00~10:20
司会 横田明典(近江金田) 説教・追悼祈祷 今井牧夫(京北)
奏楽 山内直美(京都丸太町) 逝去者名簿朗読 松下道成(洛陽)
前 奏 奏 楽 者
讃 美 歌 21-7番 一 同
祈 祷 司 会 者
聖 書 ルカによる福音書 11章5~13節 〃
説 教 「力動する願い」 説 教 者
祈 祷 〃
2023年度教区逝去者(信徒・教師)名簿朗読 朗 読 者
追 悼 祈 祷 祈 祷 者
讃 美 歌 21-460番(1~4番) 〃
祝 祷 説 教 者
後 奏 奏 楽 者
准 允(じゅんいん) 式 礼 拝
総会第2日―2024年5月18日(土)9:00~9:30
司式 今井牧夫(京北) 奏楽 加藤真子(京都丸太町)
志願者 赤岩英里香(京都復興) 徳田恵美奈(近江兄弟社中高)
前 奏 奏 楽 者
讃 美 歌 21-97番 一 同
祈 祷 司 式 者
聖 書 マタイによる福音書 16章15~20節 〃
式 辞 〃
所 信 表 明 准 允 志 願 者
召 命 の 約 束 〃
准 允 の 祈 り 司 式 者
宣 言 〃
派 遣 21-92番 一 同
祝 祷 受領者(全員が順に行う)
後 奏 奏 楽 者
※「21」は讃美歌21の略称です。
教区総会議員名簿
〔滋 賀 地 区〕
2024年4月1日現在 ○印は教師
番号 教 会 名 名 前 備考
1 大津 平 山 正 道(ひらやままさみち) ○
2 〃 上 田 佳 子(うえだよしこ)
3 大津東 今 井 圭 介(いまいけいすけ) ○
4 〃 原 田 潔(はらだきよし)
5 膳所 大 山 修 司(おおやましゅうじ) ○
6 〃 高 林 君 代(たかばやしきみよ)
7 石山 大 坪 信 章(おおつぼのぶあき) ○
8 〃 南 浦 陽 子(みなみうらようこ)
9 堅田 東 昌 吾(あずましょうご) ○
10 〃 岡 田 智 樹(おかだともき)
11 草津 横 田 法 子(よこたのりこ) ○
12 〃 永 島 鉄 雄(ながしまてつお)
13 水口 谷 村 德 幸(たにむらのりゆき) ○
14 〃 谷 村 耕 太(たにむらこうた)
15 甲西 小 西 清 信(こにしきよのぶ) ○
16 近江八幡 深 見 祥 弘(ふかみよしひろ) ○
17 〃 田 中 郁 子(たなかいくこ)
18 近江金田 横 田 明 典(よこたあきのり) ○
19 〃 井 上 伸 一(いのうえしんいち)
20 近江平安 鳥 井 新 平(とりいしんぺい) ○
21 〃 河 合 進 一(かわいしんいち)
22 八日市 川 上 信(かわかみしん) ○
23 〃 廣 野 尊 士(ひろのたかし)
24 安土 森 喜 啓 一(もりきけいいち) ○
25 〃 西 治 正 明(にしじまさあき)
26 能登川 谷 香 澄(たにかすみ) ○
27 〃 松 井 泰 子(まついやすこ)
28 彦根 森 岡 高 康(もりおかたかやす) ○
29 〃 安 髙 美都子(やすたかみつこ)
30 長浜 井 上 正 道(いのうえまさみち) ○
31 〃 藤 森 寿美子(ふじもりすみこ)
32 今津 後 藤 聡(ごとうさとし) ○
33 〃 谷 本 聰 子(たにもととしこ)
34 大溝 (東 昌 吾)(あずましょうご) ○
35 〃 高 城 弘 子(たかぎひろこ)
36 安曇川 関 雅 人(せきまさと) ○
〔両 丹 地 区〕
37 福知山 安 藤 昭 良(あんどうあきよし) ○
38 〃 吉 見 恵 子(よしみけいこ)
39 東舞鶴 山 下 瑞 音(やましたみづね) ○
40 〃 有 川 悟(ありかわさとる)
41 丹陽 德 舛 和 祐(とくますかずひろ) ○
42 〃 徳 舛 文 子(とくますふみこ)
43 物部 米 倉 渚(よねくらなぎさ) ○
44 〃 上 山 美智代(うえやまみちよ)
45 丹後宮津 韓 亨 模(はんひょんも) ○
46 〃 達 正 志(たつまさし)
47 丹波新生 片 岡 広 明(かたおかひろあき) ○
48 (推) 〃 宇 田 慧 吾(うだけいご) ○
49 〃 今 井 惠 一(いまいけいいち)
50 夜久野 (横 田 明 典)(よこたあきのり) ○
51 大江野の花 (米 倉 渚)(よねくらなぎさ) ○
52 〃 人 見 聖 子(ひとみきよこ)
53 北丹峰山 (信 岡 茂 浩)(のぶおかしげひろ) ○
54 北丹峰山 櫛 田 匠(くしだたくみ)
〔京都南部地区〕
55 平安 小笠原 純(おがさわらじゅん) ○
56 〃 宮 本 和 則(みやもとかずのり)
57 京北 今 井 牧 夫(いまいまきお) ○
58 〃 成 田 耕一郎(なりたこういちろう)
59 賀茂 藤 浪 敦 子(ふじなみあつこ) ○
60 〃 伊 藤 久 宣(いとうひさのぶ)
61 京都葵 内 山 友 也(うちやまともなり) ○
62 〃 澤 田 香 織(さわだかおり)
63 鴨東 西 村 二 朗(にしむらじろう) ○
64 〃 山 根 順 子(やまねじゅんこ)
65 北白川 飯 島 信(いいじままこと) ○
66 〃 片 柳 榮 一(かたやなぎえいいち)
67 加茂川 上 林(うえばやし) ルツ子(こ) ○
68 〃 上 林 暁(うえばやしさとる)
69 京都西田町 中 川 好 幸(なかがわよしゆき) ○
70 〃 藤 本 良 恵(ふじもとよしえ)
71 錦林 荒 木 富 益(あらきとます) ○
72 〃 野 田 訓 男(のだくにお)
73 京都丸太町 大 賀 幸 一(おおがこういち) ○
74 〃 大久保 幸 子(おおくぼさちこ)
75 洛東 中 村 充 時(なかむらじゅうじ) ○
76 〃 中 井 和 夫(なかいかずお)
77 京都上賀茂 生 田 香緒里(いくたかおり) ○
78 〃 南大路 文 子(みなみおおじふみこ)
79 紫野 渡 邊 大 修(わたなべひろのぶ) ○
80 〃 志 賀 勉(しがつとむ)
81 洛北 久保田 拓 志(くぼたたかし) ○
82 〃 井 上 直(いのうえなお)
83 洛西 柳 井 一 朗(やないいちろう) ○
84 〃 池 田 令 子(いけだれいこ)
85 ゴスペルハウス 金 度 亨(きむどひょん) ○
86 〃 千 仁 根(ちょんいんぐん)
87 西陣 俣 田 浩 一(まただこういち) ○
88 〃 木 村 一 紀(きむらかずのり)
89 京都教区センター (岸 本 兵 一(きしもとひょういち)) ○
90 同志社 菅 根 信 彦(すがねのぶひこ) ○
91 〃 工 藤 基(くどうもとい)
92 洛陽 松 下 道 成(まつしたみちなり) ○
93 〃 藤 井 章 雄(ふじいあきお)
94 室町 浅 野 献 一(あさのけんいち) ○
95 〃 吉 田 一 穂(よしだかずほ)
96 京都上桂 奈 良(なら) いずみ ○
97 桂 熊 谷 沙 蘭(くまがいさら) ○
98 〃 石 若 義 雄(いしわかよしお)
99 京都さふらん 尾 堂 隆 哉(おどうたかや) ○
100 〃 山 内 祥 義(やまうちよしのり)
101 京都 入 治 彦(いりはるひこ) ○
102 〃 上 田 泰 正(うえだやすまさ)
103 京都御幸町 村 島 義 也(むらしまよしや) ○
104 〃 相 田 登志夫(あいだとしお)
105 京都大宮 渡 邊 宣 一(わたなべせんいち) ○
106 〃 西 川 郁 子(にしかわゆうこ)
107 京都復興 深 谷 与那人(ふかやよなと) ○
108 〃 髙 橋 和 郎(たかはしかずろう)
109 洛南 井 上 勇 一(いのうえゆういち) ○
110 〃 吉 﨑 信 一(よしざきしんいち)
111 京都西大路 武 俊 彦(たけとしひこ) ○
112 〃 濵 田 具 秀(はまだともひで)
113 上鳥羽 兼 松 豊(かねまつゆたか) ○
114 〃 林 田(はやしだ) みどり
115 小栗栖 (前 川 裕(まえかわゆたか)) ○
116 醍醐 津 田 一 夫(つだかずお) ○
117 〃 矢 島 哲 夫(やじまてつお)
118 伏見東 与 田 正 和(よだまさかず) ○
119 〃 梅 田 契 子(うめだけいこ)
120 伏見 宮 川 経 範(みやがわつねのり) ○
121 〃 中 西 勝 彦(なかにしかつひこ)
122 世光 新 井 純(あらいじゅん) ○
123 〃 松 井 實(まついみのる)
124 向島 黒 多 健(くろだたけし) ○
125 向日町 宮 地 健 一(みやちけんいち) ○
126 〃 登 森 文 子(ともりふみこ)
127 長岡京 韓 守 信(はんすしん) ○
128 〃 廣 澤 創(ひろさわはじめ)
129 チャペル福音館 廣 畑 涙 嘉(ひろはたるか) ○
130 西が丘 榎 本 栄 次(えのもとえいじ) ○
131 〃 延 原 正 海(のぶはらまさみ)
132 宇治 早 瀬 和 人(はやせかずと) ○
133 〃 奥 田 豊(おくだゆたか)
134 宇治大久保 (前 川 裕(まえかわゆたか)) ○
135 西小倉めぐみ 棚 谷 直 巳(たなやなおみ) ○
136 〃 門 戸 幸 子(もんこゆきこ)
137 城陽 松 田 直 樹(まつだなおき) ○
138 〃 山 下 敏 夫(やましたとしお)
139 八幡ぶどうの木 川 上 幹 太(かわかみかんた) ○
140 〃 榮 美和子(さかえみわこ)
141 大住世光 岸 本 兵 一(きしもとひょういち) ○
142 〃 乾 幸 恵(いぬいゆきえ)
143 泉 (岸 本 兵 一(きしもとひょういち)) ○
144 神学教師 村 山 盛 葦(むらやまもりよし) ○
145 〃 木 谷 佳 楠(きたにかなん) ○
146 教務教師 石 川 眞 弓(いしかわまゆみ) ○
147 〃 西 原(にしはら) ももこ ○
148 〃 森 田 喜 基(もりたよしき) ○
149 〃 山 下 智 子(やましたともこ) ○
150 巡回教師 堀 江 有 里(ほりえゆり) ○
151 (推)小栗栖 日 置 光 子(へきみつこ)
152 (推) 泉 吉 岡 菊 子(よしおかきくこ)
153 (推)信徒宣教師 マーサ・メンセンディーク
154 (推)クラッパード
イン代表理事 木 村 良 己(きむらよしみ) ○
*議員番号48の推薦は、1998年度第62回(合同後第32回)教区総会での決定による。
教区総会准議員名簿
番号 教 会 名 名 前
1 草 津 北 脇 真 紀(きたわきまき)
2 水 口 松 永 明 夫(まつながあきお)
3 近江八幡 仁 村 真 司(にむらしんじ)
4 丹波新生 マオホ・マライケ
5 加茂川 上 林 護(うえばやしまもる)
6 平 安 山 下 毅(やましたたけし)
7 京都丸太町 石 川 立(いしかわりつ)
8 〃 (石 川 眞 弓(いしかわまゆみ))
9 京都上賀茂 浜 本 京 子(はまもときょうこ)
10 紫野 (木 村 良 己(きむらよしみ))
11 ゴスペルハウス 川 崎 直 己(かわさきなおき)
12 西陣 田 代 英 樹(たしろひでき)
13 京都さふらん 稲 野 琢 也(いなのたくや)
14 京 都 入 順 子(いりじゅんこ)
15 〃 大 林 叡 貴(おおばやしえいき)
16 洛 南 木 谷 英 文(きたにひでふみ)
17 〃 吉 居 美 緒(よしいみお)
18 小栗栖 所 久 雄(ところひさお)
19 伏 見 宮 川 裕美子(みやがわゆみこ)
20 世 光 後 宮 嗣(うしろくつぐ)
21 向 島 平 田 義(ひらたただし)
22 〃 金 徳 煥(きむとっくゎん)
23 〃 岡 嶋 千 宙(おかじまちひろ)
24 宇 治 山 下 裕 三(やましたゆうぞう)
25 〃 徐 珊 珊(じょさんさん)
26 城 陽 松 田 祈(まつだいのり)
27 神学教師 越後屋 朗(えちごやあきら)
28 〃 (木 谷 佳 楠(きたにかなん))
29 神学教師 小 原 克 博(こはらかつひろ)
30 〃 関 谷 直 人(せきやなおと)
31 〃 村 上(むらかみ) み か
32 〃 (村 山 盛 葦(むらやまもりよし))
33 教務教師 小 﨑 眞(こざきまこと)
34 〃 中 村 信 博(なかむらのぶひろ)
35 〃 (山 下 智 子(やましたともこ))
36 〃 川 江 友 二(かわえゆうじ)
37 〃 桜 井 希(さくらいのぞみ)
38 〃 (西 原(にしはら) ももこ)
39 〃 朴 元 婀 怜(えもとあれん)
40 〃 平 松 譲 二(ひらまつじょうじ)
41 〃 (生 田 香緒里(いくたかおり))
42 〃 中 川 好 幸(なかがわよしゆき)
43 〃 (石 川 眞 弓(いしかわまゆみ))
44 〃 李 元 重(いうぉんじゅ)
45 〃 (森 田 喜 基(もりたよしき))
46 〃 松 岡 由香子(まつおかゆかこ)
47 〃 東 希(あずまのぞみ)
48 〃 浅 居 正 信(あさいまさのぶ)
49 隠退教師 内 山 宏(うちやまひろし)
50 〃 宇 山 進(うやますすむ)
51 〃 大 橋 弘(おおはしひろし)
52 〃 清 島 恒 徳(きよしまつねのり)
53 〃 草 刈 孝 昭(くさかりたかあき)
54 〃 熊 本 絹 江(くまもときぬえ)
55 〃 倉 橋 剛(くらはしつよし)
56 〃 近 藤 十 郎(こんどうじゅうろう)
57 隠退教師 齊 藤 善 子(さいとうよしこ)
58 〃 坂 井 虔(さかいけん)
59 〃 坂 本 雅 紀(さかもとまさのり)
60 〃 佐 藤 博(さとうひろし)
61 〃 澤 田 勇(さわだいさむ)
62 〃 塩 見 三 雄(しおみみつお)
63 〃 清 水 潔(しみずきよし)
64 〃 高 橋 初 生(たかはしはつお)
65 〃 多 芸 正 之(たげいまさゆき)
66 〃 谷 本 一 廣(たにもとかずひろ)
67 〃 千 葉 宣 義(ちばのぶよし)
68 〃 張 悦 子(ちゃんよるちゃ)
69 〃 中 村 悦 也(なかむらえつや)
70 〃 奈 良 譽 夫(ならよしお)
71 〃 原 田 純 子(はらだすみこ)
72 〃 平 田 哲(ひらたさとし)
73 〃 前 島 隆 志(まえじまたかし)
74 隠退教師 村 上 宏(むらかみひろし)
75 〃 森 里 信 生(もりさとのぶお)
76 〃 山 下 慶 親(やましたよしちか)
77 〃 山 根 芳 枝(やまねよしえ)
78 (推)甲 西 青 木 博(あおきひろし)
79 (推)安 曇 川 今 西 真粧美(いまにしまさみ)
80 (推)小 栗 栖 前 川 裕(まえかわゆたか)
81 (推)チャペル福音館 中 村 惠(なかむらめぐみ)
82 (推)向 島 笹 原 翔(ささはらしょう)
83 (推)北丹峰山 信 岡 茂 浩(のぶおかしげひろ)
84 (推)無任所教師 古 森 敬 子(こもりけいこ)
85 (推)京都南部地区女性部 森 谷 千 博(もりたにちひろ)
86 (推)教区会計監査委員 木 下 千 鶴(きのしたちづる)
87 (推)教務教師 徳 田 恵美奈(とくだえみな)
88 (推)京都復興 赤 岩 英里香(あかいわえりか)
89 (推)常置委員 冨 増 献 兒(とみますけんじ)
90 〃 松 田 規(まつだただし)
( )は今総会の正議員。
1 総会仮執行順序
5月17日(金) ―第1日目―
議員登録(受付)開始 9:30
1 開会礼拝 ―2023年度逝去者(信徒・教師)追悼を含めて― 10:00
司式 横田明典(近江金田) 説教・追悼祈祷 今井牧夫(京北)
逝去者名簿朗読 松下道成(洛陽) 奏楽 山内直美(京都丸太町)
2 オリエンテーション 柳井一朗(総会準備委員長) 10:30
3 挨 拶
(1)在日大韓基督教会関西地方会京都地区
(2)教団年金局理事会
(3)韓國基督教長老會 大田(テジョン)老會長(文面紹介)
4 組織会(受付の議員出席確認により総会の定足数確認を行う)~開会宣言 10:50
5 議 事〈1〉
(1)組織会に関する件(冒頭の組織会の結果を確認する)
(2)補助書記選任に関する件
(3)仮執行順序に関する件
(4)推薦議員に関する件
(5)特別委員選任に関する件
(6)教区総会議長報告に関する件
(7)教務・教勢報告に関する件
(8)常置委員会報告に関する件
(9)教団総会議員選挙に関する件
「建議・請願」受付説明
休 憩 12:00
6 議 事〈2〉 13:15
(10)准允式執行に関する件
(11)常置委員会小委員会報告に関する件
(12)部・常設委員会・特設委員会報告に関する件
(13)地区報告に関する件
休 憩 15:00
7 議 事〈3〉 15:20
(14)会計監査報告に関する件
(15)2023年度教区会計決算報告に関する件
(16)2023年度教区会計剰余金処理に関する件
8 協議会〈1〉「教団三役1名への質問と回答~教団財政削減の展望」 16:20
司会 今井牧夫 教団三役1名 黒田若雄 書記
9 協議会〈2〉「コロナ禍の痛みを超えて~教会・教区の財政の今後」 17:00
司会 横田明典
発題(各15分) 冨増献兒(西小倉めぐみ) 小笠原 純(平安)
議事休会(第1日目終了) 18:00
5月18日(土) ―第2日目―
10 准允式 礼拝 司式 今井牧夫(京北) 奏楽 加藤真子(京都丸太町) 9:00
准允予定 赤岩絵里香(京都復興) 徳田恵美奈(近江兄弟社中高)
11 議 事〈4〉 9:45
(17)建議・請願に関する件
(18)2024年度教区会計予算案に関する件
(19)2024年度教区負担金割当額案に関する件
休 憩 11:00
12 議 事〈5〉 11:10
(20)2025年度京都教区定期総会開催に関する件
(21)2024年度京都教区定期総会議事録承認に関する件
(22)感謝決議 感謝の辞 原田 潔(大津東)
13 閉会祈祷 閉会宣言 12:00
2 議 案
【議案第1号】組織会に関する件 提案者 常置委員会
【議案第2号】補助書記選任に関する件 提案者 常置委員会
推薦候補者 (招集者)松田直樹(城陽) 大坪信章(石山)
【議案第3号】仮執行順序に関する件 提案者 常置委員会
【議案第4号】推薦議員に関する件 提案者 常置委員会
提 案 京都教区規則第2条(5)により、総会議員数の8/100以内で別紙の通り推薦する。
今回の推薦基準は以下の通り。
1 議席を持たない伝道所の信徒 2名(第55回教区総会決議による)
2 常置委員会が推薦する者 2名
(1)第62回教区総会決議による丹波新生教会担任教師
(2)一般財団法人クラッパードイン代表理事
3 信徒宣教師 1名
【議案第5号】特別委員選任に関する件 提案者 常置委員会
提 案 京都教区規則第20条により、特別委員・投票委員の選任を別紙の通り提案する。
1 議事運営委員 5名
2 報告審査委員 5名
3 財務審査委員 5名
4 建議請願審査委員 3名
5 教会記録審査委員 5名
6 選挙管理委員 10名
【議案第6号】議長報告に関する件 提案者 常置委員会
【議案第7号】教務・教勢報告に関する件 提案者 常置委員会
【議案第8号】常置委員会報告に関する件 提案者 常置委員会
【議案第9号】教団総会議員選挙に関する件 提案者 常置委員会
【議案第10号】准允式執行に関する件 提案者 常置委員会
提 案 京都規則第15条(3)により、准允式を行う。
准允志願者 赤岩絵里香(京都復興) 徳田恵美奈(近江兄弟社中高)
【議案第11号】常置委員会小委員会報告に関する件 提案者 常置委員会
【議案第12号】部・委員会・特設委員会報告に関する件 提案者 常置委員会
【議案第13号】地区報告に関する件 提案者 常置委員会
【議案第14号】会計監査報告に関する件 提案者 常置委員会
【議案第15号】2023年度教区会計決算報告承認に関する件 提案者 常置委員会
【議案第16号】2023年度教区会計剰余金処理に関する件 提案者 常置委員会
提 案 2023年度教区経常会計剰余金(3,260,028円)を、下記(1)(2)を2024年度特別会計教区資金に繰り入れ、(3)は特別会計営繕特別積立金に繰り入れ、(4)は経常会計に残すことを提案する。
(1)教区負担金軽減措置金(各個教会・伝道所の負担金削減の原資) 2,500,000円
(2)クラッパードイン移管関係費(移管手続きと関連準備事項の費用) 300,000円
(3)営繕特別積立金(教区センター老朽化への対応) 100,000円
(4)2024年度教区経常会計へ繰越金 360,028円
【議案第17号】建議・請願に関する件 提案者 常置委員会
【議案第18号】2024年度教区会計予算案承認に関する件 提案者 常置委員会
【議案第19号】2024年度教区負担金各教会割当額案承認に関する件 提案者 常置委員会
【議案第20号】2025年度京都教区定期総会開催に関する件 提案者 常置委員会
提 案 2025年度第89回(合同後第59回)京都教区定期総会を下記の通り開催する。
コロナ禍などによる万が一の変更を行う場合は、常置委員会に判断を一任する。
日時 2025年5月16日(金)~17日(土) 会場 平安教会
総会中にアメリカンボード京都宣教150周年記念礼拝を行う。
【議案第21号】2024年度京都教区定期総会議事録承認に関する件 提案者 常置委員会
提 案 2024年度第88回(合同後第58回)京都教区定期総会議事録承認を常置委員会に付託する。
3 教区活動報告
〔報告1〕議長報告
2024年度 京都教区定期総会に向けて
京都教区 総会議長 今井牧夫
0 はじめに
「キリストの弟子だという理由で、あなたがたに一杯の水を飲ませてくれる者は、必ずその報いを受ける。」(マルコによる福音書9章41節)この主イエス・キリストの言葉のように、わたしたちは様々な方々との関係に支えられて歩んでいます。京都教区の76教会・伝道所(両丹地区9・滋賀地区19・京都南部地区48)、そして教区と関係する様々な方々に向けて、以下に議長報告をいたします。文中、「教会・伝道所」を「教会」と総称します。
1 コロナ禍、戦争、災害、教会(教区・教団)の教勢低下―わたしたちはどこへ行くのか
「喜ぶ人と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい。」(ローマの信徒への手紙12章15節)
(1)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)問題の推移
2023年から様々な要因により、社会的にコロナ対策の緩和が大きく進められました。その一方で、重症化が少なくなったとはいえ感染に苦しむ方々がまだまだ多い現実もあります。その折々に社会的に共有される知識を大切にしつつ、各人また各教会の自主的な判断によって的確に対応していきたいものです。
(2)万人を苦しめる戦争とわたしたちの祈り、礼拝、宣教、奉仕、連帯
2022年2月、ロシアがウクライナに武力侵攻したとき、京都教区議長名で「祈りの課題」を発出して教区内各教会やキリスト教主義学校に送り、同年3月15日に京都教区常置委員会名で「ウクライナでの戦争終結を求める声明」を発出してロシア大使館などに送りました。その後、2年以上経った今も両者の戦争が継続しています。
2023年10月からはイスラエルがパレスチナのガザ地区に、同地区内集団ハマスの掃討を目的に大規模侵攻を行い、両者の戦争が継続しています。国連の食糧支援すら届けられないほどの深刻な現地情勢があります。京都教区三役はこれにつき、同年12月25日に東京で行われた「ガザ地区『停戦』を願うNGO、人道支援団体、アカデミア、医療従事者、宗教者等による共同記者会見」に賛同して名を連ねました。約半年経つ現在、現地状況は悪化の一途をたどっています。
これらの世界的な戦争の問題に関して、各国の対応の仕方も大きく分かれてしまい、国際社会が一致して停戦、和平を求めることができていません。これらの悲惨な世界的状況の背景や歴史については、教区内の皆様にも様々な考え方があると思います。しかし、どの立場に立っても暴力を止められない悲しみが深まるばかりです。それでも、わたしたちはまず歴史を知ること、しかも虐げられた人々(その中にも全く異なった立場がそれぞれにあることを前提に)の思いを知ることをあきらめてはいけないでしょう。「どっちもどっち」「かわいそうだけどしょうがない」というつぶやきで終わらない、学びと考えをわたしたちは必要としています。世界の一員として。
現在の世界状況の中、わたしが心配するのは、すさまじい恐怖、悲しみを世界全体に拡大する数々の戦争に対して「自分は何もできない」という絶望感、無力感に支配されることによって、現実を見つめ続けることがつらくなり、そのために教会のわたしたち自身の使命を冷静に判断できなくなることです。何もかも嫌になってしまい、何を語っても祈っても無意味なように感じてしまう、そんな気持ちに襲われることが皆様はありませんか。平和への希望を見失う瞬間です。
しかしそんなときでも、よく考えてみたいものです。世界が戦争の恐怖にさらされるのは、今が初めてのことではありません。戦争への恐怖感、絶望感、無力感によって、平和への希望を見失うならば、私たちは自らの足下である日本社会における政治や社会の動向にも、無感覚になってしまわないでしょうか。今までの世界において、人間の罪深さが民衆の平和への願いを押さえ込み、罪の働きが我が物顔に世界を支配することが、この地球上には無数に繰り返されてきました。ウクライナやガザ地区で起こっていることは、「全く新しい時代」のことではなく、今まで無数に起きてきた戦争の時代の延長で起こっていることであり、それゆえ、過去の時代に積み重ねられてきた、戦争に関する人類の無数の反省を踏まえなくてはならないと私は考えます。その反省に立って、「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう」(マタイによる福音書5章9節)という主イエスの言葉に導かれ、黙想し、祈り、礼拝し、そして逆風の中での宣教、奉仕、連帯をなして参りましょう。
(3)教区財政を削減する働き
京都教区常置委員会では、2020年初頭から徐々に深刻化したコロナ問題につき、2020年度には各個教会の教区への負担金を通常比で10%減とし、2021年度には通常比7%減、2022年度には通常比10%減、2023年度は通常比5%減としました。こうした措置は、教団常議員会が教区から教団への負担金を減額した比率に合わせていますが、教区会計は様々な支出があるので、単に教団負担金減だけでは、教団負担金と同率での教区会計削減ができないため、教区経常会計の相当な削減をしなければならない状況です。
2020~2022年度には、コロナ禍により会議費・各部・委員会・特設委員会・地区費などで予算執行を抑えた分の剰余金の多くを次年度の教区負担金の削減の原資に活用し、各教会財政へと還元しました。2023年度も同様に「コロナ対策調整金」として教区負担金を削減するために、教区経常会計の前年度剰余金から250万円を繰り入れる提案を、常置委員会から教区総会に行いましたが、議場での議論を経て剰余金の多くを教区宣教連帯特別会計に繰り入れる議案(動議)が可決されました。この議論の際に論じられた教区財政の課題は、特定の教会だけに関係するのでなく、教区のすべての教会に関係する重要なことでありました。この事態を受けた常置委員会と財務部での議論により、2024年度は新たな財政施策を教区総会に提案することにしました。
2024年度教区経常会計予算案では、第1段としてまず、各部・委員会や地区の活動費を15%削減することで、全体で5%削減する案を立てました。そこに、さらに第2段として「負担金軽減措置金」250万円程度を前年度剰余金や教区資金取り崩しを含めて投入することにより、教会の教区負担金を大幅に下げるというものです。この措置金を5年程度継続することが常置委員会の意思です。この提案につき、教区の皆様のご理解、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
教区財政の課題はすべての教会に関わる重要なことです。各個教会の実情を踏まえて、常置委員会、財務部などにおいて諸課題を今後検討して参ります。
なお、今総会では教団・教区・教会の財政に関する協議会を1日目夕方に行います。様々なご意見をお願いします。
(4)災害への対処
2023年8月発生の台風7号被災救援活動に教区内外のボランティアのご協力が得られたこと、そして2024年1月発生の能登半島地震救援の当教区内募金に尊いご献金をいただいたことを、心から感謝いたします。詳しくは災害対策小委員会報告を御覧下さい。
(5)教会を支える教区諸制度
教会財政に関連して、皆様にご認識をいただきたい方策は、教区諸制度の活用です。教区総会議案報告書の末尾に掲載している「教区諸制度一覧」の中に、財政を含めた各個教会への援護措置を掲載しています。たとえば各個教会の伝道集会の開催などの場合に、「互助伝道費」の申請が通れば1教会最大10万円を教区から受けることができます。こうした制度の中で御教会が活用できるものがあれば、ご遠慮なく申請してください。
2 わたしたちの教区規模と宣教連帯(教職謝儀支援)
(1)統計
2022年度統計で京都教区全体の現住陪餐会員は2,908名です。その10年前の2012年度報告の3,685名に比べて800名近く、大幅に減っていることに驚きます。2023年度報告の数字はどうでしょうか。本総会で議員への大判封筒に入れた教勢報告一覧資料で各人が確認なさって下さい。
こうした「教勢」の数字を見るとき、わたしたちは様々な視点を持つことができます。数字だけを取り出して数字が大きければ良い、小さければ悪い、と単純な考え方はできないでしょう。そうではなく、この数字の一つひとつが「人間」であり「教会」であり、これだけの数字から、この数字を越えてあふれるほどの恵みが天から与えられている、その驚くべき事実を感謝して受けとめましょう。そして、そこから何を課題とし、どう取り組むか、祈りつつ共に考えましょう。
(2)「デナリオン献金」など、宣教連帯(教会謝儀支援)の働き
当教区では、1992年度より教会謝儀支援の制度を設けて行っています。これは互助制度や宣教連帯とも呼ばれます。2023年度は教区76教会中11教会が活用しました。詳しくは教職謝儀委員会報告を参照下さい。2018年度から案内パンフレット「デナリオン献金参加の呼びかけ」を同委員会が作成し、全教会に毎年配布しています。以下にその一部を掲載します。
Q1 デナリオン献金とは何のことですか?
A 1992年に教区総会で決議して始めた、教区全体での献金です。財政が小さく謝儀支出が困難な教会・伝道所の、主任担任教師の謝儀の一部を支えるために用います。全教会・伝道所に献金をお願いし、皆が献げて分かち合って宣教の使命を果たす献金です。
Q3 デナリオン献金を献げる意味は何でしょうか?
A その意味は様々に考えることができますが、委員会としては、以下の3点の意味で、多くの方に広く献金参加を呼びかけます。
① “宣教” デナリオン献金への参加は、京滋各地の遠隔地の教会や、多様な宣教課題を担う、支援活用教会の礼拝と宣教を支えます。これは地域・各個教会のわくを越えた福音宣教です。
② “連帯” デナリオン献金への参加は、京滋76教会・伝道所の間にお互いへの信頼を造り出し、主にある連帯を育みます。
③ “わかちあい” デナリオン献金への参加は、各教会・伝道所そして各人一人ひとりが受けた神の恵みのわかちあいです。
なお、過去6年間の毎年の宣教連帯献金の合計額(デナリオン献金+教職互助献金+クリスマス献金)は以下の通りです。
2018年度 4,582,454円 2019年度 5,370,851円 2020年度 4,497,003円
2021年度 5,193,290円 2022年度 4,289,394円 2023年度 4,277,710円
毎年の変動が大変大きくて一概に言えませんが、コロナ禍の時代以降も、それ以前の水準に近く献げられていることに深く感謝します。今後ともご協力をお願い申し上げます。
3 教会の判断を問う課題―平和・人権・社会・国際連帯などの教区の宣教姿勢
京都教区には部・委員会・特設委員会、そして常置委員会小委員会があります。それぞれの年度報告をどうぞご確認ください。教区のどの活動もコロナ禍の影響を受けました。その中でインターネットの活用も進みました。対面とオンラインを併用する集会や会議などです。ネットでの活動は、機材などの対応に個人差が生じるので万能ではありませんが、今後の有用な媒体として、よりよい活用法の工夫が進むことを願っています。
コロナ禍で長らく開催できなかった「京都教区大会」を6年ぶりに、2024年11月23日(土)に大津教会で開催します。今後、宣教部で内容を準備してご案内を配付します。皆様のお祈りとご参集を呼びかけます。どうぞいらして下さい。
2023年度の人権活動として特筆することは、日本基督教団部落解放センター主催「日本基督教団第15回部落解放全国会議in京都」が京都教会を会場に、コロナ禍での1年延期を経て9月下旬に開催されたことです。これは、全国水平社創立大会が京都市岡崎公会堂で開催された、1922年3月3日から100周年を記念して京都の地で交流や研修を行うものでした。これに京都教区は、教区部落解放センター運営特設委員会を中心に協力し、有意義な集会となりました。お祈りとご協力をいただいたたくさんの方々に感謝申し上げます。水平社のシンボルである「荊冠旗」は、福音書の主イエス・キリストの受難のいばらの冠から来ています。そうして差別に対して主体的に立ち上がった人々の思いを、しっかりと受け止める祈りと生き方を世において広げましょう。
また、2024年6月に26周年を迎える、韓國基督教長老會大田(テジョン)老會との交流では、毎年6月最終主日を祈りの日として、日韓共通の「祈りの課題」を各教会に配付していますのでお祈り下さい。そして、毎年交互に訪問しあう交流プログラムとして、2023年度は11月に京都教区から6名を韓国に派遣して、先方に大歓迎を受けて有益に行うことができました。京都教区ニュースに参加者の感想を掲載していますので御覧下さい。そして今年度は先方をお招きして京都教区で2024年11月22日(金)~26日(火)に交流プログラムを開催予定です。
従来より京都教区は、戦争を厭い、平和を希求し、人権擁護の姿勢を明確にしてきました。障がい者差別、性差別、民族差別、部落差別に反対する活動。そして、沖縄が置かれた状況をいわゆる「本土」側の責任として取り組む活動、ネパールなどアジアの人たちとの連帯活動、不登校・ひきこもりの青少年やその家族と共に歩む活動などを、教区・地区の委員会などで取り組んできました。その歩みの上で、今この時代の中で、キリスト教会そして個人は、誰の苦しみに心を向けて誰の隣人になるのか、私たちを「友」と呼んでくださる主(ヨハネによる福音書15章14節)と共に、祈りにおいて尋ね求めて参りましょう。
4 教区事務の努力
教区事務所では、財政削減の工夫を続けています。例えば、「月1便」を開始して数年が経ちました。これは、毎月一度、各委員会からの集会案内などを教区事務所で取りまとめ、各教会へ大判封筒で一括して配送することにより、各委員会や教区事務所の発送経費を節約する仕組みです。これ以外にも、新電力への切替、電話・FAXの無駄回線廃止、大判封筒の自前印刷などさまざまな経費節減努力を行っています。この結果、教区の事務費用を次の通り節減できました。
事務通信費 2010年度1,399,475円 ⇒ 2023年度410,228円(989,247円減、70.7%節減)
水道光熱費 2010年度 372,700円 ⇒ 2023年度253,495円(119,205円減、32%節減)
教区の皆様のご理解とご協力により教区事務を行えていることに感謝し、今後もご協力をお願い申し上げます。
5 日本基督教団の動向と京都教区
日本基督教団は、教団には困難な課題が山積みです。その中で、教団「機構改定」問題に絞って以下に記述します。
日本基督教団はコロナ禍になる以前から、深刻な財政問題が生じていました。全国的な教勢低下の影響と共に、容易に削減できない人件費を始め、教団の活動が身の丈に合わなくなってきたのです。このため2022年度まで6年間かけて「機構改定に関する検討資料Ⅱ」がまとめられました。この資料での機構改定案は、要約すると以下の通りです。(1)教団総会議員400名を216名に定数削減する。(2)教団常議員30名を15名に定数削減する。(3)教団組織を大きく伝道局と総務局の二つに集約し、これまでの宣教部(伝道・教育・社会)などの多様な委員会は必要最低限以外は恒常的には置かず、必要があれば実行委員会形式で設置する。以上が案の大枠です。
しかし、この案は結果として2022年9月の教団総会に提出されませんでした。その理由は常議員会で、この案のままでは教団規則変更に必要な「3分の2」の賛成が総会でとれないだろうと判断されたからです。その理由は、コロナ禍で各教区で十分な議論ができなかったからとのことですが、実際には機構改定の進め方で教団の多数派の人たちの中での意見が割れたようです。
上程されなかった機構改定案の代わりとして、昨年の教団総会では新たに常議員会提案の「第40号議案」が可決されました。この内容は、機構改定の目的を「各個教会の負担軽減による伝道推進」だと定め、機構改定の課題が「教団の全体教会としての一体性の確立」にあると論じて、この方向性で機構改定に新たに取り組むという議決です。さらに、この方向性に立って教団常議員会は、2024年度教団総会に同種の議案(後述)を提出することをすでに決定しました。
この「全体教会としての一体性の確立」を今後どう考えるかで、議論は大きく違ってきます。このことが例えば、聖餐式での「未受洗者への配餐」の考え方について、それが神学的検討などの丁寧な議論をしないままに、とにかくその考え方をする人間を教団から排除する、といった意味での「一体性の確立」であれば大問題です。それは今まで何十年もの教団の歩みの中で、各教区で積み重ねてきた神学的・実践的な議論・活動の多様性を否定することだからです。
私たちの京都教区は、上記「機構改定に関する検討資料Ⅱ」の方向性に一貫して反対し、2022年度教団総会にも反対議案を出しました。反対した主な理由は、(1)沖縄教区が教団総会に不在なまま機構改定案が作成された(沖縄教区不在の理由は本項目の最後に記述)。(2)内容が中央集権的で、合同教会としての議論の多様性を大事にしていない。(3)財政難の大きな要因である教団人件費への取り組みに乏しい、などです。この反対議案は教団総会で否決されましたが、京都教区だけでなく17教区中の半数以上が教団での機構改定の議論の進め方に反対や疑義を表してきました。
日本基督教団は、なぜそんなに割れているのでしょうか。それは元をたどれば教団が1941年に、戦時中の「宗教団体法」のもとで戦争協力を強いられる中で、30以上の教派が合同して結成した特殊な経緯が発端です。そのような特殊な合同をしたために、戦後の歩みにおいては、元々が違う性質だった各教派ごとのキリスト教理解の仕方の違いが大きく表れてしまい、神学的にも実践的にも多くの対立が生まれ続けているとわたしは考えています。
なぜか、現在の常議員会では機構改定の具体案があまり議論されていません。その一方で、2024年度教団総会に議案「日本基督教団の全体教会としての一体性を確認する件」を提出することはすでに決定しています。これは、日本基督教団の信仰告白や教憲などに記された教団の理念を再確認するもので、機構改定の必要性や具体案は何も触れられていません。これでは、常議員会自体が機構改定について具体的な議論を何もせずに、理念的なこと、しかも従来からの教団の基本文書の確認ばかりをしているようにわたしには見えます。これで教団財政は持つのでしょうか。
そんな混迷した状況の中でわたしは思います。教団は、本当に機構改定が必要ならば、「どうしたら教団総会で3分の2が取れるか」を本当に真剣に議論すべきではないかと。その中で、どうしたら教団の合同教会としての多様性(神学や実践において)を確保できるか、いま日本基督教団が歴史の中でつまずいていることは何なのかと考え、そこから沖縄教区との関係回復を含め、様々な教区の立場を交えて協議する教団の枠組みを作るべきです。たとえば教団総会での常議員選挙方法を「全数連記」から「少数か半数連記」に変えることも一つの方策です。全数連記では、常議員会30名中で現在29名が多数派の事前リストで投票された方々で、教団の多様な現実を反映していません。本当の機構改定とは、そんな現状を克服する教団の明日を考えることでしょう。
なお、京都教区は教区総会において、2004年度以来、今年度で21年連続して、教団から教区総会への問安使の派遣を拒否しています。その理由は、教団に送付した「京都教区総会に関する伝達」(この議案報告書の「常置委員会報告」末尾に資料掲載)に記した以下の通りです。
2024年度京都教区総会への教団問安使の派遣を拒否します。理由は、昨年度の拒否と同様、教団総会での「沖縄キリスト教団と日本基督教団の合同のとらえなおし」議案の廃案(2002)、教団の靖国・天皇制問題情報センター・性差別問題特別委員会の廃止(2002)、未受洗者配餐を理由とする北村慈郎教師免職(2010)、沖縄教区との対話がなされない中での一方的な内容の教団機構改定案骨子の提案(2018)など、教団の一連の強権的姿勢に対する抗議です。
こうして教団問安使を拒否する一方で、皆様に認識していただきたいことは、京都教区はそうして「教団への抗議」の姿勢を継続しつつ、同時に「教団との対話」もずっと継続していることです。それは「総会中の協議会への陪席を教団三役1名に要請する」という形で、当教区が自主的に教団議長を教区総会の協議会に招請して、実際にお会いして、そこで議論を交わしてきたという方式においてです。この形式で2014年度以降、コロナ禍以前はほぼ毎回の、教区総会で教団問題の協議会を開催してきましたし、今総会でも教団書記に陪席を要請して協議会を行います。ですから京都教区は決して、教団との対話を一概に拒んできたのではないとご理解ください。
また教団との関係では、京都教区は2022年度教区総会で建議案「京都教区は教団世界宣教委員会に対し、教団外国籍教師の宗教ビザについて継続的に働きかけ、滞在資格と人権の課題に取り組むことを求める件」を可決しました。これは、日本で教団教師となった外国籍の方のビザや人権の問題に取り組む決議です。本件では、教団と教区の間で課題共有が必要です。
この項の最後に、以下を申し上げます。聖餐式の未受洗者配餐を理由とした、教団による北村慈郎教師の免職が2010年度になされました。この問題を風化させてはなりません。極めて不十分で恣意的な議論によって、教団が一人の教師の立場を一方的に奪ったのです。また、教団の沖縄教区は、その前身である沖縄キリスト教団(第二次大戦後アメリカの沖縄統治の時期に、日本基督教団から切り離された沖縄の教会が結成した、沖縄独自の主体的な教団)の戦後の苦難の歩みにおいて、1969年に行われた同教団と日本基督教団の「合同」のあり方は、沖縄の苦難の歴史に無自覚であったのではないかと問う内容の、「日本基督教団と沖縄キリスト教団の合同のとらえなおしと実質化」関連議案が2002年度教団総会で審議未了廃案とされて以来、そのことに抗議して「教団に距離を置く」と表明して、教団総会議員を選出せず欠席を続けています。そして現在に至るまで日本基督教団総会、常議員会および沖縄以外の各教区は、わたしたちの京都教区も含めて、沖縄教区との正常な関係を結ぶことができていません。その他に山積する諸問題を含めて、日本基督教団の歩む道は困難の中にあります。教団は将来のために、一時的な政治的思惑や単なる融和的雰囲気作りではない、腹をすえた本当の対話、対論を必要としています。
6 京都教区固有の課題
(1)「京都教区センター伝道所」設立と今後の宗教法人設立への取り組み
京都教区センターが立つ土地は、元来は「在日本合同プレスビテリアン(長老派)宣教師社団」所有地であった土地を、かつて京都教区に譲渡いただいたものです。海外教派による日本宣教の意思と実践が最初にあり、その足跡を京都教区が受け継いだのです。現在のセンター2階・3階を貸与する京都日本語学校は、当初の宣教師社団の時代から京都教区と協力関係にありました。そして現在の京都教区センター建物は1987年に献堂されました。当時の多くの方々のご努力に感謝するものです。
2008年に日本基督教団常議員会は、各教区が管轄する教区固有のセンター施設の管理・運営の責任を問う意味で、2010年までに「各センターにおける運営主体の明確化」を各教区に対して求めてきました。教区は法人になれないので、それまで教区が運用する土地建物を教団の特別財産としてきたことを見直すというものです。その求めを受けて京都教区は検討しました。そして最初は、京都教区センター土地建物を今後も教区の自主管理のもとで安定運用するために、センターの一般社団法人化を目指しました。しかし、その場合には教団から法人への財産譲渡時に高額課税(数千万円の見込み)がかかると判明したことから方針転換し、教団から京都教区内の宗教法人教会にセンター土地建物の譲渡を受ける(ただしセンターの日本語学校への賃貸や税務など実務は教区が全責任を負う)、という方針を立て、宗教法人日本基督教団京都教会に協力を依頼した結果、将来的に教区センターに宗教法人格を持つ教会を設立し、その新しい教会に京都教会からセンター土地建物を再移管する将来像を前提に、土地建物の移管受入の了解を得ました。
以上の計画を2014年度教区総会で決議し、2015年度教区総会で京都教区と京都教会の覚書(本議案報告書末尾に資料掲載)を確認し周知しました。当初、覚書の締結から10年後に宗教法人教会を設立して、その新しい教会にセンター土地建物を「再移管」する目標でスタートしました。
その後、月1回の礼拝を教区内のたくさんの教師が順に説教担当し、司会・奏楽・茶話会を信徒・教師の有志で分担して継続し、教会設立の構想を練り続けました。そして2021年度教区総会で「京都教区センター伝道所」設立の議案を可決し、年度末に教団に設立申請して認可されました。主任担任教師には岸本兵一教師を招聘し、2022年4月17日(日)に伝道所開所礼拝を行いました。現在はコロナ禍でFacebookオンライン礼拝を継続中です。そしてこの伝道所は、伝道所の会員、または協力会員になって支えてくださる信徒を、教区の全ての方々に呼びかけて募集しています。詳しくは京都教区センター運営小委員会の報告を御覧ください。
この課題は、京都教区センターの適切な自主管理、という教区組織の課題であると共に、このセンターを用いて主イエス・キリストの宣教を新しくこの地で行う、という宣教の課題です。この両方の力点を忘れずに、教区のみんなで新しい宣教を支えることを願います。
(2)クラッパードイン移管とバザールカフェ活動発展のための財団法人設立、そしてアメリカン・ボード京都宣教150周年を記念した、京都教区と米国合同教会との宣教協力に向けて
「クラッパードイン」とは京都市内、烏丸今出川の同志社大学西門のすぐ近くにある、元アメリカ宣教師住居・土地のことです。この土地建物の所有は直接にはIBS社団(在日インターボード宣教師社団)であり、アメリカの宣教団体であるCGMBのもとで運用されています。CGMBとは、米国合同教会(UCC)とクリスチャン・チャーチ・ディサイプルズの「共同世界宣教局」(Common Global Ministries Board)であり、このCGMBは、いわゆるキリスト教の「布教」を行う団体ではなく、世界における戦争・差別・貧困などの課題に取り組む民衆の働きに神の御心を見出し、世界各地でのそうした活動にパートナーシップをもって参与することを、「宣教」と位置付けて社会の中で活動する団体です。このCGMBが日本での活動から、アジア各地など世界の他地域に活動の重点を移していく関係で、同団体が所有する上記のクラッパードイン土地建物の所有移管の相談が、京都教区とバザールカフェ運営委員会に対して2016年にありました。
バザールカフェとは、クラッパードインの土地建物を用いて、社会的少数者の人権擁護などの働きをするコミュニティ・カフェ(地域共生の活動を行う喫茶店)です。CGMBは自らの宣教方針に合致する働きとして、そのバザールカフェの活動を高く評価し、その働きを今後も維持発展させることを前提に、クラッパードイン土地建物の移管の検討を京都教区とバザールカフェに対して依頼してきたのです。そのときから、CGMB、京都教区、バザールカフェ運営委員会の三者で、土地建物移管の検討作業を継続してきました。そして当時は法人格を持たない任意団体であったバザールカフェの活動を中心にした財団法人を、京都教区・バザールカフェ運営委員会・WCMの三者の合意に基づき設立することを決定しました。このWCMとはWider Church Ministry、米国合同教会の世界宣教部門で、上記のCGMBの基盤となる組織です。そして2022年度京都教区総会決議を経て、「一般財団法人クラッパードイン」を正式に設立しました。この財団法人がクラッパードイン土地建物の移管を受ける予定です。
以上の経緯において、京都教区と米国合同教会WCMが、お互いをパートナーと認識して協議を密に行う中で、今までの一連の協議の経緯を、アメリカン・ボードによる京都宣教150周年(2024年度)の歴史の上に立つ出来事であると理解、この機会に相互の宣教協力を深めることを互いに決定しました。アメリカン・ボードとは、19世紀アメリカで会衆派教会を中心に結成された海外宣教団体で、京都での同志社諸学校を生み出した新島襄など、様々な宣教師を日本に派遣して教会の宣教と日本の近代化に貢献した団体です。その歴史的貢献に感謝して記念すると共に、今後の宣教協力を念願し、2022年度京都教区総会では「一般財団法人クラッパードイン設立を契機に、アメリカン・ボード京都宣教150周年を記念して米国合同教会の宣教協力を行う件」を可決しました。これに基づき、2025年度京都教区総会では米国合同教会の方々をお招きして記念礼拝を行う予定です。皆様のお祈りとご協力をお願いいたします。
なお、クラッパードインに行われている重要な活動であるバザールカフェについて、もう少し以下に詳しく説明します。バザールカフェは、上記クラッパードインの土地建物を活用して、1998年に京都教区の協力のもとに有志が自主的に創立した喫茶と食事の店であり、一般の飲食店であると同時に、LGBTQ+(多様なあり方の性的少数者)や在日・滞日外国人、また依存症の課題を持つ方々など、多様な社会的少数者の人権擁護を含めて、地域での福祉・文化活動を行うコミュニティ(地域共生)・カフェです。バザールカフェはクラッパードイン財団法人設立までは、「バザールカフェ運営委員会と日本基督教団京都教区の共同プロジェクト」という位置付けで、バザールカフェ運営委員会が日常の運営をしてきました。京都教区はバザールカフェの運営パートナーとして、常にバザールカフェ運営委員会との丁寧な相談をしつつ、その活動に責任を持って関わってきました。そうしたバザールカフェの実際活動の報告は、教区アジア宣教活動委員会の報告内に記しています。そして財団法人を設立した今後は、これまでの経緯を踏まえて活動現場を中心にしながら、新たに法人としての確かな運営を行う必要があります。そのことに対して、京都教区がこれからも応分の責任を果たして、地域で様々な課題を担う方々と、共に生きる仲間としての良き関わりを発展させていきたいものです。
7 おわりに―みことばに始まり、みことばに還(かえ)る―
この議長報告を閉じるにあたり、わたしは聖書の言葉に導かれたいと考えました。そのとき、「あなたの信仰があなたを救った」というイエス様の言葉が思い浮かびました。
「女は隠しきれないと知って、震えながら進み出てひれ伏し、触れた理由とたちまちいやされた次第とを皆の前で話した。イエスは言われた。『娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。』」(ルカによる福音書8章47、48節)
「彼が近づくと、イエスはお尋ねになった。『何をしてほしいのか』。盲人は、『主よ、目が見えるようになりたいのです』と言った。そこでイエスは言われた。『見えるようになれ。あなたの信仰があなたを救った。』」(ルカによる福音書18章40、41節)
これらの言葉を読みながら、わたしは思いました。いま、あれこれと悩んでいるすべての教会は、イエス様を必要とするこれらの登場人物たちと同じかもしれないと。宣教(伝道)が願うように進展せず、財政が困難で、教会の日常の働きにも支障が出て、これからどうしていけばいいのかがわからずにいる、わたしたち。そのわたしたちがいる所の近くに、イエス様が通られるという知らせを聞いたら、どうすればよいのでしょう。おそらく、どんな方法であってもいいので、個別に「あなたの信仰」と呼んでいただける、そのやり方でイエス様と出会っていくのです。追いかけて、後ろから服のすそに触れてもいい。自分だけの力では一人で会いに行けないので、叫び続けて声を届かせ、人の関心を引いて何とかさせようとしてもいい。そこで道が示されていくのです。イエス様ご自身が持っておられる使命、神様の御心による人間への救いのわざが、わたしたちに向かってくるのです。
最後に皆様に感謝を申し上げます。2023年度教区総会で選出された教区三役・常置委員と共にこの一年間を歩んでくださった76教会・伝道所の皆様。そして学校・幼稚園・保育園・病院・社会福祉施設・地域活動・人権活動など、人が生きる世界にどこまでも広がる、多様な宣教の場につながる皆様。主イエス・キリストにあって心から感謝いたします。ありがとうございました。
〔報告2〕教務報告
1 教会・伝道所
種別 滋賀 両丹 京都南部 合計
第1種 8 4 27 39
第2種 9 5 14 28
伝道所 2 +(1) 0 7 9 +(1)
合計 19 +(1) 9 48 76 +(1)
*カッコ内は休止中の蕃山伝道所を示す。 2024年3月31日現在
2 教師数
正 教 師 補 教 師 合 計
男 女 計 男 女 計 男 女 計
主任 54 9 63 6 0 6 60 9 69
担任 11 6 17 7 3 10 18 9 27
(小計) 65 15 80 13 3 16 78 18 96
神学 3 1 4 1 1 2 4 2 6
教務 9 6 15 0 2 2 9 8 17
巡回 0 1 1 0 0 0 0 1 1
宣教師 0 0 0 0 0 0 0 0 0
(1) (1) (2) (1) (1) (2)
在外 0 1 1 0 0 0 0 1 1
(小計) 12 9 21 1 3 4 13 12 25
(13) (10) (23) (14) (13) (27)
休職 0 0 0 0 0 0 0 0 0
隠退 22 5 27 2 0 2 24 5 29
無任所 14 4 18 3 2 5 17 6 23
(小計) 36 9 45 5 2 7 41 11 52
総計 113 33 146 19 8 27 132 41 173
(114) (34) (148) (133) (42) (175)
*主任・担任の各人数には代務及び兼務を含む。
*「宣教師」欄かっこ内の数字は、主任担任者ないし担任者たる宣教師を含む人数を示す。
*上記以外に、信徒宣教師1名が在籍する。
2024年3月31日現在
3 教師異動
(1)辞 任
張 悦 子 京都上賀茂教会 担任 2023. 5.15
奈 良 登貴子 草津教会 キリスト教教育主事 2023. 5.31
奈 良 譽 夫 草津教会 担任 2023. 5.31
粟津原 淳 京都上賀茂教会 担任 2023. 7.14
森 里 信 生 洛北教会 主任担任 2024. 3.31
横 田 明 典 安土教会 兼務主任担任代務者 2024. 3.31
越 川 弘 英 同志社大学キリスト教文化センター 教務教師 2024. 3.31
熊 本 絹 江 宇治大久保伝道所 主任担任 2024. 3.31
安 部 勉 京都教会 担任 2024. 3.31
(2)招 聘
石 川 立 京都丸太町教会 担任 2023. 5.19
吉 居 美 緒 洛南教会 担任 2023. 5.23
Mareike M. Mauch 丹波新生教会 担任 2023.12. 1
赤 岩 英里香 京都復興教会 担任 2024. 4. 1
久保田 拓 志 洛北教会 主任担任 2024. 4. 1
森 喜 啓 一 安土教会 主任担任 2024. 4. 1
(3)決 定
前 川 裕 宇治大久保伝道所 兼務主任担任代務者 2024. 4. 1
(4)准 允
赤 岩 英里香 京都復興教会 担任 2024. 5.18
徳 田 恵美奈 近江兄弟社中高 教務教師 2024. 5.18
(5)登 録
李 元 重 同志社大学キリスト教文化センター 教務教師 2024. 4. 1
徳 田 恵美奈 近江兄弟社中高 教務教師 2024. 4 .1
(6)召 天
竹 内 宙 - 隠退 2023. 4. 6
内 藤 暁 - 隠退 2023. 5. 1
寺 崎 暹 - 隠退 2023. 9.22
宗 宮 進 - 隠退 2024. 3.11
(7)隠 退
張 悦 子 - 無任所 2023. 5.15
奈 良 譽 夫 草津教会 担任 2023. 5.31
坂 本 雅 紀 - 無任所 2024. 2.28
森 里 信 生 洛北教会 主任担任 2024. 3.31
熊 本 絹 江 宇治大久保伝道所 主任担任 2024. 3.31
(8)転 入
井 口 智 子 無任所 2023. 6. 8
(9)転 出
平 田 康 弘 無任所 2023. 9.19
高 井 望 隠退 2023.10.30
〔報告3〕常置委員会報告
2023年度 第87回(合同後第57回)総会期 第1回常置委員会
日 時 2023年5月30日(火)18:03~20:55 場 所 京都教会1階ホール
組 織 (議長)今井牧夫 (副議長)横田明典 (書記)内山友也
(信徒常置委員)上田佳子 谷村耕太 谷本聰子 冨増献兒 永島鉄雄 原田
潔
松田 規
(教師常置委員)浅野献一 新井
純 入 治彦 大山修司 小笠原 純 平山正道
横田法子
欠席者 谷村耕太
要請陪席者 柳井一朗(総会準備委員長)
開会祈祷 18:03 今井牧夫の祈祷(聖書朗読 ルカ6:20)をもって開会した。
陪席者承認 上記の要請陪席を一同承認した。
自己紹介 第1回につき各人の自己紹介を行った。
議題1 前回議事録承認に関する件
案を一同承認した。
議題2 教務・事務・会計報告に関する件
松下道成が下記(1)(2)、松田規が(3)を報告し、一同承認した。
(1)教務報告(主に教区三役)
① 2022年度総会期 第3回常任常置委員会 4月10日(月) 於 教区センター
② 京都教区総会 5月19日(金)~20日(土) 於 洛陽教会
③ 教区三役会 5月24日(水) 5月30日(火)
④ 両丹地区と教区三役の話し合い 5月20日(土)12:30~13:30 於 洛陽教会
夜久野教会の今後につき話合った。
教区三役 山下瑞音 米倉
渚 松田 規 安藤昭良
⑤ 就任式 洛北教会 森里信生牧師 3月26日(日) 礼拝 岡本知之司式
ゴスペルハウス教会 川崎直己教師 5月28日(日) 礼拝 金 度亨司式
世光教会 後宮 嗣教師 5月28日(日) 礼拝 新井 純司式
八幡ぶどうの木教会 川上幹太牧師 6月18日(日)15:00 今井牧夫司式
京都丸太町教会 石川 立牧師 6月18日(日) 礼拝 大賀幸一司式
石山教会 大坪信章牧師 6月25日(日)15:00 今井牧夫司式
彦根教会 森岡髙康牧師 7月30日(日)14:30 横田明典司式
⑥ 教団常議員会(予定) 7月3日(月)~4日(火) 今井牧夫陪席
(2)事務報告
① 教区ニュース今総会期第1号を8月半ばまでに発行予定で準備中。
② 2023年度教区名簿(印刷版・PDF版の2種)を準備中。
(3)会計報告
4月の教区経常会計収支は例年通りで順調である。
議題3 諸申請・届に関する件
今井牧夫は以下を報告し、一同承認した。
主任担任教師辞任 鈴木貴博(安土) 主任担任代務者決定 横田明典(近江金田兼任)
担任教師辞任 張
悦子(上賀茂) 奈良譽夫(草津)
担任教師招聘 石川
立(京都丸太町) 吉居美緒(洛南)
キリスト教教育主事(DCE)辞任 奈良登貴子(草津)
教師死亡届 竹内
宙(隠退) 内藤 暁(隠退)
議題4 推薦常置委員の選任に関する件
今井牧夫は、京都教区規則第28条(2)による推薦常置委員3名の推挙に際し、慣例により、教区総会選挙で次点以下得票順に信徒2名と教師1名を推挙することを提案し、一同承認した。
議題5 常任常置委員の選任に関する件
今井牧夫は、以下の京都教区規則第34条、35条による常任常置委員選任に際し、慣例により、教区三役と、信徒3名・教師1名の教区総会選挙における得票順の選任を提案した。提案を一同承認し、以下の常任常置委員を選任した。
松田 規 谷村耕太 谷本聰子 浅野献一 今井牧夫 横田明典 松下道成
議題6 常置委員会の年間日程と持ち方に関する件
今井議長は以下を提案し、一同承認した。
(1)日程 以下の名前は、開会祈祷と閉会祈祷の担当者。
第2回 7月11日(火) 松田 規 横田法子
第3回 9月12日(火) 冨増献兒 大山修司
第4回 11月14日(火) 永島鉄雄 小笠原 純
第5回 1月16日(火) 原田 潔 浅野献一
第6回 2月20日(火) 谷本聰子 新井 純
第7回 3月19日(火) 上田佳子 入 治彦
(2)持ち方
今井議長は、常置委員会の持ち方につき、感染対策の緩和として以下を提案した。
・7月以降、18:00~21:00として、19:00前後に会場で夕食弁当をとる(申込みは任意)。
・会場は引き続き京都教会をお借りして机を輪にして囲む形(互いの顔が見える形)にする。
・コロナ対策でやめた各部・委員会への要請(常時)陪席を元に戻したい。次の議題7で扱う。
以上の提案を受けて審議し、以下の意見が出された。
① 京都教会としては、17:00~常置委員会なら16:30から敷地内に駐車可能にできる。
② 17:00開始は、仕事の都合で間に合わない。個人的には18:00開始がありがたい。
③ 机を輪にして囲む形は構わないが、その設営と元に戻す作業は教区側に担当を願う。
→当然、教区三役の責任で設営と元に戻す作業を行い、教会に負担を与えない(今井)。
④ ある教区委員会は、コロナ禍で食事なしに変わって時間短縮して集中した会議になった。
会議は本来は2時間程度が好ましい。
⑤ コロナ禍の常置委員会は時間の限界があり、それを超える協議を要するものは原則扱わないとしてきた。今後は教区・教団の様々な課題で協議が必要。今の時間帯では少ない。
⑥ 17:00開始は各人の仕事や生活を考えると困難。夕食はするなら軽食の小休止程度。
⑦ 会議時間を漫然と長くせず、「今回はこのテーマで話し合う」などの形を三役で検討願う。
⑧ 席が教室形式だと三役と常置委員が対立するイメージもあり、輪に囲む形が適切である。
⑨ 毎月常置委員会をする教区もあるが、京都教区は宣教部と常置委員会が車の両輪として毎月交互に2ヶ月に1回ずつ交互に会議する。時間が長いのは1回で2回分をしているから。
⑩ コロナ禍で変化した会議形式の良し悪しは一概に言えない。回数が多いと費用がかさむ。
以上の意見を踏まえて今井牧夫は、本件の継続審議を提案し、一同承認した。そして次回7月常置委員会は、京都教会を会場に18:00~21:00、食事・茶菓なし、席は机を輪にして囲む形とすることを提案し、一同承認した。
議題7 常置委員会の年間陪席者に関する件
今井議長は、コロナ感染対策の緩和として、コロナ禍以前にしていた教区各部委員長などへの、常置委員会への毎回の常時陪席要請の再開を提案した。その際、再開しても1~3月は毎月開催なので2月は陪席要請しないと説明した。また、以下の人選を説明した。提案を一同承認した。
(1)三地区長(両丹 滋賀 京都南部)
(2)各部・常設委員会の長
(宣教部 教師部 財務部 教職謝儀委員会 アジア宣教活動委員会)
(3)教区部落解放センター報告者(教区部落解放センター運営特設委員会)
(4)一般財団法人クラッパードイン代表理事(必要に応じた適時の陪席)
(5)教団年金局理事 教団部落解放センター運営委員(必要に応じた適時の陪席)
(6)総会準備委員長(1~5月の常置委員会に陪席)
議題8 京都教区定期総会の振り返りに関する件
(1)総会準備委員会の報告(会計含む)
柳井一朗総会準備委員長(2001年から23年間委員長)から、会計も含めて準備全体の報告を受け、一同承認した。また、拍手で委員長の労をねぎらった。柳井は、総会出席者数が低下しており、コロナ前の1日目冒頭120人程度から今回は84名と減少していることや、教団議長が冒頭から夕方まで教会内で画像中継で傍聴した際に議長と懇談したある信徒から、「歴史的な経緯の問題はあっても、議場に来た議長を紹介も何もしないことは疑問」と感想を受けたと報告した。
以上の報告を受けて、以下の意見があった。
① 教団総会議長は毎回傍聴だけだったと言われるのは事実でない。教団からの問安使は拒否するが、コロナ禍前は、毎年のように教区総会の中で協議会を開いて、要請陪席として教団議長を招き、事前に教区から質問状を送って答えていただく形で、教団議長はたくさん話をした。そして皆で協議してきた。そうした経緯も教区内できちんと皆様に伝えてほしい。
② 教区への新任教師の紹介がなかった。コロナ前は食事の時に紹介していた。今後検討願う。
→新任教師については、8月の教区ニュースに顔写真入りで自己紹介の文章を掲載する。
(2)選挙結果
今井牧夫は、以下の選挙結果を報告し、一同承認した。
① 三役
議長 今井牧夫(京北) 副議長 横田明典(近江金田) 書記 松下道成(洛陽)
② 常置委員(信徒7名+教師7名)(以下、得票数順)
(信徒の当選者)
松田 規(福知山)45票 谷村耕太(水口)23票 谷本聰子(今津)23票
冨増献兒(西小倉めぐみ)22票 永島鉄雄(草津)19票 上田佳子(大津)16票
原田 潔(大津東)16票
(信徒の次点以下)(①②は同数票でじゃんけんの結果)
上山美智代(物部)15票 志賀 勉(紫野)14票 上田泰正(京都丸太町)12票①
松井 實(世光)12票② 山下容子(石山)11票① 片岡志保(京都葵)11票②
尾崎和夫(洛陽)9票 津田栄子(同志社)8票 花山周三(平安)5票
(教師の当選者)
浅野献一(室町)36票 入 治彦(京都)31票 横田法子(草津)28票
小笠原 純(平安)27票 新井 純(世光)26票 平山正道(大津)20票
大山修司(膳所)18票
(教師の次点以下)(①②は同数票でじゃんけんの結果)
井上勇一(洛南)17票 深見祥弘(近江八幡)15票 鳥井新平(近江平安)14票
熊谷沙蘭(桂)13票 東 昌吾(堅田)8票 菅根信彦(同志社)7票
山下瑞音(東舞鶴)7票 米倉 渚(物部)7票
(3)可決した主な議案一覧
① 議案第9号 2022年度選出三役・常置委員の任期を1年にする件
② 議案第11号 教区規則第29条変更に関する件
③ 議案第12号 教区規則第32条変更に関する件
④ 議案第13号 准允式執行に関する件
⑤ 議案第16号 一般財団法人クラッパードイン設立を契機に、アメリカン・ボード京都宣教150周年を記念して米国合同教会と宣教協力を行う件
⑥ 議案第18号 特設委員会継続に関する件
⑦ 議案第26号 2022年度教区会計剰余金処理に関する件
ア 議場から原案に対して動議として修正案が出された。(修正案1)
イ その審議の中、さらなる修正案が出された(修正案2)
ウ 審議して採決の結果、修正案1を否決し、修正案2を可決した。
⑧ 議案第30号(建議を採択して議案とし、可決した) 提案者 川上 信
「安全保障3文書」に強く抗議し、今国会審議中の「防衛力強化2法案」廃案を求める声明を内外に向かって表明する件
⑨ 議案第31号(建議を採択して議案とし、可決した) 提案者 浅野献一
京都教区として「入管法(出入国管理及び難民認定法)改定」法案の廃案を強く求める声明を内外に向かって表明する件
⑩ 議案第32号(建議を採択して議案とし、可決した) 提案者 大山修司
上皇・上皇后の「大聖寺」訪問時の同志社大学の対応に関し、京都教区としての対応を求める件
(4)建議案の事後処理
① 2件の声明(防衛2法案反対、入管法改悪反対)をすでに「教会と社会」特設委員会の浅野献一委員を通して、関係各方面に発送したことを一同承認した。
② 建議を可決して議案とした、議案第32号の今後は本日議題9で扱うことを一同承認した。
(5)教団との関係
今井牧夫は、常置委員会から教団の強権的な姿勢への抗議として、教団からの問安使を拒否したこと(20年連続)、雲然俊美教団議長の今総会傍聴申請を承認したと報告し、一同承認した。
(6)教区総会を振り返って全般的な意見・感想
今井牧夫は、本件について意見、質問を会場に求め、主に以下の意見があった。
① 前年度決算と監査報告は一体なので別々の議案とする意味がなく、一つにしてほしい。
② 選挙で信徒常置委員7名中5名が滋賀。偏りが出るのは議員名簿の順番によるのだろうか。
③ 議事運営委員会を置くべきである。コロナ禍の時間制約でも議運だけは置いた方がよい。
④ 常置委員予備選の当選者(特に信徒)や、議長・副議長の決戦投票前に所信表明がほしい。
⑤ 選挙管理委員は議場の議論が放送だけではわからない。開票を議員外に委嘱してはどうか。
⑥ 関東教区では非議員の信徒が開票にあたる。大阪・北海教区は准議員が開票にあたる。
⑦ ロバート議事法などの、一般的な議事運営のルールを適用できるように確認して欲しい。
⑧ 議運は提案をして三役が判断して議場に諮る。一般的な議事法だけでなくスキルが必要。
⑨ 多くの教区は教団の総会議事運営規則に沿う。
⑩ 議長団と別に、客観的でバランスのよい議事運営を提案する人がいればと感じた。
⑪ コロナ禍の時間短縮で、事前に議案を全部読んで来る前提で議事運営がなされたが、来年度は議場で議案説明を受けて審議したい。修正動議が出る場合、原案の意味をわかる必要がある。
⑫ 総会の別冊資料の「議事運営メモ」を元にした議事運営は正しかった。これは実際の経験に基づくガイドラインであり、規則ではない。総会では皆で協議することが一番大事である。
以上の意見交換の後、今井牧夫は本件の継続審議を提案し、一同承認した。
議題9 教区総会議案32号による常置委員会への要望に関する件
今井牧夫は本件が、教区総会への建議が議案として可決されたものであるとして、内容は本年5月15日同志社大学近隣への皇族の訪問時に大学が、校舎の窓から下を見させないとかカーテンを閉めるなどの指示がなされていたことの問題を問い、常置委員会として同志社大学に質問するなど何らかの働きかけをすることを要望するものであると説明した。また、当初の建議文中の「京都教区代表」の「代表」が総会の場で削除されたことを補足した。以下の意見があった。
① これが「畏れ多い」という理由なら、戦前の流れにさかのぼる由々しき問題である。
② 要人への狙撃を防ぐ警備上の理由としても、問題は誰がなぜこの措置を決断したかである。
③ 学校法人の同志社大学に京都教区常置委員会が「なぜ質問するか」の理由説明が必要。
④ 本来は学内自治の問題だが今は学生自治組織がなく、京都教区の主体性で問うことになる。
⑤ 京都教区と同志社大学の関係は昔、新島襄から始まり、宣教団体であるアメリカン・ボードは学校と教会を共に重視して宣教した。それが京都教区の諸教会のルーツの一つになっている。
⑥ 京都教区は宣教基本方針・方策において、戦争責任告白を重んじて平和・人権を課題にする姿勢から、天皇制の強化に反対する姿勢を明記して取り組んでいることを示す必要がある。
⑦ 同じキリスト教でも学校と教会は違う組織で、関係は案外難しく、内部干渉になる。今回のことは抗議でなく話合いとしてすべき。同じ席について協議の場を持たれたら一番いい。
⑧ 教会はやはり「見張りの役割」を怠ってはいけないので、学校を問う意味がある。
⑨ 問うことは大切だが、教区が上から目線で問うのでなく、この議案に「教区と同志社大学が共に自己点検をする機会を持つ」とあるように、みんなで一度考えたいということ。
⑩ 京都教区の中では様々な人がいるので、天皇制に皆が反対するわけではない。一枚岩でないからこそ自分たちの問題という意識を持って、大学にも問い、みんなで考える契機としたい。
⑪ 私はいろんな人に出会う中で、天皇制はそう簡単なもんじゃないと思っている。今回は一つの機会として話し合い、うまい形で同志社大学と話し合いの場をもてたらいい。
⑫ 大学に近い立場の人が大学に聞くことが一番よいのではないか。事柄はもう済んだことなので、強い態度で追求するのでなく、大学に近い立場の人が尋ねてみてはどうか。
以上の意見交換を踏まえて、今井牧夫は以下を提案した。本日出た意見を総合すると次のようになる。抗議文ではなく質問状として、上から目線でなく共にキリスト者という視点に立ち、学校と教会の違いということを踏まえた上で、なぜ京都教区がこの事に関して問題を持つかという丁寧な説明をした上で、今回の議案にある質問をして、可能であれば話し合いの場を持ちたいと同志社大学に対して要請する。次回7月常置委員会に、三役と大山委員で作成した文案を出す。それ以降のことは、質問状の宛先も含めてその場で検討する。以上の提案を、一同承認した。
議題10 常置委員会小委員会の継続に関する件
今井牧夫は、以下の小委員会を置くことを提案した。
(1)セクシュアル・ハラスメント問題小委員会 (2)京都教区センター運営小委員会
(3)災害対策小委員会 (4)韓國基督教長老會大田老會との交流小委員会
(5)教区史編纂小委員会 (6)教区宣教基本方針・方策検討小委員会
また、この提案に際して、以下の説明をした。
(1)セクシュアル・ハラスメント問題小委員会
京都教区内での取り組みと共に、九州教区でのセクシュアル・ハラスメント事件の裁判支援もあり設置した。教区の単一の委員会ではなく、常置委員会の元に置いて複数の委員会から委員が集まって総合的に取り組んだ。それ依頼、折々の課題に応じて常置委員会のもとで活動している。
(2)京都教区センター運営小委員会
部屋を貸す京都日本語学校との関係や土地建物管理のために、常置委員会直轄である。
(3)災害対策小委員会
他教区や教団と直接交渉する関係で、常置委員会直轄である。
(4)韓國基督教長老會大田老會との交流小委員会
外国の一つの教派との地域的交流という、大きな枠組みとして常置委員会直轄である。
(5)教区史編纂小委員会は、教区の歩み全体を扱うので常置委員会直轄である。
(6)宣教基本方針・方策検討小委員会
宣教基本方針・方策は教区全体にかかわることなので、常置委員会直轄である。
以上の説明を受けて、以下の審議がなされた。
① この中に不要な委員会があるとは思わない。しかし、財政など教区活動全般が問い直される今、少し立ち止まって考えてはどうか。これは他の各部・委員会にも思うことである。
② セクシュアル・ハラスメント問題小委員会で、相談窓口を設置するかしないかも、教区の姿勢がないと扱いが難しい。パワー、モラルなど、複合的なハラスメントの課題をどうするか。
③ 九州教区の裁判支援だけでなく、京都教区総会に「京都教区がセクシュアル・ハラスメントについて取り組む件」という建議案が2000年5月に出されて可決した。しかし、取り組みが進まず翌年に、同様に「真摯に取り組む件」が出されて可決したことが小委員会の始まりである。
④ 小委員会だけでなく常置委員会や教区として考えるが、常置委員も交代するので、折々の委員の考え方によって問題の理解が変わるのか。漠然とハラスメント問題を扱うと活動が難しい。
⑤ 相談窓口設置をしている教区もある。まず小委員会で考えて、次に常置委員会になる。
⑥ 災害対策小委員会は災害時の委員会なので、ふだんは開かれない前提で残してほしい。
以上の意見交換のあと、以下の意見が出された。
先の教区総会では財政問題に関連して、機構改革の話も出されていた。今回、小委員会設置を採決する場合も、一括ではなく1件ずつ丁寧に採決してほしい。
提案を受けて今井牧夫は、下記の採決を1件ずつ行い、以下の結果を得た。
(1)セクシュアル・ハラスメント問題小委員会 賛成多数可決
(2)京都教区センター運営小委員会 賛成多数可決
(3)災害対策小委員会 賛成多数可決
(4)韓國基督教長老會大田老會との交流小委員会 賛成多数可決
(5)教区史編纂小委員会 賛成多数可決
(6)宣教基本方針・方策検討小委員会 賛成多数可決
議題11 常置委員会小委員会の委員選任に関する件
今井牧夫は、以下を提案した。常置委員会小委員会につき、今常置委員会で組織を仮決定して第1回の各小委員会(メールやZoomで可)を開き、委員交代や補充など調整結果を、7月常置委員会へ報告を受けて最終決定する。提案を一同承認した。
なお、本件審議の中で以下を話合った。
① 小委員会の委員は、常置委員以外からも選んでいいのか。→委員長は常置委員が担う。また、常置委員が複数以上入る。その上で、常置委員以外にも委員会に入っていただく。(今井)
② 招集者が委員長になるのか。→そうではない。招集した委員会の中で互選する。(今井)
(1)セクシュアル・ハラスメント問題小委員会(7名)
(招)冨増献兒 横田法子
教師部・性差別問題特設委員会・「教会と社会」特設委員会・教区三役から各1名
(2)教区センター運営小委員会(11名+陪席2名)
(招)入 治彦 小笠原 純 教区三役 マーサ・メンセンディーク 岸本兵一
柳井一朗 菅 恒敏 三好照孝(以上2名京都教会)
木村良己(一般財団法人クラッパードイン代表理事)
(3)災害対策小委員会(8名)
(招)今井牧夫 前川
裕 平山正道 新井 純 松田 規 横田明典 山下瑞音
松下道成
(4)韓國基督教長老會大田老會との交流小委員会(9名)
(招)大山修司 今井牧夫 入 治彦 井上正道 井上勇一 金 度亨(キム・ドヒョン)
永田真由美 野口 薫 韓 亨模(ハン・ヒョンモ)
(5)教区史編纂小委員会(5名)
(招)今井牧夫 横田明典 松下道成 柳井一朗 井上勇一
(6)教区宣教基本方針・方策検討小委員会(6名)
(招)今井牧夫 横田明典 松下道成 新井
純 松田 規 谷本聰子
(議長交代 今井から横田へ)
議題12 教区新任教師オリエンテーションに関する件
横田明典は以下を提案し、一同承認した。
2023年6月27日(火)18:00~20:00(夕食あり) 於 教区センター
出席は新任教師と教区三役。
議題13 2023年度秋季教団教師検定試験に関する件
横田明典は以下を提案し、一同承認した。
教団教師検定に関する協議会を常任常置委員会で開催し、それに志願者教区推薦を一任する。2023年6月中を予定し、常任常置委員会内で日程を決定する。
議題14 韓國基督教長老會大田老會との交流プログラムに関する件
横田明典は今井牧夫に本件の提案を指示した。今井牧夫は、以下を提案し、一同承認した。
2023年度は大田老會側が受入を行う。2023年10月27日(金)~10月31日(火)に4泊5日で交流プログラムを開催予定。今後、交流小委員会が人選・予算を検討する。
議題15 両丹地区からの報告に関する件
横田明典は、夜久野教会の土地建物管理の状況に関する両丹地区の対応につき、松田規に報告を求めた。松田は以下の書面により報告した。
両丹地区委員会資料 2023.5.21 松田 規
夜久野教会について
1 歴史
1940年12月 中路嶋雄牧師の生家で聖書講義の集い(夜久野町における最初の伝道)
1941年2月 同所にて講義所を開設 1946年2月 同所にて英語促成学校開設
1946年8月 教会設立承認 1948年12月 夜久野保育園開設
1950年7月 教会建物竣工
1952年8月 宗教法人日本基督教団夜久野教会設立承認
1966年4月 夜久野町立下夜久野保育園開設に伴い保育園閉園
2 歴代主任・担任教師
主任教師 中路嶋雄 1984年 中路治代 2007年 辻中昭一(2013年8月現職で急逝)
担任教師 1952年 松田豊治 1958年 平方美代子 1987年 佐伯昌祥 1995年 小泉貞夫
協力教師 2015年 鄭 富京(2021年6月転出)
代務者 2022年 横田明典(近江金田教会)
3 現状
(1)教勢などについて
夜久野教会はその創設時から中路嶋雄牧師の関係で扇町教会と深いつながりをもって歩んでおり、主任・担任教師ともに扇町教会ゆかりの教師が担ってきた。そのため、中路治代教師が辞任されると、中路嶋雄牧師が点した信仰の灯りを受け継ごうと、辻中昭一牧師が毎週大阪(豊中市)から毎週片道3~4時間かけて礼拝を継続した。(当時の礼拝出席者は最大2名、欠席のことも多くあった。)時の流れと共に扇町教会にも夜久野教会への特別な思い入れを持つ人が減り、2013年辻中昭一牧師が急逝されると後継者が得られなかった。
両丹地区では辻中正子教師の願いを受け建物補修(山側外壁基礎部修繕)を中心に支援を行ったが様々な事情により地区内で代務者を得ることが出来なかった。(当時は、丹後宮津教会・北丹峰山教会が無牧であり、丹後宮津教会は鄭富京牧師、北丹峰山教会は李相勁牧師が説教支援をしていた。また、大江野の花教会人見勝牧師が代務者就任を表明されたが健康不調のため実現しなかった。)辻中正子教師が高齢のため毎週夜久野教会に来ることが困難になったため、その願いを受けて2015年から鄭富京牧師が礼拝を再開したが、教会員が高齢化による死亡・施設入所による転出等現住陪餐会員がいなくなったが、福知山教会・丹後宮津教会の教会員と共に毎月1回の礼拝を再開した。2016年8月、富京牧師から両丹地区委員会に「夜久野教会と共にする会(仮称)」によるチームでの取組みに関する提案がされたが、具体化しなかった。2021年6月、李相勁牧師・鄭富京牧師夫妻が転出されてからは福知山教会員有志が両丹地区教師の支援を受けて礼拝を行ったが、2022年は礼拝が出来ていない。2022年3月両丹地区総会では、土地建物の管理を含めて両丹地区での対応は困難との認識から「京都教区に対し、夜久野教会の会堂解体について協議いただくことを要請する」旨を決議し、教区三役に陳情書を提出。これを受け、教区副議長横田明典牧師が代務者に就任。
(2)土地建物管理について
敷地は、1,039㎡と広大であるが、日常的管理はされていない。このため、年4~5回福知山教会有志により草刈り・樹木伐採等を実施しているが、敷地内の太い樹木の伐採は危険が伴うため専門家による施行が必要である。現建物は1950年に建設され築73年を経過して老朽化が進行している。特に教会北側に隣接する山(急傾斜地崩壊危険区域に指定)からの落水・落ち葉による湿気が屋根・外壁に悪影響を及ぼしており、また建物全体の耐震性はないものとみている。
2016年両丹地区による教会支援として北側外壁基礎部の腐食と縦樋損傷の緊急修繕工事(64万円)を行ったが、抜本的な対応ではなく、1階広間の床損傷の進行が著しくなっている。
2022年の地区総会決議を受け、建物の解体工事費用を把握するため見積もりを聴取したところ「11,120,000円」の金額が提示された。この見積もりにあたりアスベスト含有検査が必須であったことから、検査費用138,600円の請求を受け、2023年両丹地区総会で夜久野教会へ112,480円の特別支援を行った。2023年5月教区総会後、教区三役と正副両丹地区長・福知山教会牧師・有志が面談し、建物除去費用確保が困難なことから財産処分について連携しながら検討を進めることとした。
(3)両丹地区支援
両丹地区では、教会支援制度を設けて災害時等の緊急支援のほか無牧教会の礼拝・教会維持のために10万円を限度として給付支援を行っている。
以上の報告後に、松田は口頭で以下を補足した。現在、夜久野教会には過去の重要書類が残されていない。両丹地区からは毎年10万円の支援金を出して、説教支援や草刈り、樹木伐採等の活動経費の支援に充てている。夜久野教会は急傾斜地指定の山に1mの隣接で、山の落水・落葉で建物が傷み、2階は一見何ともなくても1階は既に床が腐食をして危険である。もう両丹地区としては、建物維持が出来ないので解体を考えて支援を教区にお願いし、現在は横田副議長が代務者となられた。あとは両丹地区内で今後の対応の仕方をしっかり検討すべきとの状況である。建物解体費用の見積もりは1,112万円であり、これは教区・教団に依頼しても資金は困難である。こうした状況を、先の教区総会の直後に時間を取って教区の新三役と両丹地区の関係者(山下瑞音、米倉渚、松田規、安藤昭良)で共有する時間を持たせていただいた。
横田明典は、以上の報告を受けて本件を次回継続審議とすることを提案し、一同承認した。
議題16 三役訪問に関する件
今井牧夫は以下を提案した。コロナ禍の前は三役訪問として毎年7月下旬に、ふだん訪問の機会に乏しい両丹・滋賀地区の複数の教会・伝道所に、一泊二日で訪問してきた。今年度、コロナ禍の対策緩和の社会情勢を受けて、もし三役会訪問を計画出来るなら三役で立案して次回常置委員会に諮りたい。予算10万円程度。以上を三役で検討したい。以上の提案を一同承認した。
(議長交代 横田から今井へ)
議題17 今後の日程に関する件
以下の日程を一同確認した。
第2回常置委員会 2023年7月11日(火)18:00~21:00 於 京都教会。食事なし。
閉会祈祷 20:55 横田明典の祈祷をもって閉会した。
以 上
2023年5月30日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 松下道成 印
第2回常置委員会
日 時 2023年7月11日(火)18:00~21:05 場 所 京都教会1階ホール
組 織 (議長)今井牧夫 (副議長)横田明典 (書記)松下道成
(信徒常置委員)上田泰正 上田佳子 谷村耕太 谷本聰子 冨増献兒 永島鉄雄
原田 潔 松井 實 松田
規
(教師常置委員)浅野献一 井上勇一 入 治彦 大山修司 小笠原 純 平山正道
横田法子
欠席者 新井 純 永島鉄雄
要請陪席者(各部門代表者の常時・適時の職務陪席) ( )内は兼任出席者。
両丹地区 山下瑞音 滋賀地区 (平山正道) 京都南部地区 前川
裕
宣教部 俣田浩一…欠席 教区部落解放センター 片岡広明
教師部 入 順子 財務部(松田
規) 教職謝儀委員会(横田明典)
アジア宣教活動委員会 浅居正信…欠席
一般財団法人クラッパードイン代表理事 木村良己
教団年金局理事 (谷本聰子) 教団部落解放センター運営委員 深見祥弘
開会祈祷 松田 規
陪席者承認 上記の要請陪席者を承認した。
・前回決定により、今回会場設定の仕方を、机を輪にして囲んで互いの顔が見える形にした。
・陪席者の位置付けが質問され、陪席者は採決には加わらないが、挙手して指名を受けた後に発言して議論に加わることができると今井牧夫は説明した。
・推薦常置委員や常時陪席者が初めて加わることを踏まえ、議事の前に全員が自己紹介した。
議題1 前回常置委員会議事録承認に関する件
案を一同承認した。
議題2 教務・事務・会計報告に関する件
松下道成が(1)(2)を、松田規が(3)を報告し、一同承認した。
(1)教務報告(主に教区三役)
① 第1回常置委員会 5月30日(火)18:00~21:00 於 京都教会
② 教区三役会 6月7日(水) 6月20日(火) 7月11日(火)
③ 教区総会建議に関する打ち合わせ 6月6日(火)18:00 於 教区センター
三役・大山修司
④ 推薦常置委員の確定 上田泰正(京都) 松井 實(世光) 井上勇一(洛南)
⑤ 常任常置委員の確定 浅野献一 松田 規 谷村耕太 谷本聰子 教区三役
⑥ 教区新任教師オリエンテーション
6月27日(火)18:00~20:00(夕食) 於 教区センター
出席は新任教師と教区三役。
⑦ 教師就任式
洛北教会 森里信生 3月26日(日)午前礼拝 岡本知之司式
ゴスペルハウス教会 川崎直己 5月28日(日)午前礼拝 金 度亨司式
世光教会 後宮 嗣 5月28日(日)午前礼拝 新井 純司式
京都丸太町教会 石川 立 6月18日(日)午前礼拝 大賀幸一司式
八幡ぶどうの木教会 川上幹太 6月18日(日)15:00 今井牧夫司式
石山教会 大坪信章 6月25日(日)15:00 今井牧夫司式
彦根教会 森岡髙康 7月30日(日)14:30 横田明典司式
⑧ 2023年度秋季教団教師検定試験の、締切日までに京都教区内で申請がなく、当初6月中に開催予定した常任常置委員会(教師問題に関する協議会)を開催しなかった。
⑨ 教団常議員会 7月3日(月)~4日(火) 今井牧夫陪席
⑩ 教団有志Zoom会議 6月25日(日) 7月16日(日) 今井牧夫出席
⑪ 京都日本語学校 評議員会 6月12日(月)17:00 今井牧夫出席
⑫ 外国人との共生をめざす関西キリスト教代表者会議
6月16日(金)16:00 大阪カトリック司教館 今井牧夫出席
⑬ 社会福祉法人 はこぶね会理事会 6月29日(木) 横田明典出席
⑭ 三教区三役会 8月3日(木)16:00 於 京都葵教会
(2)事務報告
① 教区ニュース今総会期第1号を8月半ばまでに発行予定で準備中。
② 2023年度教区名簿(印刷版・PDF版の2種)を準備中。
(3)会計報告
教区会計の推移は例年通りで順調である。
議題3 諸申請・届に関する件
以下を承認した。
担任教師辞任 粟津原 潔(京都上賀茂教会) 西中国教区へ転出。
教師住所変更 井口智子(さとこ) 大阪教区より転入。
議題4 京都教区事務所夏期休業日程に関する件
今井牧夫は標記の件につき2023年8月9日(水)~18日(金)を提案し、一同承認した。
議題5 各部・常設委員会・特設委員会の委員選任に関する件
今井牧夫は各委員の選任を提案し、今後の委員変更・補充は常置委員会の承認により確定すると説明した。以上の提案を若干訂正の上、一同承認した。
(1)宣教部
(長)俣田浩一(西陣) (書・監)浅野献一(室町) (会)山下維久子(向日町)
(副)平山正道(大津) (副)山下瑞音(東舞鶴)
(副)前川 裕(小栗栖)(←三地区長)
小笠原 純(平安) 片岡広明(丹波新生) 川上
信(八日市)
永島鉄雄(草津) 西村二朗(鴨東)
堀江有里(巡回)(←以上6名、特設委員長)
横田明典(近江金田)(←教区三役) 入
治彦(京都) 菅 恒敏(京都)
常時陪席 京都三地区教会女性会1名
(2)教師部
(長)入 順子(京都) (副)小笠原
純(平安) (書)熊谷沙蘭(桂)
(会)今井圭介(大津東)
(監)井上正道(長浜) 安藤昭良(福知山) 今井牧夫(京北)
内山友也(京都葵) 川上幹太(八幡ぶどうの木) 平山正道(大津)
(3)財務部
(長)松田 規(福知山) (書)冨増献兒(西小倉めぐみ)
原田 潔(大津東) 東
晃(城陽) 井上勇一(洛南) 柳井一朗(洛西)
常時陪席 教区三役
(4)人事部 教区三役
(5)アジア宣教活動委員会(6名)
(長)浅居正信(教務) (会)木村良己(紫野) (書)大塚
勁(紫野)
(監)川江友二(教務) マーサ・メンセンディーク(信徒宣教師)
(6)教職謝儀委員会
(長)横田明典 前川
裕(小栗栖) 平山正道(大津) 山下瑞音(東舞鶴)
大下真弓(京都葵) 志賀
勉(紫野) 造田弘司(水口) 原田 潔(大津東)
松田 規(福知山)
(7)障がい者問題特設委員会
(長)永島鉄雄(草津) (副)山下維久子(向日町) (書)吉岡るみ子(宇治)
(会)石田輝美(石山) (監)松野清美(世光)
大林叡貴(京都) 岡嶋千宙(向島)
(8)部落解放センター運営特設委員会
(長)片岡広明(丹波新生) (主事)鳥井新平(近江平安)
(書・会)横田明典(近江金田) (監)奈良登貴子(草津) 浅野献一(室町)
井上勇一(洛南) 川上幹太(八幡ぶどうの木) 奈良譽夫(草津)
平山正道(大津) 深見祥弘(近江八幡) 松下道成(洛陽)
(9)「教会と社会」特設委員会
(長)川上 信(八日市) (副)浅野献一(室町) (書)佐々木 結(学生)
(会)松下道成(洛陽) (監)大山修司(膳所) 安藤昭良(福知山)
棚谷直巳(西小倉めぐみ) 谷村德幸(水口) 朴 実(洛南)
堀江有里(巡回) 松岡由香子(教務) 他谷
尚(学生)
鳥井新平(近江平安)
(10)性差別問題特設委員会
(長)堀江有里(巡回) (書)澤田果歩(学生) (会)谷本聰子(今津)
(監)谷口ひとみ(八幡ぶどうの木) 志賀 勉(紫野) 西原ももこ(教務)
岡嶋千宙(向島)
(11)「合同」問題特設委員会
(長)小笠原 純(平安) (書)片岡希望(紫野) (会)横田明典(近江金田)
(監)新井 純(世光)
(12)不登校・ひきこもりの青少年と家族と共に歩む特設委員会
(長)西村二朗(鴨東) (書)横田明典(近江金田) (会)片岡広明(丹波新生)
(監)横田法子(草津) 玉置千恵子(京都葵) 早瀬和人(宇治)
議題6 常置委員会小委員会の委員選任に関する件
今井牧夫は各委員の選任を提案し、今後の委員変更・補充は常置委員会の承認により確定すると説明した。以上の提案を若干訂正の上、一同承認した。
(1)セクシュアル・ハラスメント問題小委員会
(招)冨増献兒 横田法子 安藤昭良(教師部) 澤田果歩(性差別問題)
堀江有里(「教会と社会」) 横田明典(教区三役)
(2)京都教区センター運営小委員会
(長)井上勇一 (書)柳井一朗 入
治彦 内山友也 小笠原 純
マーサ・メンセンディーク 岸本兵一
菅 恒敏 三好照孝(以上2名京都教会)
今井牧夫 横田明典 松下道成(教区三役)
(3)災害対策小委員会
(長)今井牧夫 (書)松下道成 山下瑞音 平山正道 前川
裕 新井 純
松田 規 横田明典
(4)韓國基督教長老會大田老會との交流小委員会
(長)大山修司 (書)井上正道 (会)永田真由美 今井牧夫 入 治彦
井上勇一 金 度亨(キム・ドヒョン) 野口 薫 韓 亨模(ハン・ヒョンモ)
(5)教区史編纂小委員会
(招)今井牧夫 横田明典 松下道成 柳井一朗 井上勇一
(6)教区宣教基本方針・方策検討小委員会
(長・書)今井牧夫 横田明典 松下道成 新井 純 松田 規 谷本聰子
議題7 京都教区定期総会の振り返りに関する件
標記の定期総会の振り返りを行った。
(1)2022年度経常会計剰余金処理で可決した修正案2の内容を改めて確認したいとの意見があり、総会議案報告書P.202剰余金処理(案)中の「教区資金特別会計へ450万円」の額を「宣教連帯特別会計に全額入れる」との修正を総会で可決したことを一同確認した。
(2)以下の意見があった。剰余金処理の審議で参照した教区「議事運営メモ」はあくまでメモなので、意見が異なる人はその議事運営は正しくないとも言える。そうなると議事運営の是否だけで時間がとられて、重要なことが話し合われないので、そうならないような議案の出し方や話し合いの仕方を、みんなで協力して心がけていくべきである。
議題8 教区総会建議による常置委員会への要望に関する件
今井牧夫は、前回常置委員会の議論を踏まえて、2023年5月に皇族が同志社大学近隣を訪問した際の同大学の学内での対応に、過剰警備などの問題があったのではないかという教区総会建議をもとにした、京都教区常置委員会から同志社大学学長への質問状(案)を提案した。今井は以下を説明した。質問内容は教区総会建議の文章をできるだけ活用した。大学を問責する抗議文や声明文の形ではなく、教区と大学が共に課題を担う形での連帯を志向する文面とした。回答期限は次回常置委員会の一週間前の9月5日と設定した。以上の提案を受けて、以下の意見を受けて提案を一同承認した。
(1)大学には今回の件の経緯を説明して欲しい。もし返答がなければ、返答がないという一つの答えとして受け止めることになるだろう。
(2)今回の大学内での経緯に対して疑問視する意見は、京都教区以外にも大学の教職員やマスコミにもある。ただし今回の質問状はそうした動きと直接連動するものではなく、教区独自に大学の意向を尋ねるものである。
議題9 教区負担金減免申請に関する件
今井牧夫は、宇治教会より出された教区負担金減免申請書と添付資料を説明した。また、以下の規則を朗読した。京都教区規則50条「天災その他やむを得ない事情のために負担金を納することが出来ない教会又は伝道所があるときは、その申請により常置委員会の議を経て、その負担金の1部又は全部を延納、又は免除することができる。」そして今井は、規則50条は一般的には自然災害に関することと考えられるが、今回の申請は50条の「その他やむを得ない事情」に当てはまると宇治教会側では考えて申請がなされていること、また、宇治教会側は常置委員会から求められれば教師と会計役員で陪席して説明する用意があると説明した。
以上の説明を受けて以下の審議を行った。
(1)コロナ問題は災害ともいえるが、コロナ以前から各個教会の教勢・財政低下はどこでも長期的課題である。コロナ禍では特別献金から経常会計を補填している教会が多い。個別教会をここで審査せず、教区負担金を減らす中長期展望の作成を常置委員会、財務部で検討願う。
(2)他教区では負担金減免制度もあるが、自然災害以外の適用はごく少ない。コロナ禍では教区負担金一律削減が基本。今回も一定の基準を決めて一定の教会にそうしてはどうか。
(3)基本的に京都教区規則では教区負担金の減免は出来ないと考える。50条は基本的に大災害や教会分裂のような特異なケースであり、今回の申請に対しては基本的には減免出来ないことを先方に伝えるべき。ただ、今回申請は全教会が抱えている問題の提起なので、みんなで話し合って教区の財政・機構改正をしていくしかない。
(4)今の教区には負担金減免の方策や基金がないので、今回のような個別申請に対応して教区の資金を出すことは、現在の教区負担金のシステムにおいては出来ないと考える。
(5)現在、各個教会が財政的に立ち行かない現状があり、教区経常会計の剰余金の返還は教区の誠意である。教区がどう教会に仕えるのか教区論的な討議が必要である。また、教区負担金未納教会の問題も教区は真摯に受け止めて欲しい。
(6)各教会は、コロナ禍で大きな打撃を受けている。この問題で教区全体で協議会を開催し、各教会の窮乏について意見を分かちあってはどうか。
(7)教区総会で「他教区に比べて京都教区は負担金が高い」との意見があった。京都教区は予算が大きいのではないか。他教区との負担金比較の資料を作成して検討したらどうか。
(8)他教区の場合、負担金の中に教職謝儀支援のための献金(京都教区ではデナリオン献金)を含める教区とそうでない教区があり、それを区別しないと正しく比較できない。
(9)東京教区は教区予算に占める教団負担金の割合が低いが、地方教区では60~70%となり、京都教区は約40%であり、その比率は段々と高くなっている。
(10)他教区から転任してきて京都教区の負担金は高いと思った。教区負担金は教団負担金がまずあり、それに各教区独自の活動分を加える。京都教区の予算は伝統的に大きいのでは。
(11)関東教区はコロナ以前から負担金減免申請の基準があった。京都教区も作ってはどうか。
(12)各教会の現状を踏まえ、教区財政について継続的に財務部などで協議すべきである。実際に今年度の財務部では2024年度予算の5%削減を目指している。
(13)教区総会で原田潔議員が「もし財政で困っている教会があったら申請してください」と言った意図は、教会謝儀支援制度のことである。現実に11教会・伝道所が支援を受けている。
(14)負担金減免の申請ではなく、負担金を払って謝儀支援申請をするのが順序ではないか。
→教会謝儀支援の対照は経常収入450万円以下なので、宇治教会はこの制度に該当しない。
(15)減免を決定するとすれば最終期限は年度末となる。その場合に教区は赤字決算となる。
(16)この申請を受けるなら財源の枠立てが必要である。
(17)陪席要請は次回には行わないほうがよい。資料をそろえて検討することが大切である。
(18)財務部で委員会を開き、資料準備や負担金説明の場を設ける可能性などを考える。
以上の審議を踏まえ、今井牧夫は以下を提案した。この件に関して常置委員会は、宇治教会からの要望を非常に真剣に考えるが故に、拙速をさけてしっかりと話し合っていきたい。今後、宇治教会側に常置委員会への陪席をお願いする可能性はあるが、現時点では未定とする。次回常置委員会に向けて、財政的な検討のための基礎資料を財務部と三役で整える。現時点ではこれらの判断を宇治教会に伝える。以上の提案を一同承認し、本件の次回継続審議を決定した。
議題10 両丹地区からの報告に関する件
今井牧夫は、山下瑞音両丹地区長に夜久野教会の現況報告を求めた。山下は前回常置委員会での松田規の報告を前提に以下を報告した。夜久野教会は会員がおらず、残された土地建物が課題である。現在は横田明典を代務者として、地区として今後の措置を検討しているが、地区単独では課題の取り扱いに限界がある。教会存続は不可能であるが、建物撤去見積もり約1200万円で地区も教区も負担困難である。そこで、土地建物を活用する可能性がある事業者など、希望者への土地建物譲渡か貸与ができないかを具体的に現在検討している。今後1~2年でその見込みが立たなければ教区に一任したいと地区で考えている。以上の報告を受け、今後も必要に応じて地区から報告を受けることを一同承認した。
議題11 三役訪問に関する件
今井牧夫は、コロナ禍で2020年度以降実施できなかった三役訪問の計画として以下を提案した。2023年8月2日(水)~3日(木) 物部、大江野の花、福知山、夜久野、今津、安曇川、大溝の各教会・伝道所を訪問し、予算は10万円程度。以上の提案に対し、北丹峰山教会への訪問の追加を求める意見があり、今井は同教会信徒に電話して教会の近況を確認すると答えた。以上の上で提案を一同承認した。
議題12 常置委員会の持ち方に関する件
今井牧夫は、前回継続審議の本件につき意見を求めた。常置委員会へのZoom参加を可能としてほしいとの意見があり、今井は今後検討すると答えた。以上の上で、本件の継続審議を一同承認した。次回常置委員会は今回同様、18:00~21:00で食事なしとした。
議題13 各部報告に関する件
以下を含めた各部報告を書面・口頭で受けた。
(1)京都教区センター運営小委員会
教区総会決議に基づき、米国合同教会の京都宣教150年記念礼拝の実施を2024年として準備すると井上勇一が報告した。クラッパードイン法人化に向けたワーキンググループを、土地・建物移管が完了するまで働きを継続すると木村良己が報告した。
(2)宣教部
「『LGBT理解増進法』をめぐる性的マイノリティ差別とヘイトスピーチへの反対声明」を出し、超教派の「入管難民法の改悪に抗議し、難民・移民と共に生きる教会共同声明」に宣教部と「教会と社会」特設委員会で賛同したと浅野献一が報告した。
議題14 教団報告に関する件
教団常議員会報告を今井牧夫が、部落解放センター運営委員会報告を深見祥弘が、年金局理事会報告を谷本聰子が行った。
議題15 今後の日程に関する件
以下を確認した。
第3回常置委員会 2023年9月12日(火)18:00~21:00 於 京都教会
開会祈祷 冨増献兒 閉会祈祷 大山修司
閉会祈祷 21:05 横田法子の祈祷をもって閉会した。
以 上
2023年7月11日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 松下道成 印
第3回常置委員会
日 時 2023年9月12日(火)18:00~20:44 場 所 京都教会1階ホール
組 織 (議長)今井牧夫 (副議長)横田明典 (書記)松下道成
(信徒常置委員)上田泰正 上田佳子 谷村耕太 谷本聰子 冨増献兒○ 永島鉄雄
原田 潔 松井 實 松田
規○
(教師常置委員)浅野献一 新井
純○ 井上勇一 入 治彦 大山修司 小笠原 純
平山正道 横田法子
欠席者 浅野献一 永島鉄雄 横田法子
要請陪席者(各部門代表者の常時・適時の職務陪席) ( )内は兼任出席者
両丹地区 山下瑞音○ 滋賀地区 (平山正道) 京都南部地区 前川
裕○
宣教部 俣田浩一 教区部落解放センター 片岡広明
教師部 入 順子 財務部 (松田
規) 教職謝儀委員会 (横田明典)
アジア宣教活動委員会 浅居正信
一般財団法人クラッパードイン代表理事 木村良己
教団年金局理事 谷本聰子 教団部落解放センター運営委員 深見祥弘…欠席
開会祈祷 今井牧夫
陪席者承認 上記の要請陪席を承認した。
Zoom参加 三役の提案により承認した。(上記名前の○印はZoom参加者)
議題1 前回常置委員会議事録承認に関する件
案を一同承認した。
議題2 教務・事務・会計報告に関する件
(1)教務報告(主に教区三役)
① 第2回常置委員会 7月11日(火)18:00~21:05 於 京都教会
② 教区三役会 7月21日 8月24日 9月8日 9月12日
③ 同志社大学(学長)への質問状(議題9) 7月13日発送 8月31日付返答受理
④ 牧師就任式 彦根教会 森岡髙康 7月30日(日)14:30 横田明典司式
⑤ 三役訪問 8月2日(水)~3日(木) 物部教会 大江野の花教会 夜久野教会
福知山教会 今津教会 安曇川伝道所 大溝教会
⑥ 三教区三役会 8月3日(木)16:00 於 京都葵教会
⑦ 教団有志Zoom会議・拡大協議会 7月16日(日)20:00 今井牧夫陪席
⑧ 教団常議員会(予定) 10月23日(月)~24日(火) 今井牧夫陪席
⑨ 台風7号で会員被災の物部教会へ、教区緊急時災害支援金10万円を9月6日支出した。
(2)事務報告
① 教区ニュース今総会期第1号を8月発行した。
② 2023年度教区名簿(印刷版・PDF版の2種)を8月発行した。
③ 2023年8月9日(水)~18日(金) 教区事務所夏期休業
(3)会計報告
例年通りで順調である。
議題3 諸申請・届に関する件
以下を一同承認した。
担任教師辞任 粟津原 淳(京都上賀茂) 教師隠退 張 悦子(無任所)
セクシュアル・ハラスメント問題小委員会 新委員 冨田成美(京都丸太町)
議題4 災害報告に関する件
今井牧夫が以下を報告した。8月中旬の台風7号の被害が福知山市などで大きく、大江町在住の物部教会信徒宅1軒の裏山土砂崩れにより土砂が床下に大量に入る被害があった。その被害が、社会福祉協議会管轄のボランティア・センター活動終了後も、個人で原状回復困難なため、同教会牧師の米倉渚や両丹地区長、近隣教会関係者らから教区に救援要請があった。それを受けた災害対策小委員会主催で教区ボランティアを募ることにし、本日9月12日活動を実施した。以上報告後、ボランティア現地から松田規、冨増献兒、新井純から、別途に山下瑞音地区長から、各Zoomで報告があった。質疑応答後、小委員会によるボランティアの実施と今後の継続を一同承認した。
議題5 教区負担金減免申請に関する件
今井牧夫は、宇治教会からの負担金減免申請である本件を扱う前に、財務部委員会で審議された内容の報告を求めた。松田財務部委員長は以下を報告した。財務部としては大きな流れとして、教区経常会計の総予算を抑制することで各教会・伝道所の負担軽減をはかりたいと考えている。予算抑制で2024年度教区経常予算の5%削減を検討し、予算抑制と特別会計繰入を合わせて効果的にしたい。また、前回常置委員会の議論を踏まえて各教区ごとに異なっている負担金制度と金額を比較検討した資料を今回提示している。たとえば北海教区では教区負担金に最初から互助制度資金を含む。負担金額の各個教会財政に占める割合は京都教区は全教区の中で中程度である。
以上の報告を受けて以下の意見交換を行った。
(1)一般的な教区負担金の課題と、個別の当該教会からの減免申請の扱いの道筋をつけることが大切。減免制度を作るのか、それとも制度的に減免できないと正直にお伝えするかである。
(2)負担金算定基準が当該教会に対して極端に重いことはないので、申請に応えることは無理。今後教区予算の全体規模を削減して全教会・伝道所の負担金が一律に下がる方向性を議論すると共に、申請に応えることはできない、と具体的に伝える道筋を付けて欲しい。
(3)昨年度に別の教区内1教会から同趣旨の嘆願が常置委員会宛てに出された。その時と同じ対応をすべき。常置委員会で扱って教区三役が同教会を訪問した。そうした丁寧な対応が必要。
(4)昨年度のその教会への訪問をした際、自教会だけでなく教区全教会・伝道所の負担金抑制を要望されたので、1教会だけの減免はできないが要望の主旨を重く受け止めて、今後の教区財政削減に努めると伝えて了解いただいた。今回は嘆願でなく減免申請なので扱いが異なっている。
(5)松田委員長が今回作成した各教区ごとの負担金の財政資料の表や、財務部報告の内容はとてもわかりやすくていい。負担金減免の要望が多く出てきた場合、これらの資料は説明の役に立ち、筋が通っていて納得できると思う。教区総会時に資料を整えて説明する機会を持てばよい。
(6)教区デナリオン献金をすればするほど、控除になって教区負担金が下がることも伝えたい。
(7)現在、本件につき財務部が検討中である。次回常置委員会に2024年度教区予算の削減案と合わせて、財務部から本件の扱いに関する案を出し、常置委員会で議論する流れでどうか。
(8)申請に対して、常置委員会が負担金を減免するか・しないかを判断しないと先に進まない。
(9)どちらの結論にしても、次年度予算案と合わせて説明することが丁寧である。
(10)今年度予算に対する申請なので、今年度どうするかである。結論を出すべきである。
(11)常置委員会としては申請を却下する判断ではないか。負担金減免の教区規則50条「天災その他やむを得ない理由」に、当該教会が説明書で理由に挙げた10年前から教勢がだんだん減少していることは当てはまらない。教区負担金総額削減やコロナ・高齢化問題は別途考えるべき。
(12)悩ましい問題だが、財務部が提案するように教区全体の仕組みをどうするかで議論すべき。
(13)教区総会前に、教区負担金制度の説明会や協議会を持てたらよいと思う。
(14)教区予算作成のタイムスケジュールとの関連で、本件をどの時点でどう扱えばよいのか。
(15)この申請についてどうするかは、本日決めたらよい。
(16)京都教区は、教区は教会に仕えるという姿勢を大切にしてきた。各個教会では財政問題は様々なことに影響する。申請に丁寧に応えていくことが求められている。
(17)牧師の謝儀を下げるのはよっぽどのことで、深刻に受け止めて考えることが当然必要。
今井牧夫は、以上を踏まえて次回に財務部が、次年度教区経常予算案と共に本件に関する提案を行い、それを受けて常置委員会として結論を出せるよう審議することを提案し、一同了承した。
議題6 2024年教団春季教師検定試験に関する件
標記の件につき今井牧夫が、11月中に教区常任常置委員会を教団教師検定試験に関する協議会として開催し、そこで受験志願者の教区推薦を決定することを提案し、一同承認した。
議題7 三役訪問の報告に関する件
今井牧夫は、8月2日(水)~3日(木)の三役訪問で、物部、大江野の花、夜久野、福知山、今津、安曇川、大溝の各教会・伝道所を訪れて懇談した内容を報告した。関連して夜久野教会の今後について両丹地区長の山下瑞音から報告を聞いた。以上の報告を一同承認した。
議題8 韓國基督教長老會大田老會との交流プログラムに関する件
標記の件につき今井牧夫は交流小委員会の井上勇一委員長に報告を求めた。井上は以下を報告した。2023年10月27日(金)~31日(火)京都教区から6名を大田老會に交流プログラムで派遣する。他谷尚(神学生)、水野藤男(近江金田)、中井泰子(膳所)、小笠原純(平安)、大山修司(膳所)、永田真由美(丹波新生・部分参加)。自己負担2万円で学生は教区宣教部の青年育成資金制度で補助する。以上の報告を一同承認した。
議題9 同志社大学への質問状に関する件
継続審議である標記の件につき今井牧夫は、8月31日付の同志社大学学長(名義は同大学リスク管理センター長)の返信を朗読して報告し、以下の分析を述べた。
まずは質問状への回答があって良かったが、一部回答にとどまり、その回答も極めて不十分であることは残念である。回答から読み取れることは以下である。(1)本件警備は警察の要請による。(2)学内の本件担当は大学のリスク管理部門である。(3)本件には学内からも疑問視が具体的にされている。(4)大学側は皇族への特別視はないと主張し、その根拠として距離が離れた建物では上方から現地を見ることができたからという。以上の回答内容は不十分であるが、再質問しても質的に同程度の回答が繰り返されると見て、本件の教区の取り組みは一定の結果を見たとして終結することを提案する。ただし、本件には京都教区だけでなく、学内教職員・関係者、地域の市民や宗教者やマスコミなど、様々な関係者が大学を注視していることを意識し、今後も必要に応じてこうした対話を大学と行いたい。
以上を受けて意見交換をした上で、報告と提案を一同承認した。
(以下、質問状と回答の文面を採録して添付する)
同志社大学学長 植木朝子
様 2023年7月13日
質 問 状
―同志社大学近隣への皇族来訪時の学内対応に関して―
日本基督(キリスト)教団 京都教区 常置委員会
(代表)総会議長 今井牧夫
平素より大学としての尊いお働きをいただき感謝いたします。本稿は、2023年5月20日京都教区総会決議による教区の総意としてのお尋ねです。ご多忙の折に大変恐縮でありますが、本稿末尾の期日までにご返信いただけますようにお願い申し上げます。
前 文
平素より御校は、創立150年近い歴史を持つ大学として社会的に大変重要な働きを行われ、また設立当初よりのキリスト教主義教育に取り組んでおられることに敬意を表します。
私たち日本基督教団京都教区は、滋賀県・京都府にある日本基督教団の76教会・伝道所の地域共同体であり、御校などの教育機関や福祉施設など多様な宣教の場に連なっています。
そして、京都教区の教会は、19世紀のアメリカン・ボードによる日本宣教に従事した新島襄、また当時の同志社関係者などの働きによる、19世紀の京都・滋賀におけるキリスト教会の宣教・教育・社会奉仕の働きを大きなルーツとしています。
以上の経緯のゆえに私たちは、御校と歴史的に重要な関係を持っており、その意味で今後とも御校を始め同志社諸学校との関係を重く考え、敬意を持って共に歩む思いでいます。
また、日本基督教団は先の大戦に加担した罪責を「戦争責任告白」(1967)で表し、これを当教区は重んじて平和・人権の課題を宣教基本方針に定めて歩んでいます。
以上の姿勢に立ち、御校の働きに関して以下の質問をいたします。
わたしたちが知った事実経過
去る2023年5月15日、上皇・上皇后が大聖寺を訪れました。この際に、同志社大学内で以下の措置が行われたことが、御校に属する京都教区関係者から私たちに知らされました。
1 大聖寺を見下ろす位置にある教室のブラインドが閉められており(写真1)、開けようとする学生に対して警備員が注意をしていた。
2 良心館の西側にある「ラーニングコモンズ」の自習室に、13:00~15:00の間、ロールカーテンを開けないようにとの張り紙がなされていた。(写真2、3)
3 同志社大学周辺の路上、高い建物の屋上に私服・制服警官が多数配置され(写真4)、非常に物々しい雰囲気であった。学生・教員が校地を移動するにも支障があった。(写真5)
この日のことは、後にマスコミにも取り上げられました。(京都新聞2023年6月29日)
わたしたちの疑問と心配
なぜ、同志社大学は、上記の対応をとられたのでしょうか。
これまで、天皇・皇后の「お出かけ」すなわち「行幸啓」に際して、数々の人権侵害が起こされ、通常の市民生活にも多くの影響が及ぼされてきました。例えば、1982年栃木植樹祭時の過剰警備について、『靖国・天皇制問題情報センター通信』(第13号1988)は次のように報じています。「この時〔栃木〕県警は天皇の訪れる寺と神社に対して一般客の閉め出しと、沿道の旅館などに対しては天皇の通過時には2階より上の階に宿泊客を上げないこと、洗濯物を干さないことなどを申し入れた。」
また、「行幸啓」に際しては「精神病」者らへの人権侵害も繰り返されてきました。例えば、桐原尚之「植樹祭の過剰警備に伴う『精神病』者への弾圧と抗議行動」(2013『生存学』6号P.207)では、1975年の天皇皇后の初訪米に関し、警察が所轄内の病院に宛てた文書が紹介されています。「ところで、本年一月から七月末までの間、都内の精神病院から脱院して警察に捜索願のあった者は一八三名、当署管内では一八名の多数にのぼっていますが、万一これらの脱院者によって、両陛下に対し何等かの不法行為があった場合、内外に及ぼす影響は非常に大きいものがあると考えられるのであります。両陛下のご身辺の安全と不測の事故防止を図るため脱走防止にご協力くださるようお願いいたします。」
今後に向けた以下の質問にお答えください
上記のような人権侵害はゆるされるものではなく、問題が起こるたびに市民団体や宗教団体など様々な方面から繰り返し抗議がなされてきたものです。今回の上皇・上皇后の訪問に際しても、上記のような人権侵害が行われて、御校の学生・教職員や学内労働者、また地域住民の生活と人権が侵害されたのではないかと強く危惧します。
以上を踏まえて、本件に関して私たち京都教区は、下記の質問をいたします。期日までにお答えいただくよう願います。御校の学長はじめ皆様がご多忙を極めておられる折りに大変恐縮ですが、当方の会議日程の関係から、2023年9月5日までにご返信いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
質 問
1 今回の措置は、御校において、いつ誰がどのように決定したのでしょうか。また、その決定は学生や教職員、学内労働者に対してどのように説明されたのでしょうか。
2 今回の措置について、国や自治体、警察や関係省庁から御校への関与・指示はあったのでしょうか。あれば、いつどのように行われたのでしょうか。
3 今回の措置は、建物の上層から皇族を見下ろすといった、皇族への「不敬」と見做されるふるまいを防ぐ意図があったのでしょうか。
4 御校が掲げる、「良心教育」「自由主義」「キリスト教主義」と、今回の御校の対応は両立するのでしょうか。見解をお教えください。
5 今回の件を巡って、御校と私たち京都教区の間で、キリスト教主義と人権の意味について、歴史的な課題を共に考える意見交換の場を持っていただくことはできないでしょうか。
本質問状の発信者 日本基督教団 京都教区 常置委員会(代表) 教区総会議長 今井牧夫
連絡先 〒602-0917 京都市上京区一条通室町西入東日野殿町394-2
日本基督教団 京都教区事務所 TEL 075-451-3556
2023年8月31日
日本基督教団京都教区常置委員会
(代表)総会議長 今井牧夫様
平素は本学の教育研究活動に深いご理解とあたたかいご支援を賜り、まことにありがとうございます。
さて、2023年7月13日付でお便りを頂戴いたしました。同様の趣旨の質問は本学構成員からも受け取っており、会議やその記録等で、経緯および執行部(リスク管理本部)の対応や考え方についてお伝えしております。今回の上京警察署からの協力要請は、警備上の観点からのものであり、建物の上層から皇族を見下ろすのが「不敬」にあたるからという理由ではありません。実際に、大聖寺と一定程度の距離が保たれていて対応の必要がなかった場所からは、大聖寺を見下ろすことのできる状態でした。
本学は、大学の自治、学問の自由を守る姿勢を堅持しており、それは今後も変わることはございません。
引き続き、本学の教育研究活動にお力添え賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
同志社大学 リスク管理本部長
植木朝子
議題10 教団伝道資金申請に関する件
今井牧夫は、教団から伝道資金と伝道方策資金の両制度の2023年度実施に向けた申請が、例年通り各教区に求められていることを報告した。審議した結果、従来同様に教区として当該制度を批判して対応することを確認した。伝道資金は、同年度の当教区から教団への、伝道資金納付金と同額の2,064,000円を教団への申請金額とし、その使途は従来通り教区内の教会謝儀支援総額の一部への充当とする。伝道方策資金は、従来同様に制度への批判の意を表すためにこれを申請しない。教団に提出する本議題の議事録写の作成を、教区三役に一任する。以上を一同承認した。
議題11 アメリカン・ボード京都宣教150周年記念礼拝に関する件
今井牧夫は標記の件につき、教区センター運営小委員会からとして以下を提案した。2023年度教区総会決議に基づき、米国合同教会(UCC)からゲストを招待して京都教区総会の中で記念礼拝を実施したい。時期は2025年5月としたい。時期の設定理由は、アメリカン・ボードの京都宣教150年にあたるのが2025年で、この年に同志社大学が記念の行事や式典を計画しているからである。これについて先日、バザールカフェ創立25周年記念の会に、アメリカからUCCのCGMB(米国合同教会とディサイプルズの共同世界宣教局)幹事のデレック・ダンカンさんが来日され、自分と木村良己、マーサ・メンセンディークで面談し、その日程でUCCからの来日を打診すると、「同僚と検討する」と前向きな回答があり、もし来る場合は1~2名でなく、ある程度の人数で来たいとのこと。京都教区での開催費用負担は今後先方とよく相談したい。たとえば京都教区とUCCとクラッパードイン財団法人の三者での協働や、同志社大学神学部などと講演会など行事を共催して負担しあうなど様々な可能性を今後検討したい。以上の方向性と日程につき、最終決定は常置委員会で行うことを前提に、教区センター運営小委員会に検討を一任願う。
以上の提案を一同承認した。その際に以下の意見があり、一同留意することにした。
・この機会に、京都教区(滋賀・京都の各教会・伝道所)とアメリカの教会の歴史的関りをもう一度しっかり考えたい。宣教協力を結んだ今後の協力の可能性を教区の皆で考えていきたい。
・京都教区の教会・伝道所は多様なルーツを持っている。教区で記念礼拝をする際にも、アメリカ・ボードだけでない多様な教派の宣教の歴史を持った教会、伝道所があることを覚えたい。
議題12 教団部落解放全国会議への支援金に関する件
今井牧夫が以下を提案した。京都教区が開催受入教区となる、教団「第15回部落解放全国会議in京都」(2023年9月26~28日 於 京都教会)実行委員会から資金援助の要請を受け、常置委員会の自主的判断として10万円を教区経常会計予備費から支出する。提案を一同承認した。
議題13 常置委員会の持ち方に関する件
継続審議中の本件につき今井牧夫は以下を提案した。コロナ対策による現在の開催形式、「18:00~21:00開催、教区の夕食用意なし、会場を京都教会に依頼する」を今後も当面継続する。Zoom参加は、希望者が三役に申請して必然性が認められた場合了解する。以上の提案を一同承認した。
議題14 各部報告に関する件
各部・委員会の報告が出席者からなされ、一同承認した。また、今井牧夫は、以下を提案した。従来の常置委員会では地区報告をしていなかった。地区活動は宣教部委員会で報告を受けていたためであるが、今後は常置委員会としても地区の動静を共有したいので、今回から各地区報告を行いたいと提案し、一同了承した。三地区長が各地区報告を行い、一同了承した。
議題15 教団報告に関する件
常議員会報告を今井牧夫が、年金局理事会報告を谷本聰子が行った。教団部落解放センター運営委員会報告は書面提出が行われた。
議題16 今後の日程に関する件
以下の予定を一同承認した。
第4回常置委員会 2023年11月14日(火)18:00~21:00 於 京都教会
開会祈祷 永島鉄雄 閉会祈祷 小笠原
純
閉会祈祷 大山修司
以 上
2023年9月12日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 松下道成 印
第4回常置委員会
日 時 2023年11月14日(火)18:00~20:43 場 所 京都教会1階ホール
組 織 (議長)今井牧夫 (副議長)横田明典 (書記)松下道成
(信徒常置委員)上田泰正 上田佳子 谷村耕太 谷本聰子 冨増献兒 永島鉄雄
原田 潔 松井 實 松田
規
(教師常置委員)浅野献一 新井
純 井上勇一 入 治彦 大山修司 小笠原 純
平山正道 横田法子
欠席者 なし
要請陪席者(各部門代表者の常時・適時の職務陪席) ( )内は兼任出席者
両丹地区 山下瑞音 滋賀地区 (平山正道) 京都南部地区 前川
裕
宣教部 俣田浩一 教区部落解放センター 片岡広明
教師部 入 順子 財務部 (松田
規) 教職謝儀委員会(横田明典)
アジア宣教活動委員会 浅居正信
一般財団法人クラッパードイン代表理事 木村良己…欠席
教団年金局理事 (谷本聰子) 教団部落解放センター運営委員 深見祥弘
開会祈祷 小笠原 純
陪席者承認 上記の要請陪席者を一同承認した。
Zoom参加 前川裕のZoom参加の申請を一同承認した。
議題1 前回常置委員会議事録承認に関する件
一同承認した。
議題2 教務・事務・会計報告に関する件
松下道成が(1)(2)を、松田規が(3)を報告し、一同承認した。
(1)教務報告(主に教区三役)
① 第3回常置委員会 9月12日(火)18:00~20:44 於 京都教会
② 教区三役会 10月26日(木) 11月2日(木) 11月14日(火)
③ 常任常置委員会(教師試験に関する協議会)
11月28日(火)14:00~16:00 於 教区センター
④ 教団常議員会 10月23日(月)~24日(火) 今井牧夫陪席(Zoom)
⑤ 教団有志Zoom会議 10月15日(日)20:00 拡大協議会 11月5日(日)
共に今井出席
(2)事務報告
① 教団主催の教区事務職員研修会 11月9日(木)~10日(金) 於 日本キリスト教会館
野坂宜正出席(教区事務所休業)
② 京都教区ニュース 第2号を2024年2月発行予定で準備を始めた。
(3)会計報告 9、10月の財務は通常通りであった。
議題3 諸申請・届に関する件
教師住所変更 高井 望(隠退) 中部教区へ転出。
議題4 教区事務所冬期休業日程に関する件
表題の件につき、2023年12月27日(水)~2024年1月5日(金)の提案を一同承認した
議題5 災害報告に関する件
今井牧夫は、8月の台風7号被災による物部教会員宅(福知山市)土砂災害復旧支援につき、災害対策小委員会の報告を求め、新井純と松田規から報告を受けた。9月から多くのボランティア参加者の協力により被災復旧活動を行い、10月初旬に教区としてのボランティア活動を終了した。主に交通費として京都教区災害関係対策基金から127,060円の活動費を支出した。以上報告を一同承認した。
議題6 2024年度教区予算原案(総額)に関する件
表題の件につき今井牧夫は、松田規財務委員長に提案を求めた。松田は以下を提案した。2024年度予算を通常比で5%減とする。コロナ禍の間に教勢の減少が進んでおり、負担金軽減をはかる。それと共に、さらなる負担金軽減のため、収入項目第1款に新たに「負担金軽減措置金」項目を設けて、ここに250万円を教区資金より入れて行う。この方法は単年度だけなら教区内の各教会・伝道所の財政難を補えないと考え、今後数年に渡って負担金の軽減措置を行っていく必要があると考える。そのためには「負担金軽減措置金」のために、毎年度の経常会計の年度末決算剰余金の一部を積み立てていくことを考えている。年度末剰余金の全額ではなく、宣教連帯特別会計や営繕特別積立金、翌年度当初の教区運転資金を除いた剰余金の多くを、この「負担金軽減措置金」に入れてはどうかと考えている。
以上の提案を受けて審議した。以下の意見が出された。
(1)教団への負担金が7,797,000円で教区全体予算の32%を占め、教区予算の中で一番大きな割合である。これを下げるように教区から教団に要望書を出してはどうか。
(2)教団には今までも財務委員長会議や常議員会で、各教区から負担金削減の要望が出されてきたが追いついていない。
(3)各教会・伝道所の負担金を減らすためには、教区予算総額を減らすしかないということを言ってきた。教区は10年以上前から経常予算総額を下げてきている。2014年は41,220,000円。それが今回30,118,800円となり1000万以上27%規模を縮小している。それに従い教会負担金も下がってきている。2014年度の各教会負担金総額は33,370,000円、それが24,259,920円と27%減っている。これらは教会の教勢低下の現状に追い付かないと言われればそうかもしれないが、10年前と比べて2割から3割減らしているという現状であり、これ以上の削減は難しいものがある。教団負担金、固定費、人件費、管理費は減らせない。限界がくれば、他のことを考えなければならない。
(4)今までの教区予算案に比べて大きく削減するため、委員会費などを15%程度削減する大きな努力をした。また、「負担金軽減措置金」という項目を新設して、その財源に教区資金取り崩しで250万円を入れる案だが、教区資金を動かすときは教区総会の承認が必要なので、教区総会に諮ることになる。
(5)(松田)「負担金軽減措置金」の予算額がなぜ250万円か。これは2022年度経常決算の年度末剰余金を教区総会で検討した際に、剰余金の内250万円を従来通りに「コロナ対策調整金」として、次年度以降の予算の軽減措置の財源としたいという提案をしたが、十分な理解をしていただくことが出来ず、剰余金の多くを宣教連帯特別会計へ繰り入れるとの動議を可決した。それを受けて財務部としては、教会負担金を減額するために教区資金から250万円という金額にした。このことにつき次年度以降、単年度計画でなく、少なくとも5年程度の継続性を考えている。ただし年度ごとの剰余金の状況は変わるので、負担金軽減措置金の額は250万円から変動する可能性がある。
(6)教区負担金の計算方法を、毎年度の総会資料の財務部報告の中に記載している。様々な意見や声があるが、この計算方法は2018年度に決まった新しい負担金の方法であり、たとえ現住陪餐会員が20人減ったとしても、1万円の減額にしかならない。大きな要素は各教会の計上支出、収入である。
(7)教区の各教会・伝道所の財政データとして、教団提出のC表(財務報告)を用いているが、記入時の計算ミスや誤った習慣の記入がみられるので、その修正を促す取り組みをしていきたい。
(8)負担金軽減措置金は教区資金から繰り入れるが、どうやって支出していくのか。
(9)収入の教会負担金総額は26,759,920円であるが、その内実際に教会が出す負担金の総額は24,259,920円になる。それは250万円を教区資金から繰り入れるからで、教会が出す負担金の総額を減らすという予算である。故に支出に出るわけではない。250万円を何か別の形で使うわけではなく、各教会が負担すべきものを教区が負担するということである。
(10)剰余金が少ない場合でも、負担金増額を抑えて予算を立てることはできるのか。その場合も教区資金の取り崩しとなるのか。
(11)教区資金からの取り崩し金額には増減があるだろう。負担金軽減措置金を固定化するのではなく、負担金総額を抑えていくという本来のあり方で財政難に取り組んでいきたい。
(12)当たり前のように毎年、教区資金から250万円繰り入れるわけではない。あくまでも、先の教区総会で剰余金から繰り入れるはずの250万円が入らなかったための苦肉の策である。基本は、剰余金を使って負担金軽減措置を行うこととして、実際の金額は、毎年毎年、全体像と内訳を含めて検討していく。
以上の審議を踏まえて、今井牧夫は以下、2024年度経常会計予算案総額、負担金軽減措置金の設定、そのための教区資金の活用、教区財政全般の削減について承認を求め、一同承認した。
議題7 教区負担金減免申請に関する件
今井牧夫は、宇治教会からの教区負担金減免申請について、前々回から継続審議中であることを確認し、まず財務部の報告を松田規委員長に求めた。松田は財務部が、今回申請は京都教区規則50条「天災その他やむを得ない事情」には該当しないと判断したこと、そして減免は常置委員会の判断事項なので委ねると報告した。今井は教区規則50条を朗読した。
・京都教区規則第50条(注・2022年度までは第49条。規則改定により番号繰り下げ)
天災その他やむをえない事情のための負担金を納付することが出来ない教会又は伝道所があるときは、その申請により常置委員会の議を経て、その負担金の1部又は全部を延納、または免除することができる。
審議に入り、主に以下の意見が出された。
(1)財務部としては、新しい基金を作るなどの減免策は講じないという理解でよいか。
(2)(松田)そうである。教勢低下は天災でなく各教会全体に共通する課題と考えて先の結論とした。どの教会にも教勢低下は大きな打撃であるが、負担金計算方法は各教会に等しく適用しており、今変えることはできない。財務部は各教会に対して、教区負担金をこのように計算していると丁寧に説明し、理解していただく取り組みをする必要がある。宇治教会にも財務部として説明したい。
(3)今回、申請のことと合わせて財務部で、非常に検討したことは2024年度経常予算案である。各個教会がコロナ禍の中で非常に財政的に厳しいのでどうしたらいいかと考えた。その結果、2024年度予算額の大幅削減、そして教区負担金軽減措置金の設定を考えた。そうした教区財政の全体に関する常置委員会の努力をもって、宇治教会からの減免申請に対する回答としたいことを財務委員会で話し合った。
(4)私は減免を求める立場にいたが、今、財務委員長から減免できないこと、そして誠意をもって説明すると言われたので、次年度の予算の組み方はこれまでの教区になかったもので、教区資金から250万円繰り入れて各個教会の負担金軽減をする、その説明を財務委員長だけでなく教区議長から、教区の立場としてはこうするので、今回は宇治教会の要望には応えられない、と返答してもらうのがいい。
(5)今回決定することは、財務部や教区議長の判断ではなく、3回に渡り審議した常置委員会の結論として決定することである。決定すれば教区議長(三役)と財務委員長が責任を持って先方に説明する。
以上の審議後、今井は常置委員会の結論として、「宇治教会からの減免申請には応じられない。ただし2024年度予算において、教区の総予算削減と、教区資金取り崩しによる負担金軽減措置金250万円によって各個教会の負担金削減に努めることを、宇治教会減免申請に対する常置委員会の返答とする。これを教区三役と財務委員長で誠意をもって先方に説明する」ことを提案し、全会一致により承認した。
今井は、三役と財務委員長で宇治教会を訪問して親身に話し合いたいと述べ、本決定の宇治教会への伝え方は三役一任とすることを提案し、一同承認した。
議題8 2023年度教区総会の準備に関する件
表題の件につき今井牧夫は、総会準備委員長の選任の教区三役一任を提案し、1~5月の常置委員会に毎回陪席要請したいと説明した。提案に対して、今後のために同一の方だけでなく多様な人材を育む必要があるとの意見があり、その方向性を念頭に置くことにした上で提案を一同承認した。
議題9 韓國基督教長老會大田老會との交流プログラム報告に関する件
表題の件につき今井牧夫は、大山修司委員長に報告を求めた。大山は以下を報告した。10月27~31日の日程で京都教区から6名が渡韓した。大田老會の要望で日曜をはさんだ。天安(チョナン)地域の独立記念館、関東大震災の朝鮮人虐殺の記念館などを訪れた。日曜は2教会に分かれて小笠原牧師と大山牧師が礼拝説教を担当し、信徒との交流ができた。老會の信徒大会にも参加し、さらに、大田老會臨時老會(総会)にも参加した。歴史の学びを繰り返す中で、日本が韓国の地で犯した罪の大きさを決して忘れてはならないし、私たちは謝罪の立場を堅持する、その思いを伝えることができた。今後、教区ニュースなどで報告する予定。2024年は大田老會が京都教区を交流プログラムで訪れる番である。来たる1月末に双方の実務会議で打ち合わせする。以上報告を一同承認した。
議題10 CGMB(WCM)との第7回協議会に関する件
今井牧夫は、以下を説明した。12月8日CGMB(米国合同教会とディサイプルズの共同世界宣教局)(WCM(米国合同教会の世界宣教部門))と第7回協議会を持つ予定。①IBS社団総会とクラッパードイン移管②CGMBと京都教区との宣教協力③アメリカンボード京都宣教150年記念礼拝④宣教協力の実務を課題に話し合う。当教区は、アメリカンボード宣教150周年記念礼拝を2025年5月京都教区総会で行いたいと提案をして、先方から「前向きに検討する」と返事を受けたが、関連する様々な打ち合わせをしたい。以上の実務交渉を教区センター運営小委員会に任せてほしい。以上の説明を一同承認した。
議題12 教団部落解放全国会議の報告に関する件
表題の件につき今井牧夫は、片岡広明に報告を求めた。片岡は以下を報告した。第15回教団部落解放全国会議を、実行委員会主催で9月26~28日に京都教会を会場に行った。開催受け入れ教区の京都教区から10万円の献金を全国会議のために献げられたことに感謝する。実行委員会で振り返りを行い、報告書作成を今年度末までに終える予定。しっかりと記録を残して引き継がれていくようにしたい。次回は2年後に奥羽教区の予定。以上の報告を受けて、以下の意見があった。参加して大変有益な学びの時であったことを感謝する。それと共に、プログラムにおいてコロナ感染対策であろうと思うが、各教区の部落解放の働きを報告しあう全体の場がなかったことが残念であり、次回には期待する。以上の意見を受けた後、報告を一同承認した。
議題13 各地区・各部報告に関する件
各地区・各部報告を受けて一同承認した。
議題14 教団報告に関する件
教団年金局理事会を谷本聰子、教団部落解放センター運営委員会を深見祥弘、教団常議員会を今井牧夫が、それぞれ報告した。今井は、教団宣教方策会議が教団機構改定をテーマに2024年3月上旬開催されることにつき、従来から京都教区は、教団の種々の問題における一方的・強権的な姿勢に抗議して、教団に距離を置くとして宣教方策会議にも出席者を派遣しなかったこと、それと同時に教団関係の委員会や会合には内容に照らして出欠を判断してきたと説明し、今回は参加者を出すかどうか、出す場合にはその人選を含めて三役一任を提案し、一同承認した。
議題15 その他の件
教区事務所の印刷機の調子が悪いとの報告があり、点検修理を一同了解した。
議題16 今後の日程に関する件
以下を一同承認した。
第5回常置委員会 2024年1月16日(火)18:00~21:00 於 京都教会
開会祈祷 原田 潔 閉会祈祷 浅野献一
閉会祈祷 永島鉄雄
以 上
2023年11月14日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 松下道成 印
第5回常置委員会
日 時 2024年1月16日(火)18:00~21:00(最長) 場 所 京都教会1階ホール
組 織 (議長)今井牧夫 (副議長)横田明典 (書記)松下道成
(信徒常置委員)上田泰正 上田佳子 谷村耕太 谷本聰子 冨増献兒 永島鉄雄
原田 潔 松井 實 松田
規
(教師常置委員)浅野献一 新井
純○ 井上勇一 入 治彦 大山修司 小笠原 純
平山正道 横田法子
欠席者 (上田泰正 永島鉄雄)
要請陪席者(各部門代表者の常時・適時の職務陪席) ( )内は兼任出席者
両丹地区 山下瑞音○ 滋賀地区 (平山正道) 京都南部地区 前川
裕○
宣教部 俣田浩一 教師部 入
順子 財務部 (松田 規)
教職謝儀委員会 (横田明典) アジア宣教活動委員会 浅居正信…欠席
教区部落解放センター 片岡広明
一般財団法人クラッパードイン代表理事 木村良己
教団年金局理事 (谷本聰子) 教団部落解放センター運営委員 深見祥弘
教区総会準備委員会 柳井一朗
(上記でZoom参加は○)
開会祈祷 原田 潔
陪席者承認 上記の要請陪席者を承認した。
Zoom参加 新井純、前川裕、山下瑞音のZoom参加を承認した。
議題1 前回常置委員会、前回常任常置委員会議事録承認に関する件
案を一同承認した。
議題2 教務・事務・会計報告に関する件
下記(1)(2)を松下道成が、(3)を松田規が報告して一同承認した。なお(1)③と⑥につき質疑応答があり、末尾に記録する。
(1)教務報告(主に教区三役)
① 第4回常置委員会 11月14日(火) 於 京都教会
② 教区三役会 11月21日 11月28日 12月6日 1月10日 1月16日
③ 第1回常任常置委員会(教師試験に関する協議会)
11月28日(火)14:00 於 教区センター
④ 「ガザ地区停戦を願うNGO・宗教者等の共同記者会見」に教区三役で賛同。12月23日(人道・学術・医療など諸団体連名。当教区宣教部、「教会と社会」特設委員会も賛同)
⑤ 教団常議員会 10月23日(月)~24日(火) 今井牧夫陪席(Zoom)
2月5日(月)~6日(火) 今井牧夫陪席(Zoom)
⑥ 教団宣教方策会議 3月4日(月)~5日(火) 於 教団会議室 今井牧夫出席
(2)事務報告
① 教区事務所冬期休業 2023年12月27日(水)~2024年1月5日(金)
② 京都教区ニュース 第2号を2024年2月発行予定で準備開始。
(3)会計報告 通常の推移で順調である。
(1)③常任常置委員会(教師試験に関する協議会)での松下道成の発言に意見が出されて話合った。
・その場で松下書記が「按手はキリストとつながっている」との主旨で発言したが、それは京都教区の見解か。前総会の按手礼式では今井議長は「按手は権威の委譲ではない」と言った。
・教区見解ではない。2001年度京都教区准允按手検討委員会は、按手は権威の委譲でなく聖霊の祝福を祈る、派遣などの意味を答申した。キリストとつながるという解釈を否定はしていない。
・(松下)按手が権威の委譲と考えたことはない。キリストにつながることは、権威でなく隣人に仕える最も小さい存在とされていく。それは、取るに足りない小さな者が一人ひとり、キリストに用いられてつながってきた教会のあり方を表現している。そのように私は考える。
・このことは教団の二重教職性に関わる。准允だけでは聖礼典を執行できないという教団規則は非常に問題である。准允、按手はキリストとつながるとは思うが権威の委譲でなく祝福である。
・松下書記の発言は、「正教師以外はキリストとつながっていない」と言っている意識がないのなら、今井議長が書いた当日資料もちゃんと読んでいないのではないか。私は補教師から洗礼を受けたので、補教師がキリストとつながっていないなら、私はクリスチャンではないことになる。
・カトリック教会の解釈では按手は最終的にイエスにつながるが、プロテスタント教会はカルヴァン的考えなら按手で信仰がつながっていくことが大事だ。按手を受けた人だけがキリストにつながるという考えはカトリック的で、プロテスタントでは万人祭司で全員がキリストとつながっている。教団の二種教職制に対しては、長老教会の伝統では補教師は信徒だったので、補教師は「なぜ洗礼を授けられないか」でなく「なぜ補教師は信徒ではないのか」という問いになる。
・(松下)按手を受けた者だけがイエスにつながるような特権階級と理解しているのではなく、洗礼を受けた皆が信仰につながっていることを、私がその場で最初から言葉を尽くして説明すればよかった。准允を受ける人に対して按手の話を出すのがおかしかったのかもしれないし、誤解を生んだのかもしれない。不快な思いをさせたんであれば申し訳ないと思うが。
以上を受け今井牧夫は、今回様々な意見が出たように今後も課題を話合っていきたいとした。
(1)⑥教団宣教方策会議への出席の意味につき質問があり、今井牧夫は、従来は当教区は教団批判の意味で欠席していたが、今回は教団機構改定がテーマとされて沖縄教区欠席のまま進められるなど議論の進め方自体が問題であることを、直接その場で議論に参加して主張するために、参加者2名枠(内1名はオンライン)の1名のみで対面出席すると答えた。
議題3 諸申請・届に関する件
教務教師辞任申請 同志社大学キリスト教文化センター 越川弘英
教務教師登録申請 同上 李
元重
宣教師派遣願 同志社大学 李 元重 大韓イエス教長老会(統合)
以上を承認した。
議題4 2023年度教区総会議事録承認に関する件
今井牧夫は、本件につき精査委員2名選任し2月常置委員会での精査報告承認により議事録承認とすることを提案し、一同承認した。今井は精査委員2名を三役から推薦したいと述べ一同承認した。三役より大山修司と松井實が推薦され、一同承認した。
議題5 2024年度教区予算原案(内訳)・負担金割賦案に関する件
今井牧夫は本件につき松田規財務委員長に提案を求めた。松田は以下を提案した。今回の予算案は大幅削減として、その第1段階としてまず各部・委員会・地区費などを各15%程度削減した上で、第2段階としてさらに、教区資金を取り崩して「教区負担金軽減措置金250万円」を新設して各個教会・伝道所の教区負担金をさらに大きく下げた。以上の提案を審議し、一同承認した。また、松田は教区負担金未納教会に関して常置委員会、教区議長、財務部の連名で督促状を送ると説明し、一同承認した。
議題6 京都教会への京都教区センター教会計画延長願いに関する件
今井牧夫は本件につき井上勇一に提案を求めた。井上は延長願いの文案を提示し、以下の主旨を提案した。教区センター運営小委員会から提案する。2014年に京都教区総会で、京都教会と京都教区との間で、教区センター土地建物を日本基督教団の特別財産から京都教会へ一時移管する覚え書きとして承認された。この移管の目標期間が10年で2024年9月28日で期限となる。しかし現在も京都教区センター教会は宗教法人格を取得しておらず、土地建物移管はできていない。また現時点では将来的に宗教法人格を取得できる確実な見通しは立っていない。この現状に鑑みて今回京都教会に期間延期を依頼し、京都教区と京都教会の間で新しく覚書を交わす対応をしなければならないと考える。それは京都教区センター教会が、目的達成に向けて現段階でこのような活動をしていると文章にして京都教会に提案することである。
以上の提案を受けて以下の審議を行った。
・教区センター教会は礼拝を83回続け、現在は伝道所となり第2種教会設立を目指している。
・プロジェクト委員会を作って岸本兵一牧師に兼任牧師になっていただき伝道所設立した。
・伝道所を作るのに3年、2種教会を作るのに3年、2種教会での3年積み重ねを経て宗教法人を取りたいとして、最終移管まで計10年という目標でやってきたが、このペースでは難しい。
・2種教会設立条件は、毎回礼拝を行う、会員20名以上といった条件がある。
・提案文は机上の理想ではなく、具体的に今できることを提案している。
・元来の計画は2014年当時の歴史の流れの中で常置委員会で議論し、教区総会で承認した。
・教区センター教会の働きとして、両丹地区や京都府南部の南山城地域など様々な方々とのつながりの中で、各地の教会・伝道所を応援する働きもなしている。ぜひ支えていただきたい。
以上審議を経て、文面細部はセンター運営小委員会に一任することを含め提案を一同承認した。
議題7 能登半島地震に関する件
今井牧夫は本件につき以下を報告した。本年1月1日能登半島地震が発生を受けて、災害対策小委員会内で協議し、当教区の主体的な募金活動を決定して1月6日付「2024能登半島地震救援募金 ご協力のお願い」を委員会決定で作成し、常置委員にメール承認を諮り、その承認後に教区内に配付した。また、当教区の慣例で議長決裁により教区資金から見舞金10万円を中部教区に献金した。教団では教会再建と人道支援の2本柱を想定して社会委員会の募金が開始された。中部教区も募金開始した。今後については現地の動向を見ながら小委員会で検討していく。
以上の説明のあと、保育所関係の職務で能登半島被災地を訪問中の新井純から、Zoom音声にて被災地状況の報告を受けた。今井が新井に、京都教区が今できることがあるかと尋ね、新井は現時点では被災地に入ること自体が困難な中、現時点ではできることがないので当面は募金に専念をとの意見を述べた。
以上報告を受けて審議し、以下の意見が出された。
・過去の震災経験から、募金をするなら何のためにするかを明確にすべきではないか。
・震災募金には2種類ある。①被災者に直接渡す見舞金や建物再建等の補助金 ②様々なボランティア活動を支える支援金。この二つを現時点では区別できずまず募金ということ。
・新井委員が実際に現地に行かれたリポートなど、広報があれば募金の案内がしやすい。
・中部教区は、現地の教会の疲弊を防ぐために現地への直接連絡は控えてほしいと発信している。人道支援は教団に一任し、教区は現地教会・伝道所の再建に集中するとのこと。
・募金の今後の使途は現時点では明確にできないので、災害対策小委員会にこの募金に一任をしていただきたい。現地の動向を見ながら検討する。京都教区として現地での支援活動が困難な場合は、京都教区での募金を教団や中部教区の募金に献げる方法もありえる。
・今回の地震は大変深刻な被害であり、当教区の前例にとらわれず、たとえば教区資金から100万円を限度に支援金を捻出してはどうか。
・何か目標額を決めて募金を集めることがよい。災害支援のための積み立てを教区で考えてもよいが、今は準備ができてない。
今井は、1~3月は毎月常置委員会があるので本件審議を継続したいとして、当教区の当面の募金の使途は災害対策小委員会に一任することと、教区資金からの支援金支出の可能性を継続審議することを提案し、一同承認した。
(議長交代 今井牧夫から横田明典へ)
議題8 2024年度教区総会の準備に関する件
(1)今井牧夫は前回常置委員会決議に基づき三役一任を受けて選任した総会準備委員長として柳井一朗を紹介し、柳井から挨拶を受けた。今井は前回常置委員会で出された総会準備委員長に新しい人材の養成をとの意見を考慮して委員を人選したいと説明し、他の準備委員として浅野献一、内山友也、教区三役、会場教会1名(未選出)を推薦し、一同承認した。
(2)今井は、2024年度総会は5月17、18日開催で会場を京都丸太町教会と確認し、2025年度教区総会の会場候補として平安教会を挙げ、順番では京都教会だが同教会の事情で順番を変えたいとした。同教会を候補として依頼交渉をすることを一同承認した。今井は、2025年度総会ではアメリカンボード京都宣教150周年記念礼拝を総会内に行う予定と説明した。
(3)今井は、コロナ感染対策で2022年度、2023年度は大幅に時間短縮し、食事や茶菓を出さない総会にしたが、2024年度はコロナ禍以前の形に戻すことを検討すると共に、コロナで時間短縮のための工夫で今後も継続できることがあればする、具体的には次回常置委員会で審議することを提案し、提案を一同承認した。
議題9 CGMBとの第7回協議会報告に関する件
今井牧夫は本件につき木村良己と井上勇一に報告を求めた。木村はクラッパードイン財団法人とIBS社団で土地建物譲渡に関する誓約書作成中であることなど、クラッパードイン移管が前向きに進んでいることを報告した。井上は12月8日にCGMB(アメリカ合同教会とディサイプルズの共同世界宣教局)と京都教区の第7回協議会を先方が事情で来日できずZoom開催し、①クラッパードインの土地建物の移管②京都教区と米国合同教会の宣教協力③アメリカンボードの京都宣教150周年記念礼拝計画などを協議して有益であったと報告した。以上報告を一同承認した。
議題10 教区負担金減免申請への対応の報告に関する件
今井牧夫は本件につき以下を報告した。2023年7月に宇治教会より教区負担金減免申請が常置委員会に提出された。その扱いを3回の常置委員会で慎重審議した結果として、教区規則50条は自然災害など突発的な個別事情による負担金減免であり、同教会の申請はそうした状況による申請ではないために承認できないと11月常置委員会で判断した。この伝達を三役と財務委員長で書面にして先方に届け、また直接お会いして本件につき話合いたいと依頼した。これに対して同教会から再審議を求める返答が届いた。これに対して三役と財務委員長で今後の対応を話合った結果、次回2月常置委員会に宇治教会の方々に陪席要請することを本常置委員会に提案する。
以上の報告と提案を受けて審議した。
・再審議は困難であるが、再審議するかどうかを判断するために陪席を要請してはどうか。
・常置委員会は個々の教会の問題を審議する場ではない。
・どの教会でも財政困難な状況の中でやりくりしている。
・まずはお招きして話を聞いてみることが大切ではないか。
・教会個別のことを常置委員会が扱うのは困難なので、三役が訪問してはどうか。
・三役・財務委員長でうかがいたいという申し出はすでに断られている。
今井は陪席要請を行う提案につき採決を行い、17名中14名賛成で可決した。この結果により宇治教会の教師2名と会計役員の計3名に、次回常置委員会に陪席要請することを決定した。
議題11 各地区・各部報告に関する件
各地区・各部報告を受けて一同承認した。
議題12 教団報告に関する件
部落解放センター運営委員会を深見祥弘、年金局を谷本聰子、常議員会を今井牧夫が報告した。
議題13 今後の日程に関する件
第6回常置委員会 2024年2月20日(火)18:00~21:00 於 京都教会
開会祈祷 谷本聰子 閉会祈祷 新井 純
この回は各部・委員会・小委員会・地区報告を行わないので、それらの常時陪席者への陪席要請を行わないが、希望者には通常通り陪席を了解することを含めて予定を一同承認した。
閉会祈祷 浅野献一
以 上
2024年1月16日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 松下道成 印
第6回常置委員会
日 時 2024年2月20日(火)18:00~21:06 場 所 京都教会1階ホール
組 織 (議長)今井牧夫 (副議長)横田明典 (書記)松下道成
(信徒常置委員)上田泰正 上田佳子 谷村耕太 谷本聰子 冨増献兒 永島鉄雄
原田 潔 松井 實 松田
規
(教師常置委員)浅野献一 新井
純 井上勇一 入 治彦 大山修司 小笠原 純
平山正道 横田法子
欠席者 永島鉄雄 上田泰正 谷村耕太 横田法子
要請陪席者 柳井一朗(総会準備委員長)
(議題4に関して3名) 早瀬和人(宇治教会主任担任教師) 山下裕三(宇治教会担任教師)
奥田 豊(宇治教会会計役員)
(注)今回は各部報告を行わないので、各部門代表の常時陪席要請者に陪席要請していない。
開会祈祷 谷本聰子
陪席者承認 上記の要請陪席者を承認した。
議題1 前回常置委員会議事録承認に関する件
案を一同承認した。
議題2 教務・事務・会計報告に関する件
下記(1)(2)を松下道成が、(3)を松田規が報告して一同承認した。
(1)教務報告(主に教区三役)
① 第5回常置委員会 1月16日(火) 於 京都教会
② 教区三役会 2月14日 2月20日
③ 教団常議員会 2月5日(月)~6日(火) 今井牧夫陪席(Zoom)
④ 教団宣教方策会議 3月4日(月)~5日(火) 於 教団会議室 今井牧夫出席
⑤ 外国人住民基本法制定を求める関西キリスト教代表者会議
2月9日(金) 於 大阪 今井出席
(2)事務報告
① 京都教区ニュース 第2号を2024年3月初頭に発行予定で準備中。
② 教区総会の事務準備を開始した。
(3)会計報告
議題3 諸申請・届に関する件
以下を一同承認した。 担任教師招聘 京都復興教会 赤岩英里香
議題4 教区負担金減免申請への対応に関する件
本件の経緯として今井牧夫は以下を説明した。前回常置委員会決議に基づき宇治教会から早瀬和人主任担任教師、山下裕三担任教師、奥田豊会計担当役員の3名に陪席要請し、今回来ていただいたことに感謝する。6月に宇治教会より常置委員会に教区負担金減免申請が提出され、7、9、11月常置委員会で慎重に議論した結果、申請を承認しないとの結論を出して宇治教会へ文書でお伝えした。それに関して宇治教会役員会から回答書を受けて1月常置委員会で話し合い、今回宇治教会3名に陪席を要請するに至った。
今井の説明後、宇治教会3名からお話をうかがい、常置委員会と以下の対話を行った。
(1)常置委員会からの陪席要請の依頼状には、「負担金減免申請の再審査を行うかどうかの判断に関わる意見聴取として……常置委員会に陪席する要請を決定しました」とある。これでは話し合いではなく「取り調べを受ける」かのように思わされた。本当にこの場は話し合いの場なのか。
(2)(今井)これは話し合いの場である。その文章は、11月常置委員会で「申請を受けないということを決めたのだから、そのことをもう一度再審議をするのは難しいのではないか」という意見があったので、その表現にした。ただ「再審議をするかどうかは分からないけれども、宇治教会からこうした返答の手紙をいただいたのだから、このことをもっと受け止めて、どう考えていったらいいかということを、みんなで話し合うために、宇治教会の方をお呼びしたい」という提案を三役がして最終的に採決して陪席要請することを可決した。だから話合いの場である。
(3)宇治教会の負担金減免申請書には、「教区規則50条によって減免をお願いします」とは書いていない。教区規則50条に当てはめて減免申請しなかったのは、宇治教会と同様の財政状況の教会が多いと考えたからだ。これは個別教会の問題ではなく教区全体で取り上げていただきたい問題だ。結局、宇治教会は借金して今回の教区負担金を全額納入した。だから今回の減免申請については「もう問題解決した」でよい。ただし来年以降も教会財政が赤字で、借金する可能性があるので、そのことを含めてこの問題の審議を願う。
(4)京都教区の教会の多くが陥っている財政難の状況を、常置委員会もよく理解されているのだろう。現行の教区負担金計算方法は、2016年頃に方式を改訂して教区総会で決議し、払われない分は他教会が負担することになるので、納入願うとの回答だった。それはわかるが一方の側の正しさである。宇治教会がここで皆さんに訴えたいのは、もし赤字の教会が払おうとすれば借金をして払わなければならないこと。借金は残るので問題は解決しない。人件費・伝道費を減らしてまで教区負担金を全額納入すべきとの論理、原則は常識と違うのではないか。教区会計でも人件費・管理費は固定で減らせず、教団負担金も減らせないというが、それは宇治教会も同様。だから「払えないから助けてくれ」と言ったら、教区規則50条に相当しないから却下、門前払いされた。二つの正しさが今ここで矛盾として出ている。どうやって解決するのか。教区の正しさは2016年時点の正しさだ。8年経った現在、教区・各個教会を取り巻く状況が変わった。赤字教会はこれから増えるのに、教区負担金の計算式は各個教会が赤字になる前提で作られていないと思う。赤字の場合を想定して規則なり計算方式なり、赤字の分を免除するなり、助ける規則、手続きを作っていただきたい。
(5)宇治教会は教会予算の8割弱が人件費である。それ以外に一番大きな費用の教区負担金をなんとかしてほしい。本当に生活がかかっている教会をどうやって救うことができるか考えていただきたく負担金減免申請を出し、そこに教区規則50条は一言も書いていない。教区規則50条は不備な規定で手続きが決まっていない。「その他の理由」が何を指すか不明。50条の手続き規定を作っていただきたい。また手続きを作る時に教区負担金の計算方法についてわかりやすく説明した文書を出していただきたい。
(6)2024年度教区経常予算を5%削減し、また教区特別会計から繰り入れて負担金軽減を行うとの決定に感謝する。ただこれは各教会・伝道所の負担金が積み重なった結果だ。教区規則50条の手続きが決まれば、宇治教会以外にも他の小教会、あるいは大きな教会で厳しい所にも機能するだろう。また、今の負担金計算方式は累進補正の数字が1.1倍から1.5倍まである。これは京都教区内の教会の現状にはあっていないのではないか。大教会も赤字なのに、大教会ほど収入が多いからといって負担金1~3割アップになるとすれば、これを廃止してもよい。また、もう少しわかりやすく、負担金が直感的に高い・安いと判断できる基準があればよいと思う。そして、来年度教区予算5%削減の5%の根拠は何か。250万円を教区特別会計から繰り入れる際、250万円の数字の根拠は何か。
(7)教会でこの件を話合ったとき私は、福音書のイエス様は古い皮袋に新しいお酒を入れると破れてしまうと言われた、という話をした。いまの教区は古い革袋だとは皆様は思わないか。
(8)赤字教会がなぜ納めなければならないのかとの問いを、わたし自身の課題として聞いた。
(9)どの教会も財政が大変なので、一度教区で集まって集中して話し合いをしてはどうか。
(10)問題意識として教区全体の問題である。もっと早く常置委員会に来ていただければ良かった。一方では、宇治教会個別の問題。他方では教区全体の予算、支出、負担金。その二つを分けて考えた方が良かった。たとえば最初の段階では基金などを作って対応できないかとの案もあった。
(11)教区規則50条に該当しないために申請却下と回答があり、それを直接説明するため宇治教会を訪問したいと言われたが、全部決定した後の説明は到底受け入れない。一教会の窮状をもっと常置委員会は察してほしい。一教会の問題が全体に通じる問題と認識してほしかった。
(12)昨年度にある教会から嘆願という形で負担金減免の打診が常置委員会に出されたときも、一教会のみの減免は難しいと判断した。ただ、その嘆願書には教区全体の問題として考えてほしいと書かれており、教区三役と会財務委員長がその教会を訪問して話をし、その教会の意見を何らかの形で教区に反映させることを常置委員会はずっと考えてきている。
(13)わたしの教会も赤字で言わば借金して負担金を納入している。それがもう常態化した認識は常置委員会で共有している。それをどう教区財政に反映するか、前回財務委員会で協議した結果、教区予算と負担金をかなり減らす案を立てた。各教会の教区負担金総額は10年前から徐々に減らしてきたが、コロナ禍により以前より各個教会財政が厳しくなっている状況認識も持つ。
(14)現在の負担金制度の計算式が3~5年ぐらいかけて作られた。その前の計算方法はとても単純だったが、これでは納得できないと言われて、支出だけを基準にせず収入も加味し、それらを踏まえて計算式を変更した。そして大規模教会は中小規模教会よりも負担願うとして1.5倍までの累進補正を設けた。また教会員数の負担を人数×1,000円にとの意見もあったが、小教会の負担が大きいため500円とした。そのように議論に議論を重ねて今の形になった。もちろん絶対ではないが、京都教区の算出方法は全国的に見ても良いと思う。そこで決定した結果は負担されるべきだが、今後は問題が起こらないように議論して取り決めていくことは必要である。
(15)次年度教区経常予算案は5%削減の案を立てた。ただ、教区予算で削減可能性があるのは総額の3分の1程度で、各部・委員会費は今回大幅に15%削減とした。これ以上どこまで削減できるかは困難である。今回もまだ十分でないということで、250万円の教区資金を繰り入れて負担金軽減措置金を新設する案を立てた。今回の件で、様々な課題を共有できて、これからの教区の取り組みへのアイデアを受けたとも思うので、頑張っていきたい。
(16)理解いただきたいのは教区負担金の計算方法のこと。現在の方式は、歳入・歳出比率を大教会・小教会それぞれに持ち合う形でバランスを取る方式である。ただ、累進補正については、まだきちんと議論できておらず、今後の課題とする。各教会の実態については、教勢推移で見ている。両丹地区の教会も財政が厳しい。その中で負担金は教団教規と教区規則に定められているので、納入いただく必要がある。ただその額をどうするかの工夫が、今後重要である。
(17)冒頭で言ったように、「意見聴取」されるのだろうかと思ってここに来たが、話し合いになった。対話ができたという満足感に溢れている。それで、7月に出した負担金減免申請は形の上では完納して解決し、減免申請する必要がなくなったと受け止めていただいて結構である。
今後に向けてお願いと確認をする。負担金算定基準の見直しを今後進めていただきたい。教区規則50条の手続き整理をしてほしい。今後の常置委員会でしっかり話し合って、それを報告していただけるとうれしい。2023年度は7月に「なんとかしてください」と申請したが、これではいけないということなので、今後2、3月に教会2024年度予算案を立てて、やはり赤字だとなれば、5月教区総会の前に負担金減免申請を出すことになるかもしれないことを予告しておく。
(18)議長の意見を聞きたい。
(19)(今井)7月常置委員会でわたしは、次回に宇治教会の3名の方に陪席要請してはと提案したが時期尚早ということで賛成が得られなかった。次の9月常置委員会の時にも賛成意見はなく、11月にはもう結論を出さねばならなかったので、わたしは心苦しく思っていた。教区規則50条を基準としたのは、申請時に宇治教会の方と話したときに50条の話を実際にしたことと、負担金減免で教区規則にあるのは50条しかないからである。ただし、3回の常置委員会では、今回の宇治教会の申請が災害にあたるかどうかをずっと議論していたわけではなく、こういう場合に教区はどうすべきかをずっと議論してきたので、その中で今後に向けての様々な課題を受けたと思っている。これは非常に難しい問題で、たとえば50条の文面を整備しても京都教区76教会・伝道所がみんな50条に申請してきたらどうなるか。その場合に、この教会は良くてあの教会はダメとする減額の基準があるだろうか。ある一教会に減額を当てはめたときには、その減額分を今度は他の教会が負うことになるので、その負担をどう公正に扱うかが、教区の課題である。ただ、本日の話合いの中で、教区の正しさと各個教会の正しさ、その正しさが二つあってどうするかだ、という話はわたしは非常によくわかった。そのことを今後も教区の課題としたい。
今井は、要請陪席者3名と常置委員会の話合いをここで終了すると宣し、宇治教会と教区の今後の共なる歩みのために祈祷を献げた。今井は10分休憩を宣し、要請陪席者は退席した。
(10分休憩)
今井は休憩終了と議事再開を宣した。今井は、宇治教会から教区への1月14日付回答書にある10以上の質問項目に対して、財務部で2回話合って回答案を作成したので、常置委員会名でこれを先方に送ることを提案し、回答案を説明した。この回答案につき話合い、本日に3名陪席いただいたので、それを受けた内容に書き直す必要が議場から意見され、そのようにすることとして文面を財務部に一任することを決定した。また、7月以来の宇治教会からの申請書や教区の返答などを記録としてどう残すかとの質問があり、今井は、これらはすべて公文書として教区事務所に保存するが、各個教会の内情に関わることなので、すべてを常置委員会議事録に添付するまでの必要はないのではないかと答え、そのようにすることを一同承認した。
議題5 2024年度教会謝儀支援額決定に関する件
今井牧夫は、横田明典教会謝儀支援委員長に提案を求めた。横田は以下を提案した。(1)教会謝儀支援規則により、2022年度デナリオン献金、教職互助献金、クリスマス献金その他の献金の合計に2024年度教区経常会計からの繰り入れ280万円を足した額が原資となる。それが708万9,394円。2023年度教会謝儀支援原資から約90万円少ない。(2)申請教会は増加傾向である。2024年度教会謝儀支援算定額案は、2023年度実績を参考にした。2024年度申請額合計は約900万円で支援原資より約200万円多い。だが2023年度教区総会で2022年度経常会計剰余金の一部の250万円を宣教連帯特別会計に繰り入れる修正案が可決されたので、その意味を受け止めて宣教連帯特別会計から繰り入れて430,606円原資を増額した。
今井は横田の提案を諮り、一同承認した。
議題6 2023年度教区総会議事録承認に関する件
今井牧夫は精査委員の松井實と大山修司に報告を求め、二人は誤字脱字など精査報告をした。今井はこの報告承認により議事録全体の承認とすることを議場に諮り、一同承認した。
議題7 2024年度教区総会の準備に関する件
以下を扱い、各項目を一同承認した。
(1)総会準備委員会
委員長 柳井一朗 委員 浅野献一 内山友也 教区三役 会場教会1名
(2)会場
2024年度会場は京都丸太町教会(決定済み)。なお、2025年度教区総会会場候補を平安教会とし、同教会役員会に依頼して了解を受けたので、今総会に議案として提案する。
(3)日程
総会一日目(10:00開始 昼食 18:00終了) 二日目(9:00開始 正午終了)
① 2日目の9時から准允式を行う。
② 簡素な茶菓提供を行う。会場教会に奉仕が負担とならないようにする。
③ 2025年度の総会では、アメリカから米国合同教会の方々を招いて、アメリカンボード京都宣教150周年記念礼拝を総会内で行う予定であり、今回準備でもその予行を考えておきたい。
(4)総会特別委員会(議事運営、報告審査、財務審査、教会記録審査、建議請願、選挙管理委員会)
コロナ禍で置かなくなっていた委員会を今総会より再開する。選挙管理委員会は、開票補助者として学生・青年アルバイトたちにも手伝っていただく、以前からの形を踏襲する。
(5)総会中の協議会開催の可能性
協議会をテーマ「コロナ禍の痛みを超えて~教区・教会の財政をめぐって考える」として開く。次回に三役から具体案を出す。立場の違う発題者2名程度が1名15分で発題し、その後30分フリートーキングとする計1時間程度を想定する。
(6)教団問安使への対応
教団の強権的な姿勢への批判の意を表す意味で教団問安使派遣を断る。2004年の拒否から今回で20年連続となる。その伝達文書を例年通りの内容で教団に送る。教団三役の1名に陪席要請しての教団問題の、協議会開催は保留として次回に継続審議とする。
議題8 2023年度経常会計剰余金処理の大枠に関する件
今井牧夫は以下を提案した。例年、教区経常会計の年度末剰余金処理の仕方は、4月上旬に開催する常任常置委員会7名に常置委員会が委託する形で、金額の確認と剰余金使途の割り振りを決定してきた。しかし、この件は教区財政のあり方に大きな影響があることから、常置委員会全体でこの件をよく話合った上で常任常置委員会に委託することが必要と考え、今までの方法を見直して3月常置委員会で剰余金処理の方法の大枠を決定し、それに従って4月の常任常置委員会で細かい数値の決定だけを調整し決定する形にしたい。これによって、剰余金処理案を常置委員会全体で決めたということにしたい。以上の提案を一同承認し、本件を次回継続審議とした。
この件につき以下の意見があった。来年度予算案の負担金軽減措置金250万円を今後、固定経費とまではしないが、毎年教区資金から約250万円を投入する方向性を常置委員会で確認しておきたい。剰余金は年度によって差があるが、宣教連帯特別会計、営繕特別積立、2024年度経常会計への若干の繰り越しを除いた残りは全て教区資金に入れ、その中で翌年度の教区負担金軽減のための取り崩し財源にしたい。5年間毎年250万円を出すことを議案とするのではなく、今年度まずこれで進め、今後も続けたいとして議場で議論し、結果として一つの形になればと思う。
議題9 能登半島地震に関する件
今井牧夫は本件につき、教団常議員会で報告された現地状況などを報告した。またキリスト教保育所同盟の問安で現地を訪れた新井純に報告を求め、報告がなされた。今井は状況整理として、現時点では教団は人道支援(ボランティア)で現地に入ることはできておらず、今後の長期的な展望の中で検討されることになると述べ、現時点で京都教区内の募金は約60万円と報告した。今井は京都教区として焦らずに息の長い支援の方向で、時間をかけて考えていきたいと述べ、教区災害対策小委員会で当面の判断を行うことを提案し、一同承認し、次回継続審議を決定した。
議題10 その他・報告の件
今回は各部報告の議題を設けない回であるが、出席者から各部関係の報告を受けた。
議題11 今後の日程に関する件
第7回常置委員会 2024年3月19日(火)18:00~21:00 於 京都教会
開会祈祷 上田佳子 閉会祈祷 入
治彦
閉会祈祷 21:06 新井 純
以 上
2024年2月20日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 松下道成 印
第7回常置委員会
日 時 2024年3月19日(火)18:00~20:04 場 所 京都教会1階ホール
組 織 (議長)今井牧夫 (副議長)横田明典 (書記)松下道成
(信徒常置委員)上田泰正 上田佳子 谷村耕太 谷本聰子 冨増献兒 永島鉄雄
原田 潔 松井 實 松田
規
(教師常置委員)浅野献一 新井
純 井上勇一 入 治彦 大山修司 小笠原 純
平山正道 横田法子
欠席者 新井 純 浅野献一 谷村耕太 横田法子
要請陪席者(各部門代表者の常時・適時の職務陪席) ( )内は兼任出席者
両丹地区 山下瑞音 滋賀地区(平山正道) 京都南部地区 前川
裕
宣教部 俣田浩一 教師部 入
順子 財務部(松田 規)
教職謝儀委員会(横田明典) アジア宣教活動委員会 浅居正信……欠席
教区部落解放センター 片岡広明
一般財団法人クラッパードイン代表理事 木村良己
教団年金局理事(谷本聰子) 教団部落解放センター運営委員 深見祥弘……欠席
総会準備委員長 柳井一朗……欠席
議長指名 今井牧夫議長はコロナ罹患で来場しないため、今回議長に横田明典を指名した。
開会祈祷 上田佳子
陪席者承認 上記の要請陪席者を承認した。
Zoom参加 今井牧夫、前川裕、俣田浩一のZoom参加を承認した。
議題1 前回常置委員会議事録承認に関する件
案を一同承認した。
議題2 教務・事務・会計報告に関する件
下記(1)(2)を松下道成が、(3)を松田規が報告して一同承認した。
(1)教務報告(主に教区三役)
① 第6回常置委員会 2月20日(火) 於 京都教会
② 教区三役会 2月29日 3月12日 3月19日
③ 教団宣教方策会議 3月4日(月)~5日(火) 於 教団会議室 今井牧夫出席
(2)事務報告
① 京都教区ニュース 第2号を2024年2月末日に発行した。
② 教区総会準備を継続している。
(3)会計報告
例年通りで順調である。
議題3 諸申請・届に関する件
主任担任教師辞任 洛北教会 森里信生 主任担任教師招聘 洛北教会 久保田拓志
主任担任代務者辞任 安土教会 横田明典 主任担任教師招聘 安土教会 森喜啓一
教師隠退届 坂本雅紀(無任所) 森里信生(洛北)
教師住所変更 京都上賀茂教会 浜本京子
議題4 2024年度教区総会の準備に関する件
横田明典が以下事項を提案し、一同で順次承認した。
(1)総会準備委員会 柳井一朗(長) 浅野献一 内山友也 教区三役
滝口大気(神学生、京都丸太町教会選出) 他に青年・学生アルバイト
(2)日程確認(於 京都丸太町教会)
① 1日目 10:00短い開会礼拝を行い、献金は行わない。
・開会礼拝の祈祷の中で、2023年度逝去者(信徒・教師)名簿朗読と追悼祈祷(司会者)をする。
・礼拝の細かいプログラムに関しては準備委員会に一任とする。
・礼拝直後、在日大韓教会の来賓祝辞、教団年金局アピール、大田老會長挨拶の紹介を行う。
② 1日目 議事開始 昼食 18:00終了 茶菓を用意する。
③ 2日目 9:00准允式 9:45議事開始 正午終了
(3)総会特別委員会(議事運営、報告審査、財務審査、教会記録審査、建議請願)の設置。
18:00に議事終了なので、それ以降に(報告審査・財務審査・教会記録審査)各委員会を開催できるとし、実際どうするかは各委員会の判断に任せる。委員会は教会2階の3つの部屋を使用する。
(4)議案・選挙
① 教団総会議員選挙を行う。信徒10名・教師10名を各5名連記で選出する。
② 議案について、現時点では法定外議案の提案予定はない。
③ 京都教区センターの移管への目標10年を超えての、京都教会への協力期間延長の依頼は、常置委員会決議による依頼状を、京都教会4月役員会に今井教区議長・井上教区センター運営委員長・柳井委員の3名が持参して陪席し、協力を依頼し、その報告を教区総会で承認する形をとる。
(5)総会中の協議会(案)
①「教団財政の削減について」
教団三役から1名に陪席要請、30分程度協議。司会 今井牧夫
教区から要請陪席者への質問状の内容については、三役に一任する。
②「コロナ禍の痛みを超えて~教区・各教会の財政を巡って」司会 横田明典
発題者2名(各15分) 自由協議30分 合計1時間
①②を1日目16:30~18:00に実施する。発題者選任は、財政規模が違う2教会から各1名と想定し、三役一任する。なお、協議会の持ち方につき以下の質疑応答をした。
・教団機構改定に京都教区は反対してきたが、機構改定なくして財政問題解決は難しい。教団の発題者から、やはり財政削減のため機構改定をと主張されたら京都教区はどう反応するか。
・教団では以前と違い、教団総会議員400名を200名にするとか、様々な委員会を統廃合して伝道局を作るなどのプランが全然言われなくなった。それらに代わって教団信仰告白による一致、聖餐理解の一致を確認するという論調に変わってしまい、財政削減の具体的なプランが出てきていない。そこに今の教団の矛盾があるので、協議会でもその矛盾を追及したい。京都教区は、沖縄教区が教団総会に不参加なままの一方的な機構改定には絶対反対の姿勢を堅持しつつ、教団財政削減自体は猶予がないことを主張して、沖縄教区との関係回復を訴えたい。
(6)役割分担
補助書記や総会特別委員の候補を三役が提案し、折衝と人選を三役一任として一同承認した。
議題5 教区総会の議事運営参考資料の一部変更に関する件
横田明典は本件につき今井牧夫に提案を求めた。今井は三役よりとして以下を提案した。京都教区総会の当日配布資料に毎年掲載してきた、常置委員会作成の「議事運営参考メモ」の題を「議事運営ガイドライン」と変更する。単なるメモでなく、また規則でなく指標として、議案への文言修正や動議提出手順の例として議事運営に活用するガイドラインとしたい。そして、文中のB「議案の修正案(対案)を出す動議」から(対案)という文言を削除する。対案が二つ以上出た場合に呼び方が混乱するためである。また、文書内の「参考メモ」「メモ」は全て「ガイドライン」に変更する。以下の提案を一同承認した。
議題6 2023年度経常会計剰余金処理の大枠に関する件
横田明典は本件につき今井牧夫に提案を求めた。今井は三役よりとして以下を提案した。教区経常会計の年度末決算後の剰余金処理に関して今までは、3月末の金額決定後の4月の常任常置委員会に一任を決定してきたが、今回から、3月常置委員会の時点で剰余金処理の大枠の用途を決定した上で、4月常任常置委員会で具体的な金額決定を一任する。本日時点で剰余金を300万程度と見込んでおり、この内250万円を負担金減免措置金とし、残額を営繕積立金など他に教区で必要な資金と次年度繰越金とすることを大枠とする。
以上の提案を受けて以下の審議をした。
(1)各委員会2年1期の会計だと、教区に返金する剰余金が変動するので1年1期にしては。
(2)1年1期は困難。たとえば宣教部は2年に1度の教区大会予算を毎年15万円で合計30万とし、「合同」特設委員会も2年に1度沖縄研修旅行を実施するなど、活動が2年1期である。
(3)今年度以降も、負担金減免措置金を毎年250万円程度保持するように考える必要がある。
(4)宣教連帯特別会計は今年度教区総会決議で570万円を繰り入れたので、今回は不要である。
(5)財政削減は良いが、各委員会の交付金削減の是非が議論されていないのではないか。
(6)各部・委員会・地区交付金15%縮小で教区の宣教方針、活動が失われないようにしたい。
以上の審議を踏まえ、剰余金処理方法の大枠について三役提案を承認し、具体的な項目と金額の詳細の確定を4月常任常置委員会に一任することを一同承認した。
議題7 教区総会の推薦議員に関する件
横田明典は本件につき、以下の説明と提案を行った。京都教区規則第2条(5)で常置委員会は全体の8/100以内で教区総会正議員を推薦することが出来る。今回は前回教区総会前の判断を踏襲して、常置委員が教会選出代議員にならない場合は推薦准議員とする。
常置委員会から以下を正議員として推薦する。
(1)教師兼務などのため独自議席を持たない伝道所の信徒議員2名。(小栗栖と泉)
(2)丹波新生教会の担任教師1名。(丹波新生教会の歴史的経緯(2教会合同)を考慮して、主任と担任にあたる2名の教師を対等とするため。1998年度教区総会決定に基づく)
(3)信徒宣教師1名
(4)一般財団法人クラッパードイン代表理事(京都教区が関与する法人の代表として)
以上の提案を一同承認した。
議題8 教区負担金減免申請への対応の報告に関する件
横田明典は今井牧夫に報告を求めた。今井は、前回常置委員会に基づいて三役と財務部で作成した返答文書を3月8日に宇治教会に持参して渡したことを報告し、一同承認した。
議題9 能登半島地震に関する件
横田明典は今井牧夫に提案を求めた。今井は災害対策小委員会からとして以下の報告と提案を行った。能登半島地震への救援として京都教区が1月6日付で開始した教区内募金が、3月18日時点で約136万円であることから、災害対策小委員会で使途を検討し、能登半島地震に関する教団社会委員会と中部教区の各募金に各60万円を献金し、3月末までの残額を次年度の支援に向けて備蓄する。教区の募金期間を暫定で2024年7月末としたので、それ以降も募金を継続し、息の長い支援を行う。そして今後可能であれば、現地でのボランティア活動の可能性も視野に入れる。以上の提案を一同承認した。
議題10 各部報告に関する件
各部・委員会・地区の報告を一同承認した。なお、山下瑞音両丹地区長の地区報告において、地区委員会や地区総会で話し合った意見として以下が言われた。両丹地区に属する教区常置委員の人数が現時点で少ないため、地区の意見を教区によく伝えるためには、今後何らかの形で一定の人数の信徒・教師を常置委員に確実に出せる方法を考えたい。そのために常置委員会の意見を聞きたい。以上の意見を受けて以下の意見交換を行い、各意見を今後の参考とすることにした。
・三地区の人数割合と、常置委員の人数割合に齟齬があるのではないか。
・教区総会の議員名簿掲載順が早い教会から常置委員が選ばれやすいなら、順を変えたい。
・選挙で毎回常置委員の地区別人数は変わるので、現状が以前から続いていたのではない。
・この件を教区総会で、請願や建議という形で提案することができるのだろうか。
・選出制度を作るのでなく、総会の中で候補者を推薦する発言を自由にしてはどうか。
・教区規則の推薦常置委員選出時に、両丹地区から選んでいただくのはどうか。
・常置委員選挙は少数連記なので、必要に応じ結束して投票すれば当選者を出しやすい。
・投票は議員一人ひとりの権利なので、それを制度で制約するのは選挙を逸脱する。
・近年でも両丹地区から1~2名が常置委員に当選し、選挙が良い形で機能している。
・教区総会でどんな人がいるかわからないので、相互の紹介や交流が必要である。
議題11 今後の日程に関する件
以下日程を一同承認した。
今総会期 第2回常任常置委員会 2024年4月11日(木)14:00~16:00 於 教区センター
次総会期 第1回常置委員会 2024年5月28日(火)18:00~21:00 於 京都教会
閉会祈祷 入 治彦 20:04
以 上
2024年3月19日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 松下道成 印
2022年度 第86回(合同後第56回)総会期 第2回常任常置委員会
日 時 2023年4月10日(月)14:26~15:00 場 所 京都教区センター
組 織 (議長)今井牧夫 (副議長)横田明典 (書記)内山友也
(信徒常任常置委員)大下真弓 谷口ひとみ 松田 規
(教師常任常置委員)横田法子
欠 席 横田法子
開会祈祷 14:26 横田明典の祈祷をもって開会した。
議題1 今総会期 第7回常置委員会議事録承認に関する件
案を一同承認した。
議題2 諸申請・届に関する件
以下を一同承認した。
担任招聘申請、宣教師派遣願 Mareike M. Mauch(丹波新生)
担任教師招聘 後宮 嗣(世光) 川崎直己(ゴスペルハウス)
主任担任教師代務者決定 大江野の花教会 米倉 渚
教師死亡届 中村利成(隠退) 教師隠退届 内山
宏
議題3 会計報告に関する件
松田規は3月の収支は例年通りと報告し、一同承認した。
議題4 2022年度教区経常会計剰余金処理に関する件
今井牧夫は、三役と財務部委員長による以下の剰余金処理案を説明し、財務部にも了解を得ているとして提案した。案を一同承認した。
【議案第26号】2022年度教区会計剰余金処理に関する件 提案者 常置委員会
提 案 2022年度教区経常会計剰余金6,598,450円を以下の通り処理することを提案する。
(1)教区資金特別会計へ 4,500,000円
理由 ① 2022年度経常予算案の教区負担金5%減での収入不足補填として、経常会計に寄付金(コロナ対策調整金)で繰出す額の補填。
(250万円)
② クラッパードイン移管時の事務上の教区支出への備え。
(200万円)
(2)宣教連帯特別会計へ 1,200,000円
理由 教会謝儀支援制度の活用教会増に伴う宣教連帯会計の備蓄の強化。
(3)営繕特別積立金会計へ 500,000円
理由 築36年の教区センターの経年劣化による建物修理に備える。
(4)2022年度教区経常会計へ繰越金 398,450円
理由 2022年度経常会計剰余金を上記(1)(2)(3)で措置した残金。
議題5 バザールカフェ光熱費補助の辞退了承に関する件
今井牧夫は以下を提案した。京都教区特別会計「宣教師活動費」から、これまでバザールカフェへの光熱費補助として31,860円/年(2,655円/月)を長らく支出してきたが、この度、バザールカフェ事務局より、一般財団法人クラッパードイン設立を契機に、2023年3月末でこの補助費を廃止したいとの申し出を受けたので廃止したい。以上の提案を一同承認した。
議題6 2023年度京都教区定期総会の開催に関する件
今井牧夫は以下の(1)(2)候補者を提案し、一同承認した。また、今後の当人への打診結果により、候補者を変更する場合は三役一任を一同承認した。
(1)特別委員会 候補者案
① 建議・請願審査委員会 3名
(招)木村良己(推薦) 安藤昭良(福知山) 吉田一穂(室町)
② 選挙管理委員会 10名
(招)今井圭介(大津東) 後藤 聡(今津) 菅根信彦(同志社)
村島義也(京都御幸町) 山下瑞音(東舞鶴) 松井
實(世光)
榮 美和子(八幡ぶどうの木) 片岡志保(京都葵) 高橋ます江(京北)
中西くみ子(鴨東)
・他に開票補助者として学生アルバイト数人が立ち会う。名前は当日に表示。
(2)2023~2024年度各部・委員会・特設委員会の委員候補(案)
(注1 人数表記は定数でなく増減可)
(注2 委員変更・補充は常置委員会の承認で確定)
① 宣教部(15名+常時陪席1名)
(招)俣田浩一(西陣) 浅野献一(室町) 入
治彦(京都) 菅 恒敏(京都)
山下維久子(向日町) 各特設委員長(6名) 教区三役1名
各地区長(3名)―前川 裕(小栗栖) 平山正道(大津) 山下瑞音(東舞鶴)
常時陪席 京都三地区教会女性会1名
② 教師部(10名+宣教部1名)
(招)今井圭介(大津東) 安藤昭良(福知山) 入
順子(京都)
内山友也(京都葵) 小笠原
純(平安) 松下道成(洛陽)
川上幹太(八幡ぶどうの木) 熊谷沙蘭(桂) 平山正道(大津)
井上正道(長浜)
③ 財務部(6名+常時陪席3名)
(招)松田 規(福知山) 原田
潔(大津東) 東 晃(城陽)
冨増献兒(西小倉めぐみ) 井上勇一(洛南) 柳井一朗(洛西)
常時陪席 教区三役
④ 人事部 教区三役
⑤ アジア宣教活動委員会(6名)
(招)木村良巳(紫野) 浅居正信(教務教師) 大塚
勁(紫野)
川江友二(教務教師) 藤倉達郎(宇治)
マーサ・メンセンディーク(信徒宣教師)
⑥ 教職謝儀委員会(10名)
(招)教区副議長
各地区長(3名)―前川 裕(小栗栖) 平山正道(大津) 山下瑞音(東舞鶴)
大下真弓(京都葵) 志賀
勉(紫野) 造田弘司(水口)
原田 潔(大津東) 松田
規(福知山)
⑦ 障がい者問題特設委員会(7名)
(招)永島鉄雄(草津) 石田輝美(石山) 大林叡貴(京都) 岡嶋千宙(向島)
松野清美(世光) 山下維久子(向日町) 吉岡るみ子(宇治)
⑧ 部落解放センター運営特設委員会(11名)
(招)片岡広明(丹波新生) 浅野献一(室町) 井上勇一(洛南)
谷本一廣(近江平安) 鳥井新平(近江平安) 平山正道(大津)
松下道成(洛陽) 深見祥弘(近江八幡) 奈良譽夫(草津)
奈良登貴子(草津) 横田明典(近江金田)
⑨ 「教会と社会」特設委員会(11名)
(招)川上 信(八日市) 浅野献一(室町) 安藤昭良(福知山)
大山修司(膳所) 棚谷直巳(西小倉めぐみ) 谷村德幸(水口)
千葉宣義(隠退) 朴
実(洛南) 堀江有里(巡回) 松岡由香子(教務)
⑩ 性差別問題特設委員会(7名)
(招)岡嶋千宙(向島) 澤田果歩(同志社神学生) 志賀
勉(紫野)
谷口ひとみ(八幡ぶどうの木) 谷本聰子(今津) 西原ももこ(教務)
堀江有里(巡回)
⑪ 「合同」問題特設委員会(4名)
(招)新井 純(世光) 横田明典(近江金田) 小笠原
純(平安)
片岡希望(紫野)
⑫ 不登校・ひきこもりの青少年と家族と共に歩む特設委員会(6名)
(招)西村二朗(鴨東) 片岡広明(丹波新生) 玉置千恵子(京都葵)
早瀬和人(宇治) 横田明典(近江金田) 横田法子(草津)
議題7 その他の件
今井牧夫は、京都南部地区青年部より、教区総会の受付でお茶を出すサービスをしたいという申し出を受けたが、今総会ではコロナ対策に関する常置委員会の判断で、飲食の提供を控えていることを考慮して三役から申し出を断ったと報告し、一同承認した。
議題8 今後の日程に関する件
(仮予定)2023年度総会期 第1回常置委員会 5月30日(火)18:00~21:00 於 京都教会
閉会祈祷 15:00 今井牧夫の祈祷(黙示録21:3~5)をもって閉会した。
以 上
2023年4月10日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 内山友也 印
2023年度 第87回(合同後第57回)総会期 第1回常任常置委員会
日 時 2023年11月28日(火)14:00~15:50 場 所 京都教区センター
組 織 (議長)今井牧夫 (書記)松下道成
(信徒常任常置委員)谷村耕太 松田
規
(教師常任常置委員)浅野献一
陪席者 (教団補教師検定試験受験志願者)
大塚 勁(紫野教会) 徳田恵美奈(能登川教会) 原田 椋(近江平安)
欠席者 (副議長)横田明典 (信徒常任常置委員)谷本聰子
開会祈祷 14:00 今井牧夫の祈祷をもって開会した。
議 題 2024年春季教団教師検定試験受験者推薦に関する件
1 今井牧夫は、今年度第3回常置委員会の決定により、本日の常任常置委員会が志願者と共に「教団教師検定試験に関する協議会」を開催し、教区推薦の判断を行うことを報告した。
2 今井牧夫は「教師を考える」と題して発題した。
3 発題を受けた協議の中で志願者が所信を表明し、質疑応答と意見交換を行った。
4 志願者に一時退出を指示したのち、教区推薦について協議した。この結果、以下の3名を2024年春季教団補教師検定試験受験者として推薦することを決定した。
大塚 勁(紫野教会) 徳田恵美奈(能登川教会) 原田 椋(近江平安)
5 志願者に再度入室を指示し、教区推薦決定を伝えた。
6 常任常置委員を代表して松田規が、志願者に今後に向けた言葉を述べた。
閉会祈祷 15:50 松下道成の祈祷をもって閉会した。
以 上
2023年11月28日 日本基督教団 京都教区 総会議長 今井牧夫 印
同 書記 松下道成 印
巡回教師報告
報告者 堀江有里
1 活 動
(1)教区・地区活動
性差別問題特設委員会・委員長、「教会と社会」特設委員会・委員、セクシュアル・ハラスメント小委員会・委員、滋賀地区社会委員会・委員
(2)礼拝説教
あいのまち集会、キリスト教会乙訓コイノニア、八日市教会、枚方くずは教会(大阪教区)、同志社大学今出川チャペル・アワー、(以上、複数回)、鴨東教会、近江野田会堂、近江平安教会、福知山教会、平安教会、水口教会、水口子どもの教会、瀬戸内教会(九州教区奄美地区)関西学院大学チャペル(法学部、商学部)、西南学院大学チャペル・アワー(春季キリスト教フォーカス・ウィーク全2回)、同志社女子大学礼拝(京田辺、今出川)
(3)講演(うち、キリスト教/宗教とジェンダー/セクシュアリティを含むもの)
① 教会関係 近江平安教会いばらの会学習会、福知山教会修養会
② 国内(他教派) 日本聖公会宣教協議会、大阪教区信教の自由を考える2.11集会、NCC主催アジア・ジェンダー会議報告会
③ 国内(一般) ウィメンズ・コンベンション、埼玉大学、西南学院大学教職員聖書に親しむ会、同志社女子大学教職員聖書研究会、東邦大学大学院看護学研究科、日本大学経済学部、ノートルダム清心女子大学、花園大学人権教育研究センター、など
④ 海外 第5回(通算第25回)在日・日・韓女性神学フォーラム(聖研担当)於 ソウル
(4)執筆
① 論考 「性への忌避―キリスト教の女性嫌悪・同性愛嫌悪をめぐる断想」『エトセトラ』第9号(エトセトラブックス、2023年5月)、「座談会:主体化と「怒り」―不可視化に抗して」『G-W-G』第7号(2023年5月)、「キリスト教の立場からみる〈宗教批判〉」LGBT法連合会編『SOGIをめぐる法整備はいま―LGBTQが直面する法的な現状と課題』(かもがわ出版、2023年7月)、「宗教が支える家族国観の復権」『子ども白書2023』(かもがわ出版、2023年8月)、「家族主義の再生産装置としての〈結婚〉―クィア神学からの批判的考察」『法と哲学』第9号(信山社、2023年8月)、「천황제와 성차별・이성애주의의 재생산:일본의 국가 이데올로기 장치의 종언을 향해(天皇制と性差別・異性愛主義の再生産―日本国家のイデオロギー装置の終焉に向けて)」『日本批評』第30号(ソウル大学日本研究所、2024年2月)、「家族主義の再生産と宗教の協働―クィア神学から「結婚」を考える」山田八千子編『法律婚って変じゃない?―多様な結婚を「哲学」する』(信山社、2024年3月予定)、「クィア神学の可能性―キリスト教における性規範の問い直し」花園大学人権教育研究センター編『人間社会の再生可能性』(批評社、2024年3月予定)、「〈罪の赦し〉と権力構造―キリスト教における贖罪論の問い直し」『人権教育研究』第32号(花園大学人権教育研究センター、2024年3月予定)
② 編著書 山下明子・山口里子・大嶋果織・堀江有里・工藤万里江・藤原佐和子編著、富坂キリスト教センター編『日本におけるキリスト教フェミニスト運動史―1970年から2022年まで』(新教出版社、2023年6月)
③ エッセイ・論評・解説 「神奈川ヤスクニ・ニュース」、「キリスト教女性センターニュースレター」「京都新聞」(連載)、「GLOBE」(公益財団法人世界人権問題研究センター)、「さんまクラブニュースレター」(連載)、「ジェンダー事典」(丸善、項目執筆)、「ともに証を」(NCC女性委員会)、「反天皇市民1700」など
(5)その他
信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会代表、NPO法人さんまクラブ理事、反天かながわ協力委員
2 会 計
教区支出なし。相談業務や他団体との会議交通費についてはECQA(信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会)より活動費を支出。
3 評価と展望
2023年度は、前年度に引き続き、安倍政治の負の遺産としての政権と統一協会の癒着問題やキリスト教右派の台頭に伴い、「宗教と政治」が社会においても注目されることとなった。またその延長線上に6月にいわゆる「LGBT理解増進法」が問題を多く含むままに国会で成立した。そのため、宗教間対話も含め、批判的に検証する機会が多くあった。
このような状況の中で、信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)の活動では2023年度には相談業務の重要性を痛感することとなったが、会報発行が停滞することとなった点は大きな反省である。各地の性的マイノリティ団体と連携しつつ、活動を継続している。また、不可視化されるレズビアンとバイセクシュアル女性に関する活動「womxns SALAD BOWL」の活動も2年目に入り、札幌、東京、京都、大阪、香川、福岡の活動従事者を中心に上記法案の成立時期にはオンラインでの緊急イベントなどを行った。
教派を超えた活動としては、4年に一度実施される日本聖公会宣教協議会に講演者として参加し、教派や国内外の活動や性的マイノリティをめぐる宣教課題についての情報交換を行うことができた。また、韓日ネットワークの中で、運動を基盤とした女性神学フォーラムに参加し、聖書研究を担当した。韓国では男性中心主義の「神学」状況の中、日本との問題意識のギャップが生じている現状にある。机上だけではなく「現場」で「神学する」ことがどのように可能になるのか、問われている現状にある。
また、教区内外の教会で礼拝メッセージに招いていただいたことを感謝したい。出会いや「祈り」に支えられる中、地域や規模、直面する課題など、教会間の違い(あるいは格差)に学びつつ、貢献できる可能性を模索したい。
次年度も、相談業務(ECQAのほか、性的マイノリティや生活困窮者の電話相談に従事)のほか、ECQAの教区内での情報発信を心がけたい。ご支援をよろしくお願いする。
〔報告4〕常置委員会小委員会報告
1 セクシュアル・ハラスメント問題小委員会
報告者 横田法子
1 組 織
委員長 横田法子(草津、常置委員) 書記・会計 冨増献兒(西小倉めぐみ、常置委員)
委 員 横田明典(近江金田、教区三役) 安藤昭良(福知山、教師部)
澤田果歩(同志社大学神学研究科生、性差別問題特設委員会)
冨田成美(京都丸太町) 堀江有里(巡回教師、「教会と社会」特設委員会)
2 委員会
第1回 2023年7月25日(火)18:30~20:50 於 教区センター 6名
第2回 2023年9月29日(金)18:30~20:55 於 教区センター 7名
第3回 2023年12月1日(金)19:00~20:45 於 教区センター 5名
第4回 2024年1月23日(火)16:00~18:30 於 教区センター 6名
第5回 2024年3月26日(火)16:00~18:00 於 教区センター 5名
3 活 動
今年度の活動については、委員会の目指す方向性として、「教会の権力構造を問い、ハラスメントが起こらないような活動をする」ことを最初に確認した。
(1)教区ニュース
「ハラスメントのない教会に!」とのテーマで、委員会として連載する。
前段を設けて、連載の目的を表す。連載第1回は、「教会にハラスメントって関係あるの」をテーマに委員会として原稿をまとめた。第2回は、九州教区の事件等を改めて取り上げること、第3回は、「マジョリティ特権」をキーワードに権力構造を掘り下げることを予定している。
(2)研修会
研修会は、今年度は実施しないが、次年度に向けての準備をした。
(3)全国集会への派遣
「日本基督教団性差別問題連絡会 第18回全国会議in北海道」(2023年6月25日~26日、於 北海道クリスチャンセンター)に続いて実施された「セクシュアル・ハラスメントに関する協議会」に委員を派遣した。
4 評価と展望
本総会期の委員会を組織するにあたり、委員の入れ替わりに際しても継続性を持たせることができるように委員会の位置づけと担うべき役割を確認した。京都教区において注力するべきは防止であることから、教区ニュースを活用した啓発と研修会の開催を活動の柱とする方針で活動した。これまで教区ニュースの連載は委員の個人文責によるエッセーだったが一歩進めて、連載「ハラスメントのない教会に!」を委員会として作成・掲載することとした。2023年度の掲載は第1回のみとなったが、掲載すべきトピックは何であるのか、また実際の掲載文案を委員会内で議論すること自体が、当委員会設置の経緯や位置づけについて、またハラスメントについて熟考し合い、学び合う場となった。連載の冒頭に毎回下記のリード文を掲載することとした。『セクシュアル・ハラスメント問題小委員会は2002年に京都教区常置委員会のもとに設置され、ハラスメントを引きおこしやすい教会内での力関係を問いながらハラスメント防止の活動を続けています。これから「ハラスメントのない教会に!」を連載します。性的な言動や性差別的な意識のみならず、固定観念に基づく認識や役割の押し付けなどもハラスメントにあたります。教会においても、無自覚のうちに起こり得るものですから、誰もが加害者になり得るものと自覚して、自分の課題として向き合うことが大切ではないでしょうか。』これは基本の「き」ではあるが、教区内においてハラスメントを起こさないための自覚的意識が醸成されると共に、委員の入れ替わりがあっても活動の継続性を維持する一助になっていくことを期待する。
2 京都教区センター運営小委員会
報告者 井上勇一
1 組 織
委員長 井上勇一(洛南) 書 記 柳井一朗(洛西)
委 員 入 治彦(京都) 今井牧夫(京北) 横田明典(近江金田) 菅
恒敏(京都)
小笠原 純(平安) 内山友也(京都葵) 岸本兵一(教区センター)
三好照孝(京都) マーサ・メンセンディーク(信徒宣教師) 松下道成(洛陽)
要請陪席 杉井恭敏(税理士) 塚本英伸(教区顧問弁護士)
木村良己(紫野、財団法人クラッパードイン代表理事)
2 委員会
第1回 2023年6月22日(木)18:30~19:45 於 京都教区センター 7名(陪席2)
第2回 2023年9月7日(木)18:30~19:45 於 京都教会 9名(陪席1)
第3回 2023年11月7日(火)18:30~20:30 於 京都教会 11名(陪席1)
第4回 2024年1月11日(木)18:30~20:30 於 京都教会 10名(陪席1)
第5回 2024年2月22日(木)18:30~20:30 於 京都教会 11名(陪席1)
3 活 動
当委員会に付託された主な課題
(1)一般財団法人クラッパードイン設立(代表理事 木村良己)に向けた支援。
設立2023年2月2日。法人理事5名、評議員7名。
(2)京都教区センター教会伝道所運営と宣教活動の協議と実施。
プロジェクト委員会(委員長 柳井一朗)が運営責任を担う。乙訓コイノニア集会、大江野の花教会へ説教者派遣を実施。
(3)京都教区センター教会の礼拝活動
礼拝活動 2023年4月~2024年3月 毎月第3日曜日17:00に対面と配信により実施。
主任担任教師 岸本兵一(大住世光教会兼務)
(4)第7回CGMB(Common Global Ministries Board)との協議会実施。
2023年12月8日、第6回協議会を対面で実施(Zoom会議、CGMB・3名、IBS社団1名、教区・7名)。クラッパードイン土地建物の財産移管に関する各団体の考え方を話合った。
(5)バザールカフェの活動支援
バザールカフェ運営委員会(委員長、マーサ・メンセンディーク)協議内容の報告を受ける。
4 一般財団法人クラッパードインの活動と土地・建物の移管に関して
(1)一般財団法人クラッパードインの活動
「法人化に向けたワーキンググループ(WG)」が財産移管まで課題を担う。
① WGの委員
委員長 木村良己、委員 (京都教区)井上勇一、内山友也、(バザールカフェ)木村良己、マーサ・メンセンディーク、(外部専門委員)加藤良太、村井琢哉、(陪席者)城之内卓、牧野由紀子によって構成。5回の委員会を開催した。
② 主な活動
ア 理事会(年2回)、評議員会(年2回)の開催に向けた準備。
イ クラッパードインの土地・建物をIBS社団から移管するための手続き、作業。
移管に向けて、IBS社団と財団法人クラッパードインとの間で、「土地建物負担付贈与に関する誓約書」と「土地建物負担付贈与契約書」とを交わすための文書の整備。
ウ クラッパードインの土地、建物の管理。
(2)京都教区とCGMBとの第7回協議会開催
2023年12月8日、CGMB(3名)、IBS社団(2名)と京都教区(7名)で協議会をZoomで実施した。
① IBS社団は、土地・建物の移管後は財団法人クラッパードインの活動に干渉しない。誓約書、契約書を交わすが、管轄省庁への届け出書類として提出するため。
② CGMBと京都教区との宣教協力は、土地・建物が移管後から開始するが、協議をしつつ、宣教協力を果していく。
③ 宣教協力を実施していく上で、定期的な協議会を実施していく。
5 京都教区センター伝道所の設立と宣教活動
(1)京都教区センター伝道所(設立 2022年4月17日)
宣教方針「隣人を愛し、人に仕える。神を愛し、教会に仕える」
2016年4月16日 教区センター教会設立に向けて礼拝開始。延べ86回の礼拝を実施。
主任担任教師 岸本兵一
(2)礼拝 月1回の対面礼拝と配信を実施。週報は礼拝式次第、月報を兼ねる。
説教 岸本兵一 奏楽 三好三恵子 大下真弓 氷室美果 配信 入
治彦 椿 克也
4月16日「空腹と屈辱」 5月14日「今日を限りに」 6月18日「ミニスカート」
7月16日「あんたは、タマヨか」 8月20日「マングースの衝動」
9月17日「お前らも、頑張れよ」 10月15日「もう一軒行こか」
11月19日「生かさぬ仲」 12月17日「シナモンちゃんと『O』教授のクリスマス物語
1月21日「良かれと思って」 2月18日「アルトスよこせ→アルトンよこせ」
3月17日「もう、誰も、死ぬな、殺すな」
ふと思う
4月「これは学びか、何なのか」井上 5月「蝶の姿に教えられる」菅
6月「Fine del mondo」入 7月「ふと、思う」柳井 8月「洗礼を受ける」井上
9月「病院の待合室」菅 10月「地震、カミナリ、火事、親父」入
11月「ふと、思う」柳井 12月「新たな課題が」井上 1月「ノアの方舟」菅
2月「間」入 3月「フリークッキーズ神学的省察」柳井
① 2022年7月~ 乙訓コイノニアの礼拝支援(月2回、主任牧師、及び協力牧師の派遣)
第一主日 岸本兵一 第三主日 木村良己 山本有紀 堀江有里
2023年5月~ 大江野の花教会礼拝支援開始(第5日曜日夕礼拝)
7月30日 10月29日 12月31日 3月31日 柳井一朗担当
② センター教会のプロジェクト委員会による伝道所運営と活動支援
委員長 柳井一朗 委員 岸本兵一 入
治彦 菅 恒敏(会計) 井上勇一
説教応援教師 岸本兵一 木村良己 堀江有里 山本有紀
③ 協力会員12名(福知山、京都、洛西、大住世光)、月定献金者7名、
(3)京都教会と京都教区との間に交わした京都教区事務所の所有権移転に伴う覚書
2024年9月28日付で覚書期間が終了するに伴い、延期を京都教会に依頼する。
新年度4月14日京都教会役員会に陪席予定。井上勇一、柳井一朗、今井牧夫議長。
(4)2023年度教区センター教会活動会計報告
会計報告 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
礼拝献金 135,150 教師活動費 240,000
月定献金 355,600 奏楽費 36,000
イースター献金 27,000 伝道費 26,000
夏期特別献金 7,000 事務費 25,762
クリスマス献金 27,000 旅費交通費 36,000
感謝献金 5,000 水道光熱費 6,000
普通預金預入 200,000
前年度繰越金 86,317 次月度繰越金 73,305
合 計 643,067 合 計 643,067
(単位:円)
郵便貯金 800,000
教会設立準備基金* 2,500,000
*教区資金中に積立。
6 評価と展望
(1)一般財団法人クラッパードインは、設立されて1年が経過し、安定的な基盤づくりをしてきた。なお、財団の財産として、クラッパードインの土地と建物の移管に目処が立ち(移管予定2024年9月末)、いよいよ自立した運営がなされていく。
(2)京都教区とCGMBとの宣教協力の覚書は、土地・建物の所有権移管した後に実施されることが確認されているが、2024年12月に予定される京都教区とCGMBとの宣教協議会において論議する。
(3)バザールカフェの活動は、土地・建物が移管後、一般財団法人クラッパードインの活動として位置づけられる。活動内容の深化を通してより地域社会との接点を築いていくことが確認された。
(4)2025年5月に予定されているアメリカンボードによる京都宣教150周年の記念式の準備を2024年度1年をかけてすることが確認された。
(5)京都教区センター伝道所は、設立後3年目に入る。当面の目標は宗教法人の取得であり、京都教区センター土地・建物を京都教会より京都教区センター教会への移管を果たす。
(6)京都教区センター伝道所は、京都教区が設立した教会として、その教会の機能を持ちつつ、自立した教会形成を目指していくが、「人に仕え、教会に仕える」ことを明確にして宣教を実施していく。そのために、教会間連携支援活動、広域伝道活動を掲げて、人材の育成をする。
(7)京都教区センター伝道所は、教区内に協力会員を募っている。協力会員は、伝道的な奉仕、財政的な支援をもって協力をするが、自立した教会に向けての経過的な措置とする。この支援を受けて宣教力を強化する。
3 災害対策小委員会
報告者 今井牧夫
1 組 織
委員長 今井牧夫(京北) 書 記 松下道成(洛陽)
委 員 新井 純(世光) 平山正道(大津) 前川
裕(小栗栖) 松田 規(福知山)
山下瑞音(東舞鶴) 横田明典(近江金田)
2 委員会
2024年3月18日(月)20:00~21:00 Zoom 6名
3 活 動
(1)台風7号被災への対応
2023年8月15日未明、京都府福知山市内で台風7号大規模被災が発生し、大江町内の物部教会員宅1軒で裏山の土砂崩れによる大規模な床下土砂侵入被害が生じた。本件は地域での公的支援活動の終了後にもなお支援が必要な状況であったため、9月上旬に物部教会と両丹地区関係者からの支援依頼を受けて当委員会が現地視察を行った結果、当委員会のメール会議で下記のボランティア派遣を決定した。また、教区として9月に物部教会への災害見舞金10万円を、規定に沿って議長決裁で教区資金から支出した。
委員会として新井純委員を担当者としてボランティア募集を行い、京都・大阪・兵庫教区から参加したボランティアへの交通費127,060円を教区災害関係活動基金から支出した。
第一次ボランティア派遣 2023年9月12日(火)、13日(水) 計30名参加
第二次ボランティア派遣 2023年10月3日(火)、5日(木)、6日(金) 計40名参加
いずれも京都教区以外に大阪・兵庫教区の教会や地域活動の関係者が参加され、土砂除去が大きく進展したことを、参加者・関係者に深く感謝する。なお、被災者宅での土砂除去は、物部教会、両丹地区、福知山市行政など地域関係者などが、様々に連日のように活動されており、教区活動もその大きな一端を担わせていただいたものである。
以下に、担当者の新井純委員の報告要旨を掲載する。
2023年8月発生の台風7号で、京都府では福知山市や綾部市等で豪雨による水害並びに土砂災害が発生し、現地の教会建物はいずれも無事だったが、物部教会員宅の裏山の一部が崩れ、土石流となって下流にあった住宅周りに流れ込んだ。土砂は流木や竹林を含み危険であるが、母家の山側にあった庭木がこれらの直撃を防いだため、家屋の崩壊は免れた。しかし小石を含んだ大量の山土が住宅周囲や床下に流れ込み、埋め尽くされた。床下には草木や根っこなどの有機物を含んだ山土が20~30㎝堆積して人力でなければ除去できず、しかも放置しておくと湿気や異臭で住環境が著しく悪化することが想像され、さらには時間が経過すると汚泥が固まり除去が困難になるため、早期に母家床下の汚泥を含む土砂を除去する必要があると判断した。
9月4日(月)今井議長、松下書記、山下両丹地区長、松田常置委員、米倉牧師、新井が現地を視察し、急遽9月12~13日に集中ボランティア作業実施を決定し、呼びかけを始めた。十分な周知期間がない中、京都南部地区青年部や口コミで事情を知った方々が集い、12日当日には福知山市社協の方々も応援に駆けつけられた。作業は、畳部屋の畳と床板を外して床下に入り、その反対側に位置する縁側下からも床下に潜り込み、両方から土砂をかき出す方法を取った。ヘッドライトを点け、腹ばいになって侵入し、移植ゴテ、十能、小型スコップなどで土砂をかき出して雪遊び用にソリに載せ、一杯になったら外部からロープで引っ張り出し、一輪車で廃棄しに行く、ということの繰り返しである。実際には、作業エリアが広くて土砂も想像以上に多かったため、2日間で作業の仕方を確立した程度で終わってしまった。
その後、松田委員と米倉牧師ら物部教会有志が毎日のように地道に現地での除去作業を続けられ、また重機を用いた家屋周囲の復旧も進んだ状況から、現地から教区に対して2度目の集中ボランティア作業の要請があった。この要請に応えてボランティアを募集し、10月3日、5日、6日の3日間、再度集中作業が行った。このときも福知山市社協の方々が応援に駆けつけられた。床下の作業は順調に進む一方、極めて狭く侵入困難とされた場所も出てきて、そうした部分の作業の継続は危ぶまれた。濡れた泥が覆い、腹ばいの状態から首を持ち上げることも困難な、狭い隙間であるので、長い柄が付いた道具を差し込んで土砂を掻き出すしかないと思われた隙間に、果敢に挑む勇者たちが現れ、2度目の集中作業は予想以上の成果を上げました。結果、侵入できるところはほぼ全ての汚泥と土砂を除去し、大工の方のボランティアも参加されたことから畳部屋の床板も新しく張り直すところまで作業できた。後日、福知山市の職員が床下の消毒作業をして下さった。作業に際し、物部教会や近隣教会の皆様が現地にサポート・ステーションを設置、水分補給をはじめ作業のタイムキーパーなど、ボランティアの健康を気遣ってくださいました。また、物部教会の皆さんがご自宅を開放してくださり、作業後にシャワーを浴びさせてくださったり、連続して作業する者のために、物部教会が宿泊場所を提供して下さった。さらに、ボランティア初日には、夕食を共にしながらその日の作業の振り返りや災害ボランティアについて語り合う場を設け、そのために物部教会の皆さんがお手伝いや食材提供をして下さった。加えて、このために物部教会、世光教会からカンパがなされた。以上の通り多くの方々が、それぞれの祈りと持てる賜物を持ち寄って、今回の一連の作業を行えたことを感謝をもってご報告する。
(2)能登半島地震への対応
2024年1月1日夕方、能登半島地震が発生し、広く各地に大規模被災が発生した。この直後から当委員会でメール会議により対応を検討し、常置委員会にメール会議で取組を提案した結果、1月6日付で京都教区能登半島地震救援募金の開始を決定した。また、京都教区議長決裁の災害見舞金として教区から10万円を中部教区に献金した。2024年3月中旬までに約140万円の尊い募金が寄せられた。この使途をZoomによる当委員会で検討した結果、教団社会委員会に60万円と教団中部教区に60万円を共に使途限定なく献金し、残額を2024年度以降の支援活動(現地ボランティア派遣の可能性を含む)に向けて備蓄することを3月常置委員会に提案いて承認された。その後2024年度末までにさらに諸教会からの献金が増え、2023年度募金総計が1,872,191円となり、教団と中部教区に献金後の次年度繰越が672,191円となった。尊い献金をいただいたことを心から感謝する。募金は今後も継続し、現地情勢を注視しつつ息の長い支援を行うので、繰越金は2024年度の支援のために大切に用いさせていただく。なお、阪神淡路大震災や東日本大震災のときとは異なり、道路網の問題など地理的環境などの要因で、外部から現地ボランティアに入ることに困難がある。そのこともあって中部教区は1月時点の判断では、当面は教会・伝道所・関係施設の日常活動の復興に注力し、人道支援ボランティアは教団に一任すると決定した。今後、現地や教団など関係各所の動向の推移も確認しつつ、当教区としての支援方法を慎重に検討していく。
(3)秋田豪雨水害への対応
2023年7月14日(金)秋田県で大雨水害が発生し教団の教会にも被災が生じ、奥羽教区で現地支援活動が計画された。本件に関して当委員会内でメール会議で情報交換を続け、当初は当教区からのボランティア派遣の可能性を検討したが、その後に奥羽教区がボランティア募集を同教区内と一部団体に限定すると報告を受けたので、当教区からの派遣は実施しなかった。なお、京都教区議長決裁の災害見舞金として教区から3万円を奥羽教区に献金した。
4 会 計
教区事務所が担当し、別記の常置委員会各小委員会の会計報告に記載する。
能登半島地震募金 会計報告 自2024年1月6日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
献金 1,872,191 教団中部教区へ献金 600,000
教団社会委員会へ献金 600,000
次年度繰越 672,191
合 計 1,872,191 合 計 1,872,191
・(献金40件)(順不同。数字は複数回)
大住世光教会 10,000円、洛西教会(2) 207,500円、西小倉めぐみ教会 5,000円、
草津教会 100,000円、上鳥羽教会(2) 77,000円、西が丘教会 14,000円、
安曇川伝道所 20,000円、宇治教会教会学校 6,000円、福知山教会 34,505円、
京都上賀茂教会 70,500円、八幡ぶどうの木教会 14,608円、桂教会 51,000円、
錦林教会 83,000円、京都丸太町教会 5,000円、近江金田教会 21,611円、
京都復興教会 13,220円、京北教会 25,800円、平安教会 41,060円、
近江平安教会 10,000円、京都葵教会 116,354円、近江八幡教会 120,000円、
京都教会 90,150円、鴨東教会 294,000円、長浜教会 13,000円、丹波新生教会 54,700円、
賀茂教会 62,000円、世光教会 142,200円、洛陽教会 50,000円、
京都南部地区女性部 37,000円、丹後宮津教会 20,500円、京都西田町教会 11,000円、
紫野教会 106,030円、宇治教会 92,053円、大津教会子どもの教会 10,000円、
愛光幼稚園 24,000円、キリスト教会乙訓コイノニア(単立) 10,000円、
京都みぎわ教会(単立)10,000円、関 雅人 10,000円
5 評価と展望
2023年度活動は、台風7号被災者へのボランティア派遣活動が大きかった。当委員会の担当者、当該教会・両丹地区の関係者、ボランティア参加者らのそれぞれの奉仕の力が集積した。被害発生後の現地では、まず行政支援やボランティアセンターの活動が行われる。その後に残された課題について、現地の教会・地区関係者から要請されて現地視察し、当委員会としてボランティア実施へと踏み切った。現地において被災者・教会・地区・行政も含めた様々な関係者との対話の中で必要な対処を共に考えた。その結果、京都教区以外にも大阪・兵庫教区や教会外の関係者・行政の方々も含め、様々な協力者が参集する活動を無事に完遂できた。このことを、主の導きと皆様のご協力によるものとして心から感謝し、被災者・関係者に天来の守りをお祈り申し上げる。
能登半島地震への対応は前記の活動報告の通りである。今後も息の長い支援を志し、募金を継続しつつ現地情勢に即応した支援活動を検討する。
当委員会は定期的な対面委員会は開催せず、災害が起きた後に適宜のメール会議、Zoom会議を実施して迅速な情報交換と意思決定をしてきた。今後も必要に応じた迅速な対応を心がけていきたい。また、募金やボランティアなど教区内のご協力を今後もお願いする。
4 韓國基督教長老會大田(テジョン)老會との交流小委員会
報告者 大山修司
1 組 織
委員長 大山修司(膳所) 書 記 井上正道(長浜) 会 計 永田真由美(丹波新生)
委 員 今井牧夫(京北) 井上勇一(洛南) 入 治彦(京都)
金 度亨(キムドヒョン)(ゴスペルハウス) 野口 薫(膳所) 韓 亨模(ハンヒョンモ)(丹後宮津)
2 委員会
第1回 2023年6月8日(木)18:30~20:00 於 洛南教会 7名
第2回 2023年8月10日(木)18:30~20:00 於 洛南教会 6名
第3回 2023年9月28日(木)18:30~20:00 於 洛南教会 8名
(委員会と第14回交流プログラム参加者のオリエンテーション)
第4回 2023年11月17日(金)18:30~20:00 於 洛南教会 8名
(委員会と交流プログラム参加者による反省会)
第5回 2024年1月30日(火)18:00~20:00 於 洛南教会 9名
(委員会とZoomにて大田老會との実務会議)
3 活 動
(1)2023年度「大田老會との交流を覚えて祈る日」
6月の最終主日を祈る日に定めており、今年度は6月25日に共に祈る日となり、各教会にご案内し、祈りの時をもった。またこの案内と共に、第14回交流プログラムへの参加を呼びかけ、大田老會でもたれる交流プログラムの参加を募った。
なお韓国では大統領選挙後の分断的な状況が続く一方、南北関係も悪化している状況があり、平和な関係をつくっていくことが切なる祈りとして伝えられている。
(2)第14回交流プログラムへの参加
この度の第14回交流プログラムは、京都教区が大田老會を訪問する形でもたれた。訪問できたのはコロナ禍を経て4年ぶりのことであった。2023年10月27日(金)~31日(火)の日程で、終始大田老會の方々の熱い歓迎と手厚いもてなしをいただき、心から感謝するものである。これまで京都教区が訪問してのプログラムは8月15日光復節の日をはさんでの日程が多かったが、この度は「ぜひ紅葉の美しい季節に来てください」とのお誘いを受け、参加することになった。参加されたのは、小笠原純さん(平安)、中井泰子さん(膳所)、水野藤男さん(近江金田)、他谷尚さん(同志社大神学生)、永田真由美委員(丹波新生)と委員長大山修司で6名の訪問団となった。
この日程の三日目、29日は主日で、小笠原純牧師は天安サルリム教会の礼拝にて説教の奉仕をされ、また大山は満恩(マヌン)教会で説教の奉仕をさせていただいた。参加者が二つの教会に分かれての礼拝参加となった。またこの日の午後、第一地区(天安、牙山地区)の信徒大会があり、この地域にある二十数教会の牧師、信徒の方々が集われ、合唱や劇、踊り、楽器の演奏など各教会の発表があったり、交わりの時がもたれた。わたしたち参加者も韓国でよく知られている福音聖歌「花も」の賛美を歌い、熱烈な拍手もいただいた。
また翌30日には論山セセム教会にて大田老會の臨時老會がもたれ、老會のほぼすべての議員(牧師、長老、役員)が参加されたが、そこで京都教区からのご挨拶と参加者の紹介などさせていただいた。交流が20年をこえる中で久しぶりに出会ったなつかしい方々との出会いもあり、交流を続けてくることができたことの喜びを分かち合うことができた。大田老會の方々がこの時期に来るようにと言われていたことの意味を深く理解できた。
そして今回も、歴史について学ぶフィールドワークを用意していただき、参加した。
柳寛順(ユ・グァンスン)記念館と追慕碑、独立記念館、アウネ1923歴史記念館、東学農民軍抵抗の地、天安平和公園、望郷の丘などをめぐり多くのことを学んだ。
2023年は関東大震災100年を迎えたが、アウネ1923歴史記念館は、関東大震災の時に引き起こされた朝鮮人虐殺の事件を歴史に刻もうとするもので、開館に尽力された金ジョンス牧師は、関東大震災で虐殺された一人の朝鮮人青年の物語「飴売り具學永(ク・ハギョン)」という本を韓国語、日本語で出版されている。歴史を風化させ、なかったことにしようということがあからさまになされている日本の状況に抗い、歴史を学ぶための不断の努力が私たちに求められていることを強く感じさせられた。
(3)京都教区と大田老會との実務会議
2024年1月30日 大田老會との実務会議をズームにて行った。本来は京都から訪問して行う予定であったが、教区三役の日程のことや財政のこともありズームで行なった。
内容は2024年度の交流プログラムの日程と実務会議についてである。2024年11月22日から26日までの日程で第15回プログラムを行うこととした。また1月下旬に大田老會が京都教区を訪問する形で実務会議を行うこととした。(実務会議議事録参照)
またその他、大田老會において、また京都教区総会においてお互いに挨拶文を議長・老會長から送ることを確認し、3月の大田老會においては、京都教区の今井議長の挨拶文を送っている。
4 会 計
委員会会計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
教区より 41,100 交通費 24,800
会場費 10,000
発送費 6,300
合 計 41,100 合 計 41,100
第14回交流プログラム会計
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
海外宣教交流費 122,100 渡航費 222,100
交流プログラム参加費 100,000 お土産 11,880
交流プログラム基金から繰入 31,880 通訳謝礼 20,000
合 計 253,980 合 計 253,980
交流プログラム基金(交流20周年記念募金残額)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 155,878 第14回交流プログラムへ繰入 31,880
次年度繰越金 123,998
合 計 155,878 合 計 155,878
5 評価と展望
この交流の目的は、お互いの教会の宣教について学び合い、それぞれの場において生かしていくことを願って行うものであり、またお互いの支援も考えながら行ってきた。京都教区としては、韓国教会の熱意と霊性から多くのものを学ぶことができると確信している。また交流を実際に行い、学ぶ中でどうしても避けて通れないのは歴史についての学びであると言える。日本政府は、侵略と植民地支配のもとで起こったことなど加害の責任をなかったことのようにしようとしている。そうしたことに対して抵抗し、丁寧に一つ一つのことを新たに学ぶことが大変重要なこととしてあると言える。この交流委員会は、これらのことのために交流を続けていくが、各教会のご協力と参加を今後も求めつつ行っていきたい。
5 教区史編纂小委員会
報告者 今井牧夫
1 組 織
委 員 (招集者)柳井一朗(洛西) 井上勇一(洛南) 今井牧夫(京北)
松下道成(洛陽) 横田明典(近江金田)
2 委員会
開催しなかった。
3 活 動
当委員会は2019年度以降コロナ禍もあり活動せず、2023年度も同様で今後は未定である。
6 宣教基本方針・方策検討小委員会
報告者 今井牧夫
1 組 織
委 員 (招集者)今井牧夫(京北) 新井
純(世光) 谷本聰子(今津)
松下道成(洛陽) 松田
規(福知山) 横田明典(近江金田)
2 委員会
開催せず。
3 活 動
招集者が招集を行わなかった。
4 会 計
活動せず会計を行わなかった。
5 評価と展望
2023年度の当委員会は、招集者が自身の多忙などを理由に1度も開催しなかった。招集者として反省する。2024年度は、この数年のコロナ禍など時代の変化も見据えて開催する必要がある。2022年度の当委員会が、過去の資料を踏まえた学習と意見交換を行った記録を残しているので、これを踏まえて2024年度に活動を再開したい。
2023年度 常置委員会・小委員会 支出報告
自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
委 員 会 名 科 目 内 訳 各委員会合計
常置委員会 委員会費(7) 232,220
常任常置委員会・前総会期開催分(1) 10,460
常任常置委員会(1) 10,830
新任教師オリエンテーション 9,070
教区ホームページ更新料 30,000 292,580
セクシュアル・ハラスメント問題(5) 委員会費(交通費等) 68,800 68,800
教区センター運営(5) 委員会費(交通費等) 28,850 28,850
災害対策(0) 秋田豪雨、大江町ボランティア募集、能登地震募金、各チラシ印刷及び発送代 19,407 19,407
大田老會との交流(5) 委員会費
(祈りの課題発送費、交通費等) 41,100 41,100
合 計 450,737 450,737
*括弧内の数字は開催回数を示す。
〔報告5〕部・委員会・特設委員会報告
1 宣 教 部
報告者 俣田浩一
1 組 織
(地区長、各特設委員長、管轄する各担当・連絡会代表、その他の委員で構成)
委員長 俣田浩一(カルト問題担当、西陣)
副委員長 平山正道(滋賀地区長、大津)
前川 裕(京都南部地区長、小栗栖)
山下瑞音(両丹地区長、東舞鶴)
書 記 浅野献一(室町)
会 計 山下維久子(向日町)
会計監査 浅野献一
委 員 入 治彦(教誨師連絡会、京都)
片岡広明(部落解放センター運営特設委員会、丹波新生)
菅 恒敏(改定宗教法人法問題、京都)
川上 信(「教会と社会」特設委員長、八日市)
西村二朗(不登校・ひきこもりの青少年や家族と共に歩む特設委員長、鴨東)
永島鉄雄(障がい者問題特設委員長、草津)
小笠原 純(「合同」問題特設委員長、平安)
堀江有里(性差別問題特設委員会、巡回教師)
横田明典(教区三役、近江金田)
要請陪席 森谷千博(京都三地区教会女性会代表、京都復興)
2 委員会
原則として偶数月の第2火曜日、18:00~20:00。場所は室町教会、およびリモート。
第1回 2023年6月20日(火)18:00~21:05 10名(Zoom参加3名)
第2回 2023年8月8日(火)18:00~20:00 5名(Zoom参加6名)
第3回 2023年10月10日(火)18:00~20:05 13名(Zoom参加3名)
第4回 2023年12月12日(火)18:00~20:05 13名(Zoom参加3名)
第5回 2024年2月13日(火)18:00~20:00 6名(Zoom参加6名)
3 活 動
(1)2023年度宣教セミナー
① 概 要
2024年3月24日(日)15:00~17:30(終了時刻を30分延長した。) 於 洛南教会
テーマ 今、改めて「『改定』宗教法人法」を考える
~旧統一協会問題から見えてくるもの~
内 容 千葉宣義講師(隠退教師/前・八幡ぶどうの木教会主任担任教師)による発題。菅恒敏委員による問題の洗い出し。参加者との質疑応答、分かち合い。
② 出席者20名。YouTube同時視聴者数5名、YouTube視聴数18名。
③ 実行委員会(実行委員 菅、俣田、浅野、山下(維)、平山)
第1回 2024年1月12日(金)18:00~19:45 於 室町教会
第2回 2024年2月2日(金)18:00~20:05 於 室町教会
④ 会計報告 本会計の報告中に掲載した。
(2)祈りのカレンダー
2023年8月27日から、2024年9月8日までのカレンダーを作成し、7月の教区便にて発送した。
(3)講壇交換
参加 34伝道所・教会(昨年も同数)
組合せ(順不同・⇔は相互交換、→は片側派遣)
長 浜(井上正道) ⇔ 八幡ぶどうの木(川上幹太) 堅 田(東 昌吾) ⇔ 鴨 東(西村二朗)
八日市(川上 信) ⇔ 西小倉めぐみ(棚谷直巳) 能登川(谷 香澄) ⇔ 西 陣(俣田浩一)
水 口(松永明夫) ⇔ 同志社(菅根信彦) 丹 陽(德舛和祐) ⇔ 洛 西(柳井一朗)
近江金田(横田明典) ⇔ 世 光(新井 純) 福知山(安藤昭良) ⇔ 京 北(今井牧夫)
近江八幡(深見祥弘) ⇔ 洛 陽(松下道成) 向 島(黒多みなみ) ⇔ 室 町(浅野献一)
彦 根(森岡高康) ⇔ 向日町(宮地健一) 桂 (熊谷沙蘭) ⇔ 平 安(小笠原純)
草 津(横田法子) ⇔ 京都葵(内山友也) 城 陽(松田直樹) ⇔ 宇 治(早瀬和人)
大 津(平山正道) ⇔ 錦 林(荒木富益) 洛 南(吉居美緒) → 伏見東
膳 所(大山修司) ⇔ 洛 南(井上勇一) 世 光(後宮 嗣) → 大 溝
(4)京都教区大会準備
11月23日(木・休)に大津教会にて開催予定の京都教区大会2024の準備を行った。準備委員は、今回開催担当地区地区長の平山(大会実行委員長)、俣田、山下(会計)、横田明典、今井圭介(大津東)、石田原さやか(近江金田)、浅野(書記)。準備委員会を、11月13日(月)、1月22日(月)、2月29日(木)、いずれも19:00より大津教会にて行った。
(5)「入管法改定」法案の反対声明を教区議長名、「教会と社会」特設委員会委員長名と共に宣教部委員長名で4月14日に出した。
(6)『「LGBT理解増進法」をめぐる性的マイノリティ差別とヘイトスピーチへの反対声明』を発出し、6月の教区便にて各伝道所・教会に送付した。
(7)12月25日(月)、ガザ地区「停戦」を願うNGO、人道支援団体、アカデミア、医療従事者、宗教者等による共同記者会見(日本記者クラブにて実施)へ賛同を表明した。
(8)諸申請
教会宣教(説教)者派遣制度 安土教会 60,000円
互助伝道費 水口教会 100,000円
青年育成支援金制度 他谷尚・大田老會との交流プログラム(渡韓) 30,000円
片岡希望(紫野教会)教団部落解放センター主催「部落解放ユースゼミナール」 20,000円
伝道所などへの緊急貸出金の返済遅延申請
京都上桂伝道所 300,000円(返済期日2023年6月2日)
4 宣教部が管轄する連絡会・各担当の活動
(1)改定宗教法人法問題担当(報告者 菅 恒敏)
① 組 織 菅 恒敏(京都)
② 活 動 書類提出拒否教会の支援及び「法の見張り番」としての活動をなす。
1995年に地下鉄サリン事件を契機として、同様事件の再発防止を口実に宗教法人法の改定(備付書類の所轄庁への提出の義務化、質問権の付与など)がなされた。この改定は、信教の自由・政教分離の原則を定める憲法に反するものであり、本来であれば一般の刑法で対応出来るはずのものを敢えて法の定めに反してまで改定がなされた裏には、国・所轄庁による宗教団体への介入の糸口を探っているのではないかとの懸念が持たれたりもした。京都教区ではこの改定法の違法性を問い続け、この方針に呼応して一部有志教会では備付書類の提出を拒否している。
2022年7月に安倍晋三元首相の銃撃事件を契機に旧統一協会の不正行為が露わになり、質問権の行使を経て解散命令請求・裁判が行われるに至ったが、今回のこの事態により、期せずして以下の様な改定法の新たな問題点が浮上した。
ア 改定法(書類停出の義務化)は不正行為の抑止に何らの実効性はなく、不正行為を摘発することすら出来なかった「無用の法」である。
イ 我々の知らない間に、旧統一協会の名称変更(世界平和統一家庭連合)が認められていたり、政治家との癒着が発覚するなど、書類を出してさえおけば不正行為がまかり通ると言った、改定法(抑止の実効性を持たない書類提出)は不正行為を隠蔽するための「隠れ蓑」になっていた。
ウ 質問権の行使・解散命令請求に基づく裁判は、被害者救済のためとは言うものの、明らかに宗教団体に対する権力介入であるのみならず、非公開でなされるために恣意的な裁量の温床となる懸念があり、本来であれば刑法で裁かれるべきものを宗教法人法で裁くことの非妥当性を示すものである。
エ 被害者救済を口実として制定された対応策(被害者救済法の制定など)は、明らかに宗教団体若しくは他団体に対する過度の介入であり、宗教団体若しくは他団体の自由な活動を妨げ、権利を蹂躙するものである。
今回の事態(書類提出・質問権の行使を経て解散命令請求に至る段階)により、明らかとなった新たな問題点の浮上は、法改定が国・所轄庁への介入の糸口を探っているのではとの当初の懸念か的中したことを示すものである。よって、この様な事態を放任することは、今後ますます国・所轄庁の介入を安易にし、その度合いを強めていく恐れがあり、その行く先には元きた道「治安維持法(宗教団体への弾圧)」の再来を想起させるものがあり、この流れの根を断つためにも、早急に諸悪の根源とも言える改定法の条文削除がなされるべきである。宣教部委員会では今回の事の重大さに鑑みて、改めて改定法を捉え直し、今後の備えを強めておくために、今年度の宣教セミナーに改定法の学びを取り上げることとした。(宣教セミナー 2024年3月24日開催)
今後は改定法を「違憲の法」として問い続けてきた京都教区の姿勢が正しかったことを再確認するとともに、京都教区のみならず、他教区、他教派・団体、識者などと連携して、改定法の条文削除のために力を合わせ声を上げて行きたい。
(2)教誨師連絡会(報告者 入 治彦)
① 活動報告
教誨師名 教会名 施設名 活動内容
大坪信章 石山教会 京都拘置所 宗教クラブ 毎月1回 出席2名~3名
拘置所主催の研修会1回 教誨師総会、篤面との連絡 協議会の総会(隔年に1回)
井上勇一 洛南教会 京都刑務所 宗教教誨 月2回 9:30~10:30 出席7~8名
希望者に個人教誨 年に数回 一人30分
京都府教誨師総会・京都刑務所教誨師総会研修
年に1回
クリスマス会を再開
入 治彦 京都教会 京都刑務所 入所教育 月に一度 14:00~14:30
講話15分 20名~30名出席
京都府教誨師総会・京都刑務所教誨師総会研修
年に1回
クリスマス会を再開
② 2023年度教団教誨師会「教誨師研修会・教区代表者会」
2023年7月10日(月)~7月11日(火) 於 日本基督教団浜寺教会 48名
開会礼拝 「枯れ葉一枚の出会い」 マタイによる福音書 27:32
浦上結慈(宝塚教会牧師・播磨社会復帰センター教誨師)
講 演 「『神の国にある』を求め続けて」
山根眞三(広島西部教会牧師・貴船原少女苑・広島拘置所教誨師)
教区教誨師活動報告 和泉学園施設見学
大坪信章教師と入治彦が出席。
③ 評価と展望
京都教区の教誨師の活動は、2007年に宣教部に位置付けられ、課題を共有していくために、2009年度京都教区内の教誨師が集まり「京都教区教誨師連絡会」を結成した。
教団の教誨師会設立に向けて意見交換やまた日常的な活動を中心に情報交換してきた。教団においても、「教団教誨事業協力会」という自主活動的な団体が存在していたが、全国教誨師連盟への参加にあたって、2010年度同協力会を解消し「教団教誨師会」が設立されている。この設立について、京都教区宣教部においては、教団とのスタンスの整合性の点から、同教誨師会の位置づけが問われたが、この会が教団宣教委員会に所属し、伝道委員会の関わりをもって運営されていることを確認している。同教誨師会の参加にあたっては、教区宣教部委員会活動費より支出がなされている。
滋賀刑務所は2022年3月をもって閉庁し、京都刑務所に吸収合併された。また、滋賀刑務所の教誨に長年関わってこられた内藤暁教師が2023年5月1日に逝去された。京都拘置所の教誨師は、榎本栄次教師が辞任(解嘱)したため、新たに大坪信章教師が委嘱された。
2023年度は、京都教区内の教誨師活動は、コロナ感染流行が5月より5類となり平常時に近い形で教誨活動がなされるようになった。
(3)カルト問題担当(担当者 俣田浩一)
現在、教区としては特に相談や救出活動は行えていないが、宣教セミナーで、宗教と国家の関わりを扱うことができた。被害者救済と共に、国の宗教支配が強まる危険性など、幅広い意味での「カルト問題」の提起が求められる。
5 支援制度の要綱
宣教部管轄の支援制度要綱を、他の制度と共に本総会議案報告書末尾に掲載する。
6 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算
1 教区交付金※1 730,000 730,000 730,000
2 前年度繰越金 0 0 407,038
3 報告書作成引当金※2 300,000 0 300,000
合 計 1,030,000 730,000 1,437,038
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算
1 委員会費(会場費交通費) 200,000 41,510 200,000
2 活動費※3 100,000 35,484 100,000
3 統一原理担当費 20,000 - 20,000
4 開拓伝道調査費 10,000 - 10,000
5 教区大会費 150,000 150,000 150,000
6 教区大会補助費 30,000 - 30,000
7 宣教セミナー費※4 120,000 55,968 120,000
8 分担金※5 100,000 40,000 100,000
9 報告書作成費 300,000 0 300,000
10 予備費 0 0 0
11 繰越金 0 407,038 407,038
合 計 1,030,000 730,000 1,437,038
※1 2年1期の会計による、隔年の教区大会準備の積立(前年度繰越に含む)により年毎の増減が大きい。
※2 2009~2010年度開催の宣教部連続セミナー報告書(作成中)の作成引当金。
※3 活動費内訳
① 交換講壇交通費 24,720円 ② 案内はがき等 5,764円 ③ 教誨師研修 5,000円
※4 宣教セミナー内訳
① 準備費 15,968円 ② 講師謝礼等 40,000円
※5 関西農村センター協力金 40,000円
監査の結果、適正と認めます。 2024年4月3日 会計監査 浅野献一 印
15:00~15:30 於 室町教会 出席 山下(維) 浅野 俣田
7 評価と展望
2023年度の宣教部の取り組みにつき、振り返りと展望を記す。
(1)世界的な紛争は未だ止まず、また日本国内で人権を抑圧する事案も起こり、宣教部として、いつくかの声明発出や賛同表明を行った。
(2)宣教セミナーは、宗教をめぐる国家との関係を問うて来た、改定宗教法人法問題にからみ、書類提出の義務化から、旧統一協会への「質問権」「解散請求権」の行使の段階になり、国家による宗教介入、管理、支配への危惧から、「今、改めて「『改定』宗教法人法」を考える~旧統一協会問題からみえてくるもの~」と題して行った。まず、千葉宣義さんからの改定宗教法人法の成立から改悪、旧統一協会をめぐる問題過程と自民党政権の宗教政策批判に至る発題があり、更に菅恒敏委員に改定宗教法人法問題の洗い出しとして、何が問題なのかを分かり易く整理して頂いた。現在進行形のトピックであり、会場参加者とも活発な質疑応答が成された。講師から、国家が反社会的集団を決める危険性、改定宗教法人法は抑止にはならず、国の介入、支配を進める結果となったこと、そして、政治権力との癒着が最大の問題と提起された。宗教は本来、反社会的なもの、そして、年配者はかつての戦争の恐ろしさが分かるとの発題者と委員の体験に基づいた話と会場からの熱い意見に終了が30分延びた。なおこの課題を宣教部として継続して学ぶことと何らかのかたちとすることの提案が浅野委員から出され、宣教部として行っていくことにした。
(3)2年に一度の教区大会は、2024年11月23日(土・休)の開催を目指して、「こどもの居場所・おとなの居場所」をテーマに準備委員会で準備している。開催は2019年以来6年ぶりとなる。
(4)講壇交換は参加数は昨年同様の34の伝道所・教会であった。コロナ禍の影響も無くなったと思われ、今後もまた参加が増えての実施を望みたい。
(5)京都三地区教会女性会について
今年度も京都三地区女性会の代表に要請陪席をしていただき、委員会において活動報告の時間を取った。同会は自主活動団体であるが、教区内の女性会への影響力があることから今後も宣教部との連携を取り続けたい。
2 教 師 部
報告者 入 順子
1 組 織
委員長 入 順子(京都) 副委員長 小笠原
純(平安) 書 記 熊谷沙蘭(桂)
会 計 今井圭介(大津東)
セクシュアル・ハラスメント問題小委員会担当 安藤昭良(福知山)
会計監査 井上正道(長浜)
委 員 今井牧夫(京北) 内山友也(京都葵) 川上幹太(八幡ぶどうの木)
平山正道(大津)
2 委員会
第1回 2023年6月23日(金)13:00~15:20 於 京都教区センター 7名
第2回 2023年7月27日(木)14:00~15:45 於 京都教区センター 8名
第3回 2023年9月11日(月)14:50~15:30 於 京北教会 9名
第4回 2023年10月12日(木)14:00~16:00 於 京都教区センター 9名
第5回 2023年12月21日(木)14:00~16:00 於 Zoom 7名
第6回 2024年3月7日(木)14:00~16:00 於 京都教会 7名
3 活 動
(1)「教師交流会」
2023年9月11日(月)10:30~14:30 於 京北教会 17名+Zoom3名
テーマ 「教会・教師の楽しいプチ自慢」
発 題 安藤昭良(福知山) 「中高年のためのマンガ再入門」
井上正道(長浜) 「わたしのアルバイト」
川上幹太(八幡ぶどうの木) 「町の中での自然探し」
熊谷沙蘭(桂) 「子どもと楽しむ教会」
参加費 1,000円
(2)「教師一泊研修会」
2024年2月26日(月)14:00~27日(火)11:30 於 関西セミナーハウス
27名(内、信徒5名)
テーマ 「教会づくりを考える―『非暴力の教育』をめぐって」
講 師 小見のぞみ(聖和短期大学教授、宗教主事)
開会礼拝 入 順子 早天祈祷会 安藤昭良 教区アワー 今井牧夫
発 題 熊谷沙蘭(桂) 「桂教会のこれからをどうするか」
新井 純(世光) 「災害の現場から」
参加費 11,000円(全日程)
(3)その他
① 委員会で教師や教会・伝道所の消息報告を受け、課題に祈りを合わせた。
② 教区セクシュアル・ハラスメント問題小委員会に委員派遣し協力した。
4 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 教区交付金 260,000 260,000 220,000
2 集会費 260,000 175,000 180,000
3 雑収入 0 0 0
4 献金 0 0 0
5 前年度繰越金 - - 68,514
合 計 520,000 435,000 468,514
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 委員会費 100,000 65,460 90,000
2 事務通信費 30,000 16,018 20,000
3 集会費 370,000 285,008 330,000
4 予備費 0 0 8,514
5 他団体集会協力費 10,000 0 10,000
6 研修会派遣費 10,000 0 10,000
7 残金 - 68,514 -
合 計 520,000 435,000 468,514
監査の結果、適正と認めます。 2024年3月17日 会計監査 井上正道 印
5 評価と展望
2023年度は、新型コロナ・ウイルスの社会的影響が小さくなり、対面での委員会、教師交流会、一泊研修会を行うことができた。
9月の秋の教師交流会では、教会、教師の楽しいプチ自慢大会を行った。コロナによって教会活動が大きく制限された中、教会や教師間での交わりも激減した。そのような中で楽しさを分かち合うことも少なくなったのではという意見から、教会は楽しさだけを追い求める場ではないことを十分に承知しつつも、それぞれの場からの楽しさ、喜びを語り合うときとなった。
また教師一泊研修会では、聖和短期大学の小見のぞみさんをお招きし、「教会づくりを考える―『非暴力の教育』をめぐって」というテーマで実り多い学びのときを持った。教勢低下の傾向がある中で、もう一度自分たちの教会がどのような教会であるかを見つめ直すときとなった。特に教会を「宣教論」ではなく、「教育論」から見ていくという視点が与えられ、教会に集う「人」が、共同体として、どのような空間を作り出していくのかということが分かち合われた。またそれぞれの教会が連帯し合っていくことの大切さも確認された。
教区内の連携としては、セクシュアル・ハラスメント問題小委員会に教師部委員を委員として派遣し、協力を行った。
教師部主催の会における交わりや学びは、教会や教師の働きを見つめ直し、それぞれの活動を分かち合う機会である。しかし、コロナにおいて教師間や教会間の繋がりも薄れているのではないか。これまで伝統として行ってきた企画を受け継ぎつつも、教会や教師がどのように連帯していくのかは、さらに具体的な発信と工夫が必要である。
3 財 務 部
報告者 松田 規
1 組 織
委員長 松田 規(福知山) 書 記 冨増献兒(西小倉めぐみ)
委 員 井上勇一(洛南) 原田
潔(大津東) 東 晃(城陽) 柳井一朗(洛西)
要請(常時)陪席(教区三役) 今井牧夫(京北) 横田明典(近江金田)
松下道成(洛陽)
2 委員会
第1回 2023年6月19日(月)18:00~20:00 於 教区センター 4名と陪席3名
第2回 2023年8月24日(木)13:30~15:30 於 京北教会 4名と陪席3名
第3回 2023年11月9日(木)10:00~11:30 於 教区センター 4名と陪席3名
第4回 2024年1月24日(水)14:00~16:00 Zoom 5名と陪席3名
第5回 2024年2月14日(水)16:00~18:00 於 教区センター 4名と陪席3名
3 活 動(議論の経過)
(1)教区負担金について
① 2020年度は教勢の推移に応じて0.5%を減額した上で教団負担金の減額率を適用し、2021年度以降はコロナ感染拡大の収束時期が予見しがたかったことから、教団負担金の減額率に応じて教区負担金を決定してきた。やむを得ない措置であったと考えるが、教勢の推移への対応という点では不十分であった。2024年度教団負担金がどうなるか不明であるが、教団負担金の動向に関わらず教区負担金の基準額を見直すこととし、2020年度負担水準(教団負担金10%軽減後)を上回らないようにする必要がある。
② 2019年度総会で承認された「教区改革原案」は、教勢の減少を見据えて機構改革を行おうとするものであるが、地域共同体としての教区の宣教論を明確にして進めるべきことが確認されている。財務部委員会としては議論の基礎数値を提供する必要がある。
③ 当面の措置として2024年度予算総額を2023年度予算の5%減として試算した結果、教会負担金は5.3%減、その他の経費は15%減となった。コロナ禍における教勢の減少傾向を考え、さらに軽減を図るため、「負担金軽減措置金」を新設し教区資金から250千円を繰り入れることとする。この措置は中期的な対応とするため、当面、毎年度の経常会計決算剰余金について特別の必要性がある経費(宣教連帯特別会計、営繕特別積立金、次年度当初の運転資金等)を除いて「負担金軽減措置金」に繰り入れることをルール化する必要がある。上記を踏まえた結果、2024年度負担金総額は2023年度対比84.6%、2020年度対比89.3%となった。
④ 負担金について
教団教規及び教区規則に規定があるため各個教会・伝道所は負担金納付義務を負うことを確認。教区規則第50条に規定する免除要件の「天災その他やむを得ない事情」とは年度途中における教会の廃止・合併等が想定されるが、延納については個別に常置委員会で審査することとしてはどうか。
(2)2024年度京都教区会計予算原案について
① 教区負担金の軽減を図るため総予算を対前年比5%減とした。
② 教団納付金は、昨年度に比し80,000円減の7,797,000円。
③ 教団伝道資金は、拠出額が2,064,000円で、受入額は1,898,880円。
④ 負担金割賦方法については、2016年度の総会にて決定しており、既に各教会・伝道所に周知された負担金算定基準によることとする。詳細は後述のとおり。
(3)教区の財産管理について(従来より踏襲)
① 資産は簿価を使用し、減価償却後の額で記載するものとし、電子化した帳簿の整理を更に進め、継続する。
② 貯金の名義は、代表者(議長)に統一する。必要な場合、銀行印を用意する。議長は金融機関に出向いて(必要あれば)手続する。
③ 教区内各委員会の任期が終了する時には、交付金の残金は、教区会計に返金する。
(4)教団への対応
① 教団に提出するC表の記入については、教団から指定の記載項目に合わせて報告するよう各教会・伝道所に通知する。
② 教団納付金が、依然として30%を超える状況が続いており、引き続き教団に負担金の着実な軽減を申し入れる。
4 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算案 2023年度決算 2024年度予算案
1 教区交付金 50,000 47,050 42,400
合 計 50,000 47,050 42,400
支 出 2023年度予算案 2023年度決算 2024年度予算案
1 委員会費 50,000 44,020 42,400
2 監査交通費等 3,030
合 計 50,000 47,050 42,400
5 評価と展望
財務委員会としての活動は、教区規定に謂う教区内における負担金の割賦及び徴収、教区の財産管理その他財務に関する事項をつかさどることを確認。
新型コロナ感染が教会財政に与えるや高齢化の進行に伴う教勢の推移を考慮し予算総額の5%減を行った。各委員会・地区活動に多大な影響が及ぶが予算の適正な活用をお願いするとともに教勢の推移に沿った負担金総額を引き続き検討したい。
なお、負担金の割賦案については、教区改革特設委員会において負担金割賦案の新基準が提案され、この案が2016年度の教区総会にて決定しており、2018年度より実施している。
教団への提出のためのC表記入方法等、教会会計についての、説明会の実施が今年度も実施できなかったので今後に委ねたい。教区負担金未収金については、督促状を送付した。
(添付資料)
〈2024年度京都教区負担金算出方法〉(「軽減措置金」以外、昨年度と同じ)
(A)基本的に各教会・伝道所負担金を「現住陪餐会員割+経常支出割+経常収入割」とする。
(B)現住陪餐会員割を計算する。現住陪餐会員数に500円をかける。
(C)経常支出割は、負担金総額から上記現住陪餐会員割(B)を差し引いた額の50%を基準とし、経常支出から次の基準額を差し引いた支出対象額の総額から按分する。この基準額は、教職又は事務職1人につき年額255万円、2人目は50万円を加算。経常支出額が基準額に満たない教会・伝道所は謝儀実額とする。
(D)経常収入割は、上記(B)を負担金総額から引いた額の50%を基準とし、次の控除額を差し引いた収入対象額に以下の累進倍率をかけてから按分する。この控除額は、基礎控除(今年度も200万円)、デナリオン控除、教職互助控除、クリスマス献金及び宣教連帯援助金とする。
(E)上記累進倍率は以下のとおりとする。
収入対象額 500万円未満 累進倍率1.0
収入対象額 500~800万円未満 累進倍率1.1
収入対象額 800~1,000万円未満 累進倍率1.2
収入対象額1,000~1,500万円未満 累進倍率1.3
収入対象額1,500~2,000万円未満 累進倍率1.4
収入対象額2,000万円以上 累進倍率1.5
(F)上記(B)~(E)の変更をして算定した負担金が、前年度に比し増加又は減少の割合が2割を超える場合は、超過分を他教会に按分して付加する。
(G)上記現住陪餐会員割総額は、1,453,000円、経常支出割総額及び経常収入割総額は、それぞれ14,270,000円で、これを調整したうえで負担金総額は26,759,000円となる。これに軽減措置金2,500,000円を減額した結果、24,259,000円となる。
4 人 事 部
報告者 今井牧夫
1 組 織
委員長 今井牧夫(京北) 委 員 横田明典(近江金田) 松下道成(洛陽)
2 委員会
教区三役会の開催時に、必要に応じて情報交換を行い、人事に関する相談があった場合に対応している。
3 評価と展望
京都教区は、原則として教区で人事を斡旋していない。ただ、各教会・伝道所などからの相談があれば耳を傾け、必要に応じて関係団体の紹介など可能な範囲で助言を行う。
5 アジア宣教活動委員会
報告者 浅居正信
1 組 織
委員長 浅居正信(教務教師 ヴォーリズ学園) 書 記 大塚 勁(紫野)
会 計 木村良己(紫野) 会計監査 川江友二(教務教師 同志社中高)
委 員 マーサ・メンセンディーク(信徒宣教師 同志社大学)
2 委員会
第1回 2023年6月13日(火) 書面による委員会開催 5名
第2回 2023年7月18日(火)19:00~20:15 於 クラッパードイン 3名
第3回 2024年2月26日(月)19:00~20:30 於 クラッパードイン 4名
3 活 動
(1)ネパール・プロジェクト(ワークキャンプ派遣など)
① 委員 リーダー 浅居正信
メンバー 大塚 勁
② 主な活動
ア 例会(ビスターライの会)
2023年4月28日(金)19:00~20:00 於 カレンハウス 4名
2023年5月26日(金)19:00~20:00 於 カレンハウス 6名
2023年6月23日(金)19:00~20:00 於 カレンハウス 6名
2023年9月22日(金)19:00~20:00 於 カレンハウス 3名
2023年10月27日(金)19:00~20:00 於 カレンハウス 3名
2023年11月24日(金)19:00~20:00 於 カレンハウス 3名
2023年12月22日(金)19:00~20:00 於 カレンハウス 4名
2024年1月19日(金)19:00~20:00 於 カレンハウス 5名
2024年3月4日(月)19:00~20:00 於 カレンハウス 4名
イ フィールドワーク
(ア)ネパール料理を味わう!
2023年7月28日(金)18:00~20:00 於 インド・ネパール料理GHANTI 5名
ビスターライの会例会を行なっているカレンハウスで、毎週水曜日に学習支援活動が行われている。その参加者の中に、父親がネパール料理店をしている中学生がいた。昨今、ネパールから就労や留学で来日するケースが増えつつあり、そのような出会いと繋がりの中で、インド・ネパール料理Ghantiガンティ(北大路堀川)で例会を開催した。
(イ)ネパール派遣終息記念植樹およびクラッパードイン庭廃材撤去作業
2023年12月26日(火)27日(水) 於 クラッパードイン 3名
ウ ネパール・ワークキャンプ写真資料デジタルアーカイブ化作業
(ア)目的
ネパール・ワークキャンプの派遣終了、活動の終息を見据えて、これまでの活動を振り返るとともに、活動40年誌『エクチン・バスネ(ちょっと ひとやすみ)』では扱いきれなかった写真資料について、過去の参加者や関係者が容易にアクセスでき、また研究や教育目的での利用が可能になるよう、デジタルアーカイブの作成を目指す。
(イ)担当 中島 淳 他谷 尚
(ウ)日時
第1回 2023年6月8日(木)13:00~16:00 於 カレンハウス
第2回 2023年6月20日(火)13:00~16:00 於 カレンハウス
第3回 2023年6月22日(木)13:00~16:00 於 カレンハウス
第4回 2023年7月14日(金)13:00~16:00 於 カレンハウス
第5回 2023年9月29日(金)13:00~16:00 於 カレンハウス
第6回 2023年10月24日(火)13:00~16:00 於 カレンハウス
第7回 2023年12月7日(木)13:00~16:00 於 カレンハウス
第8回 2024年1月25日(木)13:00~16:00 於 カレンハウス
(時間はいずれも13時から16時。他谷が写真のデータ化を1時間行ったのちに、他谷と中島が写真のメタデータ記録を2時間程度行っている)
(エ)成果
第1回~第6回、第9回~第10回のワークキャンプの写真をデータ化し、加えてそれぞれの写真の詳細情報(撮影場所等のメタデータ)も紐付け済みである。しかし、アルバムが残っていない回もあり、引き続き提供を呼び掛けたい。また、アーカイブの公開範囲については、写真やメタデータの内容に鑑みて、野放図な公開とならないようにビスターライの会で協議しつつ決定したい。
③ ネパール・プロジェクト会計報告 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
1 前年度繰越金 0 1 例会活動費 18,820
2 アジア宣教活動委員会より 110,000 2 アーカイブ作業備品 54,390
3 献金会計より 83,210 3 庭廃材撤去作業 120,000
4 次年度繰越金 0
合 計 193,210 合 計 193,210
2023年度献金会計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
1 前年度繰越金 1,346,458 1 ネパール・プロジェクトへ 83,210
2 献金 54,000 2 諸手数料 1,823
3 利子 21 3 派遣終息記念植樹 246,200
4 次年度繰越金 1,069,246
合 計 1,400,479 合 計 1,400,479
*2023年度献金54,000円-振替手数料723円=53,277円を入金。
*緊急時資金として1,000,000円、チャイ会計のうち100,000円を保管。
(京都銀行下鴨支店普通口座489399 京都教区ネパールワークキャンプ)
献金報告(2024年3月末現在、敬称略)
(教 会)
丹波新生教会、京都丸太町教会、紫野教会、同志社教会 小計 21,000
(諸団体)
同志社女子中学校・高等学校、紫野幼稚園 小計 33,000
総計 54,000円
(2)バザールカフェ・プロジェクト
① 委員 リーダー マーサ・メンセンディーク
メンバー 川江友二 木村良己
② 主な活動
ア 活動委員会
(注)バザールカフェは「日本基督教団京都教区とバザールカフェ活動委員会の共同プロジェクト」という位置づけで運営されている。
活動委員長 マーサ・メンセンディーク(信徒宣教師)
委 員 青木理恵子(京都上賀茂) 後宮
嗣(世光) 川江友二(同志社中高)
佐々木 結(神戸) 森本典子(関西学院大学)
事務局(バザールカフェスタッフ) 小島麗華 狭間明日実 牧野由起子 松浦千恵
第1回 2023年4月14日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 11名
第2回 2023年5月12日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 10名
第3回 2023年6月16日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 11名
第4回 2023年7月14日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 10名
第5回 2023年9月1日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 9名
第6回 2023年10月20日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 9名
第7回 2023年11月17日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 9名
第8回 2023年12月15日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 11名
第9回 2024年1月19日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 11名
第10回 2024年2月16日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 11名
第11回 2024年3月15日(金)18:30~20:30 於 クラッパードイン 10名
イ カフェ運営
(ア)通常営業は、毎週火曜日~土曜日。近隣の大学やクリニック等へ、定期的にお弁当配達を行なった。
(イ)今年度は、シェフとして5人、様々な理由によりバザールカフェで働くことを必要とする4人、合計9人の就労を支援した。
(ウ)同志社大学と関西学院大学から実習生受け入れを行ない、NCC宗教研究所や京都アメリカ大学コンソーシアムから留学生を受け入れた。多数のボランティア受け入れのほか、京都ダルクとのお庭プログラムを毎週木曜日午後に行なった。
(エ)カフェスペースやカレンハウスを会場として貸し出すことで、市民や学生が学習会を行なったり、社会的な活動を実践する機会を提供した。
ウ イベント・プログラムおよび啓発活動
(ア)「バイブルシェアリング」を毎月1回開催した。カフェ利用者、スタッフ、学生、キリスト教関係者ら5~10人が集まり、黙想と分かち合いの時を持った。
(イ)「依存症の女性の会」を毎月1回開催した。女性の中で信頼関係を構築していくことが回復には必要だという当事者の声から始まり、依存物質や依存行動が多様な人たちが参加した。
(ウ)「サロン・ド・バザール(『ゲイ男性・HIV陽性・薬物依存』の複合的課題をシェアする場)」を松浦(バザールカフェスタッフ)と当事者スタッフで運営した。隔週で対面/オンライン開催し、各回2~5人が参加した。
(エ)「しゃばカフェ」を「きょうと・しゃばネット」と共催した。福祉関係者や司法関係者など、矯正施設出所者に関わる人々のネットワークづくりを目的とした勉強会で、今年度は全8回対面/オンライン開催した。
(オ)「オープンアトリエ」を毎月1回開催した。自由な表現活動と交流を目的とし、コラージュや染めなどを行なった。各回5~10名が参加した。
(カ)「バザールフィエスタ」を2023年11月23日(木)開催した。16の出店と3組のステージ出演で構成され、企画運営に際しては、出店者・出演者に助言や設営補助などの協力を得た。
(キ)設立25周年祝賀会「55(GoGo)パーティー」を2023年9月9日(土)開催した。運営スタッフ約40名と来場者約200名が集い、アメリカのCGMBグループ約10名もツアー途上に加わって交流の時を持った。
③ バザールカフェ・プロジェクト会計報告
自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
1 通常営業売上 4,989,450 1 人件費(含交通費) 6,740,126
2 特別営業売上 660,060 2 食材費 2,377,663
3 事業収入 2,422,596 3 家賃 600,000
4 賛助会員費 282,000 4 水光熱費 635,853
5 献金 2,831,692 5 通信費 265,675
6 アジア宣教活動委員会活動費(人件費) 80,000 6 消耗品費 471,847
7 助成金 300,000 7 諸経費 1,069,461
8 その他 610,871 8 次年度繰越金 10,659,501
9 前年度繰越金 10,643,457
合 計 22,820,126 合 計 22,820,126
*上記の繰越金の内、特別(建築)会計の残高は3,839,160円。
賛助会員(敬称略・順不同)
李 善惠、才藤千津子、関谷直人、一般社団法人ブロッサム、志賀 勉・良子、山内上枝、小林直子、里中和子、福田 順、中村吉基、鈴木雅子、大島 岳、松浦基夫・洋栄、青木理恵子、舘澤謙蔵、佐々木 在・尚子、マーレー・スコット、マーレー・寛子、ロビンソン・ケネス、小坂敦子、平岡幸子、桜井 希、新山隆司、稗田里香、井上摩耶子、宇野健司、西村貞子、木村良己、中井秀司、辻 有紀、京都アメリカ大学コンソーシアム、橋本るつ子、社会福祉法人西陣会京都市民福祉センター、下村展子、伊達平和、山下智子、宇野健司、東谷 誠、西岡裕芳、天野太郎、(有)ヤバタファーム、山﨑万裕子、今井牧夫、匿名4名。
献金報告(敬称略・順不同)
(教会)
大正めぐみ教会、京都みぎわキリスト教会、洛南教会、京都上賀茂教会、聖アグネス教会国際会衆、単立野洲キリスト教会、近江八幡教会、京都葵教会、岡崎教会、大津東教会、在日大韓基督教京都教会、枚方くずは教会、京北教会、丹波新生教会、彦根教会ぶどうの会、倉敷教会、世光教会、関西学院教会、福知山教会、京都丸太町教会、京都丸太町教会シオン会、平安教会、紫野教会、室町教会、同志社教会、日本基督教団京都教区京都南部地区、代々木上原教会、京都教会、宇治教会、名古屋中央教会。
(諸団体)
一般社団法人ブロッサム、(有)ヤバタファーム、Ministry of Health and Welfare、(株)山のハム工房ゴーバル、大阪女学院高等学校、同志社同窓会、つぼみ薬局津久野店、同志社女子高等学校、関西学院中学部PTA聖書を学ぶ会、同志社女子大学宗教部、同志社中学校・高等学校宗教部、関西学院宗教活動委員会、関西学院中学部、ガールスカウト大阪府第53団。
(個人)
Hilo Coast UCC、マリアンネ・ヘアマンセン、森本典子、増田正子、君村千代子、大島 岳、小林すみ代、中村智恵子、原 洋子、味田智子、原崎 貴、中島 淳・順子、岩井 勇、小西清信、左古かず子、清水裕明、松井達也、橋本典子、里中和子、廣瀬規代志、安田暢之、松浦基夫・洋栄、永野拓也、青木理恵子、来住知美、入江 泰、金 元基、前田佳壽美、トワロナイト・ソネ・リサ・クリスティーヌ、石川眞弓、ロビンソン・ケネス、小坂敦子、上野谷加代子、齊藤善子、あかたちかこ、Bubu de la Madeleine、武市智子、マーサ・メンセンディーク、平田智夢、森本静香、鷲巣典代、原田 潔、西村貞子、木村良己、木代幸三、山田健造、田島千里、川江亜希子、川江友二、井上摩耶子、金 度亨、大澤 望、坂本清音、橋本るつ子、望月悠光、上田真理、玉川千雅子、辻中達也・尚子、石原貴子、下村展子、伊達平和、加藤直人、山下智子、細川富代、空閑浩人、川田よしみ、山田裕子、小林直子、倉谷雅行、大滝由美子、ジェフリー・メンセンディーク、大西和彦、大西和佳、Mei Wang、匿名23名。
(マンスリーサポーター)
匿名6名。
(3)タイ・プロジェクト
① 委員 特に定めず。
② 主な活動 記念誌の編纂作業
ア 「カレンの布28年の歩み 1990~2018」
タイ・プロジェクトは、女性の就労、子どもの教育を支援実践しながら、アジアと繋がってきた。1990年に活動が始められ、山岳少数民族カレンの村ムセキとの交流から、タイ・キリスト教会第10教区との宣教連帯へと展開しながら、カレンの布草木染め製品販売を通して、経済的自立への協力を推し進めてきたが、2018年8月に最後の教育支援金を届けることで、その活動を終えた。
その後、28年間に及ぶ歩みと活動を報告書としてまとめる編纂作業がほぼ完了し、2024年度には発行予定である。
イ カレンハウス
2001年秋、カレンの布草木染め製品の販売拠点として、クラッパードイン園庭内に新築された「(通称)カレンハウス」は、20年以上の月日を経て老朽化が垣間見られるものの、タイ・プロジェクトの活動終了後にその活用がアジア宣教活動委員会に委ねられた。
2021年度には屋根を改修、2022年度には電気配線延伸、木工塗装および空調照明機器の設置工事などの手が加えられ、現在ネパール・プロジェクト、バザールカフェ・プロジェクトのミーティングのほか、アトリエ、居場所創りのプログラムなどに活用されている。
③ タイ・プロジェクト会計報告 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 93,250 次年度繰越金 93,250
合 計 93,250 合 計 93,250
(4)クラッパードイン京都教区センター第二館 建物管理委員会
① 委員 リーダー 木村良己
メンバー マーサ・メンセンディーク
② 主な活動
ア 2023年度の工事について
日常的な施設使用の調整、豊かな自然空間を維持していくための植栽剪定、ヴォーリズ建築の維持管理のために、所有者であるIBS社団との間で密に連絡を取り合っている。
2023年度は、クラッパードイン建物本体への改修は行なわれなかった。12月にクラッパードイン庭南側の景観を守るために、垣根の植樹整備(派遣終息記念246,200円)および廃材撤去作業(120,000円)が、ネパール・プロジェクトの協力によって実施された。
2024年2月に上京消防署による消防設備法令点検が行なわれ、新たに消火器を一階に2本、二階に1本設置。総購入費17,550円については、後日IBS社団より振り込まれた。
イ 「一般財団法人クラッパードイン」の法人設立(2023年2月2日)後は、法人組織としての定時理事会、定時評議員会を開催すると共に、残されている土地建物の移管作業を「法人化に向けたワーキンググループ」に託して推し進められている。2024年度定時理事会、定時評議員会を経て、「土地建物負担付贈与契約書」「土地建物負担付贈与に関する誓約書」に署名押印して締結予定であり、2024年秋には土地建物がIBS社団から一般財団法人クラッパードインに譲渡される見込みである。
4 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 教区交付金 230,000 230,000 195,040
2 前年度繰越金 0 0 19,627
合 計 230,000 230,000 214,667
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 委員会費 20,000 7,680 10,000
2 事務通信費 20,000 12,693 14,667
3 プロジェクト活動費 190,000 190,000 190,000
4 次年度繰越金 0 19,627 0
合 計 230,000 230,000 214,667
*2023年度プロジェクト活動費(190,000円の内訳)
ネパール・プロジェクト 110,000円
バザールカフェ・プロジェクト 80,000円
監査の結果、適正と認めます。 2024年3月31日 会計監査 川江友二 印
5 評価と展望
(1)ネパール・プロジェクト
ワークキャンプOP会「ビスターライの会」は、月1回の例会を重ね、貴重な情報交換の場となっている。2020年に「ネパール・ワークキャンプ40年の歩み『エクチン バスネ(ちょっと ひとやすみ)』」の刊行を終えたが、編集にあたっての様々な資料整理と保存作業や、これからの活動などついての話し合いを重ねた。ワークキャンプの取り組みが始まった頃に比べると、私たちを取り巻く状況の多くが変化した。その現状を踏まえつつ、ワークキャンプ派遣を終了し、暫くの間これまでの資料(写真)整理などの活動を行なっていく。
(2)バザールカフェ・プロジェクト
今年度も毎週火曜~土曜日の11:30~16:00で通常営業を行ない、閉店後の時間を使ってボランティアやスタッフで運営に関する話し合いを行なった。カフェ営業に加えて、お弁当の配達、誰かが買った食券を誰もが無料で使える「サンガイ飯」の提供を継続した。また、「バイブルシェアリング」「リラックスシェアリング」「オープンアトリエ」など、各種プログラムを引き続き開催している。今年度もスタッフ・ボランティア研修を行い、食品衛生管理について、更にはバザールカフェのミッションの確認と話し合いをすることができた。
今年度はアメリカの共同世界宣教委員会(Common Global Ministries Board, CGMB)の代表とオンラインで協議会を行った。新しい法人として宣教協力の可能性について話ができ、パートナーシップの意義を確認できた。設立25周年パーティーには米国のディサイプルズ教会(CGMBに関わる一宗派)の女性グループが参加し、交流を通してより関係性を深めることができた。また、CGMBのもう一つの宗派であるUCC(米国合同教会)の教会員が1ヶ月間京都に滞在し、ボランティアとして関わった。また、NCC宗教研究所のドイツ人留学生をインターンとして受け入れるなど、国内外の教会とのつながりを実感することができた。
今後もバザールカフェが担っている社会的役割を継続していくため、財政の安定化が重要である。そのために助成金の申請と合わせて、支援者を増やすことに力を入れアピールしていきたい。また、バザールカフェのことについて京都教区の諸教会員、更には全国的にも広く理解していただくために、情報発信を積極的に行なっていきたい。
(3)タイ・プロジェクト
2018年度をもってタイ・プロジェクトは活動を終了した。記念誌「カレンの布プロジェクト28年の歩み」を2024年度中に発行する予定である。
(4)委員会存続についての検討
1997年5月2日開催の第61回京都教区総会で、「教区組織の一部再編および教区規則変更に関する件」の承認に伴い、宣教師部およびネパール特設委員会を発展的に解消し、新たに設置されたアジア宣教活動委員会は、①フィリピン、②タイ、③バザールカフェ、④ネパールの4つのプロジェクトで構成された。すでに①フィリピン・プロジェクトがその活動を終え、2018年に②タイ・プロジェクトも役割を終えた。
③バザールカフェ・プロジェクトは、2023年2月2日、京都地方法務局に一般財団法人クラッパードインの設立申請を行なって受理され、法人としての歩みを始めている。2024年度定時理事会、定時評議員会を経て、「土地建物負担付贈与契約書」「土地建物負担付贈与に関する誓約書」を締結予定であり、2024年9月にはクラッパードイン土地建物がIBS社団から一般財団法人クラッパードインに譲渡される見込みである。
④ネパール・プロジェクトは、「ネパール・ワークキャンプ」派遣の実務的な役割を担ってきたビスターライの会で、今後の派遣を中止する旨の話し合いが行われ、「撤退」に向けた話し合いが行なわれた。1979年から始められたネパール・ワークキャンプ派遣は、第26回派遣を最後に終息し、しばらくはワークキャンプOP会であるビスターライの会で、デジタルアーカイブなどの作成、資料整理などを継続していく。
アジア宣教活動委員会は、アジアとのつながりの中で宣教課題を担い、各プロジェクトが教区外組織と連携を取り合いながら活動すると共に、プロジェクト同士の連携を大切にしつつクラッパードインという空間を拠点に活動を行なってきた。しかし、各プロジェクトの現状を踏まえ、今後のアジア宣教活動委員会のあり方、委員会の存廃、教区全体の委員会組織再編などについて、検討していただきたい。
6 教職謝儀委員会
報告者 横田明典
1 組 織
委員長 横田明典(近江金田、教区副議長)
書 記 横田明典(近江金田)(会計は教区事務所)
委 員 平山正道(滋賀地区長、大津) 山下瑞音(両丹地区長、東舞鶴)
前川 裕(京都南部地区長、室町) 松田
規(財務委員長、福知山)
大下真弓(京都葵) 志賀
勉(紫野) 原田 潔(大津東)
2 委員会
2024年2月16日(金)18:00~20:30 於 教区センター 6名
3 活 動
(1)教会謝儀支援
① 制度の仕組み(2016年度教区総会決議に基づく「教会謝儀支援規則」で運用する)
下記(A)と(B)を原資として、この合計が2023年度支援の上限総額となる。
(A)2022年度(前々年度)のデナリオン献金関係の総額
(B)2024年度(実施年度)教区経常会計の宣教連帯繰入(予算の10%以下)
経常収入予算450万円以下で教会謝儀支援の活用を希望する教会・伝道所から、1件あたり原則100万円以下での申請を受け、審査を行い、支援総額が上記の上限総額内で収まるよう配分原案を作成する。これを常置委員会に提出し、承認を受けて教会謝儀支援を実施する。
② 2024年度教会謝儀支援の決定
2024年1月末までに11教会・伝道所から申請を受け、提出された申請書類、資料を精査した。方針としては、2023年度実績を基本としつつ、教会・伝道所の実情に合わせた支援をすることとした。
(2)委員会と実務
委員会は1回のみの開催であったが、教区事務所の手伝いを受けて実務を行った。
① 教会謝儀支援の申請用紙の各教会・伝道所への発送
② 教会謝儀支援の申請締め切り
③ 教会謝儀支援(案)の当委員会決定
④ 教会謝儀支援の常置委員会決定
⑤ デナリオン献金封筒と献金依頼の小冊子の各教会・伝道所への発送
(3)デナリオン担当者懇談会
委員会を開くことができなかったため実施しなかった。
(4)教会訪問
教会謝儀支援の活用教会・伝道所と当委員会の意志疎通のため、毎年、委員が分担して訪問を行う予定を立てるが、これも委員会の開催ができず、訪問もできなかった。2024年度はすでに委員会日程を決め、実施したい。
(5)デナリオン献金の呼びかけ活動
① リーフレット「デナリオン献金参加の呼びかけ」の2024年度用を2022年2~3月にかけて教区内の教会・伝道所に配布した。
② 2024年3月に発行された教区ニュースに「デナリオン瓦版」を掲載。デナリオン献金の現状、献金の意義などを説明し、献金を呼びかけた。
(6)デナリオン献金推進委員会の活動
集会等が減っている中であったため、あまり活動できなかったが、今後は、少しずつでも、集会での呼びかけや、デナリオン・コーヒーの提供ができるのではないかと予想される。
(7)教師特別融資貸出
2023年度は申請がなかった。
(8)過去4年の推移
① デナリオン、教職互助、クリスマス、その他献金額(概数)
2019年度468万円(54教会・伝道所等) 2020年度450万円(52教会・伝道所等)
2021年度519万円(55教会・伝道所等) 2022年度429万円(54教会・伝道所等)
② 教会謝儀支援額(概数)
2021年度739万円(10教会・伝道所) 2022年度835万円(12教会・伝道所)
2023年度738万円(11教会・伝道所) 2024年度752万円(11教会・伝道所)
4 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
教区交付金 140,000 34,225 118,720
合 計 140,000 34,225 118,720
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 委員会費 140,000 13,020 118,720
2 事務通信費 - 1,205 -
3 教会訪問交通費 - 0 -
4 京都南部地区信徒部へ
(デナリオンコンサート補助) - 20,000 -
合 計 140,000 34,225 118,720
*会計監査は教区会計により実施。
5 評価と展望
デナリオン献金運動にご協力をいただき感謝する。詳しくは教区総会議案報告書末尾にある「教会謝儀支援規則」を見ていただきたいが、この制度が広く認知されることを望んでいる。京都教区のこの制度は、支援する側と支援される側が分かれて支えるのではなく、共に教区の宣教を担う教会であることを、全教会・全信徒・全教職が覚え、支え合うのが「宣教連帯・デナリオン献金」である。
2023年度もコロナ禍の影響もあり、委員会の回数や時間を制限しつつ行った。デナリオン担当者懇談会や各教会・伝道所への訪問も行うことができなかった。
2024年度の教会謝儀支援は2022年度のデナリオン献金等の総額が充てられるため、昨年よりは減少した。2022年度末に主任担任教師が退任し、後任が決まらない支援教会から今回は申請があった。教会財政を考えると厳しいものがあるため満額ではないが支援額を決定した。
原資となる2022年度のデナリオン献金は、若干減少したが、ある程度の水準は保っている。経済的に厳しい状況の中でも献金をお献げいただき、心から感謝している。
各教会・伝道所においては、コロナ禍や、これまでの少子高齢化等々、様々な事情で経済的に厳しくなってきていることは承知の上であるが、心苦しくも、更なる祈りと献金運動への参加をお願いしたいところである。様々な形での献金も可能であるので、まだ参加されていない教会・伝道所・個人が一人でも参加して下さることを切に願っている。
―2024年度 教会謝儀支援 決定事項―
1 2024年度教会謝儀支援・原資予算(2022年度献金分+2024年度教区経常会計からの繰入)
2022年度 デナリオン献金 3,798,044円 (前年度比-597,546円)
2022年度 教職互助献金 349,000円 (前年度比-150,700円)
2022年度 クリスマス献金 25,000円 (前年度比-20,000円)
2022年度 その他献金 117,350円 (前年度比-135,650円)
2024年度 教区から繰入 2,800,000円
合 計 7,089,394円 (前年度比-903,896円)
2 2024年度教会謝儀支援 申請額および支援額(参考 2023年度申請額・支援額)
教会・伝道所 2023申請額 2023支援額 2024申請額 2024支援額
安土 0円 0円 1,000,000円 500,000円
宇治大久保 600,000円 600,000円 0円 0円
近江平安 600,000円 600,000円 600,000円 600,000円
堅田 1,000,000円 600,000円 1,000,000円 600,000円
上鳥羽 800,000円 500,000円 800,000円 500,000円
京都上桂 600,000円 600,000円 600,000~
700,000円 600,000円
京都西大路 1,000,000円 1,000,000円 1,000,000円 1,000,000円
城陽 360,000円 360,000円 360,000円 360,000円
丹後宮津 700,000円 700,000円 700,000円 700,000円
長浜 900,000円 830,000円 860,000円 830,000円
西小倉めぐみ 690,000円 690,000円 690,000円 690,000円
向島 1,000,000円 900,000円 1,000,000円 900,000円
八幡ぶどうの木 - - 240,000円 240,000円
合 計 8,250,000円 7,380,000円 8,950,000~
9,050,000円 7,520,000円
7 障がい者問題特設委員会
報告者 永島鉄雄
1 組 織
委員長 永島鉄雄(草津) 副委員長 山下維久子(向日町)
書 記 吉岡るみ子(宇治)
会 計 石田輝美(石山) 会計監査 松野清美(世光) 大林叡貴(京都)
2 委員会
2023年6月27日(火)17:30~19:00 於 京都復興教会 5名(1名LINE参加)
2023年8月22日(火)17:00~19:00 於 京都教会 5名
2023年9月24日(日)14:00~16:00 於 洛南教会 10名(内 委員6名)
2023年11月21日(火)17:30~19:00 於 京都教会 5名
2024年2月27日(火)16:30~18:30 於 みんなのカフェ・ちいろば 5名
*随時、LINEやメールで、情報交換や打ち合わせをした。
3 活 動
2023年9月24日(日)、洛南教会において、「私のこれまでと今について」というテーマで京都教会担任教師の大林叡貴(えいき)さんを講師に学習会を開催した(参加10名)。
大林さんは全盲というハンディを生きる中でキリスト教との出会い、神学の道を進み、今は担任教師として礼拝説教と自らの生き方の証しをされている。大林さんの生き方を通して、ともに生きる社会をどうつくるかを語り合った。
第1部は小礼拝を持ち、大林さんの選んだ讃美歌21-446「主が手をとって起こせば」をともに歌った。(この作詞者・今駒泰成さん(1926~2013)は川崎教会牧師・盲人伝道協議会主事で日本の視覚障がいの分野で先駆的な働きをされた。)
続いて聖書から2か所引用された。(ヨハネによる福音書9章1~3節とローマの信徒への手紙12章6~8節)大林さんは、イエスの言葉に衝撃を受け、自分にも必ず賜物があると信じて、伝道者になることを決意された。
第2部では大林さんの生い立ちと、参加者の質問や感想を出し合って交流をした。大林さんは、小学校から普通学校へ通いながら、愛知県立盲学校へ通い、その後、筑波大学附属視覚特別支援学校で学び、その後、同志社大学神学部に進学して京都教会の担任教師になった。健常者とともに学んだことで、社会へ出てからも多くの点で役立っている。
例えば、地元の豊橋では小学区ごとに成人式が行われるが、同級生が向こうから声をかけてくれ、全盲の自分をごく自然に介助・誘導してくれる。これは6年間のともの学びの成果だと思う。また、自分は漢字の変換が得意だが、普通学校でともに学んだことで身についた。市街地でも音響信号がない交差点や、点字ブロックへの路上駐車もまだある。大学や行政に声をあげながら安全対策を一歩一歩進めてもらっている。このことは障がいのある人だけでなく、他の人のためにもなる。全ての人にとって生きやすい社会を作る「ユニバーサルデザイン」をさらに進めるために、いろいろな分野の人々が声を上げていく必要がある。これらは義務教育で障がいのある・ない者がともに生活する中で自然に培われる。教会でも知らず知らずに障がいのある人を排除することがないようにしたい。
将来は主任教師になり、小さく弱い立場の方々に寄り添う牧会活動をすることが夢だと語る大林さん。いろいろな教会・伝道所でも大林さんをはじめ当事者との交流の機会が増えることを願う。
4 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 教区交付金 190,000 97,174 161,120
2 繰越金 0 0 92,826
3 残金 0 92,826 0
合 計 190,000 190,000 253,946
支 出 2023年度予算案 2023年度決算 2024年度予算案
1 委員会費 60,000 56,424 100,000
2 集会費 100,000 39,900 100,000
3 事務通信費 5,000 850 5,000
4 補助費(研修費含) 15,000 0 20,000
5 予備費 10,000 0 20,000
6 雑費 0 0 8,946
7 繰越金 0 92,826 0
合 計 190,000 190,000 253,946
5 評価と展望
(1)京都教区障がい者問題特設委員会は、1980年代に当事者らの「教会は社会の片隅で苦しんでいる人たちに福音を伝えたり、受け入れて共に祈り合おうとしないのだろうか」との声に答えて設置された。当事者に学ぶ学習会、施設見学、制度や様々な課題(LGBT差別など)の学習会・現地訪問、「ミモザの会(点字サークル)」支援、各教会・伝道所へのアンケート調査・教区ニュース等での情報発信、手話を通じて交流を深める活動(「手話を学ぶつどい」(1997~98年京都復興教会)など)、「満腹音楽会」等の芸術活動などを行ってきた。また、社会からマイノリティのレッテルを貼られて画一的に見られがちな人たちの多様な個性や才能を生かした交流活動(ワークショップやアート活動)をしている「柄(ガラ)」の人たちのお話(講師 吉村夕里さん)と交流をしてきた。
(2)今年度も新型コロナウイルスの感染予防対策をして研修会を実施できた。委員同士のより緊密な情報交換をするためにLINEグループを立ち上げている。
(3)各教会では、ほとんどの教会員が障がいのある家族(当事者も含む)をもちながら、教会に行けない・行きにくい現状があり、そのような課題を共有しにくい現状がある。コロナ禍で外出がしにくくなった反面、SNSなどを利用して交流が強化された利点もある。(例 発達障がいや将来の問題などの情報の共有化、バリアフリー化への援助の仕方、社会的な制度や手段の活用、SNSをどのように活用していくか等)
(4)増えていると言われる引きこもり・精神障がい・子どもの貧困に関わる問題や、災害時の障がい者の救援やバリアフリー対策を学ぶため当事者との交流を含む現地研修や学習会を他委員会との共催も考えて企画・実施していきたい。PRもできるだけ早期に始めていきたい。教団での「障がい」を考える全国交流会も機会があれば積極的に参加していきたい。
(5)現在、6名の委員であるが、より多様な課題を広範に担うため、より多くの委員の参加を呼びかけたい。
8 部落解放センター運営特設委員会
報告者 片岡広明
1 組 織
委員長 片岡広明(丹波新生) 副委員長・センター主事 鳥井新平(近江平安)
書 記 横田明典(近江金田) 会 計 横田明典(近江金田)
委 員 浅野献一(室町) 井上勇一(洛南) 川上幹太(八幡ぶどうの木)
奈良登喜子(草津) 奈良譽夫(草津) 平山正道(大津)
深見祥弘(近江八幡) 松下道成(洛陽)
2 委員会
第1回 2023年4月6日(木)17:30~19:50 於 草津教会 7名
第2回 2023年6月7日(水)17:30~19:35 於 草津教会 8名
第3回 2023年7月18日(火)18:00~19:25 於 草津教会 9名
第4回 2023年9月14日(木)18:00~18:25 於 草津教会 9名
第5回(協議会)2023年11月2日(木)18:00~19:00 於 草津教会 5名
第6回 2024年1月9日(火)15:00~16:40 於 草津教会 6名
第7回(協議会)2024年2月27日(火)18:00~19:20 於 草津教会 5名
3 活 動
(1)8月20日(日)15:00~18:00、草津教会を会場に夏期研修会を実施した。内容は映画「破戒」(企画・制作 全国水平社創立100周年記念映画製作委員会)を上映した。上映後、感想を語り合う時をもった。56名出席。
(2)教団「第15回部落解放全国会議in京都」実行委員会に特設委員会から片岡広明、鳥井新平、深見祥弘、松下道成、横田明典の各委員が実行委員として加わり、準備にあたった。会議は9月26日(火)~28日(木)に京都教会を主会場に全国から91名の参加で行われた。京都教区から多くの協力や支援及び献金をいただき、感謝であった。
(3)狭山市民集会(5月23日(火)、10月31日(火)、東京・日比谷野外音楽堂)に京都教区から5月に3名、10月に5名の参加者を派遣し、狭山事件の再審を求め石川一雄さんを支援する活動に取り組んだ。
(4)滋賀県近江八幡市で11月20日(月)に近江八幡市教育集会所にて現地研修会を行った。近江八幡における部落解放の取り組みについて学んだ。5名出席。
4 教区部落解放センターの活動
(1)『京都教区部落解放センターニュース』を毎月発行した。
(2)京都同宗連、滋賀同宗連に参加した。(同和問題に取り組む宗教教団連帯会議)
(3)部落解放第55回全国高校生集会@近江八幡(8月19日)に鳥井新平主事が講師として参加した。
(4)有志「『荊冠の神学』読書会」を後援、鳥井新平主事が参加した。
(5)滋賀同宗連研修会が2024年1月19日(金)に大津教会で行われ、鳥井新平主事が講師として参加し「教団・教区の取り組みについて」と題して講演を行った。
(6)故東岡山治さんのご遺族から教団・教区の部落解放への取り組みに関わる貴重な文書資料の提供を受け、教団部落解放センターと連携を取りつつ文書の整理を行った。
5 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 教区交付金 700,000 700,000 593,600
2 募金(200円献金) 400,000 424,700 400,000
3 募金(特別献金) 80,000 103,103 100,000
4 雑収入 100 16,301 100
5 前年度繰越金 253,783 253,783 409,174
合 計 1,433,883 1,497,887 1,502,874
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 活動費(主事費) 240,000 240,000 240,000
2 活動費(主事活動費) 36,000 69,690 70,000
3 委員会費 100,000 42,080 60,000
4 事務通信費 120,000 101,979 120,000
5 維持管理費 240,000 240,000 240,000
6 備品費 3,000 0 3,000
7 機器備品積立 20,000 20,000 20,000
8 研修費 100,000 86,780 100,000
9 資料代 5,000 17,898 20,000
10 夏期研修援助 60,000 14,836 60,000
11 人件費 60,000 60,000 60,000
12 分担金 30,000 0 30,000
13 予備費 219,883 0 279,874
14 雑費 0
15 教団部落解放センターへ 200,000 195,450 200,000
16 次年度繰越 0 409,174 0
合 計 1,433,883 1,497,887 1,502,874
募金合計 527,803円(200円献金・特別献金合算)
(教会・伝道所)24教会・伝道所(50音順)
宇治教会、鴨東教会、近江金田教会、近江八幡教会、近江平安教会、大江野の花教会、大津教会、京都教会、京都丸太町教会、錦林教会、草津教会、世光教会、膳所教会、丹波新生教会、同志社教会、長岡京教会、成松伝道所、西小倉めぐみ教会、彦根教会、伏見教会、紫野教会、室町教会、八幡ぶどうの木教会、洛陽教会
(個人で200円献金等をおささげいただいている方も所属教会名で掲載させていただいています。ご了承ください。)
(その他個人・団体からの献金)個人6名
6 評価と展望
コロナウイルスの感染拡大が深刻であった期間中に開催を休止していた部落解放夏期研修会は2022年度から内容を縮小して短時間での開催を再開したが、2023年度も時間短縮とし、今回は映画上映を行うこととした。上映した映画は2022年に公開された『破戒』(島崎藤村原作、前田和男監督、間宮祥太朗主演)で、被差別部落出身の若い教師、瀬川丑松が学校や地域で部落差別問題に直面して悩みを深める葛藤を描く作品であった。ただしストーリーは必ずしも原作に忠実ということではなく、それよりも部落差別問題をどのように乗り越えていくか、その可能性を探る意図が込められた展開がなされていた。映画上映後、参加者で感想を述べ合う時をもった。さまざまな意見が出され、有意義な研修となった。
『日本基督教団京都教区部落解放センターニュース』の発行は2023年度も継続し、原則として毎月1回、教区を通じて各教会に配布した。
同宗連(同和問題に取り組む宗教教団連帯会議)については滋賀同宗連、京都同宗連それぞれの地区の担当者から逐次報告を聞いて問題を共有しているが、2023年度もコロナウイルス感染拡大によって活動が困難となっている状況があったが、滋賀同宗連では実務会議や研修会等が年間を通じて行われた
教団「第15回部落解放全国会議in京都」については、2022年度に開催予定であったがコロナウイルス感染拡大のため1年間延期となり、2023年9月26日~28日、京都教会を主会場にようやく開催された。テーマは「水平社100年と『わたし』そしてこれから」、副題「きれいな言葉ではなくてもいい 一人ひとりの言葉で語ろう」。全国より91名の参加者があった。主題講演、6ヶ所に分かれてのフィールドワークなど、3日間にわたってさまざまなプログラムが行われた。京都教区及び教区の皆様から多くのご支援ご協力をいただいたことを感謝する。
委員会内研修会として2023年11月20日に近江八幡で現地研修会を行った。現地の被差別部落の方から部落解放の取り組みについてお話を聞いた。
狭山事件の再審を求める活動については、狭山市民集会に委員を派遣して参加した。1963年の事件発生から60年が経過した。第3次再審請求の中で新たな証拠開示もなされ、再審開始への機運は高まりつつあると考える。部落差別に基づく偏見によって逮捕され今も見えない手錠がかけられている石川一雄さんは85歳となられ、高齢のため健康が心配される。再審開始と無罪を勝ち取るまで支援、連帯を強くしたい。
9 「教会と社会」特設委員会
報告者 川上 信
1 組 織
委員長 川上 信(八日市) 副委員長 浅野献一(室町)
書 記 佐々木 結(同志社大学院神学研究科生)
会 計 松下道成(洛陽) 会計監査 大山修司(膳所)
委 員 安藤昭良(福知山) 棚谷直巳(西小倉めぐみ) 谷村德幸(水口)
鳥井新平(近江平安) 朴 実(パクシル)(洛南) 堀江有里(巡回) 松岡由香子(教務)
顧 問 千葉宣義(八幡ぶどうの木)
小委員会構成
(1)在日・日韓小委員会 大山(長) 朴 浅野 棚谷
(2)夜まわり小委員会 川上(長) 浅野
(3)靖国・天皇制問題小委員会 堀江(長) 佐々木 谷村
(4)核・環境問題小委員会 松岡(長) 佐々木
(5)憲法問題小委員会 浅野(長) 川上 松下
(6)死刑廃止を求める小委員会 浅野(長) 松岡 鳥井
(7)沖縄・基地問題担当 鳥井 松下
他委員会への派遣委員
(1)宣教部 川上 浅野
(2)セクシュアル・ハラスメント問題小委員会 堀江
2 委員会
第1回 2023年6月6日(火)19:00~21:00 於 室町教会+Zoom 4+4=8名
第2回 2023年8月3日(木)19:00~20:45 於 室町教会+Zoom 5+2=7名
第3回 2023年10月5日(木)19:00~21:10 於 室町教会+Zoom 6+3=9名
第4回 2023年12月7日(木)19:00~21:15 於 室町教会+Zoom 4+5=9名
第5回 2024年2月1日(木)19:00~21:00 於 室町教会+Zoom 5+5=10名
第6回 2024年3月3日~4日(一泊総括合宿) 於 木もれび 7名
3 活 動
(1)教区社会セミナー
第1回 社会セミナー 2023年9月30日(土)14:00~16:30
於 京都市地域・多文化交流ネットワークサロン 60名
講演 「ヘイトクライムが多発する今―関東大震災から100年 朝鮮人大虐殺を考える」
西村直登(同志社大学人文科学研究所嘱託研究員)
共催 日本基督教団京都教区「教会と社会」特設委員会、京都府京都市に有効なヘイトスピーチ対策を求める会、京都・東九条CANフォーラム
(2)当特設委員会が共催・賛同した集会
① 地区関係
ア 滋賀地区
(ア)「敗戦記念日を覚え、平和を求める集い」
2023年8月6日(日)14:30~17:00 於 大津教会 150名
テーマ 「旧統一協会が操つる日本の政治―鈴木エイト講演会」
講演者 鈴木エイト(ジャーナリスト)
討論者 佐々木 結 澤田果歩 藤本和颯
主 催 滋賀地区社会委員会
協 賛 戦争をさせない1000人委員会・しが、これでいいのか日本!
滋賀集会実行委員会
(イ)第19回 平和・靖国・憲法・教育・人権そして貧困を考える
これでいいのか日本!2024滋賀集会
2024年2月11日(日)14:00~16:30 於 解放県民センター 140名
テーマ 「ウクライナのことについて歴史から考える
―平和をつくりだすために私たちができることは…」
講演者 藤原辰史(京都大学教員、歴史学)
主 催 同実行委員会
イ 両丹地区 報告なし
※各地区社会委員会と当委員会の連携は課題である。特に両丹地区と滋賀地区のとりわけ北西部の委員に対して、京都市内で開催される委員会に対面で参加しづらいというハンディを負わせてしまっていることはこの課題と無関係ではないと思われる)。
② 京都「天皇制を問う」講座実行委員会(当委員会も構成団体)
ア 第44回「8.15」を問い続ける京都集会 ※台風到来のため、延期した。
2023年9月16日(土)14:00~ 於 洛陽教会
講 演 「近代天皇制と資本主義
―「新しい戦前」の中、「敗戦後78年」の「8.15」を問う」
講演者 菅 孝行(評論家)
共 催 京都「天皇制を問う」講座実行委員会、「教会と社会」特設委員会
イ 「建国記念の日」(紀元節)を考える京都集会2024
2024年2月11日(日)14:00~ 於 京都教育文化センター
テーマ 「新しい戦前」にさせないために―平和を創る道への探究
講演者 孫崎 享(元外交官)
主 催 第57回「建国記念の日」不承認2.11京都府民のつどい実行委員会
第45回2.11京都集会―京都「天皇制を問う」講座実行委員会
③ 第33回死刑廃止セミナー
2023年10月10日(火)16:00~20:00 於 カトリック河原町教会
集会名 「死刑廃止を求める宗教者による祈りの集い2023」
講演者 雨宮処凛(作家・活動家)
主 催 「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
④ みんな集まれ!ウリハッキョマダン2023
2023年11月3日(金・休) 於 滋賀朝鮮初級学校 約500名
⑤ 第31回東九条マダン
2023年11月3日(金・休) 於 元山王小学校 約5000名(新聞報道は3500名)
備 考 コロナ禍で中止していた出店も復活した。
⑥ 反戦・反貧困・反差別共同行動(きょうと)
2023年10月15日(日)13:30開場 14:00~ 於 京都・円山公園野外音楽堂
テーマ 第17回変えよう!日本と世界 反戦・反貧困・反差別共同行動in京都
「新しい戦前」にさせないためにー大軍拡と大増税を許すな!
講演者 金平茂紀(ジャーナリスト)
主 催 反戦・反貧困・反差別共同行動in京都実行委員会
(3)他教区との連携
① 連続講座 大阪・関西万博を考える―「排除」「自然」「歴史」
ア 第1回「排除」
2024年1月28日(日)15:00~17:00 於 日本基督教団室町教会
84名(対面+オンライン)
講 演 「感動ビジネスと生活破壊―OLYMPICS KILL THE POOR」
講 師 いちむらみさこ(反五輪の会)
イ 第2回「自然」
2024年2月25日(日)15:00~17:00 於 日本基督教団宝塚教会
55名(対面+オンライン)
講 演 「SDGs万博」の欺瞞を暴く―自然と人間の新たな転換に向けて
講 師 村澤真保呂(龍谷大学社会学部教員)
ウ 第3回「歴史」
2024年3月20日(水・休)15:00~17:00 於 日本基督教団東梅田教会
テーマ 虐げられた者たちの声を聴け―大阪・関西の博覧会史を掘り起こす
講 師 原口 剛(神戸大学教員)
(4)内部学習会
① 移住労働者および外国籍等住民の現状と各教会・伝道所・団体等における課題と取り組みについて
2024年2月1日(木)17:00~19:00 於 室町教会+Zoom 5+5=10名
講 師 朴 実(パクシル)(音楽家) 小林榮一(コミュニティカフェほっこり)
移住労働者および外国籍等移民の現状が委員会内でも何度か共有された。そのため、まずは学習会を開催することとなった。
第一弾として2月1日の委員会前に内部学習会を実施した。東九条で活動する「ほっこり」の活動からレクチャーを受けた。
2024年度も継続して取り組む予定である。
4 小委員会報告
(1)在日・日韓連帯小委員会(報告 大山修司)
① 小委員会開催 小委員会として独自には行わなかった。
② 主な活動
ア 社会セミナー第1回(9月30日)「ヘイトクライムが多発する今―関東大震災から100年 朝鮮人大虐殺を考える」を開催した。同志社大学嘱託研究員である西村直登さんを講師としてお迎えし「関東大震災100年―朝鮮人大虐殺を考える」のテーマで講演をしていただき語り合いの時をもった。場所は東九条多文化共生ネットワークサロンにて、京都・東九条CANフォーラムとの共催。参加者はオンラインも含めて60名。
イ 8月28日 滋賀朝鮮初級学校のウリハッキョマダンに参加、協賛し3,000円を支出した。
ウ 11月3日 東九条マダンに参加、協賛し5,000円を支出した。
③ 評価と展望
2023年は関東大震災から100年となる年であった。そこで行われた朝鮮人大虐殺がどのような状況で起こったのか、改めて検証する社会セミナーとなった。講師の西村直登さんは、詳細な資料を用意してくださり、歴史に深く学ぶことの意義を示してくださった。
1910年日本は朝鮮を植民地とする「日韓併合」を行うが、そのことにより土地を失ったりした人々や労働者が日本に仕事を求めてやってくるようになっていく。そして1919年3.1独立宣言から独立運動が起こっていくが、朝鮮総督府(日本政府)はこれを激しく弾圧する。またそうした状況で朝鮮人に対する「不逞鮮人」という差別的な言葉にもあるように、日本社会の中で差別意識が蔓延していくが、そうした状況で関東大震災が起こったのである。また当時の治安にあたっていたのは朝鮮総督府で独立運動を弾圧した役人でもあったこともあり、官民一体となった虐殺が起こるのである。現在の日本政府はこの出来事をなかったことのようにしようとしているが、集会では、このような政府の対応に大きな怒りの声が出された。そこで様々な意見や質問が出され、学びの時となったが、もし今、同じような災害が起こったらどうなるのだろうかということを危惧するのである。ヘイトクライムが繰り返される日本の社会の状況で、どのようにしてこの差別を止めるのかが大きな課題であると共に、歴史を隠蔽させようとする日本の政府のあり方を決して許してはならないだろう。歴史に学び、深く反省する姿勢がこの日本社会に求められている。
今わたしたちが生きている時代はどういう時代なのか、これからも共に考える場をつくることができればと取り組みを行っていきたい。
今、わたしたちの世界は様々な分断が持ち込まれ、さらなる戦争の危機的な状況にあるが、それらは短絡的な理解でわかるものではなく、注意力をもって歴史を振り返る必要があると言える。少しずつでも学びを深め、情報の共有と発信ができればと考えている。
(2)夜まわり小委員会(報告 川上 信)
① 小委員会開催 今年度は小委員会を開催できておらず、電話・メール他による連絡調整で補う。
② 主な活動
ア 「きょうと夜まわりの会」が発行している「夜まわり通信」を教区全教会に代理発送
イ 活動の情宣や「夜まわり活動」への参加要請
ウ クリスマス時期に行った「物資・献金」依頼
エ 餅つき大会のプロパンガス代補助(コロナ禍のため中止)
③ 「きょうと夜まわり会」が行っている活動
ア 夜まわり(昼まわり)
京都駅周辺 毎週木曜日 京都駅八条口東側集合 21:50~
四条河原町周辺 毎週月曜日 河原町カトリック教会集合 21:15~
鴨川周辺(昼まわり) 第1日曜日 河原町カトリック教会集合 14:00~
西高瀬川周辺昼まわり(月1回くらい不定期) 京都駅周辺 毎週木曜日
イ カンパで集まってきた毛布・衣類・使い捨てカイロ等の整理と提供。
ウ 疾病を抱えている人々、入院している人々を訪問
エ 居宅生活者訪問
オ 生活保護申請及び面接同行(福祉事務所へ)
④ 夜まわり支援カンパ(敬称略、日付順) 2024年3月3日現在
近江八幡教会 10,000 京都丸太町教会 3,000
京都葵教会 20,000 八幡ぶどうの木教会 5,000
京北教会 5,000 平安教会 5,000
丹波新生教会 3,000 室町教会 8,000
世光教会 10,000 同志社教会 10,000
宇治教会教会学校 3,000
福知山教会 3,000
水口こどもの教会 3,000
合 計 (0個人、13教会・団体) 88,000
郵便振替もしくは教区会計に寄せられた献金のみを掲載。
※全額から手数料を引いた金額を「きょうと夜まわりの会」へ支援金として献金させてもらった。
【物資カンパ】(直接もってきて下さった物資)
今年度は、申し出なし。
⑤ 評価と展望
小委員会の活動においては、例年行っている、市民団体「きょうと夜まわりの会」が発行している「夜まわり通信」の代行発送(夜まわりの会に代わって教区内の諸教会に月一便で届ける)の実施、そして各教会・伝道所に向けての「物資・献金」依頼を行うことのみに終わってしまった。課題は感じながらも、京都で行われている「夜まわり」の活動に参加できている者もいず、現状把握もままならない状態だったことは反省していきたい。
教区内の教会に所属する方、また学生がきょうと夜まわりの活動に参加していると聞いているので、これからは連携をとって支援の輪を広げていけるよう活動していきたい。幸い、来期の委員会に、続けて「夜まわり活動」に参加されている方から委員会に加わってくださるというお声も聞いているので、これからの活動に何が必要なのか、どのようなことが行えるのかという初歩のところからになるが小委員会活動を行っていきたいと思っている。
(3)靖国・天皇制問題小委員会(報告 堀江有里)
① 小委員会開催 なし
② 活 動
2023年度も8.15や2.11など、反天皇制をテーマとした集会の実行委員会への参加、協賛金の支出などを通して、京都・滋賀の市民運動との連携を継続してきた。
また、特記すべき事項として、以下の出来事がある。2023年5月15日に葵祭の際に上皇明仁と上皇后美智子が今出川にある大聖寺に来訪するにあたり、同志社大学が烏丸通沿いのブラインドをおろすことがわかった。ブラインドをおろすことは警備上も得策ではなく、上皇・上皇后を「見下ろす」ことを避けたものであると考え、委員会内で協議を行った。教区総会建議と常置委員会での協議の結果、常置委員会名で7月に同志社大学へ質問状を送付することとなった。
関係団体として、靖国・天皇制問題情報センターに教区から運営委員を派遣(谷村委員)。ただし、今年度も欠席中のため、運営委員会での協議事項等は堀江委員(巡回教師)(運営委員会には信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)から派遣)が伝達している。
委員の活動としては、堀江委員が大阪教区主催「信教の自由を守る日2.11集会」での講演「天皇制と家族国家観―ジェンダー/セクシュアリティの視点から考える」を行った(2024年2月11日 於 天満教会、参加・71名)ほか、天皇制と教会、ジェンダー/セクシュアリティの視点からの原稿等の執筆を行った。
③ 評価と展望
ア 情勢
即位大嘗祭違憲訴訟(東京地裁判決、2024年1月)、京都・主基田抜穂(すきでんぬきほ)の儀違憲訴訟(京都地裁判決、2024年2月)が双方とも政教分離の原則に照らし合わせて合憲との判断を行い、原告が高裁への控訴を準備中である(2024年2月現在)。皇室神道の行事に国家予算が使われることを良しとし、天皇制の諸儀式を「社会的儀礼」と判断する裁判所の意向にもみられるように、象徴天皇制は日本社会において問題化することがますます困難になっているといえるだろう。
そのような社会の中で、日本の教会も天皇制を支え、国家神道の復権を目論む動きが顕著になりつつある。例えば、「日本を愛するキリスト者の会」の成立(2015年)、神道政治連盟への協力(2022年)や2024年に大阪で開催された「日本国家祈祷会」など、天皇を頂点とした国家づくりと同時にキリスト教が積極的に関与するという憂うべき動きもある。
京都教区やそこに連なる諸教会・伝道所はこの現実にどのように対峙することができるのか、また教会の権力構造の中に天皇制を支える直接的・間接的回路があることを自覚しつつ、考え、行動していく必要がある。
イ 展望
長年、この課題を市民運動と連携しながら担ってきた竹内宙教師が2023年春に急逝されて以降、諸団体との引き継ぎが停滞している状態にある。担当者を増やす等、対策を考え、これまで積み重ねられてきたネットワークを大切にした活動を継続したい。
具体的には、靖国・天皇制問題情報センターをはじめとした諸団体とつながり、各地の運動状況を参照し、諸課題に取り組む。とくに遠くはない時期に迎えるであろう「Ⅹデー」(上皇明仁の死)をめぐる抗議行動の取り組みも準備を進める必要があるだろう。
さらに象徴天皇制を身分制度、諸差別の根源である社会システムとしての問題として捉えるのみならず、近代日本国家形成時のプロテスタントの流入、日本基督教団の成立背景や、1970年万博問題前後から山積する事柄として認識し、教会の権力構造の問題を教区内で話し合えるような発信や学習会などを検討していきたい。
(4)反核・環境小委員会(報告 松岡由香子)
① 小委員会開催 小委員会は開催できなかった。
② 主な活動
何の活動もできなかった。それは委員の怠慢もあるが、あまりにも教区の教役者・教会員がこの問題に無関心なためでもある。教区総会で「さよなら関電」のリーフレットは、だれも興味を示さなかったし、19年の京都教区社会セミナーは一桁しか参加者がいなかった。まことに残念なことである。個人では、毎週金曜日の京都駅前関電行動に参加し、大阪や若狭現地の「老朽原発ただちに止めろ」集会に駆けつける人、あるいは東京までほとんど毎回核燃裁判(原子力行政を問い直す宗教者の会)を原告として出る人などがいますが、教区や教会の働きとなっていない。
③ 評価と展望
ア 評価
24年元日の能登半島地震では、震源に近い珠洲に原発阻止の闘いの成果で原発が一基もなく胸を撫で下ろした。その住民を引が裂かれる運動を担ったのは浄土真宗大谷派の僧侶たちで30年来の原子力行政を問い直す宗教者の会の仲間たちである。志賀原発は、外部電源が切れたが停止していたので、大事故にならずに済んだが、使用済み燃料はプールにあった。
今原発は日本で11基が稼働しているが、そのうち6基は若狭に集中し、福井県というより、隣接するのは京都府と滋賀県である。滋賀には関西3府県の水瓶である琵琶湖がある。地震はいつどこに起こるかわからないが、ぜったい老朽原発の事故を起こしてはならない。どうすれば教会は動くのだろうか。
イ 来年度の展望
今年度、関西三教区で反「大阪・関西万博」講演会が企画され、第2回は宝塚教会で「SDGs万博」の欺瞞を暴く―自然と人間の新たな転換に向けて」という講演が行われて万博の掛け声となっている。「いのち」やSDGsが内実を失っていることが指摘された。これを受けて来年度は、環境問題を掛け声や理論ではなく、実際に自然に触れるような仕方で考える集会をもちたい。環境問題は、国際的な政治や経済の問題というより、私たちの生き方を考え直し、生き直すことによってしか解決できない問題だからである。
(5)憲法問題小委員会(報告 浅野献一)
① 小委員会開催
ア 小委員会は開催していない。
イ 委員の連絡はメール等で話し合い活動を進めた。
② 主な活動
ア 委員会独自の社会セミナーは実施出来なかった。
イ 「南西諸島ミサイル要塞化の危機」パネル展・緒方修氏講演会(Zoom)
※洛陽教会主催のパネル展(5月15~21日。19~20日は教区総会)・講演会(5月15日)に協力した。
ウ 『憲法の「平和主義」を踏みにじる「安全保障関連3文書」に強く反対し、「防衛力強化2法案」の廃案を強く求める声明』を教区総会に建議とし、総会の声明として発出した。
③ 評価と展望
ア 情勢
岸田政権は、2023年度も「憲法」の基本原則、すなわち「国民主権」「平和主義」、「基本的人権」を大胆に踏みにじる歩みを邁進した。
2023年春、洛陽教会主催「南西諸島ミサイル要塞化」のパネル展において、防衛省が進めている南西諸島の自衛隊ミサイル部隊配備の現実を知ったが、その動きは加速している。2023年3月に石垣島に陸自駐屯地が新設され、ミサイル部隊も配備。既に奄美大島、宮古島にもミサイル部隊は配備されている。その後は与那国島、沖縄本島の自衛隊も強化。明確に中国をけん制しての自衛隊の「南西シフト」を行っており、住民・市民は不安を強めている。「安全保障関連3文書」に記されている「反撃能力(敵基地攻撃能力)」、その長射程ミサイル(1000キロ射程の「12式地対艦誘導弾」)の配置先に浜田靖一防衛相は「中国に近い南西諸島は有力な選択肢」(2023年3月31日)と断言した(2023年4月2日、時事ドットコムニュース)。
沖縄普天間基地辺野古移設問題で、最高裁が沖縄県の訴えを退ける不当判決をし、土砂投入は2024年1月から始められた。国土交通相が県に代わって設計変更申請を承認する「代執行」に関わる訴訟も最高裁が沖縄県の上告を認めなかったので敗訴が確定し、工事は止められず、遺骨交じりの土砂が投入され続けることとなり、強く怒りを感じざるを得ない。
2023年12月22日、政府は、与党議員による「密室協議」により、「防衛装備移転三原則」と運用指針を改定し、「ミサイルや弾薬などの殺傷能力のある武器輸出の解禁に踏み切った」。同日、国家安全保障会議(NSC)は、自衛隊が保有する地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」を米国に輸出することを決定。間接的なウクライナの戦闘支援となるという(2023年12月22日、東京新聞web)。
岸田文雄首相は、2024年3月5日参院予算委員会で、日英伊3ヵ国で共同開発している次期戦闘機の輸出することが「我が国の国益」であると述べた。また昨年2023年12月5日、岸田首相は「自民党総裁として、目の前の任期中に改正を実現したい」と「自衛隊明記」や「緊急事態条項」など4項目の改正案を含めて連携をしたいとの意欲ものべた。
岸田政権下で、「憲法」が変えられなくとも実質としてますます、「国民主権」も「平和主義」も「人権尊重」も骨抜きにされ、軍事大国化している状況に、危機を強く感じる。
イ 評価・反省・展望
2023年度も、年度のはじめの洛陽教会主催の「『南西諸島ミサイル要塞化の危機』パネル展」に協力したこと、また「憲法の『平和主義』を踏みにじる『安全保障関連3文書』に強く反対し、『防衛力強化2法案』の廃案を強く求める声明」を発出したのみで、憲法問題小委員会主催の社会セミナーは、開くことが出来なかった。
前々から話し合われている「生活の中での『憲法』」を浮き彫りとして、その大切さを来られている一人ひとりなどと分かち合う集会を、次年度こそは開催したいと思っている。またその際には、「天皇条項」についても話し合う事が必要であると考える。
岸田政権下で、実質的な「改憲」が行われ、兵器の製造企業の支援、武器の輸出、防衛費増大。具体化していることを追っても「南西シフト」による中国を刺激するようなミサイル配備、ウクライナへの間接的な武器供与に繋がるアメリカへのパトリオット輸出など。戦争の靴音がきこえてくるような状況である。
なお、今年も共に考えていくためにも総会議案に、武器輸出反対など声明を盛り込んで、声を上げていけなければならないと考える。
(6)死刑廃止を求める小委員会(報告 浅野献一)
① 小委員会開催 今年度は小委員会を開催できなかった。
② 主な活動
ア 「キリスト者死刑廃止ネットワーク」
キリスト者間で死刑制度に関連した情報を共有するためのメーリングリストによるネットワーク。※賛同者随時募集中 https://tinyurl.com/awtk2ujc
(ア)随時、国内外の死刑関連情報をメールにより発信している。
(イ)「キリスト者死刑廃止Zoom交流会」―Zoomミーティングを利用し、2021年度4月より月一回(第三火曜、20:00~、1時間程度 日程変更の可能性あり)情報提供および話し合いをしている。ネットワーク賛同者は参加可能。
イ 「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク
宗教の枠を超えた「死刑執行停止・廃止などを求める」の宗教者ネットワーク 真宗大谷派が事務局となり、大本、カトリック、真宗本願寺派、天台宗、市民団体、アムネスティーなどが連帯・協働する会)のメンバーとして実行委員として協働した。
23年度は「死刑をとめよう」宗教者ネットワーク創立20周年なので10月10日死刑廃止デー(NGO世界死刑廃止連盟 本部・パリ)に「祈りの集い」と「セミナー」が同時に行われた。
(ア)「死刑廃止セミナー」
『死刑がある社会で生きるということ』 雨宮処凛(作家・活動家)
2023年10月10日(火)18:00~20:00 於 カトリック河原町教会
主教座・Zoomミーティング・YouTubeライヴ配信
会場50名 YouTube最大同時視聴者数35名
(イ)「死刑執行停止を求める諸宗教による祈りの集い2023」
2023年10月10日(火)16:00~17:45 於 カトリック河原町教会
主教座・Zoomミーティング・YouTubeライヴ配信
会場50名 YouTube最大同時視聴者数35名
ウ (昨年度末)社会セミナー「死刑囚の痛みとキリスト者の祈り―キリスト者として死刑廃止を考える」キリスト者死刑廃止シンポジウム
2023年3月26日(日)
パネリスト 浅野眞知子(日本長老教会志賀キリスト教会)
佐々木國夫(日本聖公会葛飾茨十字教会)
澤田愛子(カトリック西新教会)
平良愛香(日本キリスト教団川和教会)
ファシリテーター 柳川朋毅(キリスト者死刑廃止ネットワーク共同代表)〕
YouTubeアーカイヴを作成した。
https://youtu.be/AbzegBghW1o?si=8dn2jw5U3FfiFU6k
③ 評価と展望
ア 情勢
2023年中は政治的混乱のため、1年間、執行はなかった。それ自体は喜ばしいことだが、死刑判決が、非常に多く出されており、困難を感じさせられている。24年1月25日、「京都アニメーション放火殺人事件」の青葉真司さんに一審、死刑求刑がなされた。
特に「甲府市殺人放火事件」の遠藤裕喜さんは事件当時19歳の「特定少年」であったが、24年1月18日、死刑判決が下され、本人は控訴を取り下げ、2月2日、刑が確定した。残念である。
まだ更生の余地が大きい、犯行時20歳未満であった者に死刑判決を下さすことは、特に許されるべきものではない。特に遠藤さんは、その家庭の状況やさまざまに困難な生い立ち、そして一度は立ち直り、生き直していた過去など顧みても、その死刑判決には同意できない。また公判の過程で“責め続けられている”と本人が感じ、生きる意欲が極端に削がれ、控訴を取り下げたのではないかと面会をした者も言っていた(「社会に戻るつもりがない」「控訴はしません。それだけです」公判記録から本人の言葉)。
罪を犯した本人も、また遺された被害者家族からも回復、生き直しが奪われる死刑制度は、やはり問題である。
なお、再審請求中であっても死刑が執行されることも、赦されない。それは事件の真相や全容を明らかにする機会が不可逆的に奪われ、かつ、さまざまな権利が著しく損なわれているからである。
国際的潮流が死刑廃止へと動いていることを事実として認識するために、繰り返しではあるが「死刑制度の廃止を求める要請書」(日本弁護士連合会 荒中会長2020年10月 23日上川法相への要請書)より抜粋し、書き記したい。
(ア)世界の国で法律上・事実上死刑廃止国は144ヵ国。一方、死刑存置国は54ヵ国(アムネスティー・インターナショナル2021年12月)であり、世界の国々の3分の2以上は死刑廃止国であり、2021年に死刑を執行したのは日本を含め18ヵ国にとどまる(2021年度の数に訂正)。
(イ)経済協力開発機構(OECD)加盟国37ヵ国で、死刑を存置しているのは、日本、アメリカ、韓国のみである。しかし韓国では20年以上刑を停止している事実上の死刑廃止国であり、アメリカも50州の内22州が死刑を廃止し(2019年、ニューハンプシャー州、2020年3月コロラド州、廃止)、死刑存置の28州のうち11州は少なくとも10年間死刑執行しておらず、4州では州知事が死刑の執行停止を宣言している(補足 2021年2月22日、バージニア州がアメリカ南部初、23番目の死刑廃止州となった)。
(ウ)国連総会において「死刑の廃止を視野に入れた死刑執行の停止」決議が、121ヵ国の圧倒的多数の賛成により採択(2018年12月)。同決議は、死刑制度を保持する国々に対し、死刑に直面する者の権利を保障する国際的な保障措置を尊重し、死刑が科される可能性がある犯罪数を削減し、死刑の廃止を視野に死刑執行の停止を要請している。
(エ)日本は、国連自由権規約委員会、拷問禁止委員会や人権理事会における普遍的定期的審査における審査国から死刑執行を停止し、死刑廃止を前向きに検討すべきであるとの勧告を受け続けている。
また政府が国際機関に対し、国民世論の支持を理由に死刑制度維持の説明をしてきた点について、「基本的法制度に関する世論調査」(2020年1月17日)の「状況が変われば、将来的には、死刑を廃止してもよい」とした回答が約4割(39.9%)に上っていると指摘。「(死刑制度に関する国民世論の)賛否が拮抗しているという評価も可能」と述べられている。
殺すことによっては、何ものも癒されず、何ものも生かされず、何も生まれないことを今一度確認し、むしろ共に生きる道を、生かし、回復する制度を模索すべきことを、今日より一層強く感じる。
なお、2018年、『カトリック教会のカテキズム』(カトリック信仰教科書)においても死刑完全廃止の記述へと改訂されたことは、大きく評価されることであることを、引き続き、記しておきたい。
ただ一点、「袴田事件」の袴田巌さんの再審が23年3月13日に決まり、その後、かなりの時間を経てではあるが、裁判のやり直しを行う再審公判が10月27日からはじまったことは、一筋の光ではあった。
イ 評価・反省
2023年度、はじめて社会セミナーの開催ができなかった。非常に反省をしている。
24年度、最低でどなたかに来ていただくセミナーを開催し、教区内外でも「死刑制度」の誤解や無意味さについて、広めていこうと思う。
死刑の執行によっては、癒しや回復が実現されないばかりでなく、むしろ被害者家族をある一定の類型(「死刑を望んでいる被害者家族」)に押し込め、痛みを増し加えていることにしかならない。むしろ犯罪被害者・ご遺族の方々に寄り添った生活面、精神・心理面でのリカバリー・回復とケアが必要であると考える。そのためにも、加害者のいのち、やり直し・罪の償いの機会を奪い去り、また被害者家族の方々の償われる機会、生き直しと和解の機会さえも永久に取り去ってしまう死刑制度の撤廃が必要であると強く思う。
死刑確定者、また受刑者がまことの回復の歩みをしていく方策、のみならず加害者家族さえも、「共に生きていく」ことの出来る社会、世界となるための回復と和解の道が求められていることを強く感じた。
地道に「いのち」の大切さを呼びかけ、活動を展開していきたく望んでいる。
ウ 展望
昨年同様、どのような形や方法で、教区内の諸伝道所・教会とまた他の教派の教会とも、この「いのちと回復」に関わる大切な課題を共有していくかを模索している。
これよりもなされるであろう死刑執行時には、抗議声明を発出していきたいと考えている。より一層のご協力をお願いしたい。
(7)沖縄・基地問題担当(報告 鳥井新平)
① 小委員会開催 小委員会として独自には行わなかった。
② 主な活動 小委員会として独自には行わなかった。
③ 評価と展望
今年度、個人的には強い関心をもちながら、京都教区の社会委員として特筆すべき活動は何も行なえなかった。個人的な関心からの実践としては、(1)大阪女学院での沖縄に関する授業と沖縄研修旅行引率。(2)京都暁星高校における沖縄研修旅行の事前学習会担当。(3)マイノリティ宣教センターの主宰する宮古島・自衛隊軍事化フィールドワークへの神学生紹介を行った。
とりわけ昨今憂慮すべきは、「防衛相、沖縄知事に南西強化訴え 辺野古移設に理解要請」(2月18日京都新聞)「海自隊員ら靖国集団参拝 幕僚長“私的”問題視せず」(2月21日京都新聞)らの新聞報道で読み取ることのできる軍事基地強化、沖縄県民無視の政府の動きである。
できれば、2024年度には沖縄・基地問題に関する予算を1万円ほどとり、自衛隊・米軍基地強化の実態を把握し抗議する学習会を主催・共催・後援したい。
6 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2022年度予算案 2023年度決算 2024年度予算案
1 教区交付金 360,000 360,000 305,280
2 雑収入 10,000 0 4,720
3 受取利息 0 0 0
4 前年度繰越金 0 0 103,446
合 計 370,000 360,000 413,446
支 出 2022年度予算案 2023年度決算 2024年度予算案
1 委員会費 120,000 88,994 120,000
2 集会費 150,000 61,680 150,000
3 活動費 90,000 90,500 90,000
4 事務通信費 10,000 14,380 20,000
5 次年度繰越金 0 103,446 33,446
合 計 370,000 360,000 413,446
監査の結果、適正と認めます。 2024年3月3日 会計監査 大山修司 印
7 評価と展望
2023年度の委員会活動は、委員の構成も少し変わり、新しい体制で始めることになった。
社会の情勢がめまぐるしく変わっていく中で、わたしたち教会に連なる者に何ができ、何をしようとしているのかを再確認することを念頭において活動を行ってきた。
教会は今「ポストコロナ」と呼ばれ様々な課題が押し寄せるただ中にある。このような時代にあって当委員会は、「ただ今まで通り」の活動をすることから脱却し、これまでの固定観念を乗り越えることを目指して委員会活動に取り組んだ一年だった。今までつながってきた地域活動との連携、課題を共有する教区内外の人たちとの交わりを深め、新しい形での集会のあり方も模索してきた。
委員会や集会のあり方も、コロナ禍を経て、オンラインという新たなツールにより参加できる人が若干でも増えたように思う。このように参加者が増えた中で様々な協議が出来たことはこれからのつながりに活かしていきたい。
また、大阪教区社会委員会からの呼びかけで、2025年に開催が予定されている「大阪・関西万博」に対し、大阪、京都、兵庫3教区が連携して反対集会が持てないかとの打診を受けた。これまでは個々の教区で、社会委員会が主催する集会がもたれはしてきたが、関西3教区が共に意見を出し合い連続講座を企画することが出来たことは評価できる点である。3教区実行委員会では、1970年大阪万博およびキリスト教界の協力について反省的に振り返り歴史を継承していく必要性も話し合い、次年度以降継続して取り組みたいということで一致している。
3教区の協力により委員会活動の可能性が広がっていることを感じる。どうしてこうした連携が今まで出来なかったのだろうか。今後はこうしたつながりを大切にしながら取り組みを継続して行きたい。
また、新たな試みとして、子どもを中心として移民(ニューカマー)の人たちが置かれた現状を考えていくための内部学習会を行った。2024年度は社会セミナーでこのテーマを取り上げていく予定である。
わたしたちの生きる社会は、今まさに混迷の中にある。震災・戦争・政治不信・差別・貧困と挙げればきりが無い。そうした中で、今わたしたちの出来ることを見いだしながら、それを教区諸教会・伝道所に提示する活動が出来るように、次期委員会では委員それぞれの持つ様々なタラント(能力)を活かしながらの働きをなしていきたい。
10 性差別問題特設委員会
報告者 堀江有里
1 組 織
委員長 堀江有里(巡回)(2023年8月以降)
岡嶋千宙(向島)(2023年4月~7月まで)
書 記 澤田果歩(同志社大学神学研究科生)(2023年7月以降)
堀江有里(2023年4月~6月まで)
会 計 谷本聰子(今津) 会計監査 谷口ひとみ(八幡ぶどうの木)
委 員 岡嶋千宙(向島)(2023年7月まで)
志賀 勉(紫野) 西原ももこ(教務、同志社国際中高)
2 委員会
第1回 2023年6月6日(火)18:00~21:20 於 教区センター 6名
第2回 2023年7月4日(火)18:00~19:30 於 教区センター 7名
第3回 2023年9月5日(火)18:10~21:00 於 教区センター 4名
第4回 2023年10月31日(火)18:30~20:20 於 教区センター 4名
第5回 2024年1月9日(火)18:30~21:10 於 教区センター 4名
第6回 2024年3月5日(火)18:00~20:50 於 教区センター 3名
3 活 動
(1)「聖書を読み直す会」(偶数月第1火曜開催/19:00~20:50)
*会場 第178回は洛南教会、その他は教区センター
連続講座テーマ「教師とは何か」(2022年度から継続)
① 連続講座第6回(通算第178回) 2023年8月1日(火) 11名
テーマ 「牧師」の子が見た教会、そして―権力と役割についての考察
(エフェソの信徒への手紙4:10~13)
発 題 谷本聰子(今津教会信徒、当委員会・委員)
② 連続講座第7回(通算第179回) 2023年10月3日(火) 10名
テーマ 「私のことを『先生』と呼ばないでください。」
~「分かりました!『先生』がそう言われるなら従います!」
(ローマの信徒への手紙12:3~8)
発 題 東 昌吾(堅田教会主任担任教師)
③ 連続講座第8回(通算第180回) 2023年12月5日(火) 5名
テーマ それぞれの賜物(コリント人への手紙1 12:27~31)
発 題 川上 信(八日市教会主任担任教師)
④ 連続講座第9回(通算第181回) 2024年2月6日(火) 12名
テーマ 主よ、いつまでですか?―教会は公同か
(詩篇13:2、マタイによる福音書18:20)
発 題 谷村德幸(水口教会主任担任教師)
(2)他団体との連携と協力
① 日本基督教団性差別問題連絡会への協力
*教団性差別問題特別委員会「廃止」後(2002年・第33回(合同後第18回)総会)に立ち上げられた有志ネットワーク団体
ア 団体会員として参加、運営委員会に谷口委員を派遣
イ 連絡会ニュースレター(定期発行年3回プラス臨時号2回)の印刷発送
第59号(2023年7月25日印刷発送作業)
ウ 第18回定期総会 2023年6月26日(月)8:45~10:20
於 北海道クリスチャンセンター 41名(12教区1団体)
教区活動について報告した。
エ 日本基督教団性差別問題連絡会 第18回全国会議in北海道
2023年6月25日(日)~26日(月) 於 北海道クリスチャンセンター
テーマ 私が「わたし」を生きる
講 演 強制された「共生」(講師 原田公久枝)
*京都教区から岡嶋千宙、澤田果歩(当委員会派遣)、谷口ひとみ(運営委員)、堀江有里(ECQA派遣)、ほか井口智子(無任所)、横田明典(近江金田)が参加した。
*6月26日(月)午後には同会場でセクシュアル・ハラスメントに関する協議会が開催された(詳細はセクシュアル・ハラスメント問題小委員会報告参照)
② 信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)
ア 当委員会としてECQAの団体会員に加盟している。
イ 集会等の情報共有
③ 教区セクシュアル・ハラスメント問題小委員会との連携
澤田委員を派遣した。
④ 教区同性愛者差別問題小委員会に関する課題
ただし、2023年度は常置委員会での協議報告や当委員会内での協議はなし。
4 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 教区交付金 300,000 300,000 300,000
2 献金 20,000 23,376 0
3 前年度繰越金 0 0 109,209
合 計 320,000 323,376 409,209
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
1 委員会費 100,000 49,560 100,000
2 集会・活動費 90,000 51,980 90,000
3 事務・通信費 15,000 2,627 10,000
4 全国会議等 110,000 110,000 150,000
5 予備費 5,000 0 59,209
6 次年度繰越金 0 109,209 0
合 計 320,000 323,376 409,209
*上記以外に『聖書はおもしろい』(「聖書を読み直す会」記録集)発行会計 249,855円
監査の結果、適正と認めます。 2024年3月31日 会計監査 谷口ひとみ 印
5 評価と展望
2023年度は、岡嶋千宙委員長が移動(転出)のために辞任され、堀江が交代した。委員会の会合も全員揃うことは1回しかないほど、担い手不足は深刻な問題でもある。
定例の「聖書を読み直す会」は2022年度から「教師とは何か」をテーマとした連続講座を実施している。2023年度は改選期でもあり、8月からの開催となり、計4回の定例会をもった。参加人数は多くはないものの、各発題者からはこれまでの歩みや現在の現場、また教団における二重教職制の問題等が語られ、討議することができた。とくに1982年より活動してきた教団三委員会連絡会(教師委員会、教師検定委員会、信仰職制委員会)の課題を継承することの重要性が、連続講座第9回(通算181回)には確認された。三委員会連絡会の活動終結は2002年であり、教団性差別問題特別委員会が「廃止」され(継続議案が否決され実際には「消滅」し)、「合同」問題関連議案が「審議未了廃案」として処理された年でもある(第33回/「合同」後第18回教団総会)。さまざまな課題を担う人びとが連携しつつ、活動してきた〈時代〉がこの辺りから急速に後退していくこととなったが、20余年を経て、当時の出来事自体が、風化の途上にあるとの指摘も、幾つもの場で聞くようになった。
教会の持つ権力構造の根幹に性差別があることを検討しようとしてきた当委員会の担い手不足も、このような諸課題の連携の後退と風化の現れのひとつとして位置付けることもできるのかもしれない。同時に、日本社会において女性の人権に関するテーマが2000年前後に激しいバックラッシュを受けることとなったが、その延長線上に、いまも教会があることも、影響しているといえるだろう。
加えて、ここ数年間、懸案事項である常置委員会の下に設置されていた同性愛者差別問題小委員会の活動については、2019年度より宙に浮いたままである。今後、常置委員会での協議を経て、どのような連携が可能なのか、模索していきたい。
11 「合同」問題特設委員会
報告者 小笠原 純
1 組 織
委員長 小笠原 純(平安) 会 計 横田明典(近江金田) 書 記 片岡希望(紫野)
委 員 新井 純(世光)
2 委員会
第1回 2023年6月15日(木)18:00~18:50 於 教区センター 4名
第2回 2023年9月5日(火)18:00~19:25 於 平安教会 4名と陪席1名
第3回 2023年11月9日(木)18:00~19:15 於 教区センター 4名
第4回 2024年1月18日(木)18:00~19:00 於 教区センター 3名
第5回 2024年3月7日(木)16:45~17:25 於 平安教会 2名
3 活 動
(1)委員会に携わった方の講演
2023年9月5日(火) 於 平安教会 4名
講師 桝田翔希(兵庫教区・尼崎教会教師)
(2)沖縄教区との「合同」を考える学習会
2024年2月18日(日)15:00~17:00 於 洛南教会 14名
講師 大澤星一(大阪教区・西大和教会教師)
(3)他教区、他団体との連携
「沖縄から米軍基地撤去を求め、教団「合同のとらえなおし」をすすめる連絡会」世話人会に委員を派遣する予定。
4 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
(1)2023年度会計報告および2024年度予算案
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算
1 教区交付金 290,000 140,000 245,920
2 集会予定費 0 0 0
3 雑収入 0 0 0
4 前年度繰越金 0 0 14,620
合 計 290,000 140,000 260,540
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算
1 委員会費 40,000 25,380 40,000
2 事務通信費 10,000 0 10,000
3 沖縄現地研修積立金 100,000 50,000 0
4 沖縄現地研修費 0 0 70,000
5 合同連絡会年会費 8,000 0 8,000
6 活動費 60,000 50,000 60,000
7 対外献金 60,000 0 60,000
8 辺野古新基地建設反対募金 10,000 0 10,000
9 予備費 0 2,540
10 次年度繰越金 0 14,620 0
合 計 290,000 140,000 260,540
(2)沖縄現地研修積立金
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
1 前年度繰越金 170,000 次年度繰越金 220,000
2 2023年度積立 50,000 0
合 計 220,000 合 計 220,000
(積立金合計の内、170,000円は教区管轄)
5 評価と展望
新型感染症下では、「合同」問題特設委員会も以前と同じような委員会活動を行なうことができず、ほとんど活動が行なわれなかった。2023年度になり、ようやく委員会が開かれるようになり、今後のことについて話し合うことができるようになった。
委員も大幅に変わったこともあり、2023年度はいままでどのような活動をしてきたのかということを、前委員から引き継いだり、今後の活動やプログラムの見通しを立てるということに力を注ぐこととなった。以前から継続して行われている、沖縄現地研修と関西地方などでのフィールドワークを行なうことにしている。2024年度に沖縄現地研修を行ない、2025年度にフィールドワークを行なう計画を立てていくことになる。
「合同」問題特設委員会という名称の委員会であるので、日本基督教団と沖縄キリスト教団との合同のとらえなおしについての学習会を行なった。第20回教団総会に、「日本基督教団と沖縄キリスト教団との合同のとらえなおしと実質化に関する件」が提案されてから45年になる。また第33回教団総会で、合同のとらえなおし関連議案が審議未了廃案という扱いになってから21年になる。学習会をとおして、いま一度、学び直し、振り返り、未来に向けて歩みを整えることが大切なことだと思っている。
12 不登校・ひきこもりの青少年や家族と共に歩む特設委員会
報告者 西村二朗
1 組 織
委員長 西村二朗(鴨東) 書 記 横田明典(近江金田)
会 計 片岡広明(丹波新生)
委 員 玉置千恵子(京都葵) 早瀬和人(宇治) 横田法子(草津)
2 委員会
第1回 2023年6月19日(月)15:00~15:40 於 教区センター&Zoom 5名
第2回 2024年2月8日(木)15:00~16:30 於 教区センター 4名
3 活 動
(1)委員内研修会 2023年12月7日(木)14:30~18:00
於 NPO法人フリースクールてだのふあ訪問 7名
彦根にあるフリースクールてだのふあを訪問し、活動の見学の後、代表の山下吉和さんからお話を伺った。
また教区大会の講演依頼のため、同大会実行委員長平山正道さんが同行した。
謝礼10,000円
評価・反省
利用しておられる生徒たちの様子も見ることができ、大変有意義な学びとなった。高校生から小学生までおられたが上級生が下級生のお世話をされているのが印象的であり、皆、明るく自然に過ごしておられる様子に感銘を受けた。見学の後は代表の山下吉和さんのお話を伺い、学校的価値観の中で子どもたちが苦しんでいることや子どもにとって居心地の良い場所が確保される大切さを痛感した。
子どもの居場所だけでなく、大人にも居場所がないと感じられている方も少なくないこの時代の中で、教会が考えるべき一つのテーマとして教区大会へとこの機会がつながったことを感謝したい。
(2)「不登校新聞」(フォンテ)について
委員会内研修のための資料としてウェブ版の不登校新聞(フォンテ)を利用している。
(3)委員の構成について
委員の大半が様々な教区内外の活動を兼務しており、積極的な委員会活動が難しい状況にある。教区としてこの課題に取り組むスタンスを考え、委員の補充や活動の見直しなどを考えたい。
4 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算
1 教区交付金 80,000 80,000 67,840
2 集会予定費 0 0 0
3 雑収入 0 0 0
4 前年度繰越金 0 0 43,140
合 計 80,000 80,000 110,980
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算
1 委員会費 30,000 16,060 30,000
2 資料代(購読料) 10,000 10,800 10,800
3 集会費 0 0 40,000
4 研修費 30,000 10,000 10,000
5 事務費 10,000 0 10,000
6 予備費 0 0 10,180
7 次年度繰越金 0 43,140 0
合 計 80,000 80,000 110,980
5 評価と展望
コロナ禍で中断していた2年に1度実施してきた教区向けの講演会や委員研修をようやく再開できることを嬉しく思っている。また委員研修として実施したフリースクールてだのふあ見学も教区大会としてより拡がりをもった学びとしてつながったことに感謝したい。この世にあって神さまに守られた「居場所」として機能する教会のあり方への思いを重ね合う良い大会になることを願っている。
また2024年度は、委員会が企画する教区向けの集会として、小児精神科有井悦子医師の講演会を計画している。不登校や引きこもりの青少年やその支援者の相談を受けることも多いだろう教会の皆さまに、有井医師の長年のご経験から基本的な理解や対応の際に大切に考えるべき点などを学ぶ機会になることを期待している。
加えて委員会としては、教区での学びの場がこの問題に関心を持つ新しい委員を迎える機会となればと願っている。関心を持たれた方はぜひ委員会に加わっていただければ幸いである。
〔報告6〕地区報告
1 滋 賀 地 区
報告者 平山正道
1 組 織
議長 平山正道(大津)
副議長 深見宣子(近江八幡) 今井圭介(大津東)
書記 深見宣子(近江八幡) 横田明典(近江金田)
会計 小川章夫(近江金田) 鳥井新平(近江平安)
監査 深見祥弘(近江八幡) 大山修司(膳所)
各会、各委員会、各担当、各ブロック(*は委員長)
信徒会 *深見宣子(近江八幡) 前田飯津子(大津)
原田 潔(大津東) 香川浩子(膳所)
南浦陽子(石山) 今西真粧美(安曇川)
山田陽子(草津) 藤原忠昭(水口)
中村光宏(近江金田) 渋谷常夫(近江平安)
廣野尊士(八日市) 足達 望(安土)
松井泰子(能登川) 山田真理子(彦根)
藤森寿美子(長浜) 谷本聰子(今津)
女性部 休会中
青年部 *木村 献(近江八幡) 石田原さやか(近江金田)
今井圭介(大津東) 奥村正人(近江八幡)
井上正道(長浜) 川上 信(八日市)
谷村耕太(水口) 山元大造(草津)
横田明典(近江金田)
教師会 *今井圭介(大津東) 井上正道(長浜)
小西清信(甲西)
教育委員会 *石田原さやか(近江金田) 大坪信章(石山)
原田 椋(近江平安) 松永明夫(水口)
横田明典(近江金田)
社会委員会 *大山修司(膳所)
鳥井新平(近江平安) 永島鉄雄(草津)
平山正道(大津) 堀江有里(巡回)
陪席 他谷 尚(神学生) 佐々木 結(神学生)
広報委員会 *今井圭介(大津東) 東 昌吾(堅田)
大山修司(膳所) 小西清信(甲西)
同宗連担当 *平山正道(大津) 西浦陽子(近江平安)
教誨師担当 *大坪信章(石山)
ブロック
滋賀西 *東 昌吾(堅田) 大山修司(膳所)
関 雅人(安曇川) 大坪信章(石山)
平山正道(大津) 教会信徒
滋賀中 *鳥井新平(近江平安) 今井圭介(大津東)
滋賀東 *横田明典(近江金田) 井上正道(長浜)
木村 献(近江八幡) 森岡高康(彦根)
2 役員会
(1)組 織
議長、副議長2名、会計2名、書記2名、各会(信徒会、教師会)、部(青年部)、各委員会(教育委員会、社会委員会、広報委員会)の代表者、各担当(同宗連、教誨師)、各ブロック(滋賀西、滋賀中、滋賀東)代表者(兼任含む)の11名によって役員会が運営された。役員会の議事は、それぞれの活動計画や報告などを中心としながら、協議が必要な時は協議した。2023年度は予定通り、6回の役員会を開催した。
(2)役員会
第1回 2023年4月20日(木)19:00~20:30 於 近江金田教会 8名
① 前回役員会(2022年度第6回)議事録(案)の承認 ② 第60回定期総会議事録の承認 ③ 今年度役員会組織の確認 ④ 各会・部・委員会・ブロック・担当の活動報告及び活動計画 ⑤ 各教会・伝道所報告 ⑥ 京都教区関連報告 ⑦ 総会からの付託事項について ⑧ 信徒会について ⑨ 信徒大会について ⑩ 緊急連絡網について ⑪ 滋伝協ホームページ作成について ⑫ 役員会日程について ⑬ 集会案内
第2回 2023年6月22日(木)19:05~21:10 於 近江金田教会 9名
① 第1回役員会議事録(案)の承認 ② 今年度役員会の組織の確認 ③ 各会・部・委員会・ブロック・担当の活動報告及び活動計画 ④ 各教会・伝道所報告 ⑤ 京都教区関連報告 ⑥ 信徒会について ⑦ 信徒大会について ⑧ 2024年度京都教区大会について ⑨ 緊急連絡網について ⑩ 滋伝協ホームページの開設について ⑪ 役員会日程について ⑫ 集会案内
第3回 2023年9月7日(木)19:00~20:35 於 近江金田教会 9名
① 第2回役員会議事録(案)の承認 ② 各会・部・委員会・ブロック・担当の活動報告及び活動計画 ③ 各教会・伝道所報告 ④ 京都教区関連報告 ⑤ 信徒大会について ⑥ 2024年度京都教区大会について ⑦ 緊急連絡網について ⑧ 滋伝協ホームページの開設について ⑨ 役員会日程について ⑩ 集会案内
第4回 2023年11月16日(木)19:00~20:35 於 近江金田教会 7名
① 第3回役員会議事録(案)の承認 ② 各会・部・委員会・ブロック・担当の活動報告及び活動計画 ③ 各教会・伝道所報告 ④ 京都教区関連報告 ⑤ 信徒大会について ⑥ 2024年度京都教区大会について ⑦ 第61回滋賀地区伝道協議会定期総会準備について ⑧ 滋伝協ホームページの開設について役員会日程について ⑨ 役員会日程について ⑩ 集会案内 ⑪ 教誨師委嘱に伴う入会金、会費について
第5回 2024年1月11日(木)19:00~20:50 於 近江金田教会 6名
① 第4回役員会議事録(案)の承認 ② 各会・部・委員会・ブロック・担当の活動報告及び活動計画 ③ 各教会・伝道所報告 ④ 京都教区関連報告 ⑤ 能登半島地震関連情報の件 ⑥ 次年度地区予算案について ⑦ 2024年度京都教区大会について
⑧ 第61回滋賀地区伝道協議会定期総会の準備について ⑨ 滋伝協ホームページの開設について ⑩ 役員会日程について ⑪ 集会案内
第6回 2024年2月15日(木)19:00~21:15 於 近江金田教会 10名
① 第5回役員会議事録(案)の承認 ② 各会・部・委員会・ブロック・担当の活動報告及び活動計画 ③ 各教会・伝道所報告 ④ 京都教区関連報告 ⑤ 能登半島地震関連情報について ⑥ 2024年度京都教区大会について ⑦ 次年度地区予算について ⑧ 第61回滋賀地区伝道協議会定期総会の準備について ⑨ 滋伝協ホームページの開設について ⑩ 次年度役員会日程について ⑪ 集会案内
3 各会・部・委員会・ブロック・担当報告
(1)信徒会
① 組 織
委員長 深見宣子(近江八幡) 書 記 南浦陽子(石山)
会 計 今西真粧美(安曇川)
委 員 安達 望(安土) 香川浩子(膳所) 渋谷常夫(近江平安)
谷本聡子(今津) 中村光宏(近江金田) 原田
潔(大津東)
廣野尊士(八日市) 藤森寿美子(長浜) 前田飯津子(大津)
松井泰子(能登川) 山田真理子(彦根) 山田陽子(草津)
② 活 動
ア 信徒会委員会
第1回 2023年6月10日(土)10:00~11:30 於 大津教会 12名(欠席者5名)
陪席 平山正道教師(大津) 横田明典教師(近江金田)
議事 自己紹介、委員選出、年度計画についての話し合い。
第2回 2023年7月8日(土)10:00~11:30 於 近江金田教会 12名(欠席者3名)
議事 自己紹介、信徒大会についての詳細(タイムスケジュール、役割、準備など)についての話し合い。
第3回 2023年9月2日(土)10:00~12:00 於 草津教会 10名(欠席者5名)
議事 信徒大会当日の詳細、タイムスケジュール、担当者、雨天の準備、駐車場、第2部の各教会のパフォーマンス、前準備、会計処理確認。
第4回 2023年10月28日(土)10:00~11:25 於 近江金田教会 9名(欠席者6名)
議事 信徒大会の反省、次年度について、信徒研修会についての話し合い。
イ 信徒大会
前日準備 2023年9月22日(金)14:00~15:30 於 草津教会 4名
信徒大会 2023年9月23日(土・休)10:00~12:30 於 草津教会
テーマ 「どうする信徒大会」
内容
第1部 開会礼拝 説教者 大坪信章教師(石山) 10:00~10:30
第2部 交わりの時 各教会5分のパフォーマンス 10:45~12:15
閉会 12:15~12:30
パフォーマンス参加 教会・伝道所14、参加者83名
席上献金65,950円(滋伝協会計へ繰入れ)
ウ 信徒研修会 第1回委員会において、今年度は実施しないことを決定した。
③ 会 計
信徒大会会計報告 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
滋伝協活動費 60,000 謝礼(説教者) 5,000
会場費 5,000
交通費 12,100
事務費 8,213
次年度繰越 29,687
合 計 60,000 合 計 60,000
2023年度信徒会会計報告 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
滋伝協活動費 40,000 交通費 47,410
滋伝協活動費補助 40,000 会場費 20,000
次年度繰越 12,590
合 計 80,000 合 計 80,000
④ 評価と展望
コロナ禍がおさまったわけではないが、2023年度は各教会・伝道所から選任された委員により、信徒会を立ち上げることができた。信徒研修会については、今年度は見合わせるという決定をしたが、信徒大会は従来の大会を行うことができた。ただ、以前のように昼食を共にし、午前・午後行うことは避け、午前中のみの開催とした。コロナに対する不安がその理由であるが、高齢化にあって、短時間で終了したことも好評の一因になったようだ。それぞれの教会が趣向を凝らして発表したパフォーマンスは楽しく、また久しぶりに他教会の方々との交わりの場となったことは、有意義であった。教会の中で多くの役割を担っている委員の方々が、準備のために尽力してくださったことに感謝を申し上げたい。反省会の中で、次年度はグループごとの交流にしたいとの意見もあり、各教会が抱えている課題について話し合ったり、ノウハウの交換をしたりできれば良いのではと思った。また、今回は時間が短く、5分では伝えきれなかった活動内容などを聞きたかったという思いもある。来年度の信徒大会を期待するとともに、個々の委員が負担なく活動できる信徒会であってほしいと願っている。
(2)女性部(休会中)
(3)青年部
① 組 織
委員長 木村 献(近江八幡) 会 計 井上正道(長浜)
書 記(連絡) 横田明典(近江金田)
委 員 石田原さやか(近江金田) 今井圭介(大津東) 奥村正人(近江八幡)
川上 信(八日市) 谷村耕太(水口) 山元大造(草津)
② 委員会
第1回 2023年3月27日(月)19:00~20:20 於 近江金田教会 4名
第2回 2023年4月17日(月)19:00~20:20 於 近江金田教会 6名
第3回 2023年5月22日(月)19:00~20:40 於 近江金田教会 5名
第4回 2023年6月12日(月)19:00~20:40 於 近江金田教会 5名
第5回 2023年7月10日(月)19:00~20:20 於 近江金田教会 5名
第6回 2023年9月4日(月)19:00~20:50 於 近江金田教会 6名
第7回 2023年10月16日(月)19:00~21:05 於 近江金田教会 5名
第8回 2023年11月20日(月)19:00~21:20 於 近江金田教会 4名
第9回 2023年12月18日(月)19:00~20:40 於 近江金田教会 5名
第10回 2024年1月29日(月)19:00~20:40 於 近江金田教会 7名
協議事項
ア 2022年度の反省、2023年度方針 イ 各行事の企画、準備、反省
ウ 自然災害等の情報交換
③ 活 動
ア (春の行事)「[遊び]=[学び]Ⅱ~ボードゲーム・カードゲームのワークショップ」
2023年6月3日(土)10:00~14:30 於 近江金田教会、育ママ教室
16名(8教会 子4含む) 参加費 500円(昼食代)
内容 以前行った企画だが評判が良かったため再度行った。育ママ教室でのワークショップの後、近江金田教会にて食事、交流の時を持った。子どもから大人まで、また初参加やさんまクラブからの参加もあり、交流も深まって良かった。
イ (夏の行事)「アーメン・ソーメン・流しそうめんin大津東教会」
2023年9月1日(金)17:00~2日(土)15:00 於 大津東教会
10名(6教会 子1含む) 参加費 大人1,500円、子ども500円
内容 大津東教会にて流しそうめんを竹から製作して食べるという企画。1日目は大津の銭湯にも行った。共に製作、食事をすることで、それぞれが抱えていることを分かち合うなど、深い交流もできた。思っていた以上に流しそうめんが楽しかった。
ウ (冬の行事)「教会卓球」
2024年1月6日(土)10:00~14:00 於 近江金田教会 サンビレッジ近江八幡
7名(3教会 子2含む) 参加費 500円(食事代)
内容 教会関係者に卓球経験者が多いことから、この企画を行った。スリッパを使っての卓球など、強い人が勝つのではない方法を取った。参加は少なかったが、高齢の方や初参加の方もあり、楽しい時間を持った。
④ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 20,020 委員会費(交通費等) 29,640
滋伝協活動費 55,000 委員会会場費(500×10) 5,000
献金 2,000 事務費(発送代金等) 5,595
春の行事参加費 7,500 春の行事費用(準備費、講師費、食事補助) 19,000
夏の行事参加費 12,500 夏の行事費用(準備費、会場費、食費) 6,090
冬の行事参加費 3,500 冬の行事費用(準備費、食費) 6,944
次年度繰越金 28,251
合 計 100,520 合 計 100,520
⑤ 評価と展望
コロナが5類へ移行されたこともあって、ほぼ、コロナ禍以前のスタイルに戻して、年3回の行事を行うことができた。毎回のように初参加者や子どもの参加もあり、地区青年部の枠を超えての集会となっていることは嬉しい。教会への案内が遅れることもあったので、今後反省し、早めに案内できるようにしたい。
また、毎年同じだが青年部が掲げる目標をいくつか挙げておく。・根底に流れるテーマの一つに「平和」を据える。・他団体との交流。・幅広い年代への呼びかけ。・教区内の教会を訪問する。・年3回の行事を続ける。・各教会にいる青年層の掘り起こし。
これらのことを念頭に置いて今後も活動したい。また、2024年度も自然災害等への注視も忘れずにいたい。
(4)教師会
① 組 織
委員長 今井圭介(大津東) 書 記 井上正道(長浜) 会 計 小西清信(甲西)
メンバー 滋賀地区に任地または住所のある教師
② 活動方針と課題
ア 現代に生きる教会の宣教と課題を学ぶ。
イ 教会相互の理解と親睦を図る。
ウ 滋賀地区伝道協議会の方針・課題について協議し、推進する。
エ 京都教区の諸集会を覚える。
③ 会議と活動
第1回 2023年3月19日(日)
ア 大津教会での地区総会後、開催。その後、あたか飯店にて送別の時を持った。
イ 送別の時 鈴木貴博教師、廣田和浩教師
第2回 2023年5月8日(月)10:30~14:00 於 大津東教会 11名
ア 礼拝 奨励 祈祷 今井圭介 マタイによる福音書28章16~20節(代読)
イ 歓迎の時 大坪信章教師、森岡高康教師を歓迎した。
ウ 2023年度年間計画
第3回 2023年6月13日(火)10:30~13:45 於 近江平安教会 9名
ア 礼拝 奨励 祈祷 鳥井新平 詩篇149編
イ 発題 発題者欠席のため、中止。
第4回 2023年7月10日(月)10:30~14:00 於 近江八幡教会 8名
ア 礼拝 奨励 祈祷 井上正道 詩篇119編105節
イ 発題 川上 信 テーマ 「バングラデシュに行って」
ウ 協議 一泊研修会計画
第5回 2023年9月12日(火)10:30~13:45 於 長浜教会 11名
ア 礼拝 奨励 祈祷 深見祥弘 エレミヤ書1章4~8節
イ 発題 大坪信章 テーマ 「自身の経歴」(発題者が病欠の為、大坪教師に交代)
ウ 協議 一泊研修会について
第6回 2023年10月23日(月)~10月24日(火) 於 湯の山ロッジ 7名
ア 礼拝 奨励 祈祷 松永明夫 ルカによる福音書19章20~22節
イ 発題 鳥井新平 テーマ 「沖縄と私」
第7回 2023年11月13日(月)10:30~14:00 於 近江金田教会 9名
ア 礼拝 奨励 祈祷 横田明典 ローマの信徒への手紙7章1~12節
イ 発題 森岡高康 テーマ 「牧会よもやま話」
ウ 協議
第8回 2024年1月16日(火)10:30~14:00 於 膳所教会 8名
ア 礼拝 奨励 祈祷 大山修司 ルカによる福音書7章18~23節
イ 発題 小西清信 テーマ 「犯罪加害者家族へのバッシングと支援について」
ウ 協議 2024年度年間活動報告・決算報告
第9回 2024年2月19日(月)10:30~14:00 於 八日市教会 9名
ア 礼拝 奨励 祈祷 川上 信 ヨハネによる福音書15章12~13節
イ 発題 平山正道 テーマ 「石垣、石の話」
ウ 協議 2023年度年間活動報告・決算報告、2024年度年間活動計画案・予算案
2024年度第1回教師会計画
④ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
滋伝教活動費 105,000 教師会交通費 84,020
送別会参加費 75,000 教師会食事代 44,212
歓迎会参加費 25,000 送別会費 86,130
教師会弁当代(参加者より) 44800 歓迎会費 23,871
寄付 30,000 事務費 486
一泊研修会補助 4,608
前年度繰越金 92,151 次年度繰越金 128,624
合 計 371,951 合 計 371,951
⑤ 評価と展望
2022年度まで委員長を担ってくださった廣田和浩教師が彦根教会を辞任されたため、2023年度は今井圭介教師を委員長とし、書記 井上正道教師、会計 小西清信教師により活動の事務を行った。
2021年度より、教師会の日程を月曜もしくは火曜でおおむね交互に設定して、より多くの教師が出席できるように配慮している。これは、教師が多様な働き方となっていて、同じ曜日に集まることが難しくなっているためであるが、毎回ではなくても、年に1回でも教師会に出席してくださることによって、交わりが深められると考える。しばらく出席していない教師にも、積極的に参加を呼び掛けたい。また、第7回教師会(11月13日)において、京都教区の巡回教師の滋伝協教師会への参加についての提案があり、京都教区巡回教師への参加も呼びかけることと、参加があった際には交通費を支給することを決めた。
第8回教師会(1月16日)では、2024年度の教区から滋賀地区への交付金が10万円程度削減されることに関して、教師会として今後どのように経費の削減に協力できるかが話し合われた。一先ずの削減として教師会は1万円を提示したが、今後の教師会では、会の開催方法と経費削減について検討していくことを確認した。
人事面では、須賀工教師・須賀舞教師(石山)、廣田和浩教師(彦根)、鈴木貴博教師(安土)が2023年3月末で退任された。2023年4月から、石山教会に大坪信章教師、彦根教会に森岡高康教師が就任された。また、安土教会は横田明典教師(近江金田)が代務者に就かれた。
2023年度は滋賀地区内4名の教師が逝去され、それぞれ葬儀が行われた。越智常雄教師(2023年3月2日)、中村利成教師(2023年3月19日)、竹内宙教師(2023年4月6日)、内藤暁教師(2023年5月1日)。
教師会では、教会や付帯施設等の働きの場において、教師それぞれが抱える課題を情報交換して共有し、共に意見を出し合い、良き協議の時が与えられている。いつも教師会の活動をおぼえて、教師を派遣してくださっている各個教会・伝道所に感謝をしたい。2024年度も滋賀地区の教師や教会同士が共に支えあい宣教の道を歩むことができるように祈りをあわせていきたい。
(5)教育委員会
① 組 織
委員長 石田原さやか(近江金田) 書 記 横田明典(近江金田)
会 計 松永明夫(水口)
委 員 大坪信章(石山) 原田
椋(近江平安)
② 委員会
第1回 2023年7月8日(土)10:00~12:10 於 近江金田教会 5名
年間活動計画を検討。年に2回ないし1回を目標に集会を計画する事とした。
第2回 2023年9月9日(土)10:00~12:00 於 近江金田教会5名
教会芸術を学ぶ集いの計画
第3回 2023年11月18日(土)10:00~15:00 於 近江金田教会 4名
教会芸術を学ぶ集い資料作成、子ども大会の計画
第4回 2024年1月27日(土)10:00~12:00 於 希望が丘文化公園 6名
子ども大会の計画、現地下見
③ 活 動
ア 教会芸術を学ぶ集い
2023年11月25日(土)10:00~12:00 於 草津教会 11教会47名
テーマ 「賛美歌で祝うクリスマス」 講師 鈴木 泉 森下瑞穂
④ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 164,457 委員会費(委員会費・交通費) 16,460
滋伝協活動費 85,000 事務・通信費 1,450
諸集会費(諸集会費・講師謝礼) 45,288
次年度繰越金 186,259
合 計 249,457 合 計 249,457
⑤ 評価と展望
2023年度は委員会の始動が遅かったこともあり、11月25日の「教会芸術を学ぶ集い」のみの開催となった。鈴木泉さん、森下瑞穂さんをお招きし、クリスマスの賛美歌を中心にたくさんの音楽を聞かせていただいた。11教会47名の参加があり、豊かな研修の場となった。
2024年度は「子ども大会」、「教会共育を考える集い」、「教会芸術を学ぶ集い」のフル開催を目指して準備を進めようと考えている。2023年度委員に加わってくださった原田椋さんが滋賀の地を離れることになった。この1年の働きに感謝している。また2024年度から徳田恵美奈さん(能登川教会、近江兄弟社高校聖書科)が委員に加わってくださることとなった。教育委員会としての役割を改めて考えながら進めていきたい。
(6)社会委員会
① 組 織
委員長 大山修司 会 計 鳥井新平
委 員 平山正道 永島鉄雄 堀江有里
陪 席 他谷 尚(滋賀在住、扇町教会派遣神学生)
佐々木 結(京都在住、神戸教会派遣神学生)
② 委員会
第1回 2023年3月26日(金)17:00~ 於 大津教会 4名
・主な議題、組織編成及び、年間の課題について
第2回 2023年5月7日(日)17:00~ 於 大津教会 6名
・主な議題、敗戦記念日を覚え、平和を求める集会について
第3回 2023年7月23日(日)17:00~ 於 大津教会 4名
・主な議題、8.15集会について継続
第4回 2023年9月10日(日)17:00~ 於 大津教会 5名
・主な議題、大人と子どもが考える環境問題集会について
第5回 2023年11月5日(日)17:00~ 於 大津教会 6名
・主な議題、2.11講演会、および大人と子どもが考える環境問題集会について
第6回 2023年12月10日(日)17:00~ 於 大津教会 6名
・主な議題、同上の課題について
③ 活 動
ア 8月6日(日) 「敗戦記念日を覚え、平和を求める集会」
今年度はジャーナリストの鈴木エイト講師を迎え「旧統一協会が操る日本の政治」をテーマに講演していただき、その後20代の学生、青年と鈴木さんの対話を端緒として質疑応答の時間をもった。また今回の集会を開くに至ったのは、2022年7月8日、安倍元首相が選挙の応援演説中に銃撃される事件があったが、その背景には、山上徹也容疑者の母親が統一協会に入信し多額の寄付をして破産してしまったことから彼は統一協会に恨みを抱いており、また安倍元首相と統一協会の間に深い関係があったことが、次第に明るみになっていく。それは統一協会が国際勝共連合を名乗り、日本の右派政治との関係をつくりながら勢力を拡大させていったことと軌を一にするのであるが、そうした政治的問題と同時に統一協会によるマインドコントロールを伴う勧誘と霊感商法の問題、さらには宗教二世の問題など多岐にわたる問題を引き起こしたのである。鈴木エイト講師はそうした事柄を明るみにすべく活動されているが、そうした状況でこの集会を行ったことには大きな意義があり、大きな関心を呼び起こしたと言える。大津教会にて、150名の方々の参加であった。なお「戦争をさせない1000人委員会・しが」、「これでいいのか日本!滋賀集会」実行委員会の方々と共に開催した。
イ 「第19回 平和・靖国・憲法・教育・人権そして貧困を考える、これでいいのか日本!滋賀集会」の開催
2月11日信教の自由を守る日にこの集会を毎年開催してきたが、今年は京都大学の教員で歴史学者である藤原辰史さんをお迎えして「ウクライナの戦争とイスラエルのジェノサイドについて歴史から考える」というテーマで講演をしていただき話し合いの時間をもった。
まず講演では、問題をみる視点として、攻撃・統治する側ではなく、される側からの視点からみること、またこれらの戦争において、誰か喜んでいる人たちがいるということ、それは穀物メジャーと言われる、穀物を投機に用いようとする者たちや、軍需産業を担う者たち、そしてそこには歴史的に欧米の闇ともいえる現実があったということを忘れてはならないということである。そして戦争に際して、歴史をごく表面的にしかみえなくさせる力が働いているのであって、注意してつぶさに歴史を調べてみることが大切であると感じさせられた。そしてそこには歴史的に続いてきた、そして現代における奴隷制の問題があり、構造的暴力の本質を見抜かなければならないと強く教えられた。
この集会も戦争をさせない1000人委員会・しが、滋賀県民平和・人権運動センター、さいなら原発びわこネットワークの方々と共に実行委員会をつくり行った。解放県民センターにて行い、140名の参加があった。教会関係は40名であった。
ウ おとなと子どもが共に考える環境問題集会については議論を重ねたが、実施には至らなかった。子どもが参加しやすい形をつくることが課題であるが、2024年度に実施したい。滋賀県における漁業、農業について従事される方からお話をうかがいたく計画中である。
④ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 99,860 講師謝礼・交通費(8/6)学生交通費 90,000
滋伝協活動費 140,000 垂れ幕・チラシ 10,000
8月6日 集会参加費 10,000 朝鮮初級学校ウリハッキョマダン賛同金 3,000
2.11集会参加費 15,000 大人と子どもの環境週間準備会議 10,000
環境週間準備交通費 3,000
協力金(2.11) 50,000
コピー代 5,000
会議費 8,000
交通費 34,085
次年度繰越金 51,775
合 計 264,860 合 計 264,860
⑤ 評価と展望
今年度は多くの方々が集う集会を二つ開催することができたが、課題は山積したままであるともいえる。今わたしたちが生きている時代はどういう時代なのか、共に考える場をつくることができればと、取り組みを行ってきたが、将来の展望を見通すことがやさしくないと強く感じさせられている。今、政府はアメリカに追随しているばかりであり、軍事費の大幅な増額と軍備の増強をしようとしている。ロシアのウクライナ侵略やイスラエルによるガザに対するジェノサイド、米中の対立といった世界の危険な動きを利用する形で、日本を戦争のできる国にしようとしている。日本基督教団は、日本が戦争を遂行するにあたり宗教団体を統合しようとする政策の中で成立したのであり、また天皇制に取り込まれ。戦争協力の罪を犯してしまったことを悔いる中で新たに歩み出したはずである。わたしたちはこれからも歴史の学びと共に、平和を実現することこそが主から託されたつとめであることを新たに思い起こし活動を続けていきたい。
また滋賀県にある市民運動の方々とのつながりを大切にし、これからも共に考える場を作っていきたい。
(7)広報委員会
① 組 織
委員長・書記 今井圭介(大津東、滋伝協ニュース編集) 会 計 小西清信(甲西)
委 員 大山修司(膳所) 東
昌吾(堅田)
② 委員会
第1回 2023年3月17日(金)17:00~18:00 於 石山教会 2名
第2回 2023年4月21日(金)17:00~18:00 於 堅田教会 4名
第3回 2023年7月14日(金)17:00~18:00 於 堅田教会 3名
第4回 2023年9月22日(金)17:00~18:00 於 堅田教会 4名
第5回 2024年1月26日(金)17:30~18:30 於 堅田教会 4名
③ 活 動
ア 以下の滋伝協ニュース4号を編集・発行・発送した。
【第1号】(通巻89号、B5版、8頁・横書き)2023年4月9日(日) 900部
p.1~2 イースターメッセージ「明日を生きる喜び」 東 希(近江兄弟社中学校)
p.2 教育委員会「教会芸術を学ぶ集い」開催報告 須賀 舞(石山教会)
p.2~3 中ブロック研修・交流会報告 今井圭介(大津東教会)
p.3~4 2.11集会報告 平山正道(大津教会)
p.5 「ラジオ放送伝道により導かれて」 廣田和浩(彦根教会)
p.6 「東岡山治牧師の葬儀に参列してきました。」 鳥井新平(近江平安教会)
p.7 【映画コラム シネマパラダイス(第5回)】
「大統領の執事の涙」 東 昌吾(堅田教会)
p.7~8 随想、~ごあんないとおしらせ~、お知らせ、編集後記
【第2号】(通巻90号、B5版、12頁・横書き)2023年7月16日(日) 900部
p.1 滋賀地区伝道協議会議長挨拶 平山正道(滋伝協議長・大津教会)
p.2 滋伝協2023年度定期総会報告 横田明典(滋伝協書記・近江金田教会)
p.2 青年部冬の行事報告 横田明典(近江金田教会)
p.2~3 青年部春の行事報告 今井圭介(大津東教会)
p.3~5 「惜別~竹内宙さん~」 千葉宣義(八幡ぶどうの木教会)
p.6 「心の中に永遠に さようなら近江兄弟社小学校」
鳥井新平(近江平安教会)
p.6~7 ようこそ滋賀へ!新任教師紹介
森岡高康(彦根教会) 大坪信章(石山教会)
p.8~11 滋伝協各会 年度報告・計画
「信徒会」横田明典(近江金田教会)、「青年部」横田明典(近江金田教会)、
「教師会」今井圭介(大津東教会)、「広報委員会」今井圭介(大津東教会)、
「教育委員会」石田原さやか(近江金田教会)、「社会委員会」大山修司(膳所教会)、「同宗連」平山正道(大津教会)、「西ブロック」東 昌吾(堅田教会)、「中ブロック」鳥井新平(近江平安教会)、「東ブロック」横田明典(近江金田教会)
p.12 随想、~ごあんないとおしらせ~、お知らせ、編集後記
【第3号】(通巻91号、B5版、8頁・横書き)2023年9月24日(日) 900部
p.1~2 メッセージ「ハーブとキリスト教」 松永明夫(水口教会)
p.2 『敗戦記念日を覚え、平和を求める集い』(8月6日)報告
他谷 尚(同志社大学神学部)
p.3 『部落解放夏期研修会』報告 鳥井新平(近江平安教会)
p.3~5 『戦争体験』 原田 潔(大津東教会)
p.5 【シリーズ教会往来】近江野田会堂 川上 信(八日市教会)
p.6 【シリーズ教会往来】大溝教会 東 昌吾(堅田教会・大溝教会代務者)
p.6~7 【近況報告】止揚学園・能登川教会 谷 香澄(能登川教会)
p.7~8 随想、~ごあんないとおしらせ~、お知らせ、お詫びと訂正、編集後記
【第4号】(通巻92号、B5版、8頁・横書き)2023年12月17日(日) 900部
p.1~2 クリスマスメッセージ「平和の君であるイエス」 森岡高康(彦根教会)
p.3 『信徒大会2023』報告 深見宣子(近江八幡教会)
p.4 『平和を求めて、ピースコンサート』報告 鳥井新平(近江平安教会)
p.4~5 【シリーズ教会往来】大津東教会 今井圭介(大津東教会)
p.5~6 【シリーズ教会往来】堅田教会 東 昌吾(堅田教会)
p.6~7 【活動PR】ヴォーリズ学園・ヴォーリズデー報告 東 昌吾(堅田教会)
p.7 随想
p.8 「フードドライブせいらん」への寄付のお願い 大山修司(膳所教会)
p.8 ~ごあんないとおしらせ~、お知らせ、編集後記
イ 滋賀地区ホームページの作成
ウ 役員会への出席
④ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出 備 考
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越 152,567 会議費 2,000
滋伝協活動費 140,000 交通費 12,460
事務費 17,386 発送費1~4号
事務用品費 1,936 封筒
印刷費 96,740 印刷費1~4号
その他 100,000 滋伝協会計に返還
次年度繰越金 62,045
合 計 292,567 合 計 292,567
⑤ 評価と展望
2023年度は、委員会として18年目の活動となった。長年委員を務めた須賀工委員(石山教会)と須賀舞委員(石山教会)が2022年度末で石山教会を去られ、新たに東昌吾委員(堅田教会)を広報委員会に迎えた。2023年度の組織は委員長・書記 今井圭介(大津東教会)、会計 小西清信(甲西伝道所)、委員 東昌吾(堅田教会)、大山修司(膳所教会)で活動した。
広報委員会が発行する滋伝協ニュースは、予定通り計4号を発行した。原稿を執筆いただいた皆様に感謝したい。滋伝協ニュースでは、各部の集会や行事等の報告の他、シリーズ企画等を掲載した。また、止揚学園やヴォーリズ学園の活動を報告することができた。そのほか、西ブロックが協力する「フードドライブせいらん」への寄付のお願いを掲載することができた。
また、新たな試みとして、滋伝協ニュースのPDF配信を試験的に開始した。PDF形式であればパソコンでの音声読み上げが可能なため、視覚障害をもつ信徒のために送ってほしいという申し出があった。各教会への呼びかけはまだ行えていないが、現在大津教会と近江平安教会に、各教会の教師へメール添付する形で配信している。今後どのように運用するかを検討する。
今後の課題としては、ここ数年、委員会で滋賀地区のホームページの作成を計画してきたが、2023年度は計画を進めることができなかった。2024年度は具体的な作業を進めたい。また、人員不足のため委員の補充を行いたい。現在は教師4名の組織であるが、信徒の方を委員として迎えたい。加えて、現状は大半の記事が教師の執筆によるものであるが、信徒の方からの記事も増やすことができればと考えている。
これからも滋伝協ニュースを地区の各部や教会の情報発信の場として用い、各教会からの行事のお知らせや、献金・募金のお願い等に活用してほしい。
(8)滋賀西ブロック
① 組 織
所属教会 安曇川伝道所 石山教会 今津教会 大津教会 大溝教会 堅田教会
膳所教会
委 員 東 昌吾(ブロック長・堅田) 大山修司(膳所) 関 雅人(安曇川)
平山正道(大津) 大坪信章(石山) 後藤 聡(今津) 中井泰子(膳所)
松本雅代(堅田) 谷本聰子(今津)
② 委員会
第1回 2024年2月25日(日) 於 大溝教会 5名
③ 活 動
ア 講壇奉仕 大溝教会の宣教奉仕を隔月第4週(11月を除く)の主日礼拝に西ブロックの教師が持ち回りで担当していたが、今年度は大溝教会の会計状況に不安があるため行わなかった。
イ 世界祈祷日 今年度は開催せず、次年度以降のあり方について検討をしていく。
④ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 26,834 行事費(送別贈呈/交流会補助) 1,000
滋伝協活動費 15,000 委員会費 1,000
次年度繰越金 39,834
合 計 41,834 合 計 41,834
⑤ 総括と展望
2023年度は、ブロック長の多忙により、委員会を満足に開催することが出来なかった。大溝教会への講壇奉仕は、大溝教会の会計状況に不安があるため行われなかったが、2024年度以降継続的に行っていきたい。また、世界祈祷日については、今まで西ブロックの教会で行って来たが、準備を担う方の負担や、本来教派をこえて行うものであるにも関わらず、西ブロックの教会のみで行っている現状を見直すために、2023年度は開催しなかった。次年度以降開催について検討を重ねていきたい。今後、少しずつでも、西ブロックの西ブロックらしい繋がりや活動を回復していくことを願っている。
(9)滋賀中ブロック
① 組 織
所属教会 草津教会 大津東教会 水口教会 甲西伝道所 近江平安教会
委 員 鳥井新平(ブロック長・近江平安) 今井圭介(副ブロック長・大津東)
② 委員会
委員会は行わなかった。
③ 活 動 研修会の開催
2023年10月22日(日)15:00~17:00 於 草津教会
テーマ 「PEACE CONCERT」 講師 一二三 礼(歌手・俳優)
④ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 18,000 講師謝礼 10,000
滋伝協活動費 15,000 会場使用費 5,000
通信費 1,000
事務用品 2,000
次年度繰越金 15,000
合 計 33,000 合 計 33,000
⑤ 評価と展望
イスラエルのガザへのジェノサイドが起きたタイミングで平和を想い、祈るコンサートを開催した意味は大きい。後日、滋伝協ニュースに記事を書いた。
(10)滋賀東ブロック
① 組 織
所属教会 安土教会 近江金田教会 近江八幡教会 能登川教会 彦根教会 長浜教会
委 員 横田明典(ブロック長、近江金田) 井上正道(長浜)
木村 献(近江八幡) 森岡高康(彦根)
② 委員会
第1回 2023年4月20日(木)17:30~17:50 於 近江金田教会 2名
第2回 2023年6月22日(木)17:30~18:10 於 近江金田教会 3名
第3回 2023年10月12日(木)17:30~18:00 於 近江金田教会 3名
(なお、滋賀地区役員会前に行うことで交通費を節約した)
③ 活 動
ア 滋賀東ブロックの集い
2023年10月21日(土)11:00~14:00 於 近江八幡教会 6教会14名
プログラム
11:00 現地集合 近江八幡教会のコロナ禍の対応とその後についてお話を聞く
11:40 祈祷会
12:00 東ブロック懇談会
14:00 現地解散
会費 500円(昼食代)
評価 4年ぶりに「集い」を開催することができた。少人数ではあったが、ブロック内のすべての教会から集まり、コロナ禍を経た教会の状況や、これからの教会のあり方等について意見交換を行えたことは、それぞれの教会にとっても有意義なものとなった。
イ ブロック内講壇交換
今年度は連絡が行き届かない点があり、安土教会(代務者)と彦根教会のみの講壇交換を行った。
特に彦根教会の森岡教師は2023年度に着任されたので、良き交わりの機会となった。
ウ ブロック内情報発信―教会を覚えて
「集い」の案内の裏面を使い、近江八幡教会のコロナ禍の対応、その後について発信をした。
エ 合同祈祷会
2017年度より「集い」の際に祈祷会を兼ねており、「集い」で行った。
④ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出 備 考
項 目 金 額 項 目 金 額
繰越金 39,079 委員会費 3,000 会場費
活動費 15,000 講壇交換交通費 1,500
「集い」参加費 7,000 「集い」関係費 13,010 弁当、お茶
繰越金 27,289
合 計 44,799 合 計 44,799
⑤ 評価と展望
上記の通り、久しぶりに「集い」を開催することができた。少人数ながら、今後の教会のあり方、特に教会間のつながりを大切にすることを確認できたように思う。小さな集まりでも続けることで、ブロック内の親睦を深めることができればと考える。
(11)滋賀同宗連(同和問題に取り組む滋賀県宗教教団連帯会議)担当
① 組 織
*参加宗派宗門
真宗教団連合、浄土宗、天台宗、曹洞宗、臨済宗妙心寺派、臨済宗永源寺派、時宗、黄檗宗、天理教、滋賀県神社庁、金光教、大本近江本苑、日蓮宗、石山寺、天台眞盛宗、天台寺門宗圓城寺(三井寺)、日本基督教団
*2023~24年度役員(2023年度は任期1年目)
議 長 奥谷良晃(曹洞宗)
副議長 宮戸 弘(真宗教団連合滋賀県支部) 安蔵玄周(天台宗)
大窪功真(天台真盛宗)
事務局長 津村長閑(臨済宗永源寺派)
会 計 清水良一(日蓮宗)
監 事 平野潤道(黄檗宗) 伊藤明美(大本近江本苑)
事務局員 永岡俊徳(浄土宗) 大野寛俊(臨済宗妙心寺派) 田代忠昭(天理教)
橋本匡弘(滋賀県神社庁) 嶋中雅俊(金光教)
西坊信祐(天台寺門宗総本山圓城寺) 平山正道(日本基督教団)
② 活 動(2023年4月~2024年3月) ☆関連団体主催
ア 事務局会議 ※平山出席
第1回 2023年4月27日(木)14:00~17:00
於 県立男女共同参画センター(G-NETしが)
第2回 2023年6月8日(木)14:00~16:30
於 県立男女共同参画センター(G-NETしが)
第3回 2023年7月12日(水)14:00~17:00
於 県立男女共同参画センター(G-NETしが)
第4回 2023年8月31日(木)14:00~15:20 於 能登川コミュニティセンター
第5回 2023年10月26日(木)14:00~15:45
於 県立男女共同参画センター(G-NETしが)
第6回 2023年12月5日(火)14:00~16:00
於 県立男女共同参画センター(G-NETしが)
第7回 2024年2月8日(木)14:00~16:00 於 能登川コミュニティセンター
第8回 2024年2月29日(木)11:00~12:00 於 能登川コミュニティセンター
イ 現地研修会 ※平山参加
2023年5月10日(水)10:00~16:30
於 天龍山明泉寺(岐阜県垂井町、真宗大谷派)、関ヶ原古戦場記念館 36名
講師 竹中真昭(明泉寺住職)
※15年戦争時に「戦争は罪悪である」と主張したことから、陸軍刑法第99条(造言飛語罪)に抵触するとして逮捕され、真宗大谷派からも布教使資格を剥奪された竹中彰元についての子孫にあたる講師から講話を聴き、協議を行った。
ウ 2023年度定期総会
2023年7月20日(木)14:00~15:20
於 県立男女共同参画センター(G-NETしが) 研修室A
内容 前年度活動報告、会計決算、新年度活動計画、会計予算案、その他
※議案は原案通り、議決、承認された。輪番制であるが、役員改選が行われ、加盟各教団から予め選手されていた通りに役員改選が行われた(任期2年)。平山は事務局員(現地研修担当)。日本基督教団滋賀地区の2023年度分担金が29,800円に決定された。
エ 部落解放・人権政策確立要求滋賀県実行委員会総会 ☆
2023年10月11日(水)13:30~15:00 於 解放県民センター・光荘 大ホール
オ えせ同和行為防止滋賀県民会議総会 ☆
2023年10月11日(水)15:30~16:30 於 解放県民センター・光荘 大ホール
※平山出席
カ 広報誌『一窓』(第47号)発行(2023年6月)、(第48号)発行(2024年2月)
キ 代表者・実務者研修会
2024年1月19日(金)15:00~17:00 於 大津教会 15教団25名
講演 「人の値打ち」 講師 鳥井新平
※ご自分の経験を踏まえて、日本基督教団の部落差別問題への取り組みを分かりやすく紹介してくださった。
ク 部落解放研究第31回滋賀県集会(滋賀同宗連も実行委員会構成団体) ☆
2024年2月17日(土)9:50~16:00 於 県立文化産業交流会館(米原市)
講演 「『わたしたちもここにいる』~すでに始まっている多民族・多文化共生社会~」
講師 鳥井一平
(特定非営利活動法人移住者と連帯する全国ネットワーク共同代表理事)
※平山参加
ケ 全体研修会
2024年2月29日(木)14:00~16:00
於 能登川コミュニティセンター(G-NETしが)大ホール
テーマ 「今こそ考えてほしい戦争と宗教」
~戦時下に宗教団体が何を為し、何を為さずにいたのか~
講 師 廣瀬卓爾(浄土宗平和協会理事長 浄土宗願海寺住職、佛教大学名誉教授)
コ 狭山事件の再審を求める市民集会 ☆
第1回 2023年5月23日(火) 於 日比谷野外音楽堂 仙石前議長参加
第2回 2023年10月31日(火) 於 日比谷野外音楽堂 奥谷議長参加
③ 会 計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 219,838 同宗連分担金 29,800
滋伝協活動費 100,000 交通費(事務局会議、現地研修会) 17,180
0 現地研修会等参加費 6,500
通信費(切手代) 1,880
次年度繰越金 264,478
合 計 319,838 合 計 319,838
④ 2024年度に計画されているプログラム
現地研修会
2024年5月9日(木)
行き先 木之本総合センター、信楽(しんぎょう)会館
講 師 田邊久二彦(NPO法人湖北人権ネットワーク代表)
内 容 ①隣保館活動の見学、②木之本総合センターにおける街づくりの取り組み(地域活動や人と人をつなぐ役割)に学ぶ、③朝野温知師(真宗大谷派僧侶)の部落解放運動に学ぶ日程 2023年5月8日(月)~12日(金)の間のいずれか1日(日帰り)
⑤ 評価と展望
コロナ禍後の新しい活動を模索した一年だった。
滋賀同宗連は「同和問題」(部落差別問題)を解決するために、諸宗教団体が違いを乗り越えて歩み寄り、1987年3月に結成された。日本基督教団は結成当初から参加した。
差別事件が今なお頻繁に起こる社会にあって、他宗教の人々と出会い、学び合って、部落差別をなくす取り組みを共に担っていくのは、とても意義深いことである。今、「部落」とか「同和」という言葉を避けて、すべて「人権問題」にまとめてしまおうとする動きがある。
しかし、過日開催された「代表者・実務者研修会」でも、講師を務めた京都教区部落解放センター主事でもある鳥井新平教師が強調されていたのは、「部落差別問題」を極めていくことの大切さである。そうでなければ、すべての「人権問題」への取り組みも曖昧になってしまうのではないかという指摘はその通りだと思う。
混迷を深める時代の中で、各教会にとっても、部落差別は相変わらず、喫緊の宣教の課題であることは間違いない。日本基督教団は滋賀同宗連の中で、最も小さな教団だが、引き続き、この活動に誠実に参与していきたいと願っている。
(12)教誨師担当
① 組 織 教誨師担当 大坪信章
② 活 動
ア クリスマス会
2023年12月8日(金)13:00~14:00 於 京都拘置所
被収容者8名(男性6名、女性2名) 刑務官4名
内容 お話 「救い主に出会う旅」 聖書 マタイによる福音書2章1節~12節
讃美歌(21)264(きよしこの夜)、263(あら野のはてに)、
258(まきびとひつじを)
イ 誕生会
2024年2月26日(月)12:00~12:10 於 京都拘置所
被収容者2名(男性2名)、刑務官4名
内容 お話 「ブランクとブレイク、そして、誕生の意味を知る」
③ 研修等
ア 2023年度日本基督教団 教誨師会「教誨師研修会・教区代表者会」
2023年7月10日(月)~11日(火) 於 (1日目の研修会場)浜寺教会
15教区46名(内、京都教区からは2名が参加)
講演 「『神の国にある』を求め続けて」
講師 山根眞三(広島西部教会教師・貴船原少女苑・広島拘置所教誨師)
教区代表者会 各教区の教誨師会からの報告
於 (2日目の研修会場)和泉学園(初等・中等少年院)
15教区37名(内、京都教区からは1名が参加)
内容 施設見学
イ 委嘱式
2023年11月1日(水)13:30~15:30 於 京都拘置所
内容 委嘱式、研修会、オリエンテーション(見学)
ウ 第17回教誨師初任研修会
2024年2月16日(金)10:00~17:00
於 難波別院(南御堂)内 同朋会館1階講堂 24名
講義 (1)「少年施設の現状について」
講師 吉田里日(大阪矯正管区第三部長)
講義 (2)「教誨師の組織と役割」
講師 和田宏之(大阪矯正管区教誨師連盟副会長)
講義 (3)「先輩教誨師からの講義・質疑応答」
講師 髙木歓恒(大阪矯正管区教誨師連盟理事)
中沢章浩(大阪矯正管区教誨師連盟理事)
講義 (4)「刑事施設の現状について」
講師 江尻 優(大阪矯正管区成人矯正第二課長)
講義 (5)「矯正における新たな取組について」~大阪刑務所~
講師 吉武舞子(大阪刑務所首席矯正処遇官「教育担当」)
他、班別座談会
③ 会 計 自2022年3月1日至2023年2月28日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 30,780 入会金(全国教誨師連盟) 20,000
滋伝協活動費 25,000 年会費(全国教誨師連盟) 10,000
滋伝協援助(入会金、年会費) 33,000 年会費(京都拘置所教誨師会) 3,000
日本基督教団教誨師会研修補助 9,700 振込手数料(入会金、年会費) 100
大阪矯正管区教誨師連盟交通費支給 3,200 活動交通費 9,200
入会金(全国教誨師連盟)返金 20,000 宿泊費 5,600
参加費 1,000
次年度繰越金 72,780
合 計 121,680 合 計 121,680
④ 評価と展望
2023年度は、前任者の須賀工の転任により、4月から現任者の大坪信章に教誨師の働きが引き継がれた。11月までに日本基督教団教誨師会、京都拘置所教誨師会への入会手続きが完了した。同時に、滋賀刑務所閉所に伴う配属先の問題が上がっていたが、前任者の榎本栄次の後任として、京都拘置所教誨師に配属されることとなった。
7月には、日本基督教団教誨師会「教誨師研修会・教区代表者会」に参加し、大変有意義な学びの時を持った。今回は外部講師ではなく内部講師が立てられ、教誨師の取り組みを参加者全員で共有し共感し合うことができた。
11月の委嘱式では、京都拘置所処遇部長や看守長と拘置所の課題を共有した。刑法等の一部改正の法律案が2023年6月13日に成立したことにより、これまでの懲役刑と禁錮刑は廃止され、新たに拘禁刑が創設された。懲役刑と禁錮刑の区別の不都合は、区別の実益が無く、受刑者の改善更生が図れないことにあった。拘禁刑新設で変わることは、受刑者の刑務作業が義務ではなくなり、受刑者の特性に応じて刑務作業と矯正教育を実施できることにある。拘禁刑は、2026年6月17日までに施行される。このことに関しては、2月に行なわれた初任者研修会の講義(4)の中でも学びとして取り扱われ共有した。
具体的な活動は、クリスマス会を実施した。今後の行事等には、聖歌隊を伴って参加することも許可されているため、豊かな教誨活動となれば良いと願っている。
2024年度の具体的な活動は、不定期に求められる教誨活動を予定している。活動は、おもに宣教よりも一般的な講話が求められている。また、京都拘置所では、月に一度の誕生会が行なわれており、京都拘置所教誨師会の教誨師が、順次担当する。このように、宣教においては、制限のある中での教誨となるが、被収容者の更生と救いを祈りながら、教誨師としての務めを果たしていきたいと思う。
4 滋賀地区伝道協議会 会計 自2023年3月1日至2024年2月29日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 予算差異 2024年度予算
教区交付金 650,000 650,000 △ 98,800 551,200
教会分担金 184,750 184,750 △ 1,250 183,500
信徒大会席上献金 50,000 65,950 △ 0 50,000
前年度繰越金 269,577 269,577 18,131 287,708
雑収入(利息他) 0 100,000 0 0
合 計 1,154,327 1,270,277 △ 81,919 1,072,408
支 出 2023年度予算 2023年度決算 予算差異 2024年度予算
委員会費 100,000 73,680 △ 40,000 60,000
事務費 3,000 1,089 3,000
総会費 10,000 10,000 10,000
ブロック活動費 45,000 45,000 45,000
信徒大会費 60,000 60,000 △ 5,000 55,000
信徒会活動費 40,000 40,000 30,000 70,000
教師会活動費 105,000 105,000 △ 10,000 95,000
社会委員会活動費 140,000 140,000 △ 5,000 135,000
教育委員会活動費 85,000 85,000 △ 5,000 80,000
広報委員会活動費 140,000 140,000 140,000
女性部活動費 - - -
青年部活動費 55,000 55,000 △ 5,000 50,000
教会宣教活動援助金 50,000 0 △ 20,000 30,000
教誨師活動費 25,000 25,000 25,000
教誨師後援会費 10,000 10,000 10,000
同宗連分担金 30,700 29,800 30,700
同宗連活動費 100,000 100,000 △ 10,000 90,000
予備費 155,627 63,000 △ 11,919 143,708
小 計 1,154,327 982,569 1,072,408
次年度繰越金 0 287,708 0
合 計 1,154,327 1,111,147 1,072,408
次年度繰越金明細 現金 187,708円
預金 100,000円(京都銀行 近江八幡支店 普通 1166227)
会計監査
2023年度の諸帳簿並びに諸伝票等について監査致しました結果、その処理は正確であり且つ適正であると認めます。 2024年3月16日 監査委員 大山修司 印
深見祥弘 印
5 2024年度教会分担金 (単位:円)
教 会 名 現住陪餐
会員数
(2022年) 現住陪餐
会員数
(2023年) 2023年度
分担金 2024年度
分担金 前年比
大津 116 114 42,500 42,000 △ 500
大津東 27 26 4,000 4,000 0
膳所 47 47 9,250 9,250 0
石山 55 56 11,250 11,500 250
堅田 16 13 3,000 3,000 0
草津 79 78 19,250 19,000 △ 250
水口 27 26 4,000 4,000 0
甲 西(伝) 16 15 3,000 3,000 0
近江八幡 133 132 46,750 46,500 △ 250
近江金田 55 54 11,250 11,000 △ 250
近江平安 15 15 3,000 3,000 0
八日市 16 16 3,000 3,000 0
安土 12 8 3,000 3,000 0
能登川 87 86 3,000 3,000 0
彦根 36 35 6,500 6,250 △ 250
長浜 19 18 3,000 3,000 0
今津 23 23 4,000 4,000 0
大溝 1 1 2,000 2,000 0
安曇川(伝) 14 14 3,000 3,000 0
合 計 794 777 184,750 183,500 (△ 1,250)
6 滋賀地区伝道協議会 議長報告 ―評価と展望―
内外共に多難な1年だったが、コロナ禍が一応収まり、徐々に日常の歩みを回復しはじめることができた。1年を終えて、新しい年度に臨むにあたり、心からの感謝を捧げて、御名を賛美したいと思う。
以下に、滋伝協に係わる1年の動きを振り返り、新しい歩みへの展望について記してみたい。
(1)教会・伝道所・関連施設・教師・信徒について
① 教会消息
・石山教会 須賀工教師の後任として、4月に大坪信章教師を本荘教会(秋田県)から迎え、6月25日に就任式を挙行された。
・彦根教会 廣田和浩教師の後任として、4月に森岡高康教師を大阪大道教会(大阪府天王寺区)から迎え、7月30日に就任式を挙行された。
・近江金田教会 礼拝堂の大規模補修工事を実施された。
・安土教会 鈴木貴博教師の辞任後、1年間無牧師となり、横田明典教師が主任担任教師代務者を務めて、後任牧師の招聘に取り組んでこられた。その結果、2024年4月より新しく森喜啓一教師(兵庫教区・北六甲教会主任担任教師)を招聘されることになった。安土教会の新しい歩みの上に、主の祝福と導きが豊かにあるように祈りたい。なお、この1年間、主日毎の礼拝は欠かさず守られ、講壇を次の教師方が担当された。ご奉仕に心からの感謝を捧げたい。高木総平教師(中部学院大学教員)、北川恭史教師(無任所教師)、仁村真司教師(近江八幡教会担任教師)、東希教師(近江兄弟社中学校教員)、松永明夫教師(水口教会担任教師)
② 逝去教師
この1年間、以下の教師が帰天されました。
越智常雄教師(隠退教師) 2023年3月2日逝去、享年91
中村利成教師(隠退教師) 2023年3月19日逝去、享年96
竹内 宙教師(隠退教師) 2023年4月6日逝去、享年76
内藤 暁教師(隠退教師) 2023年5月1日逝去、享年87
ご遺族と関係教会の皆様の上に、主の慰めと平安が豊かにありますように。
(2)地区活動について
① 第60回滋伝協定期総会
2023年3月19日(日)午後、大津教会を会場に、代議員37名中25名、推薦准議員4名、計29名の出席のもと開催された。
各会、各委員会、各担当、各ブロックの報告、深見祥弘議長による2022年度の「評価・総括」が承認されたあと、議長選挙を行い、平山正道を選出した。また、提案された諸議案は、「当面の宣教の課題について」の改定、2023年度活動計画、2023年度会計予算案・分担金案等がほぼ原案通り可決された。その後、ブロック別懇談会を行い、廣田和浩副議長の祈祷をもって閉会した。
② 滋賀地区信徒大会
2023年9月23日(土・休)に、草津教会で「どうする、信徒大会!」というテーマを掲げて開催、14教会、83名の出席者があった。大坪信章教師(石山教会)説教による礼拝に始まり、各教会、伝道所が持ち時間5分で、それぞれ趣向を凝らした様々なパフォーマンスを披露し、楽しい交わりの時だった。企画から開催まで担ってくださった信徒会実行委員の皆さんに感謝したい。
③ その他
地区教師会はほぼ毎月開催の定例教師会と一泊研修会(10月)の実施、教育委員会は「教会芸術を学ぶ会」等の実施、社会委員会は8.15集会、2.11集会を他団体と連携、協力しての実施、青年部は春、夏、冬の集いを実施した。また、広報委員会は「滋伝協ニュース」を発行し、滋伝協の活動に加え、各個教会の様子を広く紹介してくださった。各部・各委員会・各ブロック・各担当の活動の詳細は、それぞれの報告に委ねる。
(3)社会との関わりについて
年明け早々に能登半島地震が発生、想像を絶する甚大な被害が起こった。240名を超える尊い人命が犠牲になった。ひと月経過した現在も、被災地にあっては1万4千人もの人々が避難所での生活を余儀なくされている。被災地と被災者、被災した輪島教会を始めとする主にある群れのために祈り、できる限りの手立てを尽くしてお支えしていくことが、わたしたちの当面の大切な課題になる。
また、開始以来2年に及ぶウクライナへのロシアの侵略戦争、パレスチナのガザにおけるイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突も4カ月経ったが、終結の見通しは立っていない。アジア諸国の中で例として挙げると、ミャンマーでは3年前のクーデターで実権を握った軍部が、抵抗を続ける少数民族や民主派勢力を力で抑え込む政策を次々打ち出して、市民に動揺が広がり、周辺国への出国を希望する人が急増している。
世界のあらゆる場所で、国と国が、また民族と民族が対立し、一触即発のような状態になっているところだらけである。日本を含むこの東アジア地域も例外ではない。近隣諸国との摩擦が、決して戦争に発展することのないようにしていかなければならない。「平和の福音」を胸に、平和憲法の理念に従って行動するわたしたちであり続けたいと思う。
以上の点で、京都教区、日本基督教団と歩調を合わせて歩んで行きたい。申し上げるまでもなく、日本基督教団は、1967年に『第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白』を公にし、かつてのこの国が犯した侵略戦争・植民地支配に積極的に加担したことを悔い改めた。その反省に立って、歩み続けるのである。
そのために、滋伝協社会委員会が窓口となり、実施したのは次の集会であった。
① 「敗戦記念日を覚え平和を求める集い」(実行委員会参加団体 滋賀地区社会委員会、戦争をさせない1000人委員会しが、これでいいのか日本!滋賀集会実行委員会)
2023年8月6日(日)午後、大津教会を会場に行われた。講師に、長年旧統一協会問題に取り組んでこられた鈴木エイトさん(ジャーナリスト、作家)を迎え、「戦争か、平和か、旧統一協会が操る日本の政治」と題した講演をいただいた。タイムリーなテーマでもあり、参加者は約90名を数えた。平和を創り出していく、一つの切り口として旧統一協会問題は避けて通ることができないことを改めて教えられた集会だった。
② 「第19回 平和・靖国・憲法・教育・人権、そして貧困を考える、これでいいのか日本!2024滋賀集会」(実行委員会参加団体 滋賀地区社会委員会、戦争をさせない1000人委員会・しが、滋賀県民平和・人権センター、さいなら原発びわこネットワーク)
2024年2月11日(日)午後、解放県民センター大ホールで開催された。参加者140名。講師に藤原辰史さん(京都大学教員、歴史学者)を迎え、「ウクライナの戦争とイスラエルのジェノサイドについて歴史から考える」と題して、講演をいただいた。わたしたちは、単純に侵略者ロシアが悪いとすぐに考えるが、長い歴史の中で培われてきたものを見据えながら、この事態をとらえ直して、戦争に反対し、終結させていく道筋を共に考える、意義深い集会だったと思う。
③ 反原発運動
2024年3月9日(土)、「原発のない社会へ 2024 びわこ集会」が、膳所城跡公園・大津市生涯学習センターで開催される。この集会には、滋伝協も社会委員会を通して、関わり続けてきた。今、老朽化した原発の再稼働が大きな問題となっているが、東日本大震災(2011年)時の福島第1原発の事故の反省に立って、地球環境を守るエネルギー政策への転換を促す取り組みへ、今後も参与していきたいと願っている。
④ 他団体との連帯
上記のような集会、行事に、滋伝協は、当該課題を担ってこられた市民団体(「さいなら原発・びわこネットワーク」、「戦争をさせない1000人委員会・しが」「市民アクション・しが」等)と連携し、取り組んできた。今後も、社会委員会を窓口に出来る限り参加し、課題を共に担っていくように務めたいと思う。
(4)2024年度の展望について
① 滋賀地区は、19教会・伝道所、関連施設、信徒・教師のつながりを密にしながら、諸課題を無理のないように、楽しく担っていく。
② 「滋賀地区伝道協議会の歩みと今日における宣教(その方向)」(2004年3月第41回総会決議)を指針として、「靖国・平和・部落」を宣教の課題としていく。
ア 天皇制の強化をゆるさない。
イ 憲法改悪に反対する。(県内30万署名を呼びかける)
ウ 基地問題に取り組む人々(沖縄・京都・饗庭野等)と連帯する。
エ すべての原発の即時停止と廃炉を訴え、原発のない社会を目指す。
オ 「さいなら原発・びわこネットワーク」「戦争をさせない1000人委員会・しが」「市民アクション・しが」との連携をはかる。
カ 教区部落解放夏期研修会、滋賀同宗連活動に協力する。
キ 旧統一協会問題への取り組みを進める。
ク 貧困問題に取り組み、地域のフードドライブなどの活動に協力する。
③ ブロック活動を活発に行う。
④ 2024年度信徒大会を開催する。
⑤ 災害が発生した時の対応を検討し、備える。
7 滋賀地区伝道協議会(滋伝協)の歩みと今日における宣教(その方向)
0 はじめに
(1)滋伝協規約は2001年3月18日、第38回定期総会において現在の規約に改定され、それと共に滋伝協における今日の宣教の方向を示す「規約前文」の作成並びに「規約前文作成委員会」の設置が決議された。同委員会は2年の協議を経て「規約前文」を作成し、2003年2月、滋伝協役員会に答申した。役員会はそれを「前文案」として修正し、2003年3月16日、第40回定期総会に上程して審議したが、継続審議となり、第40回総会期の滋伝協役員会での再検討が決議された。
(2)第40回総会期滋伝協役員会は「規約前文」という当文案の位置付けについて修正案を提起し、「滋賀地区伝道協議会(滋伝協)の歩みと今日における宣教(その方向)」と題する独立の文章を規約第2条の「……、滋賀の宣教を推進する」という条文の「附記」とし、規約の末尾に『附記.「滋賀の宣教」については、上記表題の別文を参照のこと』を加えることとした。なお、第40回総会期滋伝協役員会は本修正案を2004年3月21日、第41回定期総会に提案し、本修正案は可決された。
※規約末尾の附記 規約第2条の「滋賀の宣教」については「滋賀地区伝道協議会(滋伝協)の歩みと今日における宣教(その方向)」を参照のこと。
1 滋伝協の歩み
日本基督教団は、戦争協力の歴史への反省のないまま、戦後の出発をした。しばらくのキリスト教ブームに乗って教団関係教会の教勢も一時的に急増したが、やがて減少し、日本基督教団は、宣教とは何か、その与えられた使命は何かを探る中で、1962年に「伝道計画案」を3年の準備期間として全国の教区・教会に提示した(第一次計画)。その骨子は「教会の体質改善(注1)と伝道圏伝道(注2)」ということであった。
滋賀の地に遣わされた諸教会は1963年4月、この提示をうけて「滋賀地区伝道協議会」を発足させた。教団宣教研究所と伝道委員会は1965年から第二次計画案として「伝道10ヶ年計画」を提起し、先の宣教論(骨子)の内容的前進を呼びかけた。滋賀地区は1966年、この提案に応ずる形で7つの「伝道圏」を設定、その育成を図ると共に「教会の体質改善」の問題を協議し、その実現に努力した。
1967年、新しい教会づくりの中で、教団は「第二次大戦下における日本基督教団の戦争責任についての告白」を、時の総会議長鈴木正久名で発表、滋伝協も、その「告白」の学習を深めつつ、歴史に生きる教会のあり方を模索した。この「戦責告白」をした教団は1970年、大阪で開催が予定されていた「70年日本万国博覧会」にキリスト教館を建てるという、日本キリスト教界の計画を支持する決議をした(1968年)。このことから教団の「新しい教会づくり」の内実が問われ、京都教区総会(1969年5月13日)も学生・青年から教会の社会的・歴史的責任を問われて討論集会となった。
こうした教団・教区・教会のあり方をめぐる激しい討議の中で、滋伝協は1974年、滋賀の諸教会の共通した宣教課題として、饗庭野のナイキ設置反対、靖国神社の国営化反対、部落差別問題との取り組みを三本の柱とした宣教方策を掲げた。その後「靖国・平和・部落差別」という標語に変更したが、滋賀の地にある教会の宣教課題として、たえず確認しつつ今日に至っている。
(注1)体質改善とは 「新しい教会づくり」(1964年、教団宣教研究所編)は、これまでの教会が現実逃避的体質の強いことから歴史に生きる教会として歴史的現実を受容する体質へと脱却すること。また福音理解において、福音の個人主義的理解からの脱却を呼びかけている。その個人主義的理解とは、福音の個人的神秘主義、私的敬虔主義的傾向といった内容として指摘されている。
(注2)伝道圏伝道とは 地域に遣わされた教会が各個教会主義に陥る傾向を改め、その地域での教会相互の連帯を強め、諸教会が課題を共に担うため、宣教体制を整えること。
2 滋賀地区の今日における宣教(その方向)
(1)宣教とは何か
十字架に死んだイエスは、その生涯を通して神の恵みと慈しみがすべての人びとに与えられていることを示す。この世を愛した神(ヨハネ3:16)は、その恵みの業をこの歴史的・社会的現実のただ中で明らかにされる。新約聖書はイエスのまわりで起こった出来事(ルカ7:22~23)の中に、その神の業が人間の救いと解放の福音として現れていることを告げる。
宣教とは、この世で働く神の業への私たちの参与である。私たちは、神の業がこの現実のどこに、どのようにして現れているのかを絶えずさぐりつつ、私たちに与えられている宣教の使命を共に担うことを願っている。
(2)当面の宣教の課題について
滋伝協では、先の「歩み」で述べたように、1974年以来、「教会の体質改善と伝道圏伝道」を意識しつつ、この地における共通した宣教の課題として「靖国・平和・部落」という標語を掲げてきた。これも新たな宣教論に立とうとする滋賀の諸教会がその共通の宣教課題の象徴的表現として謳ってきたものである。
私たちは、こうした宣教の方向の中で、21世紀へと歩み出した今日、滋賀の地にあって福音を宣教する諸教会と滋伝協が当面の課題として以下の点を挙げ、共に取り組んでいきたい。
① 私たちは教団の「戦責告白」を重んじ、今の「敵基地攻撃」を可能にするような戦争のできる国づくりや増税を伴う軍備増強に反対し、戦争の放棄を謳った憲法第9条の意味をあらためて強調し、改憲に反対する。具体的な課題として、饗庭野等での日米軍事演習反対、9条改憲No!署名活動などの市民運動に連帯することを模索する。また京都・沖縄の反基地平和運動と連帯する。
② 戦争の歴史を厳しく反省し、戦死者を賛美する靖国神社の国家による特別扱いに反対し、憲法20条(信教の自由)の意味を改めて強調していく。
③ 部落差別問題をはじめ、民族差別、性差別、障がい者差別と闘い、特に「部落解放基本法」「外国人住民基本法」等の制定、性差別によって起こってくる「セクシュアル・ハラスメント」の問題、「セクシュアルマイノリティー」への差別問題などについて、学習の機会を準備し、問題と取り組む。
④ 高齢化が急速に進むこの国において、教会・地域に現れる高齢者福祉の問題について、地区内の情報交換を強め、共に諸課題と取り組む。
⑤ 混迷する教育のあり方を問い、次の時代を担う子どもたちと共にその方向をさぐる。
⑥ 教会の働きや課題を共有し、教会間の連帯と宣教協力(ブロックの活性化)を強めていく。
⑦ 自然に負荷を与えない生活を推進し、CO2の削減に寄与するよう取組む。また原発のない社会を目指す。
⑧ 大阪関西万博に係る諸問題やコロナ禍によって起こる諸問題の中で、弱く小さくされている人たちが、抑圧されたり切り捨てられたりされないよう「見張りの役」を果たしていく。
⑨ 旧統一協会問題への取り組みを進める。
⑩ 貧困の問題に取り組み、地域のフードドライブ等の活動に協力する。
なお、これらの「当面の宣教課題」は検討を加え、修正、書き換えを総会にて2年ごとに確認する。その検討は各総会期の役員会および各会部・各委員会などで行う。
8 滋賀地区伝道協議会 第60回定期総会報告
(1)議事日程等
日 時 2023年3月19日(日)15:30~17:00 代議員26名 准議員1名
場 所 日本基督教団 近江金田教会
開会祈祷
議 事
① 組織会 ② 仮執行順序承認の件 ③ 2023年度役員会報告
④ 2023年度評価(議長報告・総括)
⑤ 2023年度活動報告(各会、各委員会、各担当、各ブロック)
⑥ 2023年度会計決算承認に関する件 ⑦ 2024年度活動計画案に関する件
⑧ 2024年度会計予算案承認に関する件 ⑨ ブロック別懇談会 ⑩ その他
閉会祈祷
(2)報 告
短時間での総会のため、議案報告書は事前に読んだものとして、質疑応答から行い、承認した。
(3)予算決算
質疑応答の上、2023年度会計決算案は承認された。また2024年度会計予算案、分担金案については説明の上、質疑応答を行い、承認された。
(4)ブロック別懇談会
それぞれのブロックに分かれて懇談を行った。
2 両 丹 地 区
報告者 山下瑞音
1 組 織
(1)四役会
議 長 宇田慧吾(丹波新生) 副議長 德舛和祐(丹陽)
会 計 松田 規(福知山) 書 記 米倉
渚(物部)
(2)地区委員会(四役と下記の代議員。○は教師)
北丹峰山教会 櫛田恵里子
東舞鶴教会 ○山下瑞音 有川 悟
丹後宮津教会 ○韓 亨模 達 正志
物部教会 ○米倉 渚 梅原和久
大江野の花教会 ○米倉 渚(代務者) 霜尾誠一
福知山教会 ○安藤昭良 萩野修一
丹陽教会 ○德舛和祐 中尾義人
丹波新生教会 ○片岡広明 ○宇田慧吾 今井恵一
夜久野教会 ○横田明典(代務者)
2 総会・委員会
(1)地区伝道協議会総会 2024年3月3日(日)14:30~16:00 於 福知山教会 14名
本稿項目6に地区総会議事録を添付する。
(2)地区委員会
第1回 2023年5月21日(日)15:00~16:30 於 福知山教会
第2回 2023年9月17日(日)14:30~16:15 於 大江野の花教会
第3回 2024年1月21日(日)14:00~15:30 於 丹後宮津教会
3 活 動
(1)地区行事
① 信徒セミナー 2023年7月17日(月・休)14:00~15:00 於 東舞鶴教会 64名
講演 「神の国に生きる者とされて」 小堀康彦教師(富山鹿島町教会)
② 両丹フェスタ
2023年10月9日(月・休)11:00~15:00 於 西芳寺ふれあい会館・添田農園
39名(6教会) 講師 添田 潤 添田光子(共に東舞鶴教会員)
③ 地区四役会・監査 2024年2月1日(木) 於 物部教会
(2)教師会
第1回 2023年4月18日(火)14:00~15:00 於 東舞鶴教会 4名
第2回 2023年10月17日(火)14:00~15:00 於 丹陽教会 4名
(3)オルガニスト養成講座
第1回 2023年9月30日(土)
午前 福知山教会(2教会3名) 午後 物部教会 2教会5名
第2回 2023年10月28日(土)
午前 福知山教会(1教会3名) 午後 丹陽教会 2教会3名
第3回 2023年11月25日(土)
午前 福知山教会(2教会5名) 午後 物部教会 2教会5名
(4)講壇交換
2024年3月3日(日) 丹陽教会と丹後宮津教会で実施。
(5)両丹地区互助伝道献金 決算書参照。
4 2024年度活動計画
(1)地区伝道協議会総会 2025年3月2日(日)14:30 於 福知山教会
(2)地区委員会
第1回 2024年5月19日(日)15:00 於 物部教会
第2回 2024年9月15日(日)14:00 於 福知山教会
(3)地区行事
① 信徒セミナー 2024年7月15日(月・休)14:00 於 丹陽教会
② 両丹フェスタ 2024年10月14日(月・休)
(4)教師会
第1回 2024年4月16日(火)14:00 於 大江野の花教会
第2回 2025年1月21日(火)14:00 於 丹波新生教会 亀岡会堂
(5)4役会・地区監査 2025年1月14日(火)14:00~ 於 物部教会
(6)オルガニスト養成講座 講師謝礼・交通費・会場費を地区で負担する。
1回謝礼3万円(交通費込み)、会場費3,000円。リードオルガン全3回2箇所開催。
(7)講壇交換 適宜、各教会の直接交渉で行う。
(8)両丹地区互助伝道献金
各教会6月第3聖日礼拝献金を献げる。教会支援の特定財源とする。
(9)教会支援 申請に対し適宜支援を行う。
5 会 計 自2023年2月1日至2024年1月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算 備 考
教区交付金 580,000 580,000 491,840
教会分担金 102,500 89,500 101,500 現陪会員203名×500
献金 0 0 0
互助伝道献金 100,000 98,595 100,000 6月第3聖日礼拝献金
雑収入 20 4 5 利息ほか
前年度繰越金 433,780 433,780 487,635
合 計 1,216,300 1,201,879 1,180,980
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算 備 考
事務費 30,000 22,831 30,000 事務通信費ほか
信徒セミナー 50,000 64,900 50,000
2.11集会 30,000 30,000 30,000
奏楽者養成 99,000 99,000 99,000 2会場で年3回
女性会補助 30,000 0 30,000
交流促進 100,000 15,000 100,000
牧師研修 60,000 12,310 60,000 教師会会場・交通費
伝道教育 40,000 0 40,000
伝道応援 150,000 53,953 150,000
交換講壇 15,000 0 15,000
会議費 80,000 93,770 90,000 総会、委員会、監査
教会支援 300,000 302,480 300,000
雑費 10,000 20,000 10,000 慶弔費
予備費 222,300 0 176,980
次年度繰越金 0 487,635 0
合 計 1,216,300 1,201,879 1,180,980
監査の結果、適正と認めます。 2024年2月1日 会計監査 梅原和久 印
萩野修一 印
6 2024年度両丹地区伝道協議会 定期総会報告
2024年3月3日(日)14:30~16:00 於 福知山教会
開会礼拝 コリントの信徒への手紙二 12章9~10節 奨励 山下瑞音地区長
讃美歌 499 168 543
(1)議 事
① 議員点呼 代議員16名中14名の出席により総会の成立が宣言された。
出席 米倉 渚 人見聖子(霜尾誠一代理) 韓
亨模 達 正志 片岡広明
宇田慧吾 今井恵一 德舛和祐 中尾義人 山下瑞音 有川
悟 安藤昭良
荻野修一
欠席 櫛田恵里子 梅原和久 横田明典
陪席 伊達順子(丹陽) 宇田和泉(丹波新生) マオホ・マライケ(宣教師)
② 承認事項
ア 議事録承認 宇田慧吾前議長より資料に基づき前年度議事録案が提案され、賛成多数で承認した。
イ 議長総括 山下瑞音議長が以下の総括を朗読し、賛成多数で承認された。
本年度は、コロナの影響も少なくなり、当地区においても伝道および教会同士の交わりの機会を企画し、実行することが可能となりました。具体的には、7月17日(月)信徒セミナーでは、長く当地区で地区長を務められた小堀康彦教師(富山鹿島町教会主任担任教師)より、主の恵みに基づく教会のはたらきについての講演を聞き、10月9日(月)には地区信徒大会に代わる新たな取り組みとして、両丹フェスタを開催することが出来ました。特に後者においては、新しいイベントにもかかわらず、地区内の方々にとどまらず、他教派の方や求道者の方もご参加いただけたことは、地区全体にとって大きな喜びでした。また、講師を引き受けてくださった添田潤・光子ご夫妻(東舞鶴教会員)から、ぶどう栽培や農業の在り方を通して、信仰的養いを受けることが出来、大変有意義な集会を持てたことを関係者ご一同に感謝する次第です。
一方で、未だ教会堂の処分が決まらずにいる夜久野教会、無牧を余儀なくされている北丹峰山教会、大江野の花教会など、地区内には困難な状況に置かれている教会があることを忘れてはなりません。また、ほとんどの教会で教勢の低下に伴って献金が減少し、経済的に窮地に立たされている現状があります。まさに私たちの地区全体が、危機的状況にあると言わざるをえないのです。
しかし危機的状況の中でこそ、主の恵みは豊かさを増すことを私たちはよく知っています。古代の迫害下で、殉教者たちはその信仰を新たにし、世界に伝道する基を築きあげました。また戦時中の弾圧の中で、先達たちは今日に至るキリスト者の矜持と志を獲得しました。それは、教会はイエス・キリストの死の先に復活があるように、困難と苦労の先にこそ喜びと希望があることを知っているからです。
ですから、私たちも目下の状況に左右されず、主イエスへの信頼と希望の約束に支えられながら、喜びつつ与えられた福音伝道のわざに励んでゆきたいと思います。
「それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。」(コリントの信徒への手紙二 12章10節)
ウ 2023年度活動報告
山下瑞音議長より資料に基づき活動報告が説明された。教会支援報告内で大江野の花教会の報告を米倉渚教師より、夜久野教会の報告を松田規より口頭で受けた。伝道応援費報告内で丹陽教会のオルガンコンサートについて中尾義人より、福知山教会の元気教会プロジェクトについて賛成多数で承認された。
エ 2023年度会計決算報告・会計監査に関する件
松田規会計より資料に基づき会計決算報告がなされた。また萩野修一監査より監査報告が行われ、賛成多数で承認された。
③ 審議事項
ア 書記交代に関する件
山下瑞音議長より、2024年度は地区書記を宇田慧吾牧師から山下議長の兼任とすることが提案された。これに対し、議長の負担が多くなりすぎることに対する意見が出されたが、すでに実質的な書記の働きは議長が行っていること、宇田書記の負担が大きいことから、今年度のみの特例として兼任することが説明され、賛成多数で可決された。
イ 2024年度活動計画に関する件
山下瑞音議長より資料に基づき活動計画が提案された。これに対し、より教会が地区レベルで社会へと関わるイベントを行いたい、防災や古代教父等の集会を希望するなどの意見を提案する場合は、どのような機会に提案すればよいのかという質問がされたため、山下議長から地区委員会ないしは地区教師会で提案してほしい旨の説明がされ、賛成多数で可決された。
ウ 2024年度会計予算に関する件
松田規会計より資料に基づき会計予算がなされ、賛成多数で可決された。
エ その他の件 特になし。
④ 閉 会 米倉渚副地区長(物部)が祈祷を献げて閉会した。
7 評価と展望 地区長 山下瑞音
上記の「2024年度両丹地区伝道協議会定期総会報告」内の「議長総括」にもある通り、本年度は信徒セミナーと新たな集会である両丹フェスタにおいて教会同士の豊かな交わりを経験し、また台風に被災した方のために各個教会の枠を超え地区や教区全体で支援を行うなど、教会の繋がりの力強さと素晴らしさを実感することが出来ました。
一方で、経済的にもまた働き手の不足という側面においても、多くの教会が教勢の低下に伴って苦しい状況に立たされています。その中でも、無牧の教会をいかに支えるかということと、すでに活動実態のない教会の財産をいかに管理ないしは処分するかということは、当地区にとって大きな課題です。
これからの展望としては、地区のはたらきにおいてもまた各々の教会のつとめにおいても、特定の個人や教会に集中しないよう地区全体でサポートしてゆくこと、より一層交わりの機会を増やし、お互いの教会のために具体的に支え合い祈り合える地区形成を志してゆきたいと願っています。
3 京 都 南 部 地 区
報告者 前川 裕
1 組 織
(1)常任委員会
地区規約により四役と各部等責任者を常任委員として、11人で常任委員会を組織した。
(2)四役
地区長 前川 裕(小栗栖) 副地区長 赤松信哉(平安)
書 記 石若義雄(桂) 会 計 松下道成(洛陽)
(3)各部・委員会・協議会およびプロジェクト担当責任者(常任委員)
① 伝道部 なし ② 教育部 なし
③ 社会部 なし ④ 教師部 俣田浩一(西陣)
⑤ 青年部 佐々木 結(神戸) ⑥ 音楽部 奈良いずみ(京都上桂)
⑦ 信徒部 森口眞理子(京都葵) ⑧ 女性部 森谷千博(京都復興)
⑨ 広報部 浅野献一(室町)
⑩ 部落差別問題委員会(京都同宗連) 松下道成(洛陽)
⑪ 南山城伝道協議会 前川
裕(小栗栖)
⑫ 京都キリスト教協議会(KCC) 浅野献一(室町)
⑬ みらいプロジェクト☆ 内山友也(京都葵)
⑭ 礼拝支援プロジェクト 前川 裕(小栗栖)
2 委員会
(1)常任委員会 5回 於 教区センター&Zoom
第1回 2023年4月14日(金)18:00~19:30 11名(役割分担、予定等確認、韓日礼拝)
第2回 2023年7月21日(日)18:00~20:00 12名(拡大委員会 協議会、韓日礼拝)
第3回 2023年9月15日(金)18:00~19:45 10名(韓日礼拝、新年礼拝)
第4回 2023年11月24日(金)18:00~19:40 11名(新年礼拝・祈祷会、総会)
第5回 2024年1月19日(金)18:00~19:55 10名(新年礼拝・祈祷会、総会)
(2)実行委員会
① 韓日合同礼拝実行委員会
地区四役に加え、森谷千博(京都復興 女性部委員長)、池田令子(洛西 女性部会計)、藤岡栄(平安 水仙花会)、奈良いずみ(京都上桂 音楽部委員長)、氷室美果(京都丸太町 奏楽者)、山本有紀(無任所 説教者)、浅野献一(室町 前回委員長)で組織した。
別途委員会は開催せず、韓日両教会打合せ及びメールで必要な検討を行なった。
② 新年合同礼拝、祈祷会実行委員会
地区四役に加え、奈良いずみ(京都上桂 音楽部委員長)、山本有紀(無任所)、古森敬子(無任所)で組織した。
委員会は開催せず、メールで必要なやり取りを行なった。
(3)四役会 1回 於 教区センター
第1回 2023年3月17日(金)16:00~17:00 4名(役割分担、予定等確認)
3 活 動
(1)常任委員会が主催した活動
① 第42回「世界聖餐日―京都韓日教会合同礼拝」
ア 概 要
(ア)昨年度から始まった韓日合同礼拝実行委員会を組織したうえで準備からすすめた。
(イ)新型コロナ感染症が5類に移行したことを踏まえて、対面での礼拝を実施した。
(ウ)2023年10月1日(日)15:00~16:00 於 日本基督教団京都丸太町教会
a 会堂出席者95名(在日大韓基督教会2教会9名、教団14教会45名、合同聖歌隊38名、その他地区等3名)
b 席上献金 115,500円
(エ)共同主催 在日大韓基督教会関西地方京都地区、日本基督教団京都教区南部地区
説教 「傷つき疲れたこの世にあって」 山本有紀(無任所教師)
聖書 マタイによる福音書15章29~39節
司式 高 大韓(大韓京都) 奏楽 氷室美果(京都丸太町)
聖書朗読 具 本曙(大韓京都伝道師) 長島侑以(京都南部地区青年部)
聖餐式司式 荒井由貴(大韓京都南部) 熊谷沙羅(桂)
配餐奉仕 金 政芸(大韓京都) 金
周明(大韓京都南部)
赤松信哉(平安教会) 石若義雄(桂教会) 松下道成(洛陽教会)
献金奉仕 吉井秀夫(大韓京都) 三代川太郎(京都南部)
浅野献一(室町教会) 深谷与那人(京都復興)
イ 両教会打ち合わせ会
第1回 2023年6月9日(金)18:00~19:50 於 教区センター&Zoom
10名(大韓2、教団8)
第2回 2023年9月1日(金)18:00~19:30 於 京都丸太町教会&Zoom
10名(大韓2、教団8)
反省会 2023年10月1日(日)16:45~17:25(当日礼拝後)
12名(大韓3、教団9)
ウ 評価と展望
今回は対面(のみ)の礼拝とし、韓日合同の聖歌隊も久々に結成した。充実した礼拝になったことを感謝したい。それでも95名の礼拝出席があり、多くの集まりとなった。聖餐式については、昨年度に引き続き、会場教会の意向も確認した上で、昨年度に引き続き個包装の聖餐セットを用いた。
エ 2023年度に作成した両教会の祈りの課題
(ア)今なお世界各地で続く戦争や紛争が、終結と和解に導かれますように。
(イ)社会の分断や隔てを強めていく働きに抗い、私たちが平和をつくり出す働きに加
わっていけますように。
(ウ)私たちの社会や交わりをおびやかす、感染症などのさまざまな病に収束をもたらしてください。
(エ)自然災害において大きな影響を受けている人々の、まことの隣人となれますよう、私たちを力づけてください。
(オ)私たちの社会と私たち自身にある、さまざまな偏見や差別を、主イエス・キリストの十字架によって滅ぼしてください。
(カ)同じ地域に生きる者たちが出会い、知り合うことを通じて、お互いを生かし合う
「新しい人」へとつくりかえてください。
オ 会 計
後述「4 地区会計報告」を参照。
② 「新年合同讃美礼拝」
ア 概 要
今年度は、従来通り同志社教会(同志社栄光館ファウラーチャペル)をお借りした。ただし若干の感染症対策として、礼拝後のお茶は無しとし、お菓子を持って帰っていただくようにした。
2024年1月1日(月)14:00~15:00 155名(32伝道所・教会)
説教 「それでも、日を生きる」 今井牧夫(京北)
聖書 ルカによる福音書10章17~24節
司式 松下道成(洛陽) 奏楽 柴田 操(京都) 献金 146,862円
イ 評価と展望
昨年から始まった実行委員会形式により、常任委員以外の協力も得て準備した。委員会そのものは開催せず、メールにて確認を行なった。式次第については司式者台本を準備し、スムーズに進行が行えるようになった。また「平和のあいさつ」を韓日礼拝に引き続いて式次第に加えた。今後定着を目指したい。
今回は久しぶりに対面で開催し(配信無し)、150名以上の出席者であった。天候はさほど悪くなかったが、会堂内の室温調整など次回以降への課題が見出された。
ウ 会 計(新年賛美礼拝+合同祈祷会)
自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
新年賛美礼拝席上献金 146,862 委員会費 0
合同祈祷会席上献金 101,900 事務費(著作権使用料) 660
その他献金(振込等) 64,200 式次第・開催案内印刷発送費 3,640
会場費※1 50,000
茶菓費 1,602
謝礼※2 35,000
(小計) (90,902)
残金 222,060
合 計 312,962 合 計 312,962
※1 新年礼拝20,000円 合同祈祷会5,000円×6件
※2 説教者20,000円 司式者5,000円 奏楽者10,000円
③ 「新年合同祈祷会」
2024年1月10日(水)19:00~20:00
今年度は従前の通り6ブロックに分けて開催し、オンライン配信等は実施しなかった。
総出席者数 77名 献金総額 101,900円
会場 奨励者 責任者 出席
(伝道所・教会) 献金
(円)
1 洛西 菅根信彦 俣田浩一 13名 (3) 12,000
2 京都西田町 中川好幸 今井牧夫 20名 (8) 36,200
3 京都御幸町 村島義也 松下道成 17名 (5) 24,500
4 長岡京 韓 守信 石若義雄 6名 (2) 6,000
5 京都復興 深谷与那人 前川 裕 12名 (4) 12,700
6 城陽 松田直樹 (前川 裕) 9名 (4) 10,500
計 77名 (26) 101,900
なお各会場には会場費として5,000円をお渡ししている。
④ 対外献金
2023年度献金実施先及び実施額 合計140,000円
(内訳)京都南部地区地域団体への支援
ア 京都YWCA若年女性自立援助ホーム「カルーナ」 10,000円
イ 日本バプテスト連盟医療団「イマヌエル基金」 10,000円
ウ 西小倉めぐみ研修センター・フリースペース「おやすみ」 10,000円
エ たまり場らくよう(洛陽教会でのフリースペースの会) 10,000円
オ 京都いのちの電話(コロナ禍支援) 10,000円
カ バザールカフェ 10,000円
キ 八幡ぶどうの木教会「自由空間ぶどうの実」 10,000円
以上の7件、小計70,000円
(内訳)被災支援
ク 震災復興のため、教団東北教区 10,000円
ケ 超教派の震災復興支援組織「東北HELP」 10,000円
コ 震災復興のため、教団中部教区 50,000円
以上の3件、小計70,000円
(2)各部報告
※伝道部・教育部・社会部については、関連する内容を行う場合に「プロジェクト」として立ち上げる。当面、部としての定常的な活動は行わない。
① 伝道部
ア 組 織 四役預かり
イ 委員会 開催なし。
ウ 活 動 今期は特に活動を行えなかった。
② 教育部
ア 組 織 四役預かり
イ 委員会 開催なし。
ウ 活 動 今期は特に活動を行えなかった。
③ 社会部
ア 組 織 四役預かり
イ 委員会 開催なし。
ウ 活 動 今期は特に活動を行えなかった。
④ 教師部
ア 組 織 委員長・書記・会計 俣田浩一(西陣)
イ 委員会 開催なし。
ウ 活 動 今期は特に活動を行えなかった。
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
地区交付金 100,000 活動費 0
残金 100,000
合 計 100,000 合 計 100,000
オ 評価と展望
教師部として、教師の親睦や研修の機会を考えたが、なかなか具体化するまでには至らなかった。新たな委員の加入を望みたい。今期の予算は来期に持ち越されるので、来期は十分な活動を行いたい。
⑤ 広報部
ア 組 織 浅野献一(室町)
イ 委員会 開催なし
ウ 活 動 (広報原稿依頼、作成、印刷、発送等の実務)
『主にあって、ひとつ』(京都韓日教会合同礼拝の報告誌)
2024年2月発行予定 1,100部
内容 a 第42回京都韓日教会合同礼拝報告(メッセージ要旨)
b 両教会の祈りの課題
在日大韓基督教会京都地方会と京都南部地区の諸伝道所・教会に配布予定。
「韓日教会合同礼拝」会計より支出。
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
地区交付金 0 残金 0
合 計 0 合 計 0
オ 評価と展望
今年度は全く活動ができなかった。近年、『京都南部地区ニュース』および『主にあって、ひとつ』の発行をしてきたが、委員会としての形はなかなか定まっていない状態であった。次年度以降、地区の広報活動をどうしていくのか、ご意見をいただければと思う。
⑥ 音楽部
ア 組 織
委員長 奈良いずみ(京都上桂) 書 記 植村良彰(長岡京) 柴田 操(京都)
会 計 大下真弓(京都葵) 氷室美果(京都丸太町)
委 員 澁谷昭彦(平安) 古森敬子(無任所、7月より) 7名
イ 委員会
(ア)2023年6月8日(木) 於 長岡京教会1階ピリピ 5名
議題① 委員会の組織
② 今年度の活動、地区関係への協力について
③ 今年度の企画の提案
(イ)韓日関係は、李ヨンヘさんが聖歌隊の隊長長老を交代された関係で、従前のような打ち合わせが不可能と判明した。
ウ 活 動
今年度は実行委員会、常任委員会の委託をうけ以下の礼拝式の式次第原案を作成した。
(ア)第42回「京都韓日教会合同礼拝」(2023年10月1日開催)
(イ)「新年合同讃美礼拝」(2024年1月1日開催)
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
地区交付金 70,000 委員会費 5,720
楽譜代 6,600
通信費 660
韓日合同礼拝関係費 10,000
残金 47,020
合 計 70,000 合 計 70,000
オ 評価と展望
(ア)「京都韓日教会合同礼拝」「新年合同讃美礼拝」の式次第原案を提案できたことはよかったが、在日大韓教会との連携が例年のようにはうまくいかなかったのが残念であった。
(イ)「讃美歌」の譜面コピー使用の際の著作権に関して、日本基督教団の讃美歌委員会と連絡をとりながら、「使用許可承諾」の必要を、各教会・集会に協力をより広く求めるように知らせていくこととしたい。(詳細は教団のHPをご参照)
(ウ)2023年度は、集会(讃美歌について)を開催したいとねがったが、コロナ、インフルエンザなどの感染が不安なために自粛した。
⑦ 信徒部
ア 組 織
委員長 森口眞理子(京都葵) 副委員長 菅 恒敏(京都)
書 記 片岡志保(京都葵) 会 計 志賀
勉(紫野)
委 員 吉田耕二郎(京都葵)
イ 委員会
第1回 2023年4月29日(土・休)11:30~15:00 於 バザールカフェ 5名
コンサート反省会(慰労会)
第2回 2023年6月17日(土)11:30~15:00 於 バザールカフェ 5名
第3回 2023年7月18日(火)13:00~14:30 於 教区センター 3名
チラシ・案内文印刷
第4回 2023年8月9日(水)・11日(金・休) 於 平安教会
コンサートリハーサル
第5回 2023年10月28日(土)12:00~15:00 於 バザールカフェ 4名
第6回 2023年12月9日(土)12:00~14:00 於 バザールカフェ 4名
今年度まとめ
ウ 活 動
(ア)各教会の現状について話し合った。
(イ)8月13日のデナリオンサマーコンサート(平和の祈り)開催に向けて、委員会で意見を出し合い、話し合った。
(ウ)デナリオンサマーコンサート~平和の祈り~
2023年8月13日(日)16:00~18:00 於 平安教会礼拝堂 86名
演奏 片岡友紀(クラリネット) 下浦暖子(ピアノ)
共催 京都南部地区女性部・青年部
後援 京都教区教職謝儀委員会・教区センター運営委員会
デナリオン献金 50,000円
(エ)京都教区センター伝道所に参加・協力した。
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
地区交付金 50,000 コンサート出演者謝礼 50,000
デナリオン献金 50,000 ピアノ調律費・会場費 30,000
献金・募金 50,000 諸経費 20,215
地区予備費より 215 デナリオン献金へ支出 50,000
合 計 150,215 合 計 150,215
オ 評価と展望
(ア)今年度は猛暑の中、2回目のコンサートを開くことができ、感謝である。平安教会の方々、青年部、女性部に協力していただいた。今後も、共に協力しあってイベントなどを企画し、信徒交流を深めていく。
(イ)今後の目標
・デナリオン献金運動
・京都教区センター伝道所の礼拝に出席し、支援する。
・バザールカフェの活動に参加、支援する。
・教区・地区の伝道活動等に参加・協力する。
・他教会との交流(賛美礼拝を目的としたコンサートの企画)
⑧ 女性部
ア 組 織
委員長 森谷千博(京都復興)
書 記 藤岡 栄(平安) 会 計 池田令子(洛西)
連絡委員 10教会(10名/1名書記兼任) 12名で構成
イ 委員会
(ア)連絡委員会
第1回 2023年5月24日(水) 於 教区センター 11名
活動方針について(年間活動計画・予算案)/第1回例会(総会)奉仕役割分担等
第2回 2023年7月6日(木) 於 教区センター 10名
第1回例会振り返り・第2回例会について
第3回 2023年8月24日(木) 於 教区センター 11名
第2回例会奉仕役割分担等/デナリオン音楽会の報告/他団体行事のおしらせ
第4回 2023年11月15日(水) 於 地区センター10名
第2回例会振り返り/京都南部地区各教会のバザーの報告・感想/他団体行事参加の報告
今後の京都南部地区行事の提示と参加のお願い(新年合同讃美礼拝・新年合同祈祷会・京都南部地区総会・世界祈祷日)
今後の三地区教会女性会の行事水仙花会への協力要請と参加のお願い
第5回 2024年3月13日(木)
(イ)小委員会(三役委員会)
第1回 2023年4月26日(水) 於 平安教会 3名
活動計画・予算について
第2回 2023年5月11日(木) 於 京都復興教会 3名
第1回連絡委員会・第1回例会について(コロナ予防対策を含む)
第3回 2023年6月12日(月) 於 教区センター 3名
第1回例会・総会冊子・印刷・資料作成
第4回 2023年6月22日(木) 於 教区センター 3名
第1回例会・総会の振り返り・第2回例会について・次回連絡委員会の内容
第5回 2023年7月6日(木) 於 教区センター 3名
第2回例会について・次回連絡委員会について
第6回 2023年7月10日(月) 於 日本バプテスト病院 3名
第2回例会講演会講師への挨拶と打ち合わせ
第7回 2023年8月8日(火) 於 教区センター 3名
第2回例会の案内印刷・封入 次回連絡委員回内容について
第8回 2023年8月24日(木) 於 教区センター 3名
第2回例会での奉仕確認・交流他団体の日程確認
第9回 2023年10月3日(火) 於 教区センター 3名
第2回例会プログラム・資料印刷・作成
第10回 2023年10月16日(月) 於 日本バプテスト病院 2名
第2回例会講演会講師への挨拶/今後の運営について
第11回 2023年11月15日(水) 於 教区センター 3名
今後の行事について/地区総会に向けての確認/
今後の京都南部地区女性会について、三地区女性会の活動について
ウ 活 動
(ア)京都南部地区女性部活動
a 第1回例会(総会) 2023年6月15日(木)13:30~16:00 於 洛西教会 37名
席上献金 32,600円
1部 礼拝 説教 「キリストにおける新しい生活」 柳井一朗牧師
2部 2部 総会 議案承認
3部 ミニ・コンサート
「チェンバロによる音楽の調べ」~弾き語りによる演奏~
演奏者 澤 朱里(洛西)
ミニ・バザー バザー売り上げ 15,745円
b 第2回例会 2023年10月5日(木)13:30~16:00 於 京都復興教会 39名
席上献金 37,000円(感謝献金2,000円含む)
1部 礼拝 説教 「キリストにおける新しい生活」 深谷与那人牧師
2部 リモート講演会 「求めに答えて」
講師 日本バプテスト病院チャプレン 宮川裕美子牧師
3部 ミニ・ティーパーティー&ミニ・バザー
(ミニー・バザー収益 22,131円)
(イ)他団体との活動
a デナリオン演奏会への参加(於 平安教会)
b アジア教会婦人会議日本委員会(ACWCJ)関西支部研修
2023年10月6日(金) 於 神戸栄光教会 対面とYouTube生配信
京都地区参加対面 7名(YouTube参加人数不確定)
c 第45回水仙花会京都韓日教会女性交流会 2024年2月23日(金・休)
d 世界祈祷日 2024年3月1日(金) 於 聖アグネス教会
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 54,551 会議費 7,464
地区交付金 70,000 総会費・例会費 49,300
地区活動献金 71,000 講師御礼 36,188
例会礼拝献金 69,600 事務費 11,660
例会ミニバザー(2回分) 37,055 通信・郵送費 19,521
個人献金 4,000 交通費 19,280
世界祈祷日 20,363
ポスター 48枚 4,800
式文 68冊 13,600
送料 1,650
代金振り込み代 313
外部献金 101,000
教区デナリオン献金 20,000
にじの家 信愛荘 20,000
ベテスダの家 3,000
同胞の家 3,000
パンダ園 3,000
いのちの電話 3,000
バザールカフェ 3,000
ほっとハウス 3,000
東九条まちづくりサポートセンター 3,000
NPO法人ちいろば「スカサ」 3,000
教区能登半島地震救援募金 37,000
支 出 合 計 264,776
残金(繰越金)合計 41,430
合 計 306,206 合 計 306,206
オ 評価と展望
南部地区の教会・伝道所の皆さまのお祈りご指導に深く感謝申し上げます。今年度は10教会の連絡委員の方々と共に支えられながら活動を続けてきました。なかなか、高齢化や、教会員の減少で活動が出来にくくなる中、少しでも元気の出るまた、無理なく繋がっていける活動をめざし取り組んでゆきたいと考えます。今も続くコロナ禍の不安の中、少しずつではありますが、対面での例会や、バザーを開催できたことは本当に感謝です。今年度は、新たに三役になった者を陰日向になり支えて頂き感謝しています。今後も現状にあった活動を、模索し、神様に在って、祈りながら進められたら有り難いと考えます。
⑨ 青年部
ア 組 織
代 表 佐々木 結(同志社大神学生/神戸)
会 計 大塚 勁(同志社大神学生/紫野)
委 員 朝香花楓(同志社大神学生) 岩男
望(京都上賀茂)
上野日向花(同志社大神学生) 奥薗裕太(京都大学地塩寮)
岸本うた(京都葵) 澤田果歩(同志社大神学生/天満)
セネック英花ヴィクトリア(同志社大神学生)
他谷 尚(同志社大神学生/扇町) 長島侑以(同志社大神学生/高崎南)
原田道風(同志社大神学生) 原
陸郎(紫野)
藤田和也(同志社大神学生) 山本美久(同志社大神学生/膳所)
イ 委員会
第1回 2023年3月20日(月) 於 委員宅・オンライン
第2回 2023年6月28日(水) オンライン
第3回 2023年7月4日(火) オンライン
ウ 活 動
(ア)新入生歓迎お花見・履修相談会
4月初旬に複数回にわたり新入生歓迎イベントを開催した。4月3日にはお花見
(於 京都御苑)を行い、お菓子とジュース、軽食で親睦を深めた。また4~6日は履修相談会(於 バザールカフェ庭)を行った。新入生参加者総数 17名。
(イ)教会☆ツアー
新しい試みとして〈教会☆ツアー〉を開催した。その概要は、大学等の新入生や教会に馴染みのない青年を主な対象とし、青年部委員が引率・交通費補助を行い、毎週異なる教会の礼拝に出席するというものである。各回の行き先と参加者数は次の通り。
2023年4月2日(日) 於 鴨東教会 3名
2023年4月9日(日) 於 京都葵教会 6名
2023年4月16日(日) 於 桂教会 19名
2023年4月30日(日) 於 西小倉めぐみ教会 9名
2023年5月7日(日) 於 上賀茂教会 12名
2023年5月14日(日) 於 賀茂教会 13名
2023年5月21日(日) 於 平安教会 21名 のべ合計83名
教会☆ツアーの開催にあたり、青年部はチラシ作成と宣伝、引率、交通費補助等を行った。
(ウ)教会☆ツアーを振り返る会
2023年7月8日(土)13:00~15:00 於 室町教会 25名
ツアーを振り返ると共に、受け入れ教会間・参加者間のさらなる交流を目的として、〈教会☆ツアーを振り返る会〉を開催した。前半では、集合場所から教会までの道中の様子、礼拝の特徴、教会の雰囲気等をスクリーンに写真を投影しながら報告した。続いて、参加者と教会から頂いたアンケート結果を踏まえてなされた、「若者が思う教会の魅力」と「教会が思う教会の魅力」の間にはズレがあるのではないか?との問題提起に基づき、4つのテーブルごとに「ボクが、ワタシが、教会に求めるものは何?」をテーマに話し合いを行った。最後に、集まったアンケート用紙から名前等を切り離したものを参加者へ配布し、色紙とリボン・組紐を使って栞を作成するワークショップも行った。なお、会場には同志社大学の学生が小児がん支援のために立ち上げたレモネードスタンドPhiliaが出張し、レモネードを販売した。
(エ)帰ってきた 教会☆ツアー 2023年8月6日(日) 於 大津教会 8名
JR京都駅に集合し、滋賀地区 大津教会の礼拝に出席した。これは、滋賀地区社会委員会の提案を受けて実施したものであり、ツアー参加者は、同日午後に同教会を会場として開催された「敗戦記念日を覚え、平和を求める集い」(講師 鈴木エイト)に続けて参加した。なお、同委員会の協力により、ツアー参加者は、講演会の参加費500円が免除された。
(オ)デナリオン サマーコンサート 2023年8月13日(日) 於 平安教会
信徒部主催〈デナリオン・サマーコンサート〉を共催した。青年部より佐々木が参加し、当日の準備・片付け等の手伝いを行い、信徒部・女性部委員および来場者と交流した。
(カ)両丹地区 土砂災害ボランティア
2023年9月12日(火) 於 福知山市大江町内・物部教会 4名
台風7号豪雨による土砂災害(8月中旬発生)により物部教会信徒宅が被災した。この復旧支援のため、青年部は京都教区 常置委員会 災害対策小委員会主催の〈土砂除去ボランティア〉に4名の委員を派遣し、軍手・作業着・長靴等購入補助のため希望者に2,500円を支給した。なお、京都市内と現地の往復には、京都南部地区から参加した数名の信徒・牧師に、現地での水分補給等では物部教会牧師米倉渚さんに大変お世話になった。また作業後には複数の物部教会会員に自宅のお風呂を提供していただいた。この場を借りて感謝を申し上げたい。
(キ)『尊厳のリーダーシップ』勉強会 2024年3月2日(土)
講師 ジェフリー・メンセンディーク 備考 バザールカフェと共催
【京都南部地区総会以降に行った2022年度の活動】
(ク)両丹キャラバン 2023年2月28日(火) 8名
同じ教区内にありながらあまり知らない両丹地区の現状と歴史を知り、この地の教会に集う人々と交流するために、同地区にある幾つかの教会を日帰りで訪ねた。
定期的な礼拝の終了を予定していた丹波新生教会須知会堂では、青年部と同会堂のメンバーで合同礼拝を行い、青年部委員の藤田和也がメッセージを語った。丹陽教会では、牧師德舛和祐さんに教会の歴史と現状、そして武道の極意について伺い(徳舛さんは武道によって地区内の若手牧師と交流している)、自家焙煎コーヒーも頂いた。夜久野教会は現在信徒0名であり、建物は荒廃し、非常に困難な状況にあるが、福知山教会の有志の方々を中心に管理している。福知山教会の松田さんと荻野さんに話を伺った。この他に、辻原光治邸跡(辻原は、須知会堂で留岡幸助から受洗したキリスト者で「丹波孤児院」の創設者。同時に受洗した波多野鶴吉はグンゼの創業者として知られているが、辻原は忘れられている)、大本本部・綾部祭祀センター(明治期にこの地で発祥した神道系新宗教である大本の祭祀の中心地。大本は1921年と35年に大弾圧を受けた。今日は、芸術、生命倫理、食・農、平和、エスペラント普及などの活動に力を入れている。広報担当者の案内により聖地内の三つの建物を見学)も訪ねた。
なお、このキャラバンでは、丹波新生教会牧師 宇田慧悟さんにガイド・コーディネーターとして大変お世話になった。
(ケ)「障害者差別解消法」勉強会 2023年3月25日(土) 於 バザールカフェ
12名(うち青年部委員3) 講師 松波めぐみ
障害者差別解消法の改正により、2024年4月から全ての事業者に「合理的配慮※」が義務付けられることになった。当然、教会もここでいう事業者に該当する。このことを受けて、「ほんとうに〈誰も取り残されない〉場をつくるため」というテーマのもと、同法の内容とその背景にある考え方について学ぶ学習会をバザールカフェと青年部で共催した。
※「合理的配慮」とは、「障害のある人が、社会のバリアが原因で、困ること(=他の人と同じように参加できないこと)があった時、『こうしてほしい』と意思を表示することをきっかけとして、お互い対話をしながら、社会環境の側を変更・調整する(必要な手立てをする)こと」(講演における講師のスライドより)
(コ)洛陽教会ミニバザーの手伝い 2023年3月25日(土) 於 洛陽教会 青年部委員2名
洛陽教会ミニバザーにてコーヒーコーナーの手伝いを行い、教会と地域の方々と交流した。「会津キャラバン報告書」も配布させて頂いた。
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
地区交付金 100,000 お花見・履修相談会(ジュース・軽食) 6,523
献金(2件) 15,000 教会☆ツアー(交通費) 39,758
教会☆ツアー(文具・通信費) 3,759
教会☆ツアーを振り返る会(工作材料・茶菓) 7,812
教会☆ツアーを振り返る会(感謝献金) 5,000
帰ってきた 教会☆ツアー(交通費) 3,200
作業着購入補助 10,000
残金 38,948
合 計 115,000 合 計 115,000
オ 評価と展望
(ア)前年度からの連続性
2023年度の青年部の活動の中で特筆すべきはやはり〈教会☆ツアー〉である。これは全く新しいチャレンジであったが、昨年度の活動と深く関わっている。昨年度、青年部は〈福知山キャラバン〉、〈会津キャラバン〉、〈両丹キャラバン〉を行うと共に、地区の各部および各教会ならびに地区外の諸教会および団体との「交流と協力」を重視して活動した。〈教会☆ツアー〉は、こうした活動を通して着想・計画したものであり、その実現は昨年度の活動によって形成されたつながりに助けられたところが大きかった。
昨年度の会津・両丹キャラバンでは、教会と教会のつながりに衝撃を受けた。具体的に言えば、人数もお金も京都南部地区より「貧しい」会津地区と両丹地区が、教会と教会のつながりによって豊かに機能していることを知り、恵まれた環境にあるはずの京都南部地区は、教会と教会のつながりを十分に結び合わせることができていないために機能不全に陥っていることに気付かされたのである。また、京都南部地区内には、教育・福祉等の活動によって宣教の業を担っているキリスト教主義学校や関係団体も多く、こうした団体と各個教会は協力・連携してキリストの身体としての教会(教界)を形づくることが目指されるべきであるが、そのような教会と学校と諸団体のつながりもまた不十分である。以上のような認識に基づき、昨年度に準備をし、今年度に実施したのが〈教会☆ツアー〉であった。
(イ)教会☆ツアーの目的と評価
このツアーの主な目的は次の3点であった。(1)教会に青年を連れて行く、(2)青年が安心して教会に行けるようにする(過干渉や「放ったらかし」を防ぎ、引率・交通費補助により地理的・経済的ハードルを下げる)、(3)他所の教会を知る。3つの目的ごとに、以下にそれぞれ評価を述べる。
a のべ83名という参加者数は予想を超えるものであり、第一の目的は達成されたといえる。これほど多くの参加者が与えられたのは、同志社大学神学部、同志社女子大学宗教部にチラシ配布の協力を得たためである。しかし、こうした宣伝の結果、参加者が同志社関係者に偏ってしまったことは課題である。他方で、少数ではあったが、「教区事務所でチラシを見て参加した」という日本語学校の学生や「バザールカフェでチラシを見た」という同志社以外の大学生も参加した。今後も同様の活動を行う際には、より広い範囲に宣伝することで、参加者の偏りを防ぎたい。
b 初めて礼拝に出席する青年にとって、教会は本当に安心・安全な場所であるかということは、このツアーを通して改めて突きつけられた問題であった。すべての参加者が同志社神学部の学生で牧師志望と思い込んだような対応、上から目線の対応などもあった。本当に教会が若い人々に扉を開くことを目指すのであれば、教会のやり方に若者を染めるのではなく、若者のニーズや課題を汲み取って教会も変化することが必要である。教会☆ツアーでは、初めて教会に行くという参加者も多かったが、そうした参加者と教会の方々のやり取りを見ていると、両者の求めているものの間に存在するミゾは非常に深いと感じられた。
教会の魅力が、年齢や職業を超えて多様な人々を包摂しているという点にあったことは確かであり、「どんな人でも受け入れる」ということは教会が引き続き目指し続けねばならないことと思うが、キリスト教の思想・信仰に共鳴しつつも、既成の教会共同体に加わることに抵抗を覚えている(若い)人々が存在していることもまた確かである。既成教会に若者を受け入れようとする取り組みだけでなく、若者が受け入れることのできる教会を新たに作り出す取り組みもまた、これからの教会を考える上で必要であることが示されたように思う。
なお、引率と交通費補助は、若者を教会に行きやすくするうえでかなり効果的な方法であった。
c 複数回にわたって参加することにより、各教会の個性や違いを感じることができたが、2回以上参加したのは10名程度と僅かだった。しかし、この人々にとってこのツアーは非常に印象深いものとなったのではないか。その一因は、今回訪問した教会の多様さに由ると思われる。今回の訪問先は青年部委員の人脈に基づく選定ではなく、地区総会での呼びかけに応答した全教会を訪ねるという方法を採った。これにより、青年部委員も初めて訪れた教会が多かった。また、ある教会は我々の訪問に併せて教会学校出身の学生たちを集め交流の機会を設定してくれたり、教会で行っているひきこもりがちの若者支援の活動の代表者に話を伺う場を設けてくれたりした。こうした交流の場は、ツアー参加者が他所の教会を知るだけでなく、訪問先教会の方々が他所の教会やノンクリスチャンの青年の教会に対する想いを知る場面となったように感じる。
しかしながら、教会☆ツアーに参加できたのは、特定の教会で責任を持っていない青年だけだったことは残念である。この背景には、各教会がそれぞれの活動に精一杯で、他所の礼拝に参加する余裕が無いという事情が存在すると思われる。また、神学生を一部の教会が囲い込むような状況も生じている。こうした状況は危機の兆候である。新しいアイデアを実験する余裕を失い、目先の課題にかかりきりになれば、教会の中長期的将来は暗い。
(ウ)その他の課題・展望
親睦を深めることを目的とした活動をあまり開催できなかったことは反省点である。特に、教会☆ツアーによって得た新しい層との関係は、交流活動によって深めることができた可能性が高いが、それができなかった。次年度も同様のツアーを行う場合、振り返る会とは別に交流の機会も設けたいと考えている。
しかし、コロナ前に行ってきたようなBBQやソフトボール大会といったイベントが、現在の青年部の交流活動としてどの程度有効であるかということについては検討の余地があるだろう。かつてのそれが、同志社神学部の学生を中心になされ、あたかも同志社神学部生の「コンパ」のようになっていたことは否定できない。今後の青年部の交流活動が再びこのようなものとならないよう注意深く計画する必要がある。
これからの青年部が交流活動を行う際に負うべき役割の1つとして、教会☆ツアーを通して気付かされたことがある。それは、各個教会の魅力ある個性を、各個教会が若い世代に伝える手助けをすることである。そうだとすれば、青年部の行う交流活動は既に特定の教会に属している青年だけで完結するものではなく、各教会の「おとな」たちにも、同志社神学部の学生にも、それ以外の学校に通う学生や、学生以外の若い人々にも、開かれたものとなるべきである。
しかし、教会の魅力を伝えるというのは、既成教会のあり方をそのまま全肯定するものではない。長所と短所を併せ持つ各個教会・学校・団体というそれぞれのピースが互いに補い合うことで大きな教会(教界)を形作るという理解に基づき、それぞれのつながりを促す役割を果たすということであり、足りないピースがあれば、それを新たに創り出すこともまた青年部の役割なのかもしれない。
⑩ 部落差別問題委員会(京都同宗連担当)
ア 組 織 委 員 松下道成(洛陽教会)
イ 委員会 開催なし
ウ 活 動
京都同宗連(同和問題に取り組む京都府宗教者連絡会議)との連絡、機関紙「ひゅーまんらいと」(部落解放・人権政策確立要求京都府実行委員会ニュース)配布に協力した。京都同宗連は、2022年5月総会を経て、議長が浄土宗となっている。副議長は曹洞宗と天理教。5月30日第37回京都同宗連総会・研修会が浄土宗教務所で行われた。研修会 テーマ「LGBTについて」講師はあかたちかこ氏。
京都同宗連が協力する研修会等
京都人権文化講座(第72期、73期)、7月25~26日 第38回部落解放基礎講座、11月20日 宗教法人関係者人権問題研修会(三者研)講師 藤尾まさよ(崇仁発信実行委員会)、活動報告「曹洞宗の取り組み」
2024年2月1~2日 第38回人権啓発研究集会・第36回人権啓発京都府集会
2024年2月7~8日 第81回全国同宗連研修会 長野市中央隣保館
2024年3月13日 2023年度京都同宗連研修会
テーマ 「宗教(浄土宗)戦争協力について」 講師 大谷栄一
2024年4月17日 全国同宗連総会
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
地区交付金 50,000 「同宗連」会費 40,000
京都人権講座受講費(72期・73期) 10,000
合 計 50,000 合 計 50,000
オ 評価と展望
教団部落解放センター、教区部落解放センター運営特設委員会とも連携し、教区の部落解放の働きにつながっていきたいと願っている。また京都同宗連との関わりを保ち、諸宗教・諸宗派・諸教団と連帯して差別問題に取り組むことは、地域社会に対して、キリスト教会の姿勢を示していくためにも重要である。
⑪ みらいプロジェクト☆
ア 組 織
代 表 内山友也(京都葵)
委 員 赤松信哉(平安) 澤田香織(京都葵) 大塚
勁(紫野)
熊谷沙蘭(桂) 松下道成(洛陽)
イ 委員会
第1回 2023年6月22日(木)19:00~20:10 於 Zoom
第2回 2023年7月29日(土)15:30~17:00 於 京都葵教会
第3回 2023年8月11日(金)15:00~17:00 於 京都葵教会
ウ 活 動
第2回 「秋のレクリエーション」 2023年11月25日(土)10:00~16:00
於 平安教会・宝ヶ池公園 子ども5名 学生2名 社会人9名
聖書箇所 マタイによる福音書18章20節
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
常任委員会より 21,086 委員会交通費 4,140
参加費 3,000 秋のレクリエーション 19,946
合 計 24,086 合 計 24,086
オ 評価と展望
今年度はから新たな委員を迎えて委員会を構成した。今年度は平安教会と宝ヶ池公園を会場に「秋のレクリエーション」を行い、昨年よりも多い16名の参加があった。
天候にも守られ、日中は自然の中で遊び、ボートにも乗ることができた。また、教会の枠を越えて子どもも大人も新たな出会いが与えられたことは感謝だった。その中で、教会学校のない教会に属している方から、このプロジェクトがあってよかったという声が聞けた。来年度も人と人が主にあって結ばれる活動を展開していきたい。
⑫ 礼拝説教支援プロジェクト
ア 組 織 前川 裕(小栗栖)
イ 委員会 開催なし。
ウ 活 動 今期は2件、説教者の派遣を行った。
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
常任委員会より 4,000 支援金(2件) 4,000
合 計 4,000 合 計 4,000
オ 評価と展望
本プロジェクトは、京都南部地区内活動の見直しの中で、地区内の教師から上がってきた声を踏まえたものである。各伝道所・教会(以下「教会等」という)において、さまざまな事情により当該教会等の担任教師等が礼拝説教を担当できない場合に、京都南部地区として可能な限り当該教会等における礼拝説教の支援を行うことを目的とする。コーディネータを置き、必要に応じて複数の連絡窓口を置くこととする。
2022年から随時申請を受け付けており、2023年4月と9月に各1件対応した。
⑬ 南山城伝道協議会
ア 組 織
洛南教会 上鳥羽教会 小栗栖伝道所 醍醐教会 世光教会 伏見教会
伏見東教会 向島伝道所 西小倉めぐみ教会 宇治教会 宇治大久保伝道所
城陽教会 八幡ぶどうの木教会 大住世光教会 以上の14伝道所・教会で構成。
世話役・書記 前川 裕(小栗栖) 会 計 東 晃(城陽)
イ 伝道協議会例会
開催なし。
ウ 活 動
(ア)「講壇交換」 今年度、実施しなかった。また通例これに伴って拠出を依頼している協議会への拠出金は2023年度も不要とした。
(イ)「南山城共同講壇ネットワーク」 要望に応じて合計6件実施した。
(ウ)「会報『南やましろ』発行」 会報は発行しなかった。
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
(ア)本会計
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 270,6513 行事費(仮払い) 0
各教会より拠出 11,400 講壇交換交通費 0
雑収入(利息等) 4 協議会会議費 0
協議会交通費 0
事務費 0
繰越金※ 282,057
合 計 282,057 合 計 282,057
※伝道協議会は地区会計の一部ではないため、「残金」ではなく「繰越金」と表記している。
(イ)宣教支援金会計
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越金 247,823 伝道支援金* 10,000
地区より伝道支援金 0 雑支出(払込手数料等) 0
各教会より拠出 0 繰越金※ 237,823
合 計 247,823 合 計 247,823
※伝道協議会は地区会計の一部ではないため、「残金」ではなく「繰越金」と表記している。
*会計締め日時点では未支出。通例では120,000円の支出となる。
オ 評価と展望
(ア)「南山城共同講壇ネットワーク」の継続
2006年度から開始した「南山城共同講壇ネットワーク」は、協議会参加の伝道所・教会への講壇支援(礼拝説教者の派遣)を行っている。2023年度は6件に対応した。担当者負担や派遣先からの拠出額等課題はあるものの、協議会における相互の支援として重要な働きとなっている。協議会の担うこの地域の宣教活動のひとつとして、感染症の状況を見つつ、今後も継続していく。
(イ)「宣教支援金」の活用
本協議会の宣教支援金は、地区から分配されている宣教支援金および参加伝道所・教会からの拠出金に依って構成されており、南山城地域の宣教活動支援に活用している。本年度は1件支出した。
(ウ)協議会の開催
協議会例会は実施しなかった。
(エ)今後の展望
今年度も感染症拡大防止を考慮し、全ての行事を原則として中止した。各伝道所・教会によって事情は異なるため、次年度は個別事情に配慮しつつ、協議会例会や行事を検討する。
⑭ 京都キリスト教協議会(KCC)
KCCは、NCC(日本キリスト教協議会)などの超教派活動と連携する、京都地域でのキリスト教協議会である。
ア 組 織
(ア)京都南部地区における担当者(役名はKCCにおける役職)
会 長 井上勇一(洛南)
副会長 入 治彦(京都) 書記・会計 柳井一朗(洛西)
常任委員 浅野献一(室町)
(イ)KCC加盟団体
日本カトリック京都司教区、京都ハリストス正教会、日本聖公会京都教区、日本基督教団京都教区京都南部地区、在日大韓基督教会関西地方会京都地区、日本ナザレン教団京都教区、日本福音ルーテル教会京都地区、日本バプテスト連盟京都地区、日本バプテスト同盟京都地区、学校法人同志社、同志社大学キリスト教文化センター、京都YWCA、京都YMCA、NCC宗教研究所、日本婦人矯風会京都支部、関西セミナーハウス、西陣市民センター、日本基督教会 吉田教会、日本フリーメソジスト教団 京都西教会、単立 京都みぎわ教会、単立 国際シャローム教会
イ 委員会
KCC常任委員会
第1回 2023年5月25日(木) 於 教区センター
第2回 2023年7月27日(木) 於 教区センター
第3回 2023年9月7日(木) 於 教区センター
第4回 2023年12月7日(木) 於 教区センター
ウ 活 動
(ア)イースター早天礼拝
2023年4月9日(日)7:00~7:30 於 日本基督教団室町教会
説教者 井上勇一牧師(KCC会長、日本基督教団洛南教会)
(イ)KCCセミナー
2023年11月6日(月)14:00~17:30 於 関西セミナーハウス
テーマ 「泉からいのちへ ~話になって語り、生きる力をいただく~」
説 教 早藤史恵牧師(単立京都みぎわキリスト教会)
内 容 小グループに分かれて、お互いの思いを話す。
(ウ)キリスト教一致祈祷週間礼拝 2024年1月21日(日) 於 カトリック河原町教会
(エ)KCC総会 2024年2月29日(木)16:00~17:30 於 教区センター
エ 会 計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
地区交付金(KCC負担金) 50,000 KCCへ負担金拠出 50,000
合 計 50,000 合 計 50,000
4 地区会計
経常会計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
収 入 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算 備 考
1 教区交付金 890,000 445,000 754,720
2 新年献金 300,000 312,962 300,000 新年礼拝・祈祷会
3 特別献金 40,000 36,971 40,000 総会開会礼拝献金
4 雑収入 0 9 0 普通預金利息
5 前年度繰越金 255,362 255,362 133,622
6 各部残金 0 0 0 今年度は精算無し
7 繰入金 0 200,000 0 必要分のみ繰入
合 計 1,485,362 1,250,304 1,228,342
支 出 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算 備 考
1 委員会費 50,000 11,570 50,000 常任委員会費用
2 事務通信費 6,000 3,800 6,000
3 総会費 110,000 62,238 110,000 地区総会費用
4 新年礼拝費 130,000 90,242 130,000 合同礼拝・祈祷会
5 プロジェクト費 100,000 25,086 100,000
6 伝道部 50,000 0 0
7 教育部 0 0 0
8 社会部 60,000 0 0
9 教師部 100,000 0 100,000
10 広報部 30,000 0 30,000
11 音楽部 70,000 70,000 70,000
12 信徒部 50,000 50,000 50,000
13 女性部 70,000 70,000 70,000
14 青年部 100,000 100,000 100,000
15 部落差別問題委 50,000 50,000 50,000 同宗連
16 負担金 50,000 50,000 50,000 KCC負担金
17 地区大会費 0 0 0 別途会計あり
18 伝道支援金 110,000 110,000 110,000 南山城伝道協議会
19 研修会費 0 0 0
20 対外献金 140,000 140,000 140,000 新年礼拝献金より
21 韓日礼拝関係費 80,000 80,000 80,000
22 地区活動準備金へ 0 200,000 0 別途会計あり
23 予備費 124,000 1,746 52,342
24 残金 0 135,622 0
合 計 1,480,000 1,250,304 1,228,342
別途会計 自2023年4月1日至2024年3月31日(単位:円)
(1)「地区大会費積立」会計
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越 150,000 残金 150,000
合 計 150,000 合 計 150,000
(2)「地区活動準備金」会計※
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越 1,100,000 経常会計繰入 200,000
経常会計戻入 200,000 残金 1,100,000
合 計 1,300,000 合 計 1,300,000
※「地区活動準備金」は、年度初めの運転資金確保を主目的とする。年度初頭に各部活動費などを立替えて一括支出し、後日の教区交付金の入金後に精算して固定額を保つ。会計安定のため2012年度地区総会決定により別途会計として設置した。
(3)「韓日教会合同礼拝」会計
収 入 支 出
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越 139,638 委員会費 9,700
地区会計交付金*1 80,000 事務費 440
合同礼拝席上献金 115,500 式次第・チラシ印刷費 12,219
在日大韓教会献金*1 0 会場費・茶菓費 60,800
その他献金 3,000 謝礼費 45,000
「主にあって」印刷送付 13,340
対外献金 30,000
予備費 220
残金 166,419
合 計 338,138 合 計 338,138
(注記)
*1 繰越金が増加しているため、今年度は京都南部地区からの「地区会計交付金」、在日大韓基督教会からの「献金」を不要とした。
会計付記
各会計残高と現金・預金の照合 2024年3月31日現在(単位:円)
現金・預金残高 各会計残高
項 目 金 額 項 目 金 額
現金 282,066 経常会計 135,622
預金 250,095 地区大会費積立会計 150,000
郵貯口座 697,030 地区活動準備金会計 1,100,000
郵便振替口座 322,850 韓日教会合同礼拝会計 166,419
合 計 1,552,041 合 計 1,552,041
(注)預金残高は、京都銀行三条支店・普通預金口座の残高を示す。
会計監査報告
2023年度経常会計報告、別途会計報告、各会計残高と現金・預金の照合及び帳簿・領収書類を精査し、適正に処理・管理・保管されていることを報告します。
2024年4月6日 会計監査 松井 稔 印
5 評価と展望
(1)地区活動の意義を問う 何のための地区か 地区長 前川 裕
新体制
2023年度は地区役員が交代し、新しい体制で運営を開始しました。四役のうち2名は前期から引き継いだ方、2名は新しく加わった方となり、以前の経験を活かしつつ地区の運営を継続することができました。過去においても、地区役員はできるだけ継続性を活かせるように選ぶのが望ましいという意向が常任委員等から出たことがあります。地区活動は比較的定例の行事が多いとはいえ、経験なしに担当するにはかなりの重荷となります。私自身は過去に京都南部地区で地区書記と地区会計を担当したことがありますが、それでも地区長を今回担当して、相当の負担であると実感しました。もちろん選挙を通じて示された総会の意向が基礎となりますが、今後の役員選出において配慮を願うものであります。また今後担当いただく方々のためにも、個人にかかる負担を減らしていく工夫が必要ではないかと思われます。
前期において認められましたプロジェクト制度は、前期から継続している「みらいプロジェクト☆」と「礼拝支援プロジェクト」が今期も行われています。前者はおもに子どもたちを対象としたプログラムを実施しています。このプログラムのために尽力している方々に感謝いたします。また礼拝支援についても少しずつ活用をいただいています。それぞれの必要に応じてご活用いただくことを願っています。
コロナ禍から平常への移行
2023年5月に新型コロナ感染症が5類に移行したことを受けて、各伝道所・教会における活動は徐々に平常の状態へと移行しているかと存じます。地区の活動においても、過去数年においてオンラインによる礼拝や参加人数制限などが行われてきました。地区活動の多くは年度後半に集中しているため、5類移行から約半年を経て、活動形態はかなりの部分において以前の状態に戻りました。
具体的には、10月の世界聖餐日に京都丸太町教会において開催された第42回京都韓日合同礼拝は、人数制限のない対面(のみ)の形で実施されました。韓日両教会による合同聖歌隊も久々に組織され、充実した礼拝となりました。会場をお貸しいただいた京都丸太町教会をはじめ、さまざまにご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
また1月の新年合同讃美礼拝も、久々に同志社栄光館ファウラーチャペルで実施できました。155名の方々が出席され、ともに讃美し、今井牧夫教師のメッセージに耳を傾ける豊かな時となりました。こちらも同志社教会をはじめとする多くの方々のご助力がありました。感謝を申し上げます。なお同日夕方に、能登半島を震源とする大きな地震が起こり、多数の方々が被災されました。京都南部地区としては、新年賛美礼拝及び合同祈祷会にておささげ頂いた献金から、被災地のためにおささげします。現地におけるすみやかな安全の回復と復興をお祈りします。
地区活動は何のためにあるか
「地区が何をしているかが見えない」という声は、長年聞かれるものです。京都南部地区は日本基督教団の各教区にある地区の中でも、やや特殊な位置にある地区といえます。48の伝道所・教会が所属しますが、この数は他の地方における教区並みの規模です。また京都教区にある76伝道所・教会の約6割であり、教区活動と地区活動の実施場所がしばしば重なっているという点も特徴的です。そのため、教区との違いが見えにくく、また二重行政のような部分などがあり、京都南部地区の存在意義がどこにあるかが分かりにくくなっているのではないかと思います。
前期において、地区活動の整理の一環として、いくつかの部の活動を「プロジェクト」に移行するようにしました。これは部の枠を超えた自由な活動を可能とするものです。プロジェクトは必要に応じて立ち上げ、必要が終われば終了します。アイデアがある方が主催し、地区がサポートするという形になるかと思います。ぜひ、みなさんのアイデアを形にしてみませんか。
「地区の活動」となると、48伝道所・教会全てが参加できる前提で考えねばならない、と思われるかもしれません。しかしそれだけの伝道所・教会があれば、それぞれのニーズも当然異なるはずです。京都南部地区における各地域のニーズを踏まえたプロジェクトがあっても良いと思われます。たとえば新年合同祈祷会におけるブロックは、ある程度近い地域の伝道所・教会で構成されています。そのグループの中で企画を立ち上げ、地区がサポートすることも考えられます。ご提案は常任委員にお伝えください。
地区を活用するのは、所属する伝道所・教会のおひとりおひとりです。それぞれの地域において、地区を使って何ができるか、考えてみませんか。
(2)2024年度活動方針
2024年度活動方針(案)
京都南部地区は、それぞれの伝道所・教会の働きや課題を支えるために、地区内における伝道所・教会相互のつながりを強めることを目指す。
2024年度活動計画(案)
① 京都韓日教会合同礼拝 2024年10月6日(日)15:00 於 京都教会(京都南部地区)
② 新年合同讃美礼拝 2025年1月1日(水)14:00 於 同志社栄光館
③ 新年合同祈祷会 2025年1月8日(水)19:00 於 地区6ブロック各会場教会
④ 2024年度京都南部地区総会 2025年2月23日(日)14:00 於 未定
6 添付資料 2023年度京都南部地区 総会議事録 要旨
2024年2月25日(日)14:00~16:50 於 日本基督教団 世光教会 礼拝堂
(1)開会礼拝 司式・奨励 熊本絹江(宇治大久保)
聖書 ヨナ書3章1~10節
奨励 「災いを思い直される神」 讃美歌 なし
(2)組織会・開会
議員点呼し、議員総数93名中47名(48教会・伝道所の内29教会・伝道所)の出席を確認し、前川裕議長が京都南部地区規約8条(3分の1〔31名〕以上の出席)により、総会の成立を宣言。
(3)議 事
議案1 2023年度活動報告
それぞれの担当者が報告した。主な質疑は以下の通り。
(今井牧夫)京都韓日教会合同礼拝の記載の誤記修正の指摘、および各部の報告書で「南部地区」は正式名称である「京都南部地区」と表記すべきと指摘があった。
(松井實)女性部の連絡委員の記名も希望する。コロナ禍以後の展望はどのように考えるか。
(前川裕地区長)コロナ禍が落ち着いて以降は、京都南部地区全体での活動のみならず、地区内のより小さな地域単位での活動を望んでいると回答。
議長は承認を諮り、議案1は議場の賛成多数により承認された。
議案2 2023年度会計(中間)報告
松下道成地区会計担当が報告した。議長は承認を諮り、議場の賛成多数により承認された。
議案3 2024年度活動方針(案)・活動計画(案)
前川裕地区長が提案した。
2024年度活動方針(案)
京都南部地区は、それぞれの伝道所・教会の働きや課題を支えるために、地区内における伝道所・教会相互のつながりを強めることを目指す。
2024年度活動計画(案)
① 京都韓日教会合同礼拝 2024年10月6日(日)15:00 於 京都教会(京都南部地区)
② 新年合同讃美礼拝 2025年1月1日(水)14:00 於 同志社栄光館
③ 新年合同祈祷会 2025年1月8日(水)19:00 於 地区6ブロック各会場教会
④ 2024年度京都南部地区総会 2025年2月23日(日)14:00 於 未定
議長は承認を諮り、議場の賛成多数により承認された。
議案4 2024年度予算(案)に関する件
地区会計担当が報告した。主な質疑は以下の通り。
(今井牧夫)地区の中で新しいプロジェクトを立ち上げる時、予算はどうするか、常任委員会で決められるよう柔軟な対応を望む。また青年部に対し、今後、会津キャラバンのツアーのようなものをするのか、又、実施の時に献金を求めるか。
(佐々木結)昨年度実績を踏まえて次年度活動を考える。たとえば滋賀地区を訪問することも一案である。会津キャラバンについては、いくつかの教会から献金を戴いたが、一部の教会に偏ってしまったことも反省点である。
(前川裕地区長)地区としては補正予算を組むのは煩雑なため、予備費から柔軟に支出する。各地域での活動についても提案があれば柔軟に支出したい。
(井上勇一)地区活動準備金は剰余金であり各教会に返金出来ないか。京都南部地区として教会を支えることも考えてほしい。
(前川裕地区長)次期予算は交付金が15%減の額となり、それに合わせて一部を減額した。京都南部地区の剰余金は、京都教区からの交付金の残高であり、剰余金を教区に返金することで、京都教区に扱いを委ねたい。
(山下裕三)教区交付金の余剰金を地区会計に残すのではなく、年度初めの運転資金が必要なら、教区から支給するべきである。
(前川裕地区長)運転資金は教区総会で予算が承認された後の5月になるため、時期が合わない。新年献金など地区独自の収入が約26万円、繰越金が25万円で、110万円の準備金は多くない。
(今井牧夫)京都南部地区は教区交付金の残金ではなく、京都南部地区単独に集めたものであり、活動が活発な時期には110万円が必要な額であった。それゆえ教区への返金は不要である。京都教区大会への助成などでの還元方法もある。
(前川裕地区長)京都南部地区の資金であり、京都南部地区の活動に使うのが良い。
(山下裕三)剰余金があるので議論が必要となる。剰余金は持つべきでない。
(佐々木結)剰余金を京都教区に戻すのではなく、使い道を提案していくことが良い。
(井上勇一)使いたい人が使うというのは、経済的に苦しい各教会の支えとならない。
(佐々木結)困難な教会が増えていることは認識している。
(前川裕地区長)教区で議論すべき内容が多く含まれていた。地区活動準備金の今後の扱いは常任委員会で検討する。
議長は承認を諮り、議場の賛成多数により承認された。
議案5 議事録承認に関する件
議長は議事録承認を2024年度の地区四役に一任することを提案し、議場の賛成多数により承認された。
(4)アピール
① 地区デナリオン担当の志賀勉議員より、デナリオン献金への協力依頼があった。
② 青年部担当の佐々木結議員から、教会訪問ツアーの受け入れ依頼があった。
以上
4 教区会計報告・予算案
報告者 松田 規
1 貸借対照表(2024年3月31日現在)
資産の部 負債及び基金の部 (単位:円)
科 目 金 額 科 目 金 額
現金 328,626 預り金 2,661,828
銀行預金 41,771,286 貸室保証金 8,200,000
郵便振替 7,381,825 普通財産 50,465,173
備品 91,340 慶弔引当金 96,900
建物 15,294,133 別途積立金 10,190,683
土地 43,031,700 退職積立金 2,600,000
電話加入権 248,000 教団総会積立金 900,602
繰越金 29,771,696
剰余金 3,260,028
合 計 108,146,910 合 計 108,146,910
*貸借対照表の詳細に関しては、次頁以降に記載の財産目録を参照。
2 財産目録(2024年3月31日現在)
資産の部 (単位:円)
科 目 金 額 小 計 摘 要
現金 328,626 328,626 教区経常会計
0 教区センター運営会計
銀行預金 41,771,286 11,991,798 普通預金 京都銀行 三条支店
7,792 〃 滋賀銀行 丸太町支店
25,771,696 普通預金 三井住友信託銀行 京都支店
4,000,000 定期預金 三井住友信託銀行 京都支店
郵便振替 7,381,825 7,381,825 口座番号:01030-9-17645
備品 91,340 備品台帳
建物 15,294,133 鉄筋コンクリート造3階建、陸屋根
床面積436.113㎡
期首簿価 (7,275,771) 非収益部分 30/100
〃 (8,420,770) 収 益 部 分 70/100
期首簿価 計 (15,696,541)
当期償却費 (402,408) 収益部分のみ適用
当期末建物 計 (15,294,133)
土地 43,031,700 上京区一条通新町東入
東日野殿町394-2
電話加入権 248,000 TEL 451-3556 FAX 451-0630
合 計 108,146,910
負債及び基金の部 (単位:円)
科 目 金 額 小 計 摘 要
預り金 2,661,828 別記(p.188)参照
0 教団退職年金
0 社会保険料
0 ネパールワークキャンプ献金
0 夜まわり小委員会献金
599,870 沖縄現地研修募金
16,851 源泉税
1,372,916 京都教区災害関係活動基金
0 試験検定料
672,191 2024能登半島地震救援募金
貸室保証金 8,200,000 (公財)京都日本語教育センター
普通財産 50,465,173
慶弔引当金 96,900
別途積立金 10,190,683 別記(p.188)参照
退職積立金 2,600,000
教団総会積立金 900,602
繰越金 29,771,696 教区センター運営会計分
当期剰余金 3,260,028
合 計 108,146,910
3 2023年度決算報告(自2023年4月1日至2024年3月31日)・2024年度予算案
収入の部 (単位:円)
項 目 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
第1款 負担金 28,666,000 28,376,000 26,759,000
1 負担金 28,666,000 28,376,000 24,259,000
2 負担金(過年度分) 0 0 0
3 教区資金より繰入金 0 0 0
4 負担金軽減措置金 0 0 2,500,000
第2款 教区活動連帯金 1,817,200 1,817,200 1,898,880
伝道資金 1,817,200 1,817,200 1,898,880
第3款 献金 200,000 39,000 200,000
第4款 雑収入 1,260,000 1,310,618 1,260,000
1 寄付金 1,250,000 1,250,000 1,250,000
2 雑収入・利息 10,000 60,618 10,000
第5款 前年度繰越金 0 398,450 0
合 計 31,943,200 31,941,268 30,117,880
*教区負担金未納状況(2024年3月31日現在)
向日町教会 未納金額合計3,299,600円(内訳:2015年度分(566,000円)、2016年度分(518,000円)、2017年度分(402,000円)、2018年度分(348,000円)、2019年度分(332,000円)、2020年度分(291,600円)、2021年度分(284,000円)、2022年度分(268,000円)、2023年度分(290,000円))
*負担金軽減措置金は、特別会計「教区資金」より繰り入れる。
支出の部 (単位:円)
項 目 2023年度予算 2023年度決算 2024年度予算案
第1款 教団納付金 10,568,783 10,568,783 10,611,000
1 負担金 7,877,000 7,877,000 7,797,000
2 伝道資金 1,941,783 1,941,783 2,064,000
3 沖縄宣教連帯金 50,000 50,000 50,000
4 謝恩日献金協力金 700,000 700,000 700,000
第2款 伝道交付金 5,770,000 4,757,100 5,394,560
1 互助伝道費 500,000 160,000 500,000
2 地区費 2,120,000 1,675,000 1,797,760
滋賀地区 650,000 650,000 551,200
両丹地区 580,000 580,000 491,840
京都南部地区 890,000 445,000 754,720
3 宣教連帯繰入 2,800,000 2,800,000 2,800,000
4 宣教海外交流費 350,000 122,100 296,800
5 巡回教師支援金 0 0 0
第3款 伝道資金 0 0 0
第4款 各部費 1,411,000 1,301,275 1,196,680
1 宣教部 730,000 730,000 619,040
2 教師部 260,000 260,000 220,480
3 人事部 1,000 0 1,000
4 財務部 50,000 47,050 42,400
5 教職謝儀委員会 140,000 34,225 118,720
6 アジア宣教活動委員会 230,000 230,000 195,040
第5款 特設委員会 1,920,000 1,920,000 1,628,160
1 「教会と社会」 360,000 360,000 305,280
2 部落解放センター運営 700,000 700,000 593,600
3 障がい者問題 190,000 190,000 161,120
4 性差別問題 300,000 300,000 254,400
5 「合同」問題 290,000 290,000 245,920
6 不登校やひきこもりの
青少年や家族と共に歩む 80,000 80,000 67,840
第6款 管理費 10,326,000 8,234,082 9,548,280
1 会議費 2,800,000 1,688,155 2,374,400
2 教区報費 230,000 206,800 195,040
3 旅費交通費 450,000 207,134 381,600
4 人件費 5,100,000 5,145,693 5,160,000
5 事務・通信費 950,000 410,228 744,680
6 水道光熱費 420,000 253,495 350,000
7 諸会費 135,000 129,910 135,000
8 慶弔礼典費 20,000 11,880 20,000
9 雑費 220,000 180,787 186,560
10 教区史資料整備費 1,000 0 1,000
第7款 積立金 800,000 800,000 800,000
1 別途積立金 0 0 0
2 退職積立金 300,000 300,000 300,000
3 教団総会積立金 400,000 400,000 400,000
4 営繕特別積立金 100,000 100,000 100,000
第8款 宣教師活動費 600,000 600,000 600,000
第9款 教区センター運営費 400,000 400,000 339,200
第10款 建築修理貸出金 0 0 0
第11款 予備費 147,417 100,000 0
第12款 当期剰余金 0 3,260,028 0
合 計 31,943,200 31,941,268 30,117,880
*2023年度予備費からの支出は、全額、教団「第15回部落解放全国会議in京都」開催補助。
*剰余金処理(案)(特別会計)教区資金会計へ 2,800,000円
(内訳:教区負担金軽減措置金として今期繰出予定分を補填250万円
クラッパードイン移管関係費として30万円)
(特別会計)営繕特別積立金会計へ 100,000円
2024年度教区経常会計へ繰越金 360,028円
4 特別会計
(a) 建築修理貸出基金 特別会計(2024年3月31日現在) (単位:円)
収 入 の 部 支 出 の 部
前年度繰越 34,206,877 貸出 0
預金利息 440
次年度繰越金 34,207,317
合 計 34,207,317 合 計 34,207,317
(備考) みずほ銀行 普通預金 24,207,317円
〃 定期預金 10,000,000円
(b) 伝道資金 特別会計(2024年3月31日現在) (単位:円)
収 入 の 部 支 出 の 部
前年度繰越 40,251,106
預金利息 1,834
次年度繰越金 40,252,940
合 計 40,252,940 合 計 40,252,940
(備考) 三井住友信託銀行 普通預金 5,782,940円
〃 定期預金 34,470,000円
(c) 宣教師活動費 特別会計(2024年3月31日現在) (単位:円)
収 入 の 部 支 出 の 部
前年度繰越 1,890,381 宣教師館(クラッパードイン)家賃 1,200,000
預り家賃 600,000
預金利息 16
経常会計より(第8款) 600,000
次年度繰越金 1,890,397
合 計 3,090,397 合 計 3,090,397
(備考) 現 金 0円
滋賀銀行 普通預金 1,890,397円
(d) 営繕特別積立金 特別会計(2024年3月31日現在) (単位:円)
収 入 の 部 支 出 の 部
前年度繰越 26,474,876
預金利息 267
経常会計より(第7款4) 100,000
経常会計より(第9款) 400,000
(教区センター運営費)
2022年度経常会計剰余金より繰入 500,000
次年度繰越金 27,475,143
合 計 27,475,143 合 計 27,475,143
(備考) 滋賀銀行 普通預金 27,475,143円
(e) 宣教連帯 特別会計(2024年3月31日現在) (単位:円)
収 入 の 部 支 出 の 部
前年度繰越 14,006,875 宣教連帯援助(11件) 7,380,000
デナリオン献金 3,654,710
教師互助献金 375,000 事務・通信費 11,293
クリスマス献金 43,000
その他(教会以外から)の献金 205,000
預金利息 73
2022年度経常会計剰余金より繰入 5,700,000
経常会計より(第2款3) 2,800,000
次年度繰越金 19,393,365
合 計 26,784,658 合 計 26,784,658
(備考) 現 金 0円
郵便振替 11,796,780円
滋 賀 銀 行 普通預金 1,191,178円
三井住友信託銀行 普通預金 6,405,407円 宣教連帯援助金の内訳
近江平安教会 600,000円
長浜教会 830,000円
丹後宮津教会 700,000円
京都上桂伝道所 600,000円
京都西大路教会 1,000,000円
上鳥羽教会 500,000円
向島伝道所 900,000円
宇治大久保伝道所 600,000円
西小倉めぐみ教会 690,000円
城陽教会 360,000円
堅田教会 600,000円
(f) 宣教支援資金積立金 特別会計(2024年3月31日現在) (単位:円)
収 入 の 部 支 出 の 部
前年度繰越 5,934,078 青年育成支援金 50,165
預金利息 59
貸出金返済受入 190,000
次年度繰越金 6,073,972
合 計 6,124,137 合 計 6,124,137
(備考) 滋賀銀行 普通預金 6,073,972円
(g) 教区資金 特別会計(2024年3月31日現在) (単位:円)
収 入 の 部 支 出 の 部
前年度繰越 39,747,343 災害見舞金(奥羽教区3万、中部教区10万) 130,000
預金利息 1,590 災害時支援金 100,000
事務通信費 100
次年度繰越金 39,518,833
合 計 39,748,933 合 計 39,748,933
〔教師特別融資残高 2024年3月31日現在 1件 300,000円(返済期限超過)〕
(備考) 三井住友信託銀行 普通預金 4,718,833円
〃 定期預金 34,800,000円
(h) 教区センター運営会計2023年度収支決算報告(自2023年4月1日至2024年3月31日)
収入の部 (単位:円)
項 目 予 算 決 算 備 考
前年度繰越 28,005,775 28,005,775
家賃 6,132,000 6,132,000 (公財)京都日本語教育センター
雑収入 0
預金利息 300 323
合 計 34,138,075 34,138,098
支出の部 (単位:円)
項 目 予 算 決 算 備 考
寄付金 1,250,000 1,250,000 教区経常会計(第4款)へ
租税公課 1,500,000 1,211,000 2023年度固定資産税・法人税・府市民税・収入印紙
修繕費 200,000 113,652 トイレ修理、クロス張替
保険料 40,000 34,200 会堂共済組合掛金
給料 705,000 705,000
事務通信費 200,000 226,645 パソコン購入・コピー機・印刷機リース料等
手数料 80,000 79,200 ALSOK警備費
雑費 857,000 746,705
(488,205) サニクリーン(定掃代、モップ交換代)、
ニッポンカルミック(トイレ洗浄剤代)等
(165,000) 税理士報酬
(44,000) グラッパードインWCM覚書翻訳料
(49,500) 防火点検料
次年度繰越金 29,306,075 29,771,696
合 計 34,138,075 34,138,098
(備考) 現 金
0円
三井住友信託銀行 普通預金 25,771,696円
〃 定期預金 4,000,000円
(i) 教区センター運営会計2024年度予算案 (単位:円)
収 入 の 部 支 出 の 部
項 目 金 額 項 目 金 額
前年度繰越 29,771,696 寄付金 1,250,000
家賃 6,132,000 租税公課 1,500,000
雑収入 300 修繕費 200,000
預金利息 保険料 40,000
給料 720,000
手数料 80,000
事務通信費 250,000
雑費 800,000
次年度繰越 31,063,996
合 計 35,903,996 合 計 35,903,996
5 預り金報告(自2023年4月1日至2024年3月31日) (単位:円)
項 目 前年度繰越 預り金入金 預り金支出 本年度残高
教団退職年金 0 11,729,600 11,729,600 0
社会保険料 0 37,494,266 37,494,266 0
ネパールワークキャンプ献金 0 54,000 54,000 0
源泉税 16,431 94,854 94,434 16,851
夜まわり小委員会献金 0 165,000 165,000 0
沖縄現地研修献金 450,000 149,870 0 599,870
試験検定料 0 30,000 30,000 0
災害関係活動基金 1,499,976 0 127,060 1,372,916
2024能登半島地震救援募金 0 1,877,191 1,205,000 672,191
合 計 1,966,407 51,594,781 50,899,360 2,661,828
6 積立金報告(2024年3月31日現在) (単位:円)
項 目 前年度繰越 繰 入 繰 出 本年度残高
別途積立金 10,190,683 0 0 10,190,683
退職積立金 2,300,000 300,000 0 2,600,000
教団総会積立金 500,602 400,000 0 900,602
合 計 12,991,285 700,000 0 13,691,285
7 特別会計貸借対照表(2024年3月31日現在) (単位:円)
資 産 の 部 負 債 及 び 基 金 の 部
科 目 金 額 科 目 金 額
現金 0 建築修理貸出基金 34,207,317
郵便振替 11,796,780 伝道資金 40,252,940
普通預金 77,745,187 宣教師活動費 1,890,397
みずほ銀行 (24,207,317) 営繕特別積立金 27,475,143
滋賀銀行 (36,630,690) 宣教連帯 19,393,365
三井住友信託銀行 (16,907,180) 宣教支援資金積立金 6,073,972
定期預金 79,270,000 教区資金 39,518,833
みずほ銀行 (10,000,000)
三井住友信託銀行 (69,270,000)
合 計 168,811,967 合 計 168,811,967
※教区センター運営会計は経常会計の貸借対照表に合算されております。
監査の結果、正確適正なる事を認めます。
2024年4月9日 会計監査委員 木下千鶴 印
花山周三 印
松井 稔 印
8 2023年度負担金受領表・2024年度負担金割当額案 (単位:円)
教 会 名 2023年度 受領金額 2024年度割当案
大津 1,024,000 1,024,000 完 725,000
大津東 157,000 157,000 完 115,000
膳所 328,000 328,000 完 252,000
石山 558,000 558,000 完 551,000
堅田 229,000 229,000 完 151,000
草津 1,184,000 1,184,000 完 776,000
水口 250,000 250,000 完 248,000
甲西(伝) 33,000 33,000 完 20,000
近江八幡 1,210,000 1,210,000 完 1,005,000
近江金田 331,000 331,000 完 275,000
近江平安 65,000 65,000 完 64,000
八日市 168,000 168,000 完 121,000
安土 52,000 52,000 完 52,000
能登川 74,000 74,000 完 59,000
彦根 296,000 296,000 完 252,000
長浜 101,000 101,000 完 78,000
今津 107,000 107,000 完 106,000
大溝 19,000 19,000 完 13,000
安曇川(伝) 16,000 16,000 完 16,000
(滋賀地区計) 6,202,000 6,202,000 完 4,879,000
福知山 240,000 240,000 完 166,000
東舞鶴 143,000 143,000 完 141,000
丹陽 179,000 179,000 完 145,000
物部 215,000 215,000 完 188,000
丹後宮津 61,000 61,000 完 60,000
丹波新生 1,255,000 1,255,000 完 1,013,000
夜久野 7,000 7,000 完 5,000
大江野の花 31,000 31,000 完 21,000
北丹峰山 2,000 2,000 完 2,000
(両丹地区計) 2,133,000 2,133,000 完 1,741,000
平安 1,518,000 1,518,000 完 1,237,000
京北 483,000 483,000 完 385,000
賀茂 289,000 289,000 完 215,000
京都葵 830,000 830,000 完 720,000
鴨東 143,000 143,000 完 141,000
北白川 614,000 614,000 完 606,000
加茂川 29,000 29,000 完 29,000
京都西田町 107,000 107,000 完 106,000
錦林 82,000 82,000 完 81,000
京都丸太町 2,352,000 2,352,000 完 2,040,000
洛東 29,000 29,000 完 29,000
京都上賀茂 123,000 123,000 完 121,000
紫野 342,000 342,000 完 338,000
洛北 1,395,000 1,395,000 完 1,241,000
洛西 504,000 504,000 完 401,000
ゴスペルハウス 79,000 79,000 完 78,000
西陣 175,000 175,000 完 130,000
京都教区センター(伝) - - - 11,000
同志社 1,251,000 1,251,000 完 1,237,000
洛陽 1,324,000 1,324,000 完 1,056,000
室町 464,000 464,000 完 363,000
京都上桂(伝) 46,000 46,000 完 45,000
桂 379,000 379,000 完 323,000
京都さふらん 328,000 328,000 完 325,000
京都 1,151,000 1,151,000 完 998,000
京都御幸町 760,000 760,000 完 655,000
京都大宮 479,000 479,000 完 385,000
京都復興 1,310,000 1,310,000 完 1,150,000
洛南 235,000 235,000 完 194,000
京都西大路 49,000 49,000 完 41,000
上鳥羽 128,000 128,000 完 84,000
小栗栖(伝) 27,000 27,000 完 18,000
醍醐 36,000 36,000 完 23,000
伏見東 30,000 30,000 完 20,000
伏見 370,000 370,000 完 321,000
世光 808,000 808,000 完 716,000
向島(伝) 6,000 6,000 完 5,000
向日町 290,000 0 未※1 238,000
長岡京 512,000 512,000 完 417,000
チャペル福音館(伝) 10,000 10,000 完 6,000
西が丘 60,000 60,000 完 59,000
宇治 842,000 842,000 完 734,000
宇治大久保(伝) 75,000 75,000 完 62,000
西小倉めぐみ 48,000 48,000 完 39,000
城陽 92,000 92,000 完 91,000
八幡ぶどうの木 117,000 117,000 完 116,000
大住世光 8,000 8,000 完 8,000
泉(伝) 2,000 2,000 完 1,000
(京都南部地区計) 20,331,000 20,041,000 未※2 17,639,000
合 計 28,666,000 28,376,000 24,259,000
※1 今年度に加え、過年度にも未納金あり。未納金額合計3,299,600円
(内訳:2015年度分(566,000円)、2016年度分(518,000円)、2017年度分(402,000円)、2018年度分(348,000円)、2019年度分(332,000円)、2020年度分(291,600円)、2021年度分(284,000円)、2022年度分(268,000円)、2023年度分(290,000円))
※2 向日町教会を除く全教会・伝道所が完納した。
9 宣教連帯献金(デナリオン献金・教職互助献金・クリスマス献金)受領一覧表
(2024年3月31日現在)
(1)宣教連帯献金の教区地区の目標額は、「2022年度教勢報告」の現住陪餐会員数によって計算したものである。
(2)教職互助献金は、献金した教職の属する教会・伝道所で記している。したがって、ひとつの教会名の下で複数の教職が献金している場合がある。
(3)教区目標額 デナリオン献金…600万円 教職互助献金…150万円
クリスマス献金…200万円
(単位:円)
デナリオン含コーヒー献金(目標額) 目標額達成率
(%) 教職互助献金 % クリスマス献金 %
滋賀地区 1,331,620 (1,596,000) 83.4 72,000 10,000
両丹地区 295,700 (414,000) 71.4 6,000 5,000
京都南部地区 2,027,390 (3,990,000) 50.8 297,000 28,000
隠退・無任所・神学・教務各教師 0 0
教会以外からの献金 205,000 0 0
合 計 3,859,710 (6,000,000) 64.3 375,000 25.0 43,000 2.2
教会・伝道所名 デナリオン献金 教職互助献金 クリスマス献金
(滋賀地区)
1 大津 103,400 30,000 0
2 大津東 47,000 0 0
3 膳所 78,900 12,000 0
4 石山 47,057 0 0
5 堅田 30,000 0 0
6 草津 91,750 0 0
7 水口 292,610 0 0
8 甲西(伝) 0 0 0
9 近江八幡 200,000 0 10,000
10 近江金田 96,700 0 0
11 近江平安 26,000 0 0
12 八日市 21,000 0 0
13 安土 0 0 0
14 能登川 50,000 0 0
15 彦根 56,103 24,000 0
16 長浜 30,000 0 0
17 今津 113,000 0 0
18 大溝 0 0 0
19 安曇川(伝) 48,100 6,000 0
(滋賀地区計) 1,331,620 72,000 10,000
教会・伝道所名 デナリオン献金 教職互助献金 クリスマス献金
(両丹地区)
1 福知山 72,400 0 0
2 東舞鶴 0 0 0
3 丹陽 88,600 6,000 5,000
4 物部 0 0 0
5 丹後宮津 50,500 0 0
6 丹波新生 79,200 0 0
7 夜久野 0 0 0
8 大江野の花 5,000 0 0
9 北丹峰山 0 0 0
(両丹地区計) 295,700 6,000 5,000
(京都南部地区)
1 平安 120,000 0 0
2 京北 70,000 100,000 0
3 賀茂 0 0 0
4 京都葵 0 0 0
5 鴨東 30,400 24,000 20,000
6 北白川 60,000 0 0
7 加茂川 0 0 0
8 京都西田町 0 0 0
9 錦林 0 0 0
10 京都丸太町 0 0 0
11 洛東 0 0 0
12 京都上賀茂 17,800 0 0
13 紫野 22,400 0 5,000
14 洛北 0 0 0
15 洛西 43,500 12,000 0
16 ゴスペルハウス 0 0 0
17 西陣 0 0 0
18 同志社 103,400 0 0
19 洛陽 414,800 0 0
20 室町 35,000 0 0
21 京都上桂(伝) 0 0 0
22 桂 168,300 0 0
23 京都さふらん 3,000 3,000 3,000
24 京都 167,700 20,000 0
25 京都御幸町 20,000 0 0
26 京都大宮 0 0 0
(京南小計) 1,276,300 159,000 28,000
教会・伝道所名 デナリオン献金 教職互助献金 クリスマス献金
27 京都復興 120,000 6,000 0
28 洛南 40,000 50,000 0
29 京都西大路 20,000 7,000 0
30 上鳥羽 69,000 0 0
31 小栗栖(伝) 0 0 0
32 醍醐 0 0 0
33 伏見東 0 0 0
34 伏見 96,750 12,000 0
35 世光 124,000 60,000 0
36 向島(伝) 0 0 0
37 向日町 15,600 0 0
38 長岡京 60,200 0
39 チャペル福音館(伝) 0 0 0
40 西が丘 7,500 0 0
41 宇治 81,200 0
42 宇治大久保(伝) 0 0 0
43 西小倉めぐみ 48,740 3,000 0
44 城陽 45,500 0 0
45 八幡ぶどうの木 22,600 0 0
46 大住世光 0 0 0
47 泉 (伝) 0 0 0
(京南小計) 751,090 138,000 0
(京都南部地区計) 2,027,390 297,000 28,000
三地区教会合計 3,654,710 375,000 43,000
1 隠退・無任所・神学・教務各教師 0 0 0
2 常置委員会及び教区総会からのコーヒー献金 3,000 0 0
3 教区センター
伝道所礼拝から
のコーヒー献金 0 0
4 その他の組織・
団体からの献金* 202,000 0 0
教会以外からの献金合計 205,000 0 0
総 合 計 3,859,710 375,000 43,000
宣教連帯献金 総合計 4,277,710円
【デナリオン+教師互助+クリスマス】
*その他の組織・団体
京都南部地区総会・デナリオンコンサート席上献金・京都南部地区女性部・教師一泊研修会有志・
匿名一名
2023年度 日本基督教団 京都教区
第87回(合同後第57回)定期総会議事録
日 時 2023年5月19日(金)13:30~18:27 5月20日(土)9:00~11:45
会 場 日本基督教団 平安教会
議 長 今井牧夫(京北/教師/57) 副議長 横田明典(近江金田/教師/18)
書 記 内山友也(京都葵/教師/61) (選挙後)松下道成(洛陽/教師/92)
1 開会宣言・祈祷 13:30 今井牧夫(京北) 奏楽 西村敏夫(京都丸太町)
今井牧夫議長は総会の開会を宣言した。今井議長はヨハネによる福音書14章27節を朗読し開会祈祷を行い、その中に2023年度教区逝去者追悼祈祷(名簿朗読は割愛)を含めた。
2 総会オリエンテーション
柳井一朗総会準備委員長(洛西/教師/83)は、別冊資料により総会諸事項のオリエンテーションを行った。
3 組織会の開始
今井牧夫議長は組織会の開始を宣した。内山友也書記は、総会受付での議員出席登録に基づき、推薦議員を含まない正議員総数(名簿形式上の重複議席を除く)141名中84名の出席を報告した。
4 総会成立の宣言と議事進行の説明
今井牧夫議長は、先の出席数報告により、京都教区規則第17条「議員の総数の3分の1以上の出席」を満たしたと会場に報告し、2023年度第87回(合同後第57回)定期教区総会の成立を宣した。議長は議事進行につき以下説明を行った。コロナ対策の時間制限として各部報告や議案の逐一朗読は行わず、総会前に議員が議案報告書を読んできたことを前提に、各議案を質疑応答から始める。その他にも時間配分などコロナ禍以前の総会とは運営方式が異なるが、議事進行につきその都度に議場からご意見を受け、皆で一緒に作っていく総会とする。
5 議案第1号「組織会に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第1号「組織会」上程を宣した。議長は先の組織会の承認を提案した。異議なく、議長は議案第1号可決を宣した。
6 議案第2号「補助書記選任に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第2号「補助書記選任に関する件」上程を宣した。議長は、常置委員会の推薦により岡嶋千宙議員(向島/教師/准24)と東昌吾議員(堅田/教師/9)を今総会の補助書記に推薦した。議場は拍手をもって承認し、議長は議案第2号可決を宣した。
7 議案第3号「仮執行順序に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第3号「仮執行順序に関する件」を上程し、必要があれば執行順序を変更することを説明した。異議なく、議長は議案第3号可決を宣した。
8 議案第4号「推薦議員に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第4号の推薦基準3の常置委員会が推薦する者を1名から2名に訂正し、「第62回教区総会決議による者」(丹波新生教会の推薦議員)と追記して、議案第4号「推薦議員に関する件」上程を宣した。今井議長は常置委員会推薦として、推薦正議員に議案報告書P.1のNo.48、及び議案報告書P.3のNo.151~No.154を、推薦准議員として議案報告書P.5のNo.81~No.100を加えて推薦した。異議なく、議長は議案第4号可決を宣した。
9 議案第5号「特別委員選任に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第5号「特別委員選任に関する件」上程を宣した。今井議長は、京都教区規則による教区総会の特別委員の内、コロナ対策で設置を建議・請願委員会と選挙管理委員会のみに限定し、委員は別冊資料掲載の下記を推薦するとした。異議なく、議長は議案第5号可決を宣し、建議・請願申請は総会第1日目議事終了直後までにと指示した。
(1)建議・請願審査委員会(3名)
(招)木村良己(クラッパードイン代表理事/教師/154)
安藤昭良(福知山/教師/37) 吉田一穂(室町/信徒/95)
(2)選挙管理委員会(10名)
(招)今井圭介(大津東/教師/3) 後藤 聡(今津/教師/32)
菅根信彦(同志社/教師/90) 村島義也(京都御幸町/教師/103)
山下瑞音(東舞鶴/教師/39) 松井 實(世光/信徒/123)
榮 美和子(八幡ぶどうの木/信徒/140) 高橋ます江(京北/信徒/58)
中西くみ子(鴨東/信徒/64) 野口 薫(膳所/信徒/6)
10 議員変更と傍聴許可の報告
今井牧夫議長は、議員変更として、草津教会代議員を永島鉄雄(草津/信徒/12)に、物部教会代議員を上山美智代(物部/信徒/44)に変更と報告した。また、雲然俊美(秋田桜教会牧師、日本基督教団総会議長)傍聴申請を教区議長として承認したと報告した。
11 議案第6号「教区総会議長報告に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第6号「教区総会議長報告」上程を宣した。
(議長交代 今井牧夫議長から横田明典副議長に)
今井議長は議案報告書のP.16~P.24に議長報告掲載として、コロナ対策の時間短縮のため朗読を割愛した。
延原正海議員(西が丘/信徒/131)「議長報告にある教勢低下につき、教区としてどう考えているのか。議案報告書P.17「2 わたしたちの教区規模と宣教連帯(教職謝儀支援)」について具体的にうかがう。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「この1年で常置委員会で教勢低下のみを問題として、話し合う時間を作ることはできなかった。この教区総会などの中で皆様のご意見をうかがいつつ考えていきたい。私の思いは、コロナ禍社会の激震の中で礼拝出席が激減し、この3年間で帰天された方が多くおられる、そうした変動を自分が所属する教会で経験してきた。教区全体としてどう考えるかについては、確かな言葉を持ち合わせていない。しかし、こうも言える。それは5、6年先にくるかと思っていた教勢低下が、コロナで前倒しで現れているのではということだ。つまり、急に危機になったのでなく、長い目で見て元々大変な道を私たちは歩んでいるということである。その中で教区が何ができるかというと、上から教会を見下ろすのではなく、一つひとつの教会・伝道所・学校や施設など、多様な現場からの声を教区内でお互いに出し合い、そこで多様な声が重なり合う所に教区の展望を見つけたい。」
延原正海議員(西が丘/信徒/131)「議長は少子高齢化、コロナの影響があるとおっしゃったが、私の教会では牧師のパワー・ハラスメントがあり、教勢が低下し、役員や信徒が分断、排除される大変な経験をした。そういう牧師の質の低下も、教区として検討しないといけないのではと思う。『実践 教会役員』著者は、教団紛争の後遺症がいまだに残っているせいではないかと言う。もっと教区としても教勢低下について議論すべきである。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「私は三役や常置委員のコロナ禍における働きを高く評価する。その中で教区の一つの流れ、考え方は、教区は教会に仕える、ということで教区を形成してきた経緯がある。その中でコロナ禍3年間の財政の動きを見ると、剰余金がある中での教区の働きを見ると、各教会に反映されていない現実があるのではないか。そのあたりを三役がどう受け止めているか。現実に各個教会に還元されていない実態があると思う。それに対して議長はどのような見方をしているか。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「常置委員会では、コロナ禍で議論する中で教区負担金と教区財政をどうするかを課題としてきた。そして各教会に対して剰余金を平等に還元するために議論し、教区負担金の一律削減が最も公正だと判断した。それに基づき2020年度は負担金10%減、2021年度は7%減、2022年度は10%減、今回は負担金5%減の案という予算を建てた。これらは、教団へ教区が納める負担金につき、教団が削減してきた割合と同じ割合で教区内でも負担金を削減してきたことである。教区財政は教団負担金など教区単独での削減が難しく、教団を含めた大きな流れの中で負担金削減の割合の判断をしてきた。だから各個教会に剰余金を還元しているのだが、還元した中身が各個教会に伝わりにくいのだと受け止めている。長期的に見ると、コロナ禍がいつ終息するか分からない状況が続く中で、教区があまりに財政施策を急ぐと、目先は良くても何かあれば急に財政困難に陥る。そうならないように財務部と常置委員会が抑制的に議論して、過去3年間は経常会計の剰余金でコロナ禍の財政施策をしてきた。さらに過去の例でいえば、常置委員会は補正予算を作る権限を持つ。今総会でも様々な意見をいただいて議論し、そこから補正予算を組む可能性がある。そうした柔軟性を持って教区運営している。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「教区は長い目で見て還元していると言う通り、確かに各年度ごとの負担金を下げてきたことは教区の姿勢として評価する。ただ、コロナ禍以前2017~2019年3年間の剰余金は合計435万円だが、コロナ禍の2020~2022年の3年間の剰余金は合計2,658万円である。剰余金が3年間で3倍に増えたのだから、最初から剰余金が出ると前提して教会に還元する処置もできたのではないか。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「その剰余金によって、特別会計に『コロナ対策調整金』という枠組みを作り、経常会計の剰余金の多くをそれに用いることで翌年度の各個教会の教区負担金を下げる財源に使ってきた。また、それとは別にデナリオン献金(教職謝儀支援)の宣教連帯特別会計にも、コロナ禍で各個教会の財政が苦しくなる中で教会謝儀支援を大切にして、剰余金をいくらかの割合で繰り入れた。それ以外に必要な教区活動にも配分した。教区財政には削減困難な経費が多く、たとえば教区負担金の1/3程度は、教団への負担金である。また人件費など固定費があるので極端に大きな変動には危険がある。その中で会計の動きを見ながら慎重に例年考えており、地味で抑制的な方法だったかもしれないが、剰余金はコロナ対策調整金と教会謝儀支援などの形で各教会に還元してきた。これらの施策は全て、財務部と常置委員会で議論して決定してきた。ご理解願う。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)は、議案第6号「教区総会議長報告に関する件」の挙手採決を宣し、賛成多数により可決を宣した。
(議長交代 横田明典副議長から今井牧夫議長へ)
11 議案第7号「教務・教勢報告に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第7号「教務・教勢報告に関する件」上程を宣し、議案報告書のP.25と当日別紙配付の教区教勢統計を説明した。異議なく、議長は議案第7号可決を宣した。
12 議案第8号「常置委員会報告に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第8号「常置委員会報告に関する件」上程を宣し、議案報告書P.28~75、P.76~78巡回教師報告、P.78「京都教区総会に関する伝達」を説明した。
韓守信議員(長岡京/教師/127)「明日どうしても出席できないので予算について質問する。常置委員に考えてもらいたい。少子高齢化で教勢が減少して献金額も減っている。献金を一生懸命しようとすると、翌年負担金が上がる。負担金を収めるために今年度は建物積立を取り崩して繰り入れている。これはどの教会でもありうることだと考えている。総会議案書P.201を見ると予算総額が記されて実際に数字が上がっている。教会としてこれはどうかと思う。是非考えてほしい。教区活動は各個教会からの負担金で成り立っている。各個教会がつぶれると教区活動もつぶれる。それをどれだけ認識しているのかをうかがいたい。二つ目は、日本基督教団とつながっているなら、負担金を納めることが当然で支え合う。その一方で、ある教会は数年にわたり未納を続けている。そういう教会があり続けると、自分の所も未納にしようという教会が出てくる。そうなると教区はどうなるか。家計で考えると、家計が厳しくなると旅行を止めたり買い物を控えたりする。そういうことを教区もしているか。不要不急の出費は控えるべきだ。固定費は、日本基督教団があり続けていくために必要なので献げる必要があるが、教区の予算額をいつまで維持するのか。教会がつぶれてしまう。一年二年と剰余金があるから持たせて、あとは他の世代だからいい、とするのか。長岡京教会の役員会でも、負担金を納めるのが嫌だとの意見も出てきている。こんな意見が出てくることはこの15年間なかった。予算規模の根本的な見直しを考えてほしい。常置委員の意見をうかがいたい。」
松田規議員(福知山/信徒/38)「昨年初めて常置委員に選出された。以前から財務部を担当している。財務部委員長で常置委員の一人として思いを述べる。コロナ禍が始まる以前から負担金については、教勢の推移に応じて軽減を図ってきた。毎年ではないが約3年を目途に教勢が何%下がったかを目安に、予算規模を推定し負担金を下げてきた経緯がある。財務部としては、できるだけ実態に合った負担金の軽減をしてきた。ただコロナが始まって予測を立てられなくなった。コロナで財政や教勢が今後どう変わるかと不安の中、教団の負担金削減と同じ割合で教区負担金も削減してきた。コロナ禍が始まった当時、社会の先行きが全く見えない中でも、早期終息を願って元の教区活動を維持する前提で予算を確保した。しかし予想に反してコロナ禍が長く続いて教区活動ができなかったことが、予想外の剰余金が生まれた背景である。この剰余金をどう扱うか様々な議論を行った。教区という組織体を維持し継続する大前提で考え、また、今後しばらくコロナ余波が続いて教勢も減ると予測した。そうして剰余金を『コロナ対策調整金』という新たな枠組みを特別会計に設けて繰り入れた。これを財源に教区負担金の削減をしてきたのである。現在、コロナの分類も変わって事態は動くと思うが、それが教会財政にすぐ直結することはまずありえない。今後、もう一度コロナ前の姿勢に立ち返って、教勢減少に応じた負担金の水準を新たに検討する必要があると考えている。この間、各教会の方には負担金について、大変なご心配や苦しみを与えてきた。教区三役と共に直接、教会に赴いて具体的な教会からの声を聞くこともあった。今後もそうした努力を重ねて、できるだけ適正な負担水準になるよう努力したい。」
鳥井新平議員(近江平安/教師/20)「巡回教師報告につき質問する。評価と展望で『オルタナティブな場が必要である』とある。教会現場も含め具体的な活動を教えてほしい。」
堀江有里議員(巡回教師/150)「この間に京都教区巡回教師として様々な教会で用いられているが、教区全体に関して様々な貴重な経験をさせていただいていることを、還元できているのかは、自分でも疑問である。AWRC(アジア女性資料センター)やカナダ合同教会の国際会議に出席したり、日本で性的マイノリティの相談業務を実践している。また、カミングアウトしている日本で初めてのケースのレズビアンの牧師として呼ばれる機会が多くあった。日本においても共有し学び合っていけるオルタナティブな場は、これから模索していくと同時に、マニラでの会議ではインドやフィリピンなど性的マイノリティに関して法的規制が非常に大きかった国々のNCC(超教派協議会)が、性的マイノリティの人権を掲げて冊子までも作っている状態で取り組みが進んでいる。東アジアに追い越されている状態である。マニラの会議では派遣団体がNCC(日本キリスト教協議会)だったので、東京のNCCで報告会をする交渉中である。巡回教師報告の『オルタナティブな場』を作ることについてだが、同志社大学神学部でのゲストスピーチに行ったときに、この人がこれから牧師になるのか、と惨憺たる思いにさせられたことがあった。差別語や差別事象に関して、マジョリティ(多数者)にも人権があるのだと、マイノリティ(少数者)の差別のことばかり言うな、ということを言われた。マジョリティの人権を守れと言う。おそらくそれは人権ではない。人権とは、特権に特権を重ねることではないことを伝えていく必要がある。おそらく、神学校には期待してはならない。お互いに学べる場を作っていこう、と様々な学生たちと話をしている。だから『オルタナティブな場』をどうやって作っていけるのかは、私自身の次年度の課題であり、教区内でも年代を越えて様々な方とつながっていける場を対面とオンラインで考えている。神学する、ということを信徒も、これから牧師になろうとする人も、牧師も、一緒に考えていける場を作っていきたい。」
今井議長は、議案第8号「常置委員会報告に関する件」挙手採決を宣し、賛成多数により可決を宣した。
13 議案第9号「2022年度選出三役・常置委員の任期を1年にする件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第9号「2022年度選出三役・常置委員の任期を1年にする件」上程を宣し、議案報告書P.8より提案理由を述べた。異議なく、挙手採決により賛成多数で今井議長は議案第9号可決を宣した。
14 議案第10号「教区総会議長選挙に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第10号「教区総会議長選挙に関する件」上程を宣した。議長は別冊資料P.5より議長選挙の選挙権と被選挙権について説明し、教規により被選挙権を持たない補教師の正議員の以下の名簿を別冊資料で示し、口頭で議員名を挙げた。
No.13 谷村德幸(水口) No.20 鳥井新平(近江平安) No.22 川上 信(八日市)
No.120 宮川経範(伏見) No.135 棚谷直巳(西小倉めぐみ)
今井議長は、今津教会信徒議員を谷本聰子議員に変更と報告した。
今井議長は議場閉鎖を宣した。議長の指示により今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)が説明後、議長選挙を実施した。終了後、議長は議場閉鎖の解除を宣した。
15 議案第11号「教区規則第29条変更に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案11号「教区規則第29条変更に関する件」上程を宣し、議案報告書P.9より提案理由を述べた。また、本件は教区規則変更のため規則により出席議員の3分の2の賛成が必要と説明すると共に、時間短縮のため、採決時に議場目視で圧倒的に賛成多数と議場から認められた場合には、賛成者の計数を省略すること、このことは教団事務局にも確認して有効であると説明して提案し、議場は異議なく承認した。今井議長は、議案第11号「教区規則第29条変更に関する件」の挙手採決を宣し、賛成が3分の2以上であると議場が承認したので可決を宣した。
16 議案第12号「教区規則第32条変更に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第12号「教区規則第32条変更に関する件」上程を宣し、議案報告書P.9より提案理由を述べた。また、本件は教区規則変更のため規則により出席議員の3分の2の賛成が必要と説明すると共に、時間短縮のため、採決時に議場目視で圧倒的に賛成多数と議場から認められた場合には、賛成者の計数を省略すること、このことは教団事務局にも確認して有効であると説明して提案し、議場は異議なく承認した。今井牧夫議長は、議案第12号「教区規則第32条変更に関する件」の挙手採決を宣し、賛成多数により3分の2以上と認め、議場もこれを承認したので可決を宣した。
17 議案第13号「准允式執行に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案13号「准允式執行に関する件」上程を宣した。議長は議案報告書P.10より以下の志願者名を紹介した。
准允志願者 後宮 嗣(世光/教師/准92) 川崎直己(ゴスペルハウス/教師/准93)
議長は議案第13号を議場に諮り、異議なく、議案第13号可決を宣した。
18 議案第15号「常置委員会小委員会報告に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第15号「常置委員会小委員会報告に関する件」上程を宣した。議長は、議案報告書P.79~92の報告を示し、コロナ対策の時間短縮のために各委員会ごとの報告を割愛し、全委員会の報告を一括して最初から質疑応答から入るが、その前に各委員会から書面報告の補足があれば発言を受けると説明した。
延原正海議員(西が丘/信徒/131)「セクシュアル・ハラスメント問題小委員会報告P.80の上から3行目について。パワー・ハラスメントも含めて小委員会の役割を拡大するか、または別にパワー・ハラスメントに関する小委員会を設けることを意見する。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「要望として受け止める。」
今井牧夫議長は、各部・委員会報告など報告議案につき、今総会はコロナ対策で報告審査委員会を設置せず、同委員会への回付がないため、各報告議案の審議終了時ごとに議場で報告承認を行うと説明した。今井議長は、議案第15号「常置委員会小委員会報告に関する件」挙手採決を行い、賛成多数で議案第15号可決を宣した。
19 議案第16号「一般財団法人クラッパードイン設立を契機に、アメリカン・ボード京都宣教150周年を記念して米国合同教会と宣教協力を行う件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第16号「一般財団法人クラッパードイン設立を契機に、アメリカン・ボード京都宣教150周年を記念して米国合同教会と宣教協力を行う件」上程を宣した。また議長は、補足として、この件は京都教区と米国合同教会双方での決議が必要であることを述べ、すでに米国合同教会のCGMB(米国合同教会とディサイプルズの共同世界宣教局)理事会でこの覚書を承認済みと報告した。
井上勇一議員(洛南/教師/109)「CGMBと京都教区は2012年から毎年定期協議を行い、2016年にCGMBからクラッパードインの扱いの提案を受けた。それから協議を続け、バザールカフェの活動がCGMBの宣教方針と一致することから、土地移管の受け皿に財団法人を設立してバザールカフェを支援する流れになり、覚書を取り交わした。10年来の協議でこうした方向性が生まれたことをご理解いただき、賛意を示していただきたい。」
今井牧夫議長は議案第16号の挙手採決を行い、賛成多数で議案第16号可決を宣した。
20 議案第17号「部・常設委員会・特設委員会報告に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第17号「部・常設委員会・特設委員会報告に関する件」の上程を宣した。議長は、議案報告書P.93~136の報告掲載を示し、各部・委員会ごとの報告を割愛し、一括しての質疑応答から入ると説明した。
延原正海議員(西が丘/信徒/131)「性差別問題特設委員会報告の評価と展望に賛意を表す。」
今井牧夫議長は、議案第17号の挙手採決を行い、賛成多数で議案第17号可決を宣した。
21 議案第18号「特設委員会継続に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第18号「特設委員会継続に関する件」において、議案報告書P.14提案文中「部落差別問題特設委員会」を「部落解放センター運営特設委員会」と訂正し、上程を宣した。議場から発言がなく、今井牧夫議長は議案第18号の挙手採決を行い、賛成多数により議案第18号可決を宣した。
22 議案第19号「部・委員会・特設委員会の委員選任に関する件」
今井牧夫議長は、議案第19号「部・常設委員会・特設委員会選任に関する件」の上程を宣し、別冊資料の推薦名簿を示した。委員は最終的に常置委員会で確定するため、変更や補充は総会後の常置委員会で扱うと説明した。議場から発言がなく、今井議長は議案第19号の挙手採決を行い、賛成多数により議案第19号可決を宣した。
23 議案第20号「地区報告に関する件」 提案者 常置委員会
今井議長は議案第20号「地区報告に関する件」の上程を宣した。議長は、議案報告書P.137~197の報告掲載を示し、全地区一括で質疑応答を行うと説明した。議場から発言がなく、今井議長は議案第20号を挙手採決し、賛成多数により可決を宣した。
24 休 憩
今井牧夫議長は、15分間(15:07~15:25)の議場休憩を宣した。その際、建議請願の提出は総会第1日目議事終了までにと議場に指示した。
25 議事再開
15:25 今井牧夫議長は議事再開を宣した。
26 教区総会議長選挙結果の発表
今井牧夫議長は今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)に教区総会議長選挙の結果報告を指示し、以下報告を受けた。
総投票数96票(有効投票数88、白票0、無効8)
今井牧夫(京北)40票 横田明典(近江金田)13票 小笠原 純(平安)10票
浅野献一(室町)4票 平山正道(大津)3票 菅根信彦(同志社)3票
井上勇一(洛南)3票 深見祥弘(近江八幡)2票 新井 純(世光)1票
森里信生(洛北)1票 山下瑞音(東舞鶴)1票 入 治彦(京都)1票
村島義也(京都御幸町)1票 内山友也(京都葵)1票 後藤 聡(今津)1票
熊本絹江(宇治大久保)1票 大賀幸一(京都丸太町)1票 熊谷沙蘭(桂)1票
選挙管理委員長は、過半数得票者なしとして再選挙を宣した。議長は議場閉鎖を宣し、同委員長は再選挙を実施した。投票終了後、議長は議場閉鎖の解除を宣した。
27 アピール「教団部落解放全国会議」
今井牧夫議長は、「日本基督教団第15回部落解放全国会議in京都」につき、京都教区が開催受け入れ教区として主体的に関わっていると説明し、教団部落解放センター運営委員の深見祥弘議員(近江八幡/教師/16)にアピールを指示した。同議員は、2023年9月26~28日に京都教会で開催するとアピールし、広く参加を呼びかけた。
28 議案第24号「会計監査報告に関する件」
議案第25号「2022年度教区会計決算報告承認に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第24号「会計監査報告に関する件」と議案第25号「2022年度教区会計決算報告承認に関する件」の一括上程を宣した。議長は、まず議案第25号を松田規財務委員長(福知山/信徒/38)から受け、その後に会計監査報告を受けると説明した。
松田規財務委員長(福知山/信徒/38)「貸借対照表と財産目録は書類をご覧願う。議案報告書P.201決算報告について。2022度決算収入は総額31,761,000円予算に対し31,856,814円収入となった。収入が予算より増えた理由は献金増加と繰越金増加で、大きな変化はない。一方で支出はP.202に総額を記した。予算31,761,000円に対し31,856,814円である。そして当期剰余金として6,598,450円を計上した。多額の剰余金発生は、コロナ禍に伴って各部・委員会などの事業が執行できないため、結果として返納されたことが大きな要因である。また、教区の管理費などで一定の削減が進んだことも寄与している。」
松井稔監査委員(監査/信徒/准90)「P.208に基づいて報告をする。4月7日に木下千鶴(信徒/京都丸太町)、花山周三(信徒/平安)、松井稔(信徒/同志社)の3名が教区センターにおいて監査を行った。監査の結果、正確適正なることを認める。」
29 教区総会議長再選挙結果の発表
今井牧夫議長は教区総会議長再選挙結果が出たことから、議事の一時中断を宣し、今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)に選挙結果報告を指示し、同委員長は報告した。
総得票数89票(有効投票数85、白票0、無効4)
今井牧夫(京北)59票 横田明典(近江金田)11票 小笠原 純(平安)9票
浅野献一(室町)3票 熊谷沙蘭(桂)1票 森里信生(洛北)1票
後藤 聡(今津)1票
選挙管理委員長は、今井牧夫現議長の教区総会議長当選を宣した。議長は選挙結果の承認を議場に求め、異議なく選挙結果の確定と選挙終了を宣した。議場は拍手を贈った。
30 議案第14号「教区総会副議長選挙に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第14号「教区総会副議長選挙に関する件」上程を宣し、議案報告書P.9により提案した。異議なく、議長は議案第14号可決を宣した。
31 教区総会副議長選挙の実施
今井牧夫議長は議場閉鎖を宣し、今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)の説明の後、副議長選挙を実施した。終了後、議長は議場閉鎖の解除を宣した。
32 議案第24号・議案第25号に関する質疑
今井牧夫議長は、中断していた議案第24号・議案第25号の審議の再開を宣した。
井上勇一議員(洛南/教師/109)「監査委員に質問する。剰余金が教区会計の20%近いが、監査委員としての評価をうかがう。」
松井稔准議員(推薦/信徒/90)「監査委員は、会計が正確・確実に処理されているかとの観点で監査をしているので答えられない。個人的には、コロナの関係で活動が予算通りに執行できなかった結果が剰余金に反映されているので、やむをえない状況ではと思う。」
今井牧夫議長は、議案第24号「会計監査報告に関する件」と議案第25号「2022年度教区会計決算報告承認に関する件」を順次挙手採決を行い、各賛成多数により議案第24号と議案第25号の可決を宣した。
33 第26号議案「2022年度教区会計剰余金処理に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は議案第26号「2022年度教区会計剰余金処理に関する件」上程を宣した。
井上勇一議員(洛南/教師/109)「剰余金処理について先ほど建議案の書類が準備され、わたしはそれにサインした。その建議案は、剰余金処理に関する建議なので、剰余金処理の議案26号をここで先議して採決されてしまうと、その建議を審議することができないことになってしまうので、その調整を議長に考えていただきたい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「今の井上議員の発言は、剰余金処理の建議案が準備されているが、建議案は通常であれば明日の扱いなので、今ここで仮に議案26号を承認すれば、その建議案がもう扱えなくなるので、どうしたらいいか、その調整をしてほしいという提案である。これに関する一つの方法として、教区総会の別冊資料P.9『参考メモ 議事運営について』に『議案への修正案(対案)を出す動議』の項目がある。建議案として提案を準備されたようだが、ここに建議と違う形で議案を出す方法が書いてある。建議案は、他に対案となる議案が何もない場合に一から出されるものだが、それとは違って、総会議案の原案に対して修正案(対案)を出すことが出来ることを書いてある。いま建議案として書面で準備されているならば、それを今この場で、建議案でなく対案として出すことがふさわしい、と考えるならば動議を出していただき、議場がそれを原案への修正案(対案)と認めた場合には、議案第26号(原案)をA案とし、その修正案(対案)をB案として、その両方をこの場で議することが可能となる。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「それで審議していただきたい。」
今井牧夫議長は、当初は建議案として準備された提案を、議案第26号に対する修正案(対案)とし、その双方を審議する形を議場に提案し、異議なく承認された。
今井牧夫議長(京北/教師/57)「まず、その動議を誰が出すかを明確にしていただく。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「提案者は鳥井新平議員。その動議を受けてほしい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「鳥井議員に、この件の提案者として発言いただく。」
鳥井新平議員(近江平安/教師/20)「教区総会への剰余金処理に関する提案をまとめた。長文だがポイントを私に代わり山下裕三准議員(宇治/教師/准25)に説明いただきたい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「それはどういう関係であるか。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「提案者が鳥井新平議員で、説明を山下准議員が行う。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「では、山下裕三准議員に説明いただく。」
山下裕三准議員(宇治/教師/准25)「建議案の内容について、全文を読んでいただかなければ十分に理解できないと思う。概略としては、2022年度の剰余金全額を2023年度の歳入に繰り入れ、その全額をもって各個教会の負担金を減じることを提案する。」
今井議長はこの提案へのセコンド(賛同者)を議場に問い、鳥井議員以外に正議員1名以上のセコンドが議場にいることを確認した。
今井牧夫議長(京北/教師/57)「動議が成立した。その内容説明は、提案書面を印刷して議場配布後に願う。それができるまでに他の質問・意見を受け付ける。」
34 教区総会副議長選挙結果の発表
今井牧夫議長は教区総会副議長選挙結果が出たことから、議案第26号の審議を中断し、今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)に教区総会副議長選挙の結果報告を指示し、同委員長は報告した。
総得票数92票(有効投票数86、白票0、無効6)
横田明典(近江金田)57票 小笠原 純(平安)9票 浅野献一(室町)5票
新井 純(世光)3票 熊谷沙蘭(桂)2票 平山正道(大津)2票
柳井一朗(洛西)2票 井上勇一(洛南)1票 森里信生(洛北)1票
深見祥弘(近江八幡)1票 大賀幸一(京都丸太町)1票 米倉 渚(物部)1票
韓 守信(長岡京)1票
同委員長は横田明典現副議長の教区総会副議長当選を宣した。議長は選挙結果の承認を議場に求め、異議なく選挙結果の確定と選挙終了を宣した。
今井牧夫議長はここで、議長と副議長の挨拶を宣し、以下を挨拶した。
「京都教区規則で再選3回までなので、これが最後の任期となる。私はこの選挙結果は想定していなかった。この結果に胸が射抜かれたように思う。私は30代の時にうつ病(自立神経失調症)を患い、牧師を休職した。その時に自分自身の召命について苦しみ、同志社大学神学部の大学院で学び直して牧師に復職した。自分自身の身心の弱さを覚えると同時に、京北教会に招聘されるときに、自分自身の病気を明かした上で、教会役員会で招聘が決まったことを思い出す。私が強い人間であれば強い者として生きていこうとするが、弱い者同士が出会って歩むとき、強い者同士のつながりとは異なる違う強さがある。京都教区も弱い者同士が結びついていく、そこに神様との恵みがあると思って歩んでいく。」議場は拍手を贈った。
今井議長は横田明典副議長に挨拶を求めた。
横田副議長は以下を挨拶した。
「今井議長と逆だが、こうなるだろうと思っていた。議場の皆様がこの二人を議長と副議長として選んだのは賢い選択だと思う。性格の違う対照的な二人がバランスを取ってやっていく、ということが教区にとってよいことと思う。互いに足りないところを補い合いながら、あと2年務めさせていただきたい。」議場は拍手を贈った。
今井議長は祈祷に新井純議員(世光/教師/122)を指名し、新井純議員は議長・副議長のために祈祷した。
35 議案第21号「教区総会書記選挙に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第21号「教区総会書記選挙に関する件」上程を宣した。議長は、慣例に従い書記候補選考を議長と副議長に一任することを議場に諮り、一同承認した。
36 議案第22号「教区常置委員選挙に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案22号「教区常置委員選挙に関する件」上程を宣し、議案報告書P.14により提案した。その際、別紙資料により説明を行った。また補足として、常置委員に選ばれた者が書記として選出された場合、1名繰り上げて常置委員とすると説明した。今井議長は、議案報告書P.14で選挙方法を提示して議案第22号を議場に諮り、異議なく議案22号の可決を宣した。
37 教区常置委員選挙の予備選挙の実施
今井牧夫議長は議場閉鎖を宣し、今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)の説明の後、教区常置委員選挙の予備選挙を実施した。終了後、議長は議場閉鎖の解除を宣した。
38 議案第26号「2022年度教区会計剰余金処理に関する件」と動議による修正案(対案)
今井牧夫議長は、議案第26号に対する修正案(対案)提出の動議について、議場に下記の書面が配布されたことを確認した後、議事再開を宣した。
〈以下、議案第26号に対する修正案(対案)〉
提案名 剰余金処理に関する提案
提案者 鳥井新平
提 案 2022年度剰余金全額6,598,450円を2023年度の歳入に繰り入れ、その全額をもって各個教会の負担金を減じることを提案する。
コロナ禍の影響による教会の財政状況悪化は一時的と考えられるが、高齢化による財政悪化は恒常的に続くであろう。その結果、赤字決算になる教会が現れ始め、いずれ教区の全教会に波及するだろう。赤字を避けるため最終的には牧師にかかわる歳費を減額することになり、役員会と牧師、会員の苦悩は増していく。そんな状況にあって、教区負担金は京都教区にある全教会の経常収入の8%、経常支出の8%を占めているのは果たして、合理的あるいは健全といえるだろうか。8%の根拠はどこにあるのだろうか。
ある教会の経常収入の例を示すと、2021年度の経常収入は10年前の2011年度比マイナス30%となっている。コロナ禍の影響はさほどなく、2018年度は2011年度比マイナス16%であるのに対して、2021年度は2019年度比のマイナス18%である。この二つの数字を比較すると高齢化の影響による財政悪化が加速していることが理解できる。2021年度以降、決算は赤字に陥り、その後も回復の見込みは立っていない。2023年度予算は牧師謝儀を減額せざるを得ず、来年3月末の決算予想は赤字の見込みである。それでも経常収入の約9%になる負担金は全額を納めている。京都教区はコロナ禍の3年間、教区負担金を通常算定額から数%を減額しているが、高齢化が進む教会の現況と未来を考えるとコロナ禍があるなしにかかわらず、さらなる減額を敢行しないと、地域の福音伝道の一番大事な拠点である教会は機能不全に陥るであろう。
提案理由
1 教区特別会計の総額は一億六千五百万円余りに達しており、2022年度剰余金を特別会計に繰り入れる合理的な理由がない。(参考1)
2 教会は財政的に苦しく、教会によっては赤字決算を避けるため伝道費や牧師謝儀を減額せざるを得ないほどであるに対して、教区は毎年剰余金が発生している。このような状況は著しくアンバランスであり、道義的にも大いに疑問がある。(参考2)
3 教区改革実質化委員会作成の「教区改革原案」(第83回京都教区定期総会議案報告書P.147
2019年5月)が2019年度第5回常置委員会に提案された理由は、「各個教会の負担を減らすために、教区財政削減・機構改革を必要とする」ことにあった。この原案はその後どのように検討されたのか。原案には具体的な機構改革提案が提示され、予算案の試算案を行っている。その試算によると、支出は1,400万円に抑えられると記載されている。はからずも、2022年度の支出は約1,480万円である。偶然の一致にすぎないが、象徴的な意味を感じる。すなわち、「剰余金は負担した各個教会に返しなさい」、「今後は教区改革を早急に進め、教区は教会を支えなさい」。
4 京都教区にある全教会の経常収入総額に対する負担金の割合は約8%で、経常支出総額では約10%になる。この数字は高すぎる。理想を言えば経常収入の5%が妥当であろう。今回の提案を実行すると経常収入総額の約6%になる。ちなみに教団納付金は過去数十年ほとんど変わらず、経常支出の約30%である。教団納付金は経常収入あるいは経常支出と連動すべきである。
参考1
2017年~2022年度の特別会計残高の増減
2017年度残高 147,817,832
2018年度残高 155,414,587(建築修理貸出金会計 返済金6,500,による増加)
2019年度残高 157,784,000
2020年度残高 158,689,310
2021年度残高 161,891,233
2022年度残高 162,511,536
6年間の増 14,693,704円
参考2
経常会計剰余金の推移
2017年度 収入35,596,839(負担金31,356,000) 剰余金 950,000円(2.6%)
2018年度 収入34,728,947(負担金30,567,000) 剰余金 1,363,996円(3.9%)
2020年度 収入31,457,310(負担金26,874,500) 剰余金 5,339,956円(6.0%)
2021年度 収入33,785,414(負担金27,797,000) 剰余金 6,598,450円(20.7%)
2022年度 収入31,856,814(負担金26,893,000) 剰余金 6,598,450円(20.7%)
参考3
2020~2022年度の剰余金処理の累計 16,685,599円
1 教区資金に繰入 6,400,000円
2 伝道、営繕資金へ繰入 1,800,000円
3 宣教連帯資金へ繰入 1,600,000円
4 教区センター運営会計へ繰入 4,130,000円
5 宣教師活動特別会計へ繰入 200,000円
6 経常会計次年度繰越へ 2,555,599円
山下裕三准議員(宇治/教師/准25)「配布文書をご覧いただく。提案は、剰余金を各教会に戻すことである。今年度2022年度剰余金についてだが、剰余金は今年度だけでなく、昨年も一昨年もある。合計1,700万円と聞く。常置委員からはコロナという言葉がたくさん出て、コロナで負担金の10%や5%を減らしてコロナ対策をやったという。私はコロナに関しては問題視していない。それは一時的な事だからだ。いま問題となっているのは、各個教会が財政的に非常に苦しくなってきた事である。ある教会は2021年度に大きな赤字を出した。2022年度も前年度を上回る赤字予想だったが、ある信者が多額の献金をして若干黒字になった。ところが2023年度予算を組むときに困った。お金がなくて赤字予算しか組めないので牧師の謝儀を削った。すると、どうだろうか。役員・牧師・教会員を含めて苦悩は深まるばかりだ。これが来年解決するかといえば解決しない。どんどんひどくなる。そういう思いから、これではいけない、と思って建議案を出そうと思ったが准議員は建議案を出せない。そこで鳥井新平議員に代わりに出していただき、私が説明することにした。提案の動機は、教会がこのままでは滅びてしまうからである。なぜ滅びるか。高齢化現象である。年金をもらっている方に、これ以上献金を出してとは言えない状況で、教会の財政難がこれからもずっと続く。赤字教会はずっと赤字である。教区負担金はある一定の係数を掛けたものを挙げて100%支払っている。そして決算の結果、教区は今年660万円剰余金が出た。これだけ要ると言われて教会が払ったが、コロナによって活動が出来ず余ったならば、常識として払った人に返すべきである。私の主張は単純である。教区が困っているか。困っていない。なぜなら、特別会計を見たらびっくりしたが、1億6千万円ある。660万円を返しても教区は困らない。それで教区規則第49条には、自然災害などで負担金を払えない場合、負担金の一部あるいは全額を免除すると規定がある。この規定が適用されたことがあるか。赤字になった教会はわたしが知っている教会を一つ知っている。他にも赤字になった教会があると聞いている。赤字になった教会から、教区は5%引きます、10%引きますと言いつつ、何十万円と払ってくださいと言う。払うために牧師の謝儀を下げる。それでも赤字だ。赤字の教会が、負担金を全額払っていいのか。何らかの救済策はないか。ここにあるではないか。それで考えていただきたいのは、教会・教区・教団の三つのうちで一番大事なのは何か。教会である。これは誰が何と言ってもそうなのだ。なぜなら、その地域で福音宣教の最前線に立って伝道をしているからだ。教会が一番で、教会の次に教区で、教区の次に教団がある。そうすると、その教会がいま財政的に困って倒れようとしている、あるいは倒れていない教会であっても、これから倒れるであろうことは容易に予想がつく、そのときに、教区がその教会を助けてくれるのか。助けてほしい。これがわたしの提案である。『教区は教会を支える』という言葉を聞いた。そうであれば、助けてほしい。実際は教会が教区を支えている。教区が教団を支えている。あるいは相互扶助ということかもしれないが。実際は教会が教区を支えている。教会が教団を支えている。30年ぶりに京都教区に帰ってくると物事が良く見える。西東京教区にいたので西東京教区と比べることもできる。私は教会の負担金を見た時に高いと思った。それで世界観の問題なのだが、教会を取り巻く世界、教会・教区・教団を取り巻く世界はすでに変わっている。コロナは変化を数年早めただけである。世界は変わっているのに、変わっていないと私たちは思っている。幻想を見ているのではないか。教会が一番で、その下に教区、その下に教団がある。教会の意思はどこで反映されるか。この教区総会という場である。教会の代表が集まっている。この教区総会で決まることは、常置委員会の決める事よりもはるかに権威がある。教区総会で皆様が決めたことは、常置委員会が決めたことよりも大切なことである。全教会の意思はこの教区総会で決定され、常置委員会の意思を上回る。これも当たり前のことである。最後にこう言いたいと思う。この提案が、もし否決されるとすれば、それはどういう意味があるのか。世界がすでに変わってしまったということをよく見てほしい。これから先は今までのようにはならないし、できない。教会も教区も教団も、そうである。今までと同じことはもうできない。それをまず認めることである。この提案がここで否決されるということは、どういうことか。教会はある決意をしたということだ。赤字になっても、牧師の謝儀を下げても、伝道費を下げても、何が起ころうと、どんなになっても、教会が倒れるという事態になっても、負担金は全額払い続ける、という決意をしたことと同じになる。だから今ここで、皆さんが決断しないといけない、先延ばしはできない、今やらないといけない、そう思う。提案が否決されるということは、そういう重大な意味があるわけである。そういう教会の状況をよく考えていただき、最善のご判断を願いたい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「原案に対する、修正案として出された案の説明を受けた。この後の議事の進め方だが、先ほど原案の説明を省略して審議を進めたので、バランスをとる意味では、ここで原案の説明を改めて受けてはどうかと考えるが、いかがか。」
山下裕三准議員(宇治/教師/准25)「私の考えでは、修正案が出た場合、まず修正案を審議して討議が十分になされたあとに、修正案に対する賛否を取る。そして修正案が通れば、原案の審議は必要ない。そうと今まで理解していた。だから修正案を先に審議していただき、審議が終わった後は採決していただきたい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「議長として議事運営について申し上げる。コロナ問題に
よって時間をかけないために、議案の報告や説明を省略して質疑応答から始める、という形をとっている。しかし、修正案が出てきたので、改めて元来の案は何だったのかを聞くことが、イコールで修正案に関する議論になってくるのではないかと思うが、いかがか。十分な議論をする意味では原案の説明をいただくことが、修正案の議論にも関わると思うが、いかがだろうか。」
安藤昭良議員(福知山/教師/37)「議長からの説明で言えば、原案の説明はありうるのではないか。今の提案に心を動かされているが、一方で、この剰余金を残すことにおいて、どんな目的があるのか、そのことについて原案を建てた方から説明をいただきたい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「今の意見もいただいたので、原案の説明をいただくことにしたいが、それでよいか。それが、もう修正案の審議に関わることになってくるからだ。その流れでよいか。では、そういう形で松田財務委員長から原案の説明をしていただく。」
松田規財務委員長(福知山/信徒/38)「修正動議が出されれば、修正動議を優先して審議することが基本だと思っていたので、少し釈然としないまま発言することをお許し願う。剰余金については二つの考え方がある。一つは、お金を余ったものを返す。もう一つは今直面している問題を解決するためにどう使うか。この二つの考え方をすることになるかと思う。私たちが議論する中で選んだのは、お金を貯めこむことを目的にするのではない。今の京都教区の教勢、たとえば私は両丹地区だが、その現住陪餐会員は、2015年から30%減った。これは滋賀地区、京都南部地区では考えられない数字だと思う。先ほど言われた教会の現状については同感である。ただその中で、座して教勢の推移を見過ごしていくのか。うちでは主任担任教師を呼べないから、説教のネット配信でいいではないかという考えも出てこないとも限らない。それでも主任担任教師を迎えて、一緒になって支えながら福音伝道を進めていきたいというのが、丹波に住んでいる教会員の共通した思いであると思う。P.202に剰余金処理案の配分先を書いた。その中で教区資金特別会計への450万円というのは、教勢の変化に対応して負担金を軽減していく財源を確保するものである。もちろん漫然とではなく、450万円のうち250万を軽減の財源として宛てる。残りの200万円はクラッパードインの移管に関する覚書が締結されて具体化していく、さらにはアメリカン・ボード京都宣教150年という節目の中で、個々の教会では取り組めない大きな課題について教区でしか取り組めないことから200万円を教区資金の方へ繰り入れた。もう一つ大切なポイントは宣教連帯特別会計である。デナリオン献金が多くの方の献金によって推進されているが、原資が全く足りていない。いずれは枯渇する。そのために一定の原資を確保するために宣教連帯特別会計へ繰り入れた。営繕特別積立金特別会計は、教区センター建物が2000年の新耐震基準に耐えられず、中規模程度の補修の資金の必要がある。こうして剰余金の配分案を出した。ただお金を貯め込めば解決するとは思っていない。むしろ私たちが直面している課題、たとえば高齢化という状況の中で、10年から20年先を見たときにどう新しい宣教方策を建てていくのか。あるいはそのことについて、教区が教会をどのように支援できるのかを含めて議論をしていく時間が必要だと思う。お金が残っているので返してほしいというのは非常によくわかる。一点考えてほしいのは、このお金を返すのは簡単だが、どこへ返してどうするのか。2023年度決算は過ぎているので、2024年度の中で対応することになると思うが、そのための補正予算を組んでいくのは常置委員会の任務になる。常置委員会に対してもう少し具体的な条件を明示していただくことが必要ではないか。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「議事の進め方に関して説明する。総会別冊資料の9ページに『参考メモ 議事運営について』が記載されている。これは10年前に、修正案・修正動議をどう扱うかちゃんと考えてほしい、という意見に対して常置委員会で作られたものである。ここの『議案への修正案(対案)を出す動議』に書いてあることが、今扱っている提案の扱いになる。文言の一部修正であれば、先ほど言われたようにその場ですぐに採決する、あるいは審議して採決するとなるが、今出ている動議は文言の一部修正ではなく、原案を100%造り替えるものである。そうなると、これは文言の一部修正ではなくて原案への対案となり、原案と対案の二つを対にして扱うことになる。だから、今私はここで、一部修正ではなく、修正案(対案)を出す場合の、項目説明に沿って議事を扱っているとご理解いただきたい。」
松井稔准議員(推薦/信徒/准90)「今、准議員から提案がなされているが、私も准議員として質問してよいか。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「准議員は質問や意見の発言ができる。」
松井稔准議員(推薦/信徒/准90)「松田財務委員長の説明の通りである。動議の提案では、剰余金約660万円を2023年度に全額繰り入れるという。それをどのようにして負担金の方に回されるのか、この提案には具体的な内容が何もない。単純に660万円を教区の教会数で割ると10万円にも満たないが、果たしてそれで赤字の教会が救われるのか。話を聞いていると美談にも思えるが、この提案には実質的な裏付けが何もない。では、どのように赤字の教会を助けていくのか。それは、教会から負担金を収められないと教区に申請がなされれば協議され、免除される道が残っている。もう一つ、教師謝儀の問題を含めて大変だということであれば、そのためにデナリオン献金がある。デナリオンの制度に申請しているのかわからないが、申請することによって教会の赤字に対しての援助にもなる。剰余金の中からもデナリオン献金に積立がなされているので、私から言えば、教区資金特別会計への450万を宣教連帯特別会計に入れる、というなら説得力がある。納得性がある。ただ単に、剰余金を全額2023年度の経常会計に入れるだけの提案では、納得性がない。」
山下裕三准議員(宇治/教師/准25)「具体性がないと言われた。確かに具体的には書かな
かった。考えているのは、2022年度の各教会が負担した額に応じて、660万を按分するということである。試算したら、2022年に収めた負担金のうち約25%を、今年の負担金から差し引く。具体的といえばその方法があると思う。これは一時金であり、赤字は解消しないが安心する。少しくらい安心させてほしい。デナリオン献金などがあることはわかっているが、教会は一個の独立した会計を持ちたいのである。その中で全部やりたいのである。その中で、助けてください、ということはなにか独立性を侵すような気がして、気が引けるという部分もあるから、負担金を減らしてほしいと言っている。」
片柳榮一議員(北白川/信徒/66)「対案で大事だと思われるのは、負担金が高すぎるということだと思う。今回だけの負担減ではなく、提案理由の4番にあるように負担割合を下げるという形で考えていただきたい。余ったから下げるというだけの問題ではないと思う。広い教区的な視点から見て、教区が教会の力を削いでいるのではないかという、その原因は負担金が高すぎるということなので、そこを見据えながら、今回だけの措置ではない形で、先程の25%減らすという根拠がどこまであるのかも考えながらしていく。時間がないのであれば、今回は600万を分けるとしても、一回だけでは済まされないのではないか。」
韓守信議員(長岡京/教師/127)「常置委員会報告の質疑で私が言ったことと重なるので、この提案は基本的にその通りであり、否定することはない。提案者にうかがう。この提案は対症療法的だが、何か長期的な腹案があるか。」
山下裕三准議員(宇治/教師/准25)「そうなのである。これは単なる始まりである。突破口である。ここを突破しないと変わらない。だから変えたい。どう変えたいのか。原案はすでに教区の常置委員会で出ている。2019年の常置委員会で出た『教区改革原案』。その委員会ができて今の議長がその委員長だった。その後コロナになり検討ができていない。教区総会の場で話し合われたと思うが、私は東京にいたので知らないが、そこから進んでいない。そこで語られたこと、提案されたこと、これは組織のこと、教区のこと、お金の試算もある。教区を改革したときにお金は、必要な額が少なくなると書いてある。だから、これを突破口として検討し、一日でも早く教会の負担を和らげてほしい。これ一回きりで終わりではなく、これから先どうするのかをみんなで、教区で、常置委員会でも考えていただきたい。教団も同じことを言っている。2016年は教団予算決算委員会が決断をした。教団の会計がどうなるか。2020年度の教団の会計が破綻すると2016年に予想の結論を出した。ところがコロナになった。すると必要経費が要らなくなった。2020年度に破綻するはずの教団会計が破綻しなかった。教区・教団にとっては、ある意味でコロナが幸いした。変な話であろう。変な話がここ数年起こっているのである。私達は能力不足で対応できていない。だから対応してほしい。」
川上信議員(八日市/教師/22)「的外れな意見であれば申し訳ないが、25%ずつ返すというのは、大教会にしかあずからないことである。先ほど松田財務委員長が言ったように、返す分を困っている教会になら賛成だ。しかし、八日市教会だと4万円程度が返って来るが、返って来て何になるのかと思う。その4万円がどこに生かされるのかを探る道が、教区の働きとして為し得るお金の生かし方かと思う。教区で負担金を決めたときに、かなり信徒の数による割合率を変えて来ていると思う。小さい教会は負担金を少し抑えていくけれども、仲間だということを強調して負担金を集めてきた。そう思うとき、ただ返納するだけだと賛成しにくい。」
安藤昭良議員(福知山/教師/37)「教区負担金のかなりが教団への負担感として送られている。教区からの提案を教団総会で一切はねつける教団にお金を出してよいのか。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「ご意見として受け止める。」
松下道成議員(洛陽/教師/92)「2023年度の負担金をみて、かなり上がっている。これは2021年度決算から算出したと思われるが、実際問題、洛陽教会も2022年度は赤字で、この負担金額は教会会計担当者も困惑している。赤字なのに負担金がなぜ上がっているのかと、教会で苦しい思いをしている。ただ、牧師の謝儀を削るには至っていない。最初、この提案を見たときに、負担金が返ってくるという大事な所に大部、心が流されたこともあったが、やはり問題の本質は、教区と教会の信頼関係だろう、と思う。教区と教会が一体で宣教にあたっていくという意識がないと、うちは教区を支えるために出すような余裕はないという話になる。教団はわかってくれないなら別個にやればいい、となれば教団を離脱すればいい、とも思ったりもする。しかしそうではなく、教会単独ではできない活動を教区で精一杯やってくれている、と私は思う。当然、一時金を返すだけではなく、負担金を減らすという話があり、それはそれで大切な話だ。その時は、教区が何をしているのか、何のためにお金を使っているのか、どういう委員会があって、どういうふうにそれぞれ交付金をもらってやっているのかと考える。教区総会資料には、各委員会の働きがたくさん書いてある。しかし、それに対する質問や応答がほとんどなかったので、興味がないのかと思った。そのように別個にではなく、信頼関係を持って、教会ができないことを教区が、教区ができないことは教会が支える、という相互の関係をもう一回見直すことがいい。負担金は減らしていただければうれしいが、その話し合いがあればと思う。この議案は2023年度予算と書かれているが、修正案が通った場合に予算案をどうするのか。」
松田規財務委員長(福知山/信徒/38) 「修正案が通ったら、総会決議なのでそれに基づき常置委員会で予算補正や更正を行う。ただし、漠然と負担金を返せばいいという話ではなく、教区と教会がどのような協力関係をもって、力の弱い各個教会を教区がどのように応援し、福音宣教を進めていくのか、ということとセットで考えることが基本的には望ましいだろう。そうなると予算としては、単に余ったら返す、というだけではない組み立てになるのではと予想する。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「今、議場の論議を聞いていて、やはり、ある程度余裕のある教会の発言と、切羽詰まった教会の発言との違いがある。金をいくらでも欲しいという教会は小規模教会である。教区はどこまで小規模教会に寄り添って対応できるかが問われている。今回の修正案で、これだけ剰余金があるから一旦返したらいい。来年度予算がどう組まれるかは、今の予算案を見たら繰越金ゼロで予算案を作っているので、剰余金をすべて返しても問題ないはずだ。どういう返し方をするのかということは、財務部が責任をもって対応すべきだ。私も財務部委員であるが、それくらいの気概をもってやらないといけない。せっかく大切な提案を出して、こうしてくれ、という教会からの要望を受けている。それを教区は受けて、分かったと言って財務部がやってほしい。だから私は修正案に賛成する。何かきっかけを作って、小さい教会を励ます状況を作ってほしい。」
浅野献一議員(室町/教師/94)「この修正案の賛同者になったが、こういう話が出来て良
かった。コロナで皆様の教会が、会衆席が半分になり、献金も回らなくなって、予算が組めなくなっている。こういう弱さがあって、困難がある中でこれからどうするのかということを、今井議長の話にも先ほどあったが、弱さを分かちあえる中で、これから考えていくことが出来るきっかけになればよい。ただ単純に負担金を減らすのではなく、近い所でどうやって生きた関係を作っていくか。私は京都南部地区長をこの4年間やって大変だったが、「みらいプロジェクト」という子どもたちとの活動を地区で始めた。そうした活動が大切だ。未来に開かれていく活動を考えていく必要がある。」
大林叡貴准議員(京都/教師/准18)「この提案を突破口にしたら来年度以降は、予算を決める教区総会で将来のための負担金・剰余金をどうするか、他の方法はないかと議論し、議案を出していくことが重要だ。まずはこの提案をやってみて、その結果に応じて、来年以降は方法を変えるなり、新たな良い方法を見つけるなりして、続けていけばよい。」
原田潔議員(大津東/信徒/4)「私は財務委員長を、松田委員長の前にずっとやってきて、予算について様々に先輩方から教わってきた。こうした財政処理の仕方にも歴史があり、負担金の計算の仕方も変わってきた。初めは支出だけを見て負担金を決めていたが、収入も見るようになった。そうした修正を加えてきた。負担金計算については、最近に教区に来られた方には伝わっていないと思う。一気に変えると次の年から大きく変わるので、徐々にと考えて修正し、みんなで負担を軽くしようとしてきた。それから、教区でお金を少しずつ貯めておくことは、教区の建物を直す時や、困っている教会に資金を出すときのために確保することである。だから、一時的に負担金を返すことは、ものすごく良いことのように考えられるが、将来的なことを考えながら、困っている教会があれば申し出ていただき、みんなで解決する、ということを財務部はしてきたはずだ。いま提案していただいたことも含めて考えていくが、今の予算案の組み方は非常に苦労して出した、歴史ある計算方法だということを理解いただきたい。」
韓守信議員(長岡京/教師/127)「私の理解が狭いのかとも思うが、結局、教区の予算案の規模が大きすぎるから、こういう現実が生まれる。それを見直さないと同じことが毎年続く。だから必要経費だけに予算を必ず抑える。教憲6条に教区は地域共同体とあるので、共同体という程度のゆるい感じで特別なことをせずに負担金を抑える。困った事があれば地域とかで趣意書などを配るなどして支える。そうした形にした方が良い。本日午前の私の質問とも関連するが、要は教区の予算規模が大きすぎることに根源的な問題がある。早く議決しないと大分お腹が空いてきた。」
堀江有里議員(巡回/教師/150)「各個教会がコロナの中で本当に大変な状況にあることを目の当たりにして、様々に学ばせていただいている。今の発言を受けて教区の規模の問題を考えると、私は巡回教師として危惧するのだが、各個教会では担いきれない様々な課題を、教区という場が、教会の互助体制だけではなく、福音に示されるような様々な宣教活動を担っている、ということを忘れてはならないと思う。とりわけ京都教区では様々な委員会が活動し、これらは教会だけでは担いきれない委員会活動をしてきた。それから、個別の話はしないが一つだけ挙げると、教会の中で起こったことが解決していく事柄、たとえばハラスメントの問題もそうだが、教会の互助体制だけでは担いきれないことを、教区が地域共同体として行っていく、ということを、多くの方はご存じだと思うが、心に留めておく必要があると思う。京都教区は広いので交通費等かかってしまうが、それでもなお委員会自体が大事な働きをそれぞれにしていることを、ぜひ覚えていただきたい。私も集会やイベントがある時に、横のつながりとして、地域共同体の中での宣教活動を意識しながら参加したい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「修正案の採決を議長として考え、ここで議事の状況を整理する。原案に対する修正案(対案)が出された。それに関して原案の説明をいただき、今はそれぞれの案に対して様々な角度から意見をいただいた。それらの意見を踏まえて、その二つの案を順々に採決する。順番としては原案から遠いものから先に採決する。それで、ここで議長として一つ提案したいことがある。原案に関して、単純に原案を原案として提出するのではなく、議場で出たたくさんの意見を受け止めた上で原案を考えて、仮に原案が可決された場合には、原案に対して常置委員会で議論して、今日の総会で出た意見を基にして補正予算を組むという注釈をつけた上で、原案を考えることではどうか。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「それは違う。それは修正案になる。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「では議長を交代する。」
(議長交代 今井牧夫議長から横田明典副議長へ)
谷口ひとみ准議員(推薦/信徒/准97)「今議長が、原案に対して常置委員会で内容を検討してはと言った。しかし、原案の配分先を大胆に変えるということが出来ないか。つまり、剰余金450万円を教区資金特別会計ではなく、宣教連帯特別会計(教会謝儀支援)に回す形ではどうか。予算的に大変な教会が謝儀支援を教区に申請することは、お互いが参加して支え合うという精神だから、まさに教区は連帯していく、そこにたくさんの金額を回して、今まで申請しなかった教会も申請して乗り切る形は出来ないだろうか。私は准議員で議決権がないが、原案に賛成した上で、その原案を修正する第3案を提案してほしい。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「質問ということでよいか。」
谷口ひとみ准議員(推薦/信徒/准97)「どなたか提案していただければ。」
堀江有里議員(巡回教師/150)「私が提案する。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「それは原案に対する修正案の動議を出すことか。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「原案への修正は今の段階ではおかしいのではないか。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「今は原案と対案を審議しているが、もし対案が否決された場合は、原案の審議に入る時にその原案の修正案となるが、その前に原案に対する修正案を動議として出すという理解で良いか。」
堀江有里議員(巡回/教師/150)「谷口ひとみ准議員の意見を、私が動議として提案する。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「今、動議を出されているのは、原案に対する修正案の動議と理解して良いか。」
堀江有里議員(巡回/教師/150)「原案に対する修正案である。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「そうなると、今議論をしているのは対案を議論しているので、その対案が否決された場合、今度は原案の議論になるので、その原案に対して修正案が出たということになるので、その議論は後になる。」
堀江有里議員(巡回/教師/150)「そのつもりで提案を出している。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「今、対案を審議している。ここで原案に対する修正動議の意見を聞くことは、原案に誘導をしていることになるので、やめてほしい。まず対案が出て、それに対して皆が意見を出している。それで審議を進めてほしい。」
山下裕三准議員(宇治/教師/准25)「私は最初に議事運営に対して申し上げた。修正案が出たら修正案を先に論議して、その論議が終わった後、修正案の採決に入る。原案には一切触れない。それが一般常識ではないか。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「このことに対しては、教区総会別冊資料の『議事運営メモ』B(3)に、『動議が成立すれば、それが議案への修正案(対案)となり、両案を対にして議場で審議します』と書かれているので、それに則って説明した。」
山下裕三准議員(宇治/教師/准25)「それに則ってと言うが、それが間違っている。修正案が出たら修正案を優先して賛否を採り、論議が終われば決議になる。そして、修正案が可決されれば原案は自動的に廃案になる。それが議事法である。だから、京都教区の議事法は間違っている。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「ご意見としてうかがう。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「議事の進め方は様々である。今までの京都教区総会の進め方を振り返りながら話すが、一つの議案を出したときに、それに対して批判がでたとき、その批判をその場で受け入れて、修正の条件付きでその議案を採決する、ということは今まで何度もやってきた。だから今ここで、原案と修正案を対にして議論している中で、様々な意見が出てきたので、原案に修正条件を付けたならば、より良くなるのではないか、と提案をすることは間違っていないと考える。そういう意味で、原案に対して、この原案に書かれていることを絶対視するのではなく、常置委員会で抜本的な修正を加える。その議論を常置委員会に委ねる、ということをセットにして、原案を採決するという提案をすることも出来ると思っている。」
井上勇一議員(洛南/教師/109)「今回の一番の問題点は、原案がきちんと説明されていないこと。それに対案が出て対案を先にやっているから、対案が大きくなりすぎて原案が小さくなっている。だから初めに原案の内容をきちんと説明すべきだった。それがないまま来たから、今井議長のような意見が出る。議事運営の上では、今井議長の提案は原案に対する提案である。それは原案審議のときにしてほしい。今は、対案を審議している。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「今は対案を審議している。他にご意見がないようなら採決に入ってよいか。今から採決するのは対案として出た動議である。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「原案説明が最初なかった理由は、コロナ対策で時間がない中で、すべての議案をそう扱っているからである。意図的に原案を説明しなかったわけではない。そのため、バランスを取る意味で、順番が逆になったが、原案の説明を松田財務委員長にお願いした。先ほどの私の提案もそういう理解である。」
谷本聰子議員(今津/信徒/33)「採決に際して整理してほしい。この提案にもし賛成するとすれば、具体的な運用は後日に決めるとして、この提案のすべてに賛成する立場で良いのか、それとも、この部分には疑問が残るので保留するという立場でも良いのか。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「この提案のプリントに『剰余金処理に関する提案 2022年度剰余金全額6,598,450円を2023年度の歳入に繰り入れ、その全額をもって各個教会の負担金を減じることを提案する』とあるので、今から諮るのは、この提案に賛成するかどうかである。」
津田一夫議員(醍醐/教師/116)「負担金から全教会に還元するとき、還元の仕方や割合は後日に常置委員会で議論するということか。それとも割合が決まっているのか。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「この提案では、それは何も書かれていない。」
津田一夫議員(醍醐/教師/119)「どのように配るかはまだ分からないということか。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「その通りである。」
川上信議員(八日市/教師/22)「総会の別冊資料『議事運営メモ』B(4)に『採決する場合、修正案を先に採決します。否決されれば原案を採決します。修正案が複数出ていた場合は、原案から内容が遠い修正案から順番に採決を行います』とあり、先ほどの堀江さんからの提案は、原案に近い方である。だから遠い方から順番に採決するという意味では、今出ている対案が一番離れている。そこから順番にということを整理しておかないと、対案を否決したら原案に戻るという話ではなく、順番に扱うことになる。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「もう一度確認する。今から修正案(対案)を諮る。これが承認されれば、原案はなくなる。修正案が否決された場合は原案の議論に入る。原案を審議するが、原案に先とは別の修正案が出ているので、その修正案を今度は採決する順番になる。」
横田明典副議長は原案への対案(修正案)の採決を宣し、議場閉鎖を指示し、補助書記に議員総数の計数を支持した。横田副議長は、議案第26号に対する修正案(対案)「剰余金処理に関する提案 2022年度剰余金全額6,598,450円を2023年度の歳入に繰り入れ、その全額をもって各個教会の負担金を減じることを提案する」の採決を行った。採決の結果、79名中賛成33名で副議長は否決を宣した。終了後、議長は議場閉鎖を解除した。
堀江有里議員(巡回/教師/150)「剰余金処理案特別会計のうち教区資金特別会計への450万円を、宣教連帯特別会計に移動させることを動議として提案する。」
横田明典副議長は、この動議に対するセコンド(賛同者)を議場に問い、堀江議員以外に正議員1名以上のセコンド存在を確認して動議の成立を宣した。
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「確認したい。剰余金の全額を宣教連帯特別会計に繰入ではなく、450万円を宣教連帯特別会計へ、つまり合計570万円繰入になるか。」
堀江有里議員(巡回/教師/150)「450万円を宣教連帯特別会計に繰り入れて、合計570万円を繰り入れることを提案する。」
39 議事進行について
横田明典副議長は、1日目議事終了の10分延長を議場に提案し、異議なく承認された。
40 議案第26号と修正案(対案)
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「今の修正案(対案)に質問・意見があるか。」
横田法子議員(草津/教師/11)「宣教連帯特別会計の額が大きくなるということは、つまり今まで遠慮をして支援を受けなかった教会が、申請しやすくなるということか。」
堀江有里議員(巡回/教師/150)「そうである。地域共同体として教区が働けるように、困っている教会が申請できるような信頼関係が作れれば良いと思う。対症療法でしかないというご意見もあったが、その通りだと思う。これからどのように、互助体制を作って継続していくのかが今後の教区としての課題である。」
(議長交代 横田明典副議長から今井牧夫議長へ)
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「宣教連帯の資金には規則として教会謝儀支援規則というものがあり、これに則ると理解してよいか。」
谷口ひとみ准議員(推薦/信徒/准97)「宣教連帯特別会計は、全体の予算枠が小さくなってきている。基金が少なくなっている一方で、申請する教会は増えている。申請しても全額は出せない。上限も下がってきている。昔は200万円もあったが、今は100万円も難しい。一時しのぎでしかなく、教区予算全体も考えるべきとは思うが、コロナ禍で少し浮いた分はしんどい教会を支えていくことが大事だ。教会謝儀支援制度に申請することに抵抗感を持つ教会もあるかもしれないが、その思いは取り払ってほしい。困ったときはお互い様という支え合いの連帯にしていきたい。」
(議長交代 今井牧夫議長から横田明典副議長へ)
今井牧夫議長(京北/教師/57)「宣教連帯の関係で補足説明する。提案のように剰余金を宣教連帯特別会計に繰り入れることは、教会謝儀支援制度を今後長く続けるためにはプラスになる。ただ、教職謝儀委員会では毎年、厳密な査定をして支援申請額の8割程度の支給にとどめている。それは少しでも制度を長く続けるためである。今回剰余金を宣教連帯特別会計に繰り入れるなら、制度の今後にありがたいことは確かだが、毎年の実際の拠出額は教職謝儀委員会が検討するので、各個教会・伝道所の教会謝儀支援の受給額がすぐに増額とは必ずしもならないことはご理解願う。」
横田明典副議長は修正案の採決を宣し、議場閉鎖を指示した。横田明典副議長は、議案第26号に対する修正案(提案)「剰余金処理案特別会計のうち教区資金特別会計への450万円を、宣教連帯特別会計に加算し570万円とする」の採決を行った。採決の結果、78名中賛成51名となり、横田明典副議長は賛成多数により可決を宣した。終了後、議長は議場閉鎖を解除した。
41 議事進行について
横田明典副議長は、1日目議事終了時刻を延長し、常置委員選挙(本選挙)を実施した後終了することを提案し、異議なく承認された。
42 常置委員選挙(予備選挙)結果の報告
横田明典副議長は、今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)に選挙結果報告を指示し、同委員長は報告した。また横田明典副議長は選挙結果を口頭で読み上げた。副議長は結果報告の承認を提案し、異議なく予備選挙結果の承認を宣した。
〈教職議員〉予備選挙結果(本選挙の候補者となる議員)計15名
浅野献一(室町/94) 東 昌吾(堅田/9) 新井 純(世光/122)
井上勇一(洛南/109) 入 治彦(京都/101) 大山修司(膳所/5)
小笠原 純(平安/55) 熊谷沙蘭(桂/97) 菅根信彦(同志社/90)
鳥井新平(近江平安/20) 平山正道(大津/1) 深見祥弘(近江八幡/16)
山下瑞音(東舞鶴/39) 横田法子(草津/11) 米倉 渚(物部/43)
〈信徒議員〉予備選挙結果(本選挙の候補者となる議員)計16名
上田泰正(京都/102) 上田佳子(大津/2) 上山美智代(物部/44)
尾崎和夫(洛陽/93) 片岡志保(京都葵/62) 志賀 勉(紫野/80)
谷村耕太(水口/14) 谷本聰子(今津/33) 津田栄子(同志社/91)
冨増献兒(西小倉めぐみ/136) 永島鉄雄(草津/12) 花山周三(平安/56)
原田 潔(大津東/4) 松井 實(世光/123) 松田 規(福知山/38)
山下容子(石山/8)
43 常置委員選挙(本選挙)の実施
横田明典副議長は常置委員選挙(本選挙)の実施を、今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)に指示し、議場閉鎖を指示した。同委員長は選挙を実施した。終了後、議長は議場閉鎖を解除した。
韓守信議員(長岡京/教師/127)「議案報告P.211の負担金未納教会は、数年に渡り負担金を未納している。何らかの対応をしていただきたい。」
横田明典副議長(近江金田/教師/18)「ご意見としてうかがった。」
44 総会1日目議事終了 18:27
横田明典副議長は、1日目の総会の終了を宣言し、閉会祈祷を井上勇一議員に依頼し、同議員は閉会祈祷を献げた。
(総会第2日目)5月20日(土)9:00~11:45
45 准允・按手式礼拝 9:00~9:40
前日の議案13号可決を受け、議案報告書の式次第により准允式を執行した。
司式 今井牧夫議長 奏楽 奥野まき子(洛陽)
准允受領 後宮 嗣(世光) 川崎直己(ゴスペルハウス)
46 第2日目の開始 9:50
今井牧夫議長は総会2日目議事の開始を宣した。
47 総会定足議員数の確認・総会成立
今井牧夫議長は、総会第2日目冒頭の議員の定足数確認を宣した。議長は補助書記に計数を指示し、挙手計数により正議員出席62名を報告した。議長は、正議員名簿で議席重複を省き、昨日承認した推薦正議員4名を含めた正議員全145名中62名出席により、京都教区規則第17条「議員の総数の3分の1以上の出席」を満たしたとして、第2日目の総会成立を宣した。
48 総会2日目の開会祈祷
今井牧夫議長は、総会2日目の開会祈祷を冨増献兒議員(西小倉めぐみ/信徒/136)に依頼し、冨増献兒議員は祈祷した。
49 議長からの報告
今井牧夫議長は、議事に入る前に、下記報告を行った。
(1)以前の教区総会では、在日大韓基督教会の京都地区の方に来賓挨拶を依頼していたが、コロナ禍以降はしていない。しかし、在日大韓基督教会と日本基督教団のわたしたちは共に歩んでいることをお祈りいただきたい。
(2)コロナ前は、総会で教団年金局のアピールを行っていたが、今回はアピールを別冊資料に入れてあるので各自で確認いただきたい。京都教区からは今津教会の谷本聰子議員が年金局理事であり皆さんに支えていただきたい。
(3)韓國基督教長老會会大田老會からの京都教区総会への挨拶をいただいており、膳所教会の大山修司教師が翻訳したものを別冊資料に載せてあるのでご覧いただきたい。
(4)総会資料の中に、大田老會との交流20周年記念のクリアファイルを入れてある。実際はすでに交流24周年だが、コロナの影響で総会が書面開催となり配布できずにいた。教区総会が対面開催になった今回やっと配布することができた。デザインは鄭富京教師。大田老會との交流をこれからも覚えていただきたい。
50 教区総会書記選挙に関する件の結果報告
今井牧夫議長は以下の推薦を行った。過去4年間務めた内山友也書記(京都葵/教師/61)から一身上の都合で辞退があったため、新たに議長と副議長で相談した結果、松下道成議員(落陽/教師/92)に依頼し承諾を得たので推薦する。議場は拍手で承認した。
今井議長は、今総会終了までは内山友也議員が書記の職務を継続し、終了後に松下道成議員が書記を引き継ぐこと提案し、議場はこれを承認した。
今井牧夫議長(京北/教師/57)「4年間教区書記として身を削って奉仕いただいた内山友也さんに感謝をし、内山さんからご挨拶をいただく。その後に、松下さんから就任の挨拶を。内山書記は4年前に、電話で書記をお願いしたときに大変驚いておられたが、その電話の中ですぐに書記を引き受けていただいた。その日から始まって4年間、三役で歩んできた。内山さんは丁寧で、優しい方だ。そして、年齢に見合わずというか、人に対する礼儀が素晴らしい。私が彼に書記をお願いしようと思った理由のひとつは、教区の教師部で一緒に委員をする中でメールのやり取りをしたこと。その中で私は彼に教師部に関する一つの提案をした。そのとき彼から、その提案に反対するという返信が来た。しかし、そのメールがとても丁寧な文章で、
『この部分はわかるが、しかし、この部分は良くないので反対する』とあった。私の提案が受け入れられないことは残念に思ったが、ただ反対というだけでなく、相手の気持ちを慮った文章であり、こうした文章を書ける人はなかなかいないと、そのときに思った。そういう経験があって内山さんにお願いした。そして、その直感は正しかったと思っている。この4年間、人と人との関係をつなぐ役割、それを書記として、特に教区ニュースの編纂、教区総会の諸準備、その他の各教会・伝道所のみなさんとの関係など、本当にお世話になった。ありがとう。」
内山友也議員(京都葵/教師/61)「書記を降りるということで驚いている方もおられると思う。本当は、もう1期という気持ちが強くあったが、生活環境的に背負っているものがかなり多くなっているという現状がある。心苦しい思いではあるが、この2年間を担うのは難しいと思い、今回は辞退させてもらう。松下さんが次に書記をなさるということで、バトンタッチをしていくことになるが、できる限りのことは、サポートできたらと思っている。この4年間コロナ禍にあって、教区活動で様々な課題を前にこの三役でやってこれたことは大きな経験になった。これからまたどこかで、こういった役を担うこともあるのだろうと思うが、ひとまず今回は辞退させていただくことになった。みなさまに多くの支えをいただいた。28歳の2年目だったと思うが、いきなり書記の働きをすることになって、教会の方々、教区の方々、議長・副議長に支えてもらった。支えがあっての4年間だった。みなさまに心から感謝している。書記の仕事は、原稿のお願い等、電話するときちょっと嫌だな、心苦しいなという気持ちをもちながら、依頼させてもらっていた。どうぞ、書記から電話があったら、『はい』と言ってほしい。皆様の支えに心から感謝する。」
松下道成議員(落陽/教師/92)「昨日総会が終わって家族で食事に行って帰ってきたら、今井議長が教会前で待っていて依頼を受けた。そうなったら断ることができない。今井議長に不安を伝えて、『ここは不安で受けかねます』と様々に言ったが、もしかしたら聞いてくれるかもしれないと思ったが、今井議長はじっと聞いておられた。常置委員会の予備選を見ても、1票も入ってなくて名前が出ていない。そんな誰にも知られていない人が書記をしたらみんなビックリするのでは、と言ったら、『知らない人だから選ばせてもらう。そういう人に教会と教区を知ってほしいと思っている』と言われた。洛陽教会に赴任して2年程度であり、困難を覚えたり、つまずきがあったり、行き止まりを感じたりする。そういうときにこそ、宣教の道を一緒に歩む仲間がほしいと思っている。それが教区だと思っているので、大変なときではあるが、教区の働きに少しでも関わることができたらうれしい。タイピングもうまくなく、老眼であまりよく見えないが、今井議長・横田副議長は、信じられないくらい事務の仕事もされるので、自分が助けになるかどうかはわからないが、二人に助けられながら一緒に働かせていただければと思う。」
議場は拍手を二人に贈った。
51 常置委員会選挙結果の発表
今井牧夫議長は、今井圭介選挙管理委員長(大津東/教師/3)に結果報告を指示し、以下報告を受けた。同票者の順位確定につき、選挙管理委員長の指示により、じゃんけんで順位決定(下記丸数字)した。投票結果について、大林叡貴准議員(京都/教師/18)より読み上げてほしいとの要望があったので、今井牧夫議長は今井圭介選挙管理委員長に読み上げを指示した。
〈常置委員選挙結果〉(教師の部)
1 浅野献一(室町)36票 2 入 治彦(京都)31票
3 横田法子(草津)28票 4 小笠原 純(平安)27票
5 新井 純(世光)26票 6 平山正道(大津)20票
7 大山修司(膳所)18票(以上当選者)
次点 井上勇一(洛南)17票 次々点 深見祥弘(近江八幡)15票
以下 鳥井新平(近江平安)14票 熊谷沙蘭(桂)13票
東 昌吾(堅田)8票 菅根信彦(同志社)7票
山下瑞音(東舞鶴)7票 米倉 渚(物部)7票
〈常置委員選挙結果〉(信徒の部)
1 松田 規(福知山)45票 2 谷村耕太(水口)23票
3 谷本聰子(今津)23票 4 冨増献兒(西小倉めぐみ)22票
5 永島鉄雄(草津)19票 6 上田佳子(大津)16票
7 原田 潔(大津東)16票
次点 上山美智代(物部)15票 次々点 志賀 勉(紫野)14票
以下 上田泰正(京都丸太町)12票① 松井 實(世光)12票②
山下容子(石山)11票① 片岡志保(京都葵)11票②
尾崎和夫(洛陽)9票 津田栄子(同志社)8票
花山周三(京都)5票
今井牧夫議長は常置委員選挙結果、および書記の交代に関して、菅根信彦議員に祈祷を依頼した。菅根議員は祈祷をし、議場は拍手でもって、常置委員の選挙結果と書記の選任結果を承認した。議長は第1回常置委員会日程を議場に告知し、常置委員への案内を別途通知すると伝えた。
52 議案第22号「建議・請願に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案22号「建議・請願に関する件」上程を宣し、木村良己建議・請願審査委員長(推薦/教師/154)に報告を指示した。同委員長は、建議3件の提出があり、いずれも形式を満たしているとして、3件の題名を報告した。
(1)「『安全保障3文書』に強く抗議し、今国会審議中の『防衛力強化2法案』廃案を求める声明を内外に向かって表明する件」提案者川上信議員(八日市/教師/22)賛同者11名
(2)「京都教区として『入管法(出入国管理及び難民認定法)改定』法案の廃案を強く求める声明を内外に向かって表明する件」提案者浅野献一議員(室町/教師/94)賛同者13名
(3)「上皇・上皇后の『大聖寺』訪問時の同志社大学の対応に関し、京都教区としての対応を求める建議」提案者大山修司議員(膳所/教師/5)賛同者10名
今井議長は、建議3件を教区総会の正規の議案と同様に扱うことの承認を求めた。
小笠原純議員(平安/教師/55)「昨日の剰余金処理の提案は、建議案ではなかったか。」
木村良己建議・請願委員長(推薦/教師/154)「1日目締切までに建議案として提出されたが、昨日総会の議論の中で対案という形になったので、提案者に返した。」
小笠原純議員(平安/教師/55)「建議案として提出されたものを、議場で対案になったので建議案から引き上げたということだが、元は建議案だったものがなぜ議案になったのか、その過程がわからない。やはり建議案であったのではないか。もし建議案でなかったなら、昨日は議案でないものを議場で審議したということか。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「私が答える。昨日の議案26号への修正案(対案)は、当初は建議案として準備されていたが、建議案なら総会2日目議事の最後にしか扱えない。すると、総会1日目に扱う教区会計剰余金処理が先に可決されると、それを2日目に建議案で覆すことができない。そこで、剰余金に関する提案をするなら、2日目の建議案ではなく、1日目の剰余金議案の原案への修正案(対案)として出す方法がある。そのように私が議長の立場で提案者にアドバイスし、そのようにされたという経緯である。もし昨日に、これは建議案だとしていたら、その内容は議論できなかったことになる。だから、この進め方でなければ、この内容は扱えないと、議長として判断したのである。そもそも建議案とは、2日目の審議で承認されて初めて建議案と認められるので、昨日の段階では、文章は用意されていたが建議案ではなかったのである。」
小笠原純議員(平安/教師/55)「そのように議案にできるとすれば、京都教区ではいつ議案を出してもよいということか。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「そうではない。昨日出された提案は、教区総会議案としての原案がまず最初にあり、その内容を全面的に修正する対案という形で作られていた。そのため、京都教区の過去の経験に則って『それなら、こういう形で扱える』と議長としてアドバイスをした。そういう形でなければ、昨日の提案は扱えなかった。だから、何でもいいから議案を書いて提出して議場が賛成すれば、すべて議案になるという意味ではない。最初に総会議案の原案があって、それへの対案ならこの流れで扱う、というのが別冊資料の「議事運営の参考メモ」にある方法である。それとは違って、総会議案の原案が全くない内容を一から起こす提案なら、手続きをして建議案として2日目に扱うことになる。」
小笠原純議員(平安/教師/55)「そういう方法をとられているということだ。話された内容は良い話し合いであり、適切な議場の対応だった。しかし、大切な話し合いであれば、やはり建議案でなく、元々ちゃんとした議案として出して話し合いをしてほしかった、と議場の皆様が思っているのではないか。建議案として出て、それが議案として何かになったのかどうか、よくわからない形で話し合いがなされるのではなく、大切な議案であれば、それにふさわしく体裁を整えた形で議案を出してきてほしい。そうでなければ、急に出された提案に対して、議場はどう反応して良いかわからなくなる。京都教区に長くいる人であれば、どういう手続きでそれがこうなるのかがわかるが、そうではなく、外から来た人たちにとっては、建議案として出されたものが、パッと議案になって対案として出されるという話になってくると、わからなくなり、『もう、いいわ』と思ってしまう。これでは、自分がこの総会に参加する者ではないのだな、という印象すら持つようになる。なるべく正規の手続きを経て、と教団でよく言われたが、なるべく親切に普通のことをやっていると考えて議事運営をやってほしい。昨日の提案は、議事法上、建議の体裁で元々用意されたが、内容は請願である。説明しているのが准議員だから請願である。それを建議の名で提案者が出し、さらにそれを対案にする、そうした何段も手続きを経て議論するのでなく、議場に対してもっと普通の方法でやってほしい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「今の小笠原議員の意見に対して、他の方から何か意見があるか。無いなら私から申し上げる。昨日の件は、今まで経験したことのない展開だった。京都教区に来て16年目だったが、珍しい展開だった。ただ、別冊資料に議事運営メモが作られているのは、かつて混乱があったからである。こうした提案が議場で出されたときにどうしたらよいかと言われて、何も議事運営のガイドがないという話になって、せめてガイドを作ろうと常置委員会で作った。これは規則ではなく、あくまで参考である。また、建議と請願はどう違うかなども含めて書いてある。今回は、ここに記載していることを元に対応した。議場で面食らわれた方もいたとは思うが、今後は、常置委員会で総会の振り返りと反省を行って議事の扱い方を話し合いたい。」
谷口ひとみ准議員(推薦/常置委員/97)「昨日のその件の議事は普通のやり方だった。議場の皆が同じような思いではないかとの意見があったが、皆がそうではなかったと思う。ただ『対案』という言葉が誤解を生むのではと思った。今回は『関連議案』として扱ったということではないか。教団総会でも、一つの事柄を巡る議案は一緒に上程して審議されることが普通である。今回は、剰余金処理をめぐって、こちらの議案が出る、あちらの議案が出る、という形で問題を際立たせて審議し、最終的には原案から遠い議案から採決されるものだ。そういう形であったのではないかと理解する。」
深見祥弘議員(近江八幡/教師/16)「建議でこのことが出ることは、いろんな話の中でわたしも知っていた。剰余金について議案として議場に上程されるのは、この建議を取り扱われた後でなされるべきであったのではと思う。建議案で剰余金についてのことが出る、ということが分かっている状況の中で、先に議案を上程してしまったところに少し考えるべきところがあったのではと思った。」
今井惠一議員(丹波新生/信徒/49)「定期総会議案報告書は早い段階で出されているので、それが手元に届いた段階で、これは提案したいと思ったときに出していれば、今回のゴタゴタは起こらなかったのでは。提案があるのであれば、早く提出すべき、ということを確認すれば良いのではないか。」
入治彦議員(京都/教師/101)「今回の建議案として出された内容は重いもので、わたし自身悩んで、これには反対したが、議事進行上はこれで良かったと思っている。建議案としては取り下げ、動議として扱い、セコンドもあって、間違いではなかった。内容が深かったのでわたし自身が悩んだが、一応これで良かったと思う。」
大林叡貴准議員(京都/18)「私は議決権を持ってはいないが、先に谷口准議員が言っていたように、関連議案なのか修正動議なのかと考える。いわゆる修正動議の方が良かったとは思うが、深見議員が言われたように予算決算の問題なので、議事進行は良かったとしても、議案の並べ方をどうするべきか。今後も剰余金の使い方を議論するときに、剰余金だけでなく、教会支援を教区はどうするか、また教会はどうするか、という議論が絶対出てくると思うので、予算決算の議案は順序を検討するとよいのではないか。」
森谷千博議員(京都復興/信徒/108)「議事運営のことは前もって読んでいただき、動議を提案する側も気をつけないといけない。だが昨日はすごくスムーズに議長が頭を回して良いように運んでいただいた。ただ、何でもかんでもそうしたらいけない、ということも大事である。また、深い話し合いができて良かったと先ほども言われていたように、提案の良い部分はちゃんと受け取って、また、動議なのか建議であるのかをきちんと分けながら、今回は議長がその中で交通整理をきちんとしてくれたことを忘れず、それを踏まえて、後退するのではなくて前向きに考えていければと思う。」
菅根信彦議員(同志社/教師/90)「私は投票委員で開票部屋で議事を聞いていたが、谷口准議員の意見の通り『関連議案』として扱うのがよい。ただ、議事進行には議事運営委員の役割が必要ではないか。議案を整理して議場に提案するなどの役割である。それを教区三役が担うと、手続き的な意味での理解の齟齬が生まれるように思う。」
熊谷沙蘭議員(桂/教師/97)「出された議案に対して、対案または関連議案を出す場合は今後は早めに、という意見が今出ていたが、どう提出したら良くてスムーズに進むかを、まとめて提示いただければ、今後の議論が実りあるものになる。私のように議事進行について、よくわからない人もいるので整理して教えてもらえると助かる。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「今までの意見をもとに常置委員会で、今回のことを総括し、次年度に向けて、話し合っていきたい。」
今井議長は、改めて建議3件の承認を求め、議場は異議なく承認した。議長は承認された建議3件の印刷配付を指示し、議員への配付完了後に、改めて建議3件を総会の正式な議題として順次上程することを宣した。
53 議案27号「2023年度教区会計予算の承認に関する件」および議案第28号「2023年度教区負担金各教会割り当て額負担金割り当て額案承認に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案27号「2023年度教区会計予算の承認に関する件」、および第28号「2023年度教区負担金各教会割り当て額案承認に関する件」の一括上程を宣した。今井議長は、議案27号、28号の説明を松田規財務委員長(福知山/信徒/38)に求めた。
松田規財務委員長(福知山/信徒/38)「2023年度の予算案は総会資料P.201から。他にも特別会計等があるが、一番大切な経常予算を提案する。まず歳入総額は31,943,200円とした。前年と比べて増加しているが、その要因は、各個教会からの教区負担金を2022年度は10%減としていたものを、23年度はコロナ禍が収まる傾向はあるが、実質的に教会に与える影響は続くことが想定されるため、5%減としたことによる差額が増額となった要因。支出も歳入と同額。支出の予算編成の基本的考え方は、過去3年間のコロナで維持していた考え方、つまり、新型コロナの影響が一刻も早く終息することを期待して、教区の宣教活動が元通りになる形で活性化できるようにしたい。とりわけ、教区の事業については、各個教会を繋ぐさまざまな部・委員会の取り組みが重要なので、できるだけその財源を維持しようと考えている。そのため、前年度と比較して大きな変動はない。以上が予算案の説明。次に2023年度の負担金割り当て額について。教区負担金については、本日の資料のP.102を。算出方法がP.102からP.103に記載されている。2016年度に、教区負担金の公平化をめぐって大きな改訂がなされた。それに基づいて、現在に至るまで、2018年度から継続しているもの。この算定の基礎として、できるだけ公平を期すために、一番客観的なデータということで、教団へのABC表による報告の中でのC表の財務数値をベースとして公平かを図ったもの。ただ、問題点としては、一年度遅れでの数字になるということ。例えば、2023年度の負担金の基礎は2022年度の教会財政をベースにして算出する、ということで、一定のタイムラグが生じてしまう。これも、さんざんの議論の結果として、公平を期するために、P.103にある通り、大きな変動が出た場合には、20%の範囲で調整をする方法をとっている。その結果、算出したものがP.209各教会の負担金となっている。非常に悩ましいところではあるが、何らかの根拠を明確にするということを考えると、一年のタイムラグが生じて、去年はしんどかったと声があることは重々承知しているが、公平性確保のためにこのようなシステムで負担金を算出しているということを了承いただきたい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「昨日剰余金の修正案を可決したが、それはこの予算案に何らかの影響を与えるか。」
松田規財務委員長(福知山/信徒/38)「今回の予算で一番の影響が出るのは、当初、教区資金のなかに剰余金配分を考えていた450万円のうち、250万円を将来の教区負担金軽減財源にしようということで、250万円をコロナ対策調整金に組み込むことを考えていた。それができなくなったので、将来的には影響が出てくる。ただし、当該年度、2023年度は、一部の補正があるとは思うが、大きな予算の組み替えは必要はない。2024年度以降について、財務部の中で、コロナ以前の教勢の現状に応じた負担軽減を実施したいと考えていたが、その財源がなくなったので、どうすべきか、2023年度の財務部、常置委員会等で意見を賜りながら、研究していきたい。」
今井議長は、議案27号「2023年度教区会計予算の承認に関する件」および議案第28号「2023年度教区負担金各教会割り当て額負担金割り当て額案承認に関する件」の挙手採決を行い、賛成多数により議案第27号と議案第28号の可決を宣した。
54 議案29号「2024年度京都教区定期総会の開催に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案29号「2024年度京都教区定期総会の開催に関する件」の上程を宣した。議長は議案第29号の挙手採決を行い、賛成多数により可決を宣した。
55 建議案印刷資料の配布
今井牧夫議長は、柳井一朗総会準備委員長より、建議案3件の印刷完了の報告を受け、印刷物配布を指示した。配布完了後、今井牧夫議長は、承認された建議案3件を、議案第30号、31号、32号として上程し、それぞれの提案者に説明を求めた。
56 議案第30号「「安全保障3文書」に強く抗議し、今国会審議中の「防衛力強化2法案」廃案を求める声明を内外に向かって表明する件」
今井牧夫議長は、下記の議案第30号上程を宣した。
議案第30号「「安全保障3文書」に強く抗議し、今国会審議中の「防衛力強化2法案」廃案を求める声明を内外に向かって表明する件」 提案者 川上 信
建議案
第87回(合同後第57回)京都教区定期総会は、下記の声明を内外に向かって表明し、「安全保障3文書」改定に抗議し、「防衛力強化2法案」の廃案を強く求める。
提案理由
岸田政権は、憲法の「平和主義」(武力による威嚇、武力の行使)を無視し、踏みにじるように「戦争する国」へと一気に舵を切っている。
昨年2022年12月16日の臨時閣議において「安全保障関連3文書」(「国家安全保障戦略(NSS)」、「国家防衛戦略」、「防衛力整備計画」。詳細は『議案報告書』p.126~127参)を国会審議を通すことなく閣議決定し、「戦後の安保政策の大転換」をした。
アメリカの戦略文書と体系や名称の整合性をとり、同時に「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有が明記。その防衛力強化のための金額は、5年間(23~27年度)に「43兆円程度」かかると明示した。
どのような場合に敵基地を攻撃するのかなどの基準はあいまいで、本当にその装備品・戦闘機や護衛艦は必要なのかといった具体的な説明も内容もない。
戦後日本の防衛政策、すなわち「憲法に基づいて、専守防衛に徹し、軍事大国にならない」との方針をさえかなぐり捨てるこれらの政策転換が、国会を通すこともなく大胆に行われ、なお強引にすすめられていることに強く反対の意を表明する。「反撃能力」は、「集団的自衛権の行使」(2015年安全保障関連法制)としても認められるとされ、米軍等を防衛するための先制攻撃にも道を開くものであり、恐ろしさを禁じ得ない。
米中の緊張関係が高まり、挑発行為、偶発的な衝突、「台湾有事」などが戦争のリスクとして意識される中で、戦争準備を進めていくこの動きは、東アジアの緊張をいや増して、有事の引き金となっていくことを憂慮せざるを得ない。
今総会会場、洛陽教会で開催されているパネル展「南西諸島ミサイル要塞化の危機」に明らかのように、2015年「安保法制」成立時から「日米の軍事一体化」は、南西諸島ー沖縄ー日本列島を含めて「不沈空母の連鎖」を確実に進めており、その事に抗議の声をあげる。なお舞鶴港のイージス艦2隻にアメリカから購入の巡航ミサイル「トマホーク」を配備予定であることが最近明かにされた(他、佐世保4隻、横須賀2隻。計8隻)。
「戦争をする国」となるための財源確保、また軍事産業支援の「防衛力強化2法案」(「防衛財源確保法案(軍拡財源法案)」、「防衛再生基盤強化法案(軍事産業支援法案)」)の審議が、国会で現在進められている。
「防衛財源確保法案」は、先の防衛力強化に必要な43兆円のうち、新たな財源として4.6~5兆円強を「防衛力強化資金」として新設。その原資は、「税外収入」と言われる「特別会計からの繰り入れ」や「国有財産売却」などであるとされる。来週5月23日衆院通過の見通し。
また「防衛生産基盤強化法案」は軍事産業を支援することが目的で、事業の継続が難しくなった場合には「国が製造施設を国有化し」、「武装品(武器)の輸出にかかわる経費を助成」。成立すれば、「防衛装備移転(武器輸出)三原則」の見直しが加速されるおそれがある。
それゆえ以下の反対声明(案)を提案する。
声 明
国会の議を経ず、昨年12月閣議決定された「安全保障関連3文書」(「国家安全保障戦略(NSS)」、「国家防衛戦略」、「防衛力整備計画」。以下、「安保3文書」)に強く反対する。
この「安保3文書」には「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有が明記され、「集団的自衛権の行使」も認められるとされる戦争の口火を切りかねない危険なものである。
「米軍と自衛隊の一体化」が進められ、憲法の「平和主義」は有名無実化され続けている。沖縄米軍基地と共に、南西諸島の「ミサイル要塞化」、巡航ミサイル「トマホーク」のイージス艦改造による搭載(舞鶴、佐世保、横須賀)など、次々に「戦争をする国」への備えをしている現状をゆるすことが出来ない。
物価が上がり、市民の生活が圧迫されている時に、湯水のように兵器にお金をつぎ込み、他国を威嚇し、戦争のリスクを高めていることは、到底、受け入れられない。
また、今国会審議中の「防衛力強化2法案」(「防衛財源確保法案」、「防衛生産基盤強化法案」)の廃案を強く求める。ますますの軍事費の財源確保、また軍事産業支援、武器輸出経費の助成、軍事産業施設の国有化を内容とする法案は、くらしと生活を圧迫し、いのちを奪うことにつながると言わざるを得ない。
これら一連の動きは、戦争と武力の保持・威嚇を放棄した「日本国憲法」(第9条)に反している。
日本基督教団が、十五年戦争の戦時下において国と共に戦争を遂行した過ちと罪責を深く顧みるがゆえに、今、これらの米軍と自衛隊の一体化および「安保3文書」ならびに「防衛力強化2法案」に明確の反対の声をあげる。
まことに今必要なのは、粘り強い外交・話し合いによる信頼構築であり、一人ひとりの「いのち」と尊厳が守られることである。
京都教区総会は歴史の反省の上に立ちつつ、主イエスにあって、武器を持たず、威嚇しない「いのち」の側に立つ。また、まことの平和を希求する市民一人ひとりと連帯し、「安保3文書」に反対し、また「防衛力強化2法案」の廃案を強く求める。
2023年5月20日 日本基督教団京都教区第87回(合同後第57回)京都教区定期総会
〔議事録編集者の注 上記は総会で文言修正後の声明〕
賛同者
浅野献一 大山修司 津田一夫 平山正道 冨増献兒 松下道成 井上勇一 菅根信彦
小笠原 純 新井
純 松田直樹
川上信議員(八日市/教師/22)「提案理由は、「教会と社会」特設委員会の報告のP.126の憲法問題小委員会の報告を読んでいただければ内容が分かると思うが、簡単に言えば、平和を守ることを崩す法案に対して、しっかり教区として反対しようということ。いみじくも、本日に洛陽教会で南西諸島の基地問題のパネル展をしていただいている。それは自衛隊に対して国家予算のものすごいお金を使って、戦争ができる国作り的なものに変化しようとしている。平和を守るためになぜ武器を、ということは教会として訴えていくということで、この建議案を作成していることを了解いただきたい。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「声明部分だけでも朗読願う。」
川上信議員(八日市/教師/22)(声明文案を朗読した)
今井牧夫議長(京北/教師/57)「建議名が『「安全保障3文書」を』とあるが、文法的には『「安全保障3文書」に』だと思うので、修正願う。」
川上信議員(八日市/教師/22)「そのように修正する。」
川上幹太議員(八幡ぶどうの木/教師/139)「文章はとても良いが、声明文本文5行目、『憲法の「平和主義」(武力による威嚇、武力の行使)』と言葉がつながって誤解される可能性がある。つまり、武力の行使が平和主義とイコールになってしまう。下の「これら一連の動きは」と文言を一致させてはどうか。」
川上信議員(八日市/教師/22)「『憲法の「平和主義」』だけにして、マルカッコは消す。」
今井議長は、ここまでの文言修正意見を加えた上で、議案第30号の挙手採決を行い、賛成多数により議案第30号可決を宣した。
57 議案第31号「京都教区として「入管法(出入国管理及び難民認定法)改定」法案の廃案を強く求める声明を内外に向かって表明する件」 提案者 浅野献一
今井牧夫議長は議案第31号上程を宣した。
議案第31号「京都教区として「入管法(出入国管理及び難民認定法)改定」法案の廃案を強く求める声明を内外に向かって表明する件」 提案者 浅野献一
第87回(合同後第57回)京都教区定期総会は、下記の声明を内外に向かって表明し、難民や在留資格なき外国人の方々のいのちと人権の保証を強く求めるため「入管法改定」法案の廃案を強く求める。
提案理由
「入管法改定」法案(以下、「改定法案」)が、衆議院法務委員会の審議を経て、自民、公明、日本維新の会、国民民主各党などの賛成多数によって、5月9日衆議院本会議を通過。今現在、参議院本会議で審議されている。
この「改定法案」には、難民不認定への異議申立て、再申請に上限を設け、3回以上は送還可能としている。それは紛争や戦争あるいは国の迫害など、帰国すれば生命や自由が脅かされかねない方々の保護の放棄であり、排外的な差別であり、死刑のボタンを押すに等しい事柄を意味する。強制送還は国際法上の「ノン・ルフールマン原則(追放および送還の禁止)」に違反の恐れがあるとの指摘を、日本弁護士連合会、国連人権委員会より繰り返し受けている。
また難民認定の問題は、欧米に比して日本の極端に低い難民認定率(米28.8%、英67.2%、仏16.2%、日1.1% 2021年)に現れているように難民認定制度のあり方(一部の難民審査参与員への審査の偏りなど)の問題が最近明かにされて来ている。難民申請者は、管理・排除される存在ではなく、丁寧にバックグラウンドを聴きとって「保護」しうるかどうかの判断がなされるべき一人ひとりである。そのため難民認定の審査も出入国在留「管理」庁がするのではなく、司法等が関与する第三者機関が行い、その審査過程も透明にされるべきである。同じように、在留資格なき外国の方々の収容をするかしないかの判断にも、司法あるいは、第三者機関の審査制度を導入し、制度の適正化がはからねばならない。
また在留資格のない外国人の出入国在留管理庁収容施設(入管施設)の収容期間に、この「改定法案」はなお上限が設けられていない。
2021年、名古屋入管施設で必要な医療も受けられなかったスリランカ出身のウィシュマ・サンダマリさんへの非人道的な扱いへの反省もなく、国連人権委員会、日弁連の繰り返しの提言も無視し、「収容主義」、「排外的主義」に満ちた「改定法案」が、現在審議されていること自体、許され難いことである。
また新たに収容に代わるものとしての「管理措置制度」を設けられているが、それは収容から解放された方の管理人(支援者・弁護士など)に、むしろ制裁を伴う報告義務が課せられており、支援とは相いれない立場に立たせて、監視を強めるものである。また難民に準じる人に「補完的保護対象者」として在留を認める新制度が入れられているが、運用はすべて入管の裁量に委ねられており、恣意的判断がなされる恐れがある。
なお収容施設から一時的に解放されても「仮放免」という立場に置かれ、働くことも禁じられ、生活保護も受けられず、健康保険にも入れず、県境を越えての移動には許可がいるなど、その実態は、生存権・いのちを脅かされ続けている現実がある。人間的なくらしのほぼすべてが否定されている現実はあってはならないものである。
その他、「送還忌避罪」、「仮放免逃亡罪」などの新しい刑罰が設けられていることに強い違和感と怒りを覚えざるを得ない。
それゆえ以下の声明(案)を提案する。
声 明
「入管法(出入国管理及び難民認定法)改定」法案の廃案、そして難民や在留資格なき外国人のいのちと人権、人間的なくらしの保障を強く求める声明(案)
「入管法改定」法案(以下、改定法案)が、現在、参議院本会議にて審議されている。
わたしたちは、この改定法案にたいして、下記の問題点に基づいて強く反対し、国会にたいして廃案を求める。また同時に、難民申請中の方々や、様々な事情により在留資格なき外国人の方々の生存権、人間的なくらしが保障され、社会の一人ひとりのいのちと人権が守られる社会・世界とすることを強く訴える。
この「改定法案」には、難民不認定への異議申立て、再申請に上限を設け、3回以上は送還可能としている。それは紛争や戦争あるいは国の迫害など、帰国すれば生命や自由が脅かされかねない方々の保護の放棄であり、排外的な差別そのものであり、死さえも意味しかねない。
むしろ今、必要な改定は、難民認定の審査上の問題の解決、すなわち司法等が関与する第三者機関設置による公平中立な審査の実施であり、審査過程の透明化である。送還を忌避する者の「排除・管理」ではなく、丁寧なバックグラウンドの聞き取りと「保護」に他ならない。同じように在留資格なき外国の方々の収容の判断にも、司法あるいは、第三者機関の審査制度を導入し、制度の適正化が図られねばならない(「収容の司法審査」)。
また、この「改定法案」には在留資格のない外国の方々の入管施設の収容期間に、なお上限が設けられていない。
新たに「管理措置制度」が設けられているが、管理人(支援者・弁護士など)に、むしろ制裁を伴う報告義務が課せられていて、支援とは相いれない、監視を強めるものである。また難民に準じる人に「補完的保護対象者」として在留を認める制度が入れられているが、運用はすべて入管の裁量に委ねられており、恣意的判断がなされる恐れがある。
収容施設から一時的に解放されても「仮放免」という立場上、働くことも、生活保護を受けることもできず、健康保険もなく、県外への越境にも許可が必要で、生存権、いのちを脅かされ続けている現実がある。人間的なくらしのほぼすべてが否定されている現実は、人道上、問題であると言わざるを得ない。その他、「送還忌避罪」、「仮放免逃亡罪」などの新しい刑罰が設けられていることに強い違和感と怒りを覚えざるを得ない。
2021年、名古屋入管施設で必要な医療も受けられなかったスリランカ出身のウィシュマ・サンダマリさんへの非人道的な扱いへの反省もなく、国際連合人権委員会、日本弁護士連合会の繰り返しの提案も完全に無視し、より劣悪な制度への改定は到底、許されないものである。
今、日本社会において本当に必要なことは、強制送還や監視、刑罰新設などではなく、難民保護法制の整備などの国際基準の人道的法整備であり、すべての人に生まれながらにして与えられている人権の保障であり、差別を根絶し、すべての人が人間的なくらしを築ける基盤づくりである。
排除ではなく、社会に生きる一人ひとりのいのちと人権、くらしが保障された「共に生きる世界」を主イエス・キリストにあって、多くの市民との連帯のもとでわたしたちは強く求める。
2023年5月20日 日本基督教団京都教区第87回(合同後第57回)京都教区定期総会
賛同者
川上 信 鳥井新平 堀江有里 大山修司 津田一夫 平山正道 冨増献兒 松下道成
井上勇一 菅根信彦 松田直樹 小笠原
純 新井 純
浅野献一議員(室町/教師/94)「この声明、先の衆議院にこの法案が出された時に、以前、教区議長今井牧夫、宣教部委員長の俣田浩一、そして、教会と社会の委員長川上信で、4月14日に、それぞれの名前で声明を出している。その後、衆議院の法務委員会で審議された結果、通過した。その中で、その後、いま参議院で審議中だが、これがひどいもので、入管法が出てきたこと自体が差別に基づくもの。今回の建議の提案理由には書いていないが、NCC(日本キリスト教協議会)関係でマイノリティ宣教センターという団体があり、そこの声明で一番最初に非常に分かりやすいものがあったので読ませていただく。『この法案の危険は、在留延長のために、難民申請を繰り返すものがいる、送還を忌避するものが治安を乱しているとの偏見にある。それは差別です。』その通り。その中で、何らかの理由で在留許可がなくなっている方を、国に還してしまう。その国がどんな状況でも、帰ったら命の危険がある場合でも、いつでも還してしまう。そういう乱暴なもの。難民申請をしている間は還すということがなかった、免除されていたが、今回は上限を設け3回以上は強制的に還すことができるという非常に恐ろしい法案。その後、衆議院では、維新のわずかばかりの修正案で通ってしまい、多くの骨格が残って通ろうとしている。これが通ると、あえて書かせてもらったが、『死刑のボタンを押すに等しい事柄を意味する。』あえてきつい言葉を書かせてもらったが、本当にそうだと思う。今、国際的に、sit in等が起こっているが、それに連帯し、この法案を止めていきたい。その声明を出したい。」
今井議長は、議案第31号の挙手採決を行い、賛成多数により議案第31号可決を宣した。
58 議案第32号「上皇・上皇后の「大聖寺」訪問時の同志社大学の対応に関し、京都教区としての対応を求める件」 提案者 大山修司
今井牧夫議長は議案第32号上程を宣した。
議案第32号「上皇・上皇后の「大聖寺」訪問時の同志社大学の対応に関し、京都教区としての対応を求める建議」 提案者 大山修司
提案理由
5月15日、上皇が京都を訪問した時、同志社大学でどのような対応がなされていたか、同志社大学の学生から報告があり、京都教区として何とか対応の仕方が出来ないものかと訴えがありました。京都教区は天皇制の問題に取り組みながら、宣教を担ってきたことを踏まえつつ、どのような対応がふさわしいか共に考えていただき、何らかの態度表明をしていただけるよう提案するものです。
ことのあらまし
すでに報道されていますように、2023年5月14日から16日までの間、上皇・上皇后が京都を訪問しました。特に15日は烏丸通を挟んで同志社大学今出川キャンパスと向かい合う「大聖寺」を訪れました。この訪問に際して同志社大学が、次のような対応をとったことを私たちは確認しました。
① 大聖寺を見下ろす位置にある教室のブラインドが閉められており(写真1)、開けようとする学生に対し、警備員が注意をしていた。
② 良心館の西側にある「ラーニングコモンズ」の自習室に、13-15時の間、ロールカーテンを開けないようにとの張り紙がなされていた(写真2、3)。
③ 同志社大学周辺の路上・高い建物の屋上に私服・制服警官が多数配置されており(写真4)、非常に物々しい雰囲気であった。学生・教員が授業のためにキャンパス間を移動することにも支障があった(写真5)。
これらの対応は、学生や周辺住民の権利と自由を損ねるものであります。加えて、キリスト教主義を掲げる大学の対応として、これらの対応はふさわしいものであったのでしょうか。同じく京都の地に在るキリスト者として疑問を抱きます。
天皇制と人権侵害
なお歴史的には、「行幸啓」(天皇皇后の外出)に際し、「警備」と称して数々の人権侵害が起こり、通常の市民生活にも多くの影響が及ぼされてきました。例えば、1982年栃木植樹祭時の過剰警備について、『靖国・天皇制問題情報センター通信』(第13号、1988年9月15日、4頁)は次のように報じています。
「この時〔栃木〕県警は天皇の訪れる寺と神社に対して一般客の閉め出しと、沿道の旅館などに対しては天皇の通過時には2階より上の階に宿泊客を上げないこと、洗濯物を干さないことなどを申し入れた。」
また、「行幸啓」に際しては「精神病」者らへの人権侵害も繰り返されてきました。例えば、桐原尚之「植樹祭の過剰警備に伴う『精神病』者への弾圧と抗議行動」(『生存学』6号、生活書院、2013年3月15日、207頁)では、1975年の天皇皇后の初訪米に関し、警察が所管内の病院に宛てた文書が紹介されています。
「ところで、本年一月から七月末までの間、都内の精神病院から脱院して警察に捜索願いのあった者は一八三名、当署管内では一八名の多数にのぼっていますが、万一これらの脱院者によって、両陛下に対し何らかの不法行為があった場合、内外に及ぼす影響は非常に大きいものがあると考えられるのであります。両陛下のご身辺の安全と不測の事故防止を図るため脱走防止にご協力くださるようお願いいたします。」
これらの歴史的経緯を踏まえると、今回の同志社大学の対応を「小さな出来事」として看過することはできません。我々が確認した以外にも、様々な問題ある「対応」がなされていたのではないかということを心配しています。
京都教区常置委員会への要望
そこで、次の二点を京都教区常置委員会に対して要望します。
① 同志社大学の対応に対して質問を行い、次に示す諸点に関して具体的な回答を得ること。
・警官がキャンパス内に立ち入っていたかどうか。
・今回の対応は同志社大学独自の判断であったか、それとも警察等からの要請があったか。
・今回の対応について、学生教職員への説明を正しくおこなったか。
・これらの対応と「キリスト教主義」の関係。
② 「キリスト教」「自由」「良心」について、京都教区代表と同志社大学とが共に自己点検する機会を持つこと。
賛同者
浅野献一 鳥井新平 平山正道 新井
純 谷村耕太 横田法子 川上 信 井上勇一
川上幹太 堀江有里
谷口ひとみ准議員(推薦/信徒/准97)「この提案は具体的なことをきちんと出しており、私は准議員で議決権はないが賛成する。大学と権力、天皇制との関わりは根深いものがあり、同志社大学もそれに漏れない。この具体的な問題は、氷山の一角。この文章は、常置委員会で整理されると思うが、書き加えてほしいのは、末尾の文章の①の2番目「今回の対応は~」の部分である。大学独自の判断にせよ警察の要請にしろ、最終的な判断に至った経過があって、それは誰か一人の一回で決まった判断ではないはずなので、その経過、どこに初めに情報が入って、どういう経緯で判断したのかを明確にしてほしい。それを求める文章に整えていただきたい。その際に、たとえば、最後の文章、『これらの対応と「キリスト教主義」の関係』において、どこが悪かったのかをきちんと問いただす必要がある。」
鳥井新平議員(近江平安/教師/20)「賛同者の一人として、追加説明、意見を述べさせていただきたい。昨日、案内のあった通り今年9月に京都で部落解放全国会議を準備している。その過程で、今回のフィールド・ワークが京都駅周辺の崇仁と東九条である。その現地のリソース・パーソンと話すなかで、崇仁の竹口等さんが崇仁の歴史をまとめている。それを読むと、かつて、国鉄があったとき、電車が通過するときに、その地域が見えないように植樹をして、乗客から、あるいは天皇が通るときに、そこに目が触れないようにした、という事実が記されていた。また、わたしたち教団の課題とする沖縄、あるいは在日コリアン、あるいは外国籍の方、あるいは戦争において被害を及ぼしたアジア諸国の人たちのことも含めて、わたしたちが小さなことでも黙ってしまうということは、経済と政治との中で、天皇制に飲み込まれていく一つになっていく、ということに思いを強めている。そして、昨年の教団新報の信徒紹介の欄で、イギリスの王室葬儀に参列する皇后の服を仕立てた信徒の紹介記事の内容につき、日本基督教団の天皇制に対する関係について、教団部落解放センターからも他の教会からも声が上がり、教団新報が記事について陳謝することがあった。そういうことを覚えて、京都教区においても、この京都で起こったことについて確認していきたい。新島襄の精神は自由・自治。そのことに反させない、ということで声をあげる必要がある。」
東昌吾議員(堅田/教師/9)「声明文について。同志社大学出身なので私自身は同志社大学と京都教区との関わりについては良くわかっているつもりだが、最近来られた方、またこれを読まれるであろう方々のことを考えると、同志社大学と京都教区との関わりが、この文章だけではあまり分からないようにも思える。この文章に付け加える形で、なぜ京都教区が同志社大学の対応について、このような声明をだすのかをより明確にした方が良いのではないか。今の文章ではあまり明確ではないので。」
大山修司議員(膳所/教師/5)「これまでの同志社の歴史、それから京都教区の歴史を踏まえると、どうしても、切り離して考えることはできない。そういう立場にあるものとして考えていければということである。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「一番最後の行に『京都教区代表と同志社大学とが共に自己点検する機会を持つこと』とあるが、『代表』と言うと、教区議長だが、教区議長とだけ何かするのではなくて、京都教区と同志社大学が共同検証する意味だと受け取ってよいか。そうであれば、『代表』という言葉はなくてよい。」
大山修司議員(膳所/教師/5)「『代表』を削除する。」
今井牧夫議長(京北/教師/57)「この建議は、今この総会で声明を決議するのではなく、建議の提案を常置委員会に対しての要望なので、可決されれば新しく開催する常置委員会でこの提案を議論する。」
今井議長は、議案第31号の挙手採決を行い、賛成多数により議案第31号可決を宣した。
59 議案第33号「2022年度京都教区定期総会議事録承認に関する件」 提案者 常置委員会
今井牧夫議長は、議案第33号「2023年度京都教区定期総会議事録承認に関する件」上程を宣した。議長は議案第33号の挙手採決を行い、賛成多数により可決を宣した。
60 感謝決議の件
今井牧夫議長は、感謝決議の実施を宣した。今井議長は、常置委員会の推薦により谷口ひとみ准議員(推薦/信徒/准98)が総会を代表して謝辞を述べると宣した。同准議員は会場の洛陽教会と総会奉仕者への謝辞を述べた。議場は拍手により、会場の洛陽教会と総会奉仕者への感謝の意を伝えた。
61 閉会祈祷・閉会宣言
今井牧夫議長は、閉会祈祷を内山友也議員(京都葵/教師/61)に依頼し、同議員は閉会祈祷を献げた。
11:45 今井議長は、2023年度第87回(合同後第57回)京都教区定期総会の閉会を宣した。
(注)本議事録中の総会回数表記における「合同後」の表記は、「沖縄キリスト教団と日本基督教団の合同」(1969年2月25日)後の総会回数を示す。これは第67回(合同後第37回)京都教区総会決議(常置委員会付託)に基づく表記である。
以上を本総会議事録とする。 日本基督教団京都教区総会 議長 今井牧夫 印
書記 松下道成 印
2024年2月20日 本議事録承認 日本基督教団 京都教区 常置委員会
京 都 教 区 規
則
第 1 章 地 域
第1条 本教区の地域は次の通りとする。滋賀県及び京都府。
2 本教区に教務遂行のために次の3地区を置く。
滋賀地区、両丹地区、京都南部地区。
第 2 章 教区総会及び常置委員会
教 区 総 会
第2条 教区総会は次に掲げる議員をもって組織する。
(1) 教区内における教会及び伝道所の主任担任教師又はその代務者、但し現住陪餐会員200名を有する教会では、担任教師1名を加え、更に現住陪餐会員200名を増すごとに1名を加えることができる。
(2) 教区内における正教師たる巡回教師及び正教師たる教務教師の互選による総数の3分の1。
(3) 教区内における正教師たる神学教師各神学校の専任者、総数の2分の1。
(4) 教区内における教会の役員たる信徒各教会につき1名、但し現住陪餐会員200名を有する教会では2名とし、更に現住陪餐会員200名を増す毎に議員1名を増すことができる。
(5) 教師又は信徒で常置委員会の議決を経て教区総会議長の推薦する者、但しその数は推薦議員以外の議員総数の100分の8を超えてはならない。
2 前項第2号、第3号及び第5号の議員の任期は2年とする。但し再選を妨げない。補欠による議員の任期は前任者の残任期間とする。
3 第1項第1号乃至第3号の議員及び第5号の議員で教師であるときは本教区の教師名簿に登録したものでなければならない。
第3条 次に掲げる者は准議員として教区総会に出席し発言することができる。但し表決に加わることができない。
(1) 正教師で議員でない者
(2) 補教師で議員でない者
(3) 教区総会において推薦する者
2 前項第1号及び第2号の准議員は本教区の教師名簿に登録した現任の教師でなければならない。但しこの場合隠退教師は現任教師と同じ取扱いを受けるものとする。
第4条 教区総会に議長、副議長及び書記各1名を置く。但し特に必要のある場合は副議長及び書記に関しては教団総会議長の承認をうけ2名を置くことができる。
2 議長及び副議長は正教師たる教師の議員の中から、書記は議員の中から定期教区総会において選挙する。
第5条 議長及び副議長の選挙は投票によって行う。
2 投票は1人1票無記名とする。
第6条 議長及び副議長は有効投票の過半数を得た者をもって当選者とする。
2 前項の規定により当選者を得ることができないときは再投票を行い、なお当選者を得ることが出来ないときは高点者2名について決選投票を行い得票同数のときは抽せんをもって当選者を決定する。
第7条 議長、副議長及び書記の任期は2年とする。但し再選は連続3期までとする。
2 議長、副議長及び書記はその任期満了後でも後任者の就任するまではなおその職務を行うものとする。
3 補欠による議長、副議長及び書記の任期は各その前任者の残任期間とする。
第8条 議長又は副議長が欠けた時は教区総会においてこれを選挙する。
但し議長及び副議長が共に欠けたときは常置委員会に於て、これを選挙し、次期教区総会において承認を求めるものとする。
書記の欠けたときは常置委員会においてこれを選挙する。
第9条 議長及び副議長が共に事故あるときは書記が議長の職務を行い、仮議長を定めるものとする。
2 仮議長は正教師の議員の中から選ぶ。
第10条 議長は議場の秩序を維持し、議事を整理し、教区総会を代表する。
第11条 副議長は議長を補佐し、議長に事故あるときはその職務を代理する。
第12条 書記は議長の命を受け、議事の記録を整理する。
第13条 教区総会は定期総会及び臨時総会とする。
定期総会は毎年1回5月中にこれを開く。
臨時総会は次の各号の1に該当するときにこれを開く。
(1) 議長において臨時緊急の必要があると認めたとき。
(2) 議員5分の1以上の要求があったとき。
(3) 常置委員半数以上の要求があったとき。
第14条 教区総会は緊急の場合を除くの外は開会10日前迄に開会の日時、場所及び会期を定め、議案を附して議員に通知し、これを招集するものとする。
第15条 教区総会において処理すべき事項は次の通りである。
(1) 教区の教勢及び教務に関する事項
(2) 歳入歳出予算及び決算及び財務に関する事項
(3) 教師の按手礼及び准允に関する事項
(4) 牧師、伝道師の就任、退任その他教師の異動に関する事項
(5) 教会及び伝道所の設立、開設、合併、加入、又は解散、教会種別の変更に関する事項
(6) 教会及び伝道所の連絡及び指導に関する事項
(7) 伝道及び公益事業の振興に関する事項
(8) 教会記録の審査に関する事項
(9) 教団総会議員の選挙に関する事項
(10) 訴願に関する事項
(11) 教区規則の変更に関する事項
(12) その他教区に於ける重要な事項
第16条 教区総会はその権限の一部を常置委員会に委任することができる。
第17条 教区総会は議員の総数の3分の1以上の出席がなければ会議を開き議決することができない。
第18条 議事は別段の定めがなければ出席議員の過半数を以てこれを決する。
可否同数のときは議長の決するところによる。
第19条 議案は常置委員会の外議員7名以上の同意があるとき、議員は議案を提出することができる。但し経費を要する議案はこれに必要な収支予算案を添えなければならない。
第20条 教区総会は開会中に次の特別委員を置く。
(1) 議案整理委員 5名
(2) 報告審査委員 5名
(3) 財務審査委員 5名
(4) 請願審査委員 3名
(5) 教会記録審査委員 5名
前項各項の特別委員の外教区総会は必要に応じて特別委員若干名を置くことができる。
第21条 教区総会はその閉会中その業務を行うため次の常任委員を置く。
(1) 会計監査委員 3名
前項の常任委員の外教区総会は必要に応じて常任委員若干名を置くことができる。
第22条 常任委員の任期は議員の任期による。
補欠による常任委員の任期は前任者の残任期間とする。
第23条 会計監査委員は歳入歳出決算その他会計上の監査をするものとする。監査の結果は意見書を附けてこれを教区総会に報告しなければならない。
第24条 教会記録審査委員は教会の記録を審査するものとする。
審査の結果は意見書を附けてこれを教区総会に報告しなければならない。
第25条 特別委員及び常任委員は議員の互選による。
第26条 特別委員及び常任委員はそれぞれ特別委員会及び常任委員会を組織する。特別委員会及び常任委員会はそれぞれ委員長1名を置き、委員の互選によってこれを定める。
委員長は委員会の議長となり、議事を整理し、委員会を代表する。
常 置 委 員 会
第27条 教区に常置委員会を置く。
第28条 常置委員会は次に掲げる者を以て組織する。
(1) 教区総会議長、副議長、書記
(2) 教区総会議員の互選による者17名(内14名を議場で選挙し3名は常置委員会で推挙する)。
第29条 常置委員の任期は1期2年とし、選出した教区総会終了後から改選する教区総会開始前までとする。
第30条 常置委員に欠員が生じたときは、教区総会において定められた補充員からその順位に従ってこれを補充する。
補欠による常置委員の任期は前任者の残任期間とする。
第31条 常置委員会は次の事項を処理する。
(1) 教区総会閉会中総会に代って処理すべき重要な事項
(2) 教区総会の権限に属する事項でその委任を受けた事項
(3) 教区規則の変更、歳入歳出予算及び決算その他教区総会に提出すべき議案に関する事項
(4) 教区総会が成立しないとき又は教区総会議長において教区総会を招集するいとまがないと認めたとき、教区総会に附議すべき事項
(5) その他教区における重要な事項
第32条 常置委員会は第31条を遂行するため小委員会を置くことができる。
第33条 常置委員会の処理事項は次期教区総会に報告し、その承認を得なければならない。
第34条 常任常置委員を若干名置き、常置委員会にて委託された事項または緊急にして常置委員会を開くいとまなき事柄を処理する。
その処理事項は次回常置委員会に報告し承認を得なければならない。
第35条 常任常置委員会は、教区総会議長、副議長及び書記と常置委員の互選による者若干名を以て構成する。
第 3 章 部および委員会
第36条 教区の教務を遂行するために次の部を置く。
(1) 宣教部
(2) 教師部
(3) 人事部
(4) 財務部
第37条 各部の所管事項は次の通りである。
(1) 宣教部は3地区の伝道、教育、社会に関わる活動を調整、総括し、教区の宣教活動をつかさどる。
また、必要に応じて常置委員会の承認を経て、特設委員会を設置することができる。
(2) 教師部は教区の教師研修、継続教育をすすめ、教師の親睦、互助、研修その他の事項をつかさどる。
(3) 人事部は、教区内においての教師の任地の斡旋に関する事及び教師の援護に関する事項をつかさどる。
(4) 財務部は教区内における負担金の割賦及び徴収、教区の財産管理、その他財務に関する事項をつかさどる。
2 各部の所管事項の執行は教区規則において別段の定めあるときの外は委員の過半数を以て決する。
第38条 各部に委員長及び委員若干名を置く。
2 委員は教区総会においてこれを選出し、委員長は委員の互選による。
3 委員の任期は2ヵ年とする。
第39条 委員に欠員を生じたときは常置委員会の議を経てこれを補充する。
補充による委員の任期は前任者の残任期間とする。
第40条 教区は必要に応じ教区総会の議決を経て常設委員及び特設委員を置くことが出来る。
2 常設委員会
(1) 教職謝儀委員会
(2) アジア宣教活動委員会
3 特設委員会
(1) 「教会と社会」特設委員会
(2) 部落解放センター運営特設委員会
(3) 障がい者問題特設委員会
(4) 性差別問題特設委員会
(5) 「合同」問題特設委員会
(6) 不登校・ひきこもりの青少年や家族と共に歩む特設委員会
4 常設委員及び特設委員の定数及び任期は教区総会の定めるところによる。
第 4 章 教 区 事 務 所
第41条 教区事務所は京都市上京区一条通室町西入るに置く。
第42条 教区事務所は次の事項を処理する。
(1) 総務局よりの通達及び総務局に提出すべき書類に関する事項
(2) 教会、伝道所に通達すべき事項
(3) 官庁その他各種団体との連絡に関する事項
(4) 統計、記録並に文書の保管に関する事項
(5) 教区総会及び常置委員会の所管事務に関する事項
(6) 各部及び常設委員会の所管事務に関する事項
(7) 教団規則、教区規則その他の規則により処理すべき事項
第43条 教区事務所に幹事その他の職員を置くことができる。
2 幹事その他の職員は常置委員会の議を経て教区総会議長が任用する。
3 幹事その他の職員は常置委員会、各部及び常設委員の事務を処理する。
第 5 章 地 区
第44条 地区は教区のもとにあって教会活動に必要な事項を取扱う。
第45条 地区には、その活動に必要な地区委員若干名を置く。
第46条 地区の経費は教区よりの交付金及びその他の収入による。
第 6 章 財 政
第47条 教区の経費は教会及び伝道所の負担金、献金、教団交付金その他の収入を以てこれにあてる。
第48条 教会及び伝道所負担金は教区総会の議決を経て定める。
2 前項の負担金は教会及び伝道所の歳出経常費総額を基準としその他適当な方法によって定める。但し補助を受ける教会においては補助金を控除した額による。
第49条 前条の負担金は月額とし、教区事務所に納付するものとする。
第50条 天災その他やむを得ない事情のための負担金を納することが出来ない教会又は伝道所があるときは、その申請により常置委員会の議を経て、その負担金の1部又は全部を延納、又は免除することができる。
第51条 予算はこれを経常及び臨時の2部に分けて、各これを款項目に区別するものとする。
予算に定めた各款の金額は彼此流用することが出来ない。
第52条 天災その他やむを得ない事由により必要を生じたときは、常置委員会の議を経て、予算の追加又は更正をすることができる。
第53条 特別の必要により、2年以上継続すべき臨時の歳出があるときは、教区総会の議を経て年限を定めて継続費を設けることができる。
第54条 特別の必要があるときは、教区総会の議を経て特別費を設けることができる。
第55条 予算案はこれを教区総会に提出しなければならない。
第56条 教区総会に於て予算が成立しないときは前年度の予算を踏襲する。
第57条 決算は予算と同形式にこれを作成し、年度終了後3月内に会計監査委員の監査を受けなければならない。
第58条 本教区の会計年度は毎年4月1日に始まり翌年3月31日に終わる。
補 則
第59条 教区総会議長の承認を受くべき事項は別段の定めがある場合を除きすべて常置委員会の議を経なければならない。
第60条 教区総会議長の承認した事項はすべて教団総会議長の同意を経なければ変更することができない。
第61条 本教区規則は教区総会において、出席議員3分の2以上の同意を経なければ変更することができない。
附 則
第62条 本教区規則は、教区総会において決議せられ教団総会議長の承認した日からこれを施行する。
第63条 本規則の施行に関する細則は別に定める。
1963年5月 第20回総会 制定
1964年5月 第21回総会 変更
1965年5月 第22回総会 変更
1977年5月5日 第41回総会 変更
1977年7月19日 教団常議員会承認
1979年4月30日 第43回総会 変更
1983年4月29日 第47回総会 変更
1997年5月3日 第61回総会 変更
2002年5月3日 第66回総会 変更
2005年5月4日 第69回総会 変更
2009年5月5日 第73回総会 変更
2010年5月4日 第74回総会 変更
2011年5月4日 第75回総会 変更
2013年5月4日 第77回総会 変更
2014年5月6日 第78回総会 変更
2015年5月4日 第79回総会 変更
2020年4月1日 第83回総会 変更
2023年5月19日 第87回総会 変更
日本基督教団 京都教区 部落解放センター規約
2019年5月13日制定
(前文)京都教区部落解放センター設置の経緯
日本社会に根強く残る部落差別をなくすために、多くの取り組みが広く社会でなされてきた。そのなかで日本基督教団京都教区は、1979年教区総会で部落差別問題特設委員会の設置を決議し、教区の責任において部落差別問題への取り組みを推進し、夏期研修会を始めとして差別をなくすための闘いを行ってきた。しかし、活動を継続するうえで委員会の機能だけでは不十分であり、具体的かつ恒常的なセンターの設置を必要として、1992年に教区総会で設置を決議し、日本基督教団近江平安教会内に京都教区部落解放センター(以下、センターと略称)を開設した。
(名称)
第1条 本センターは「日本基督教団京都教区部落解放センター」と称する。
(所在地)
第2条 本センターは活動のため事務所を置く。事務所は当分の間、日本基督教団近江平安教会に置く。
(目的)
第3条 本センターは、京都教区において部落差別や、あらゆる差別撤廃のために諸教会、諸団体と連帯し活動する。またそのための具体的なプログラムは、部落解放センター運営特設委員会が立案し実行する。
(部落解放センター運営特設委員会)
第4条 本センターの運営・議決機関は部落解放センター運営特設委員会である。
2 委員は教区総会において推薦・承認される。
3 委員の定数は教区総会において決定する。
4 委員会に委員長、書記、会計を各1名置くこととし、委員の互選により選任する。
5 委員長、書記、会計に第5条の主事及び第6条の職員を加えたものを常任運営委員とし、必要に応じて常任運営委員会を開く。
6 委員長は委員会を代表する。また、教区総会及び常置委員会に出席し、活動計画及び活動報告、歳入歳出予算、決算、および財務に関する事項を報告し承認を受ける。
7 委員会で処理すべき事項は、次の通りである。
(1) 委員の選任と員数に関する事項。
(2) センターの活動に関する事項。
(3) 日本基督教団部落解放センターとの連携に関する事項。
(4) センターの歳入歳出予算、決算、及び財務に関する事項。
(5) 教区内の取り組みの推進、並びに教区とセンターとの連携に関する事項。
(6) 関係諸団体との連帯に関する事項。
(7) 規約の変更に関する事項。
(主事)
第5条 本センターは活動のために主事を置く。主事は教区総会の付託により常置委員会が任命し、センター活動推進の働きを担う。
(職員)
第6条 本センターは事務のために職員を置くことができる。職員は主事を補佐する。
(会計)
第7条 本センターの活動は、教区からの交付金及び諸教会からの献金・募金等をもって充てる。
(規約の変更)
第8条 本規約は教区総会において承認を受け変更できる。
(付則)本規約は2020年4月1日より施行する。
相互交流を始めるにあたって
謝罪と意志表明
韓國基督教長老會大田老會 貴下
1998年6月30日
日本基督教団京都教区
1967年、日本基督教団は、日本の侵略と植民地支配の過ちを謝罪し、赦されて韓国の三教団(韓國基督教長老會・大韓イエス教長老會・基督教大韓監理会)との「宣教協約」を結ぶことが出来ましたが、それから30年経過した今、韓國基督教長老會大田老會と日本基督教団京都教区との交流を始めるに当たって、私たちも韓国とその諸教会に対して赦しを乞うことから始めなければならないことを痛感しています。
日本は、古くは多くの文化的影響と恩恵を韓国の人々から受け、双方の人々が親密な交流を持っていた時代がありました。しかし、1590年代の豊臣秀吉の侵略と、19世紀後期の日朝修好条約等による侵略的行為、そして1910年の日韓併合条約以来36年間にわたる植民地支配の歴史は、韓国とそこに住む多くの人々に多大な苦しみを与えました。
1945年、日本は敗戦し、戦争放棄を掲げた平和憲法の下に新しい歩みを始めたはずでありましたが、犯した過ちを真摯に反省することをせず、厳しい苦難を強いた韓国を初めアジア諸国に対する謝罪と関係改善の努力を怠ってきました。それどころか、自己の利益のみを求めて韓国とその人々を利用し、人権さえ軽んじる姿勢は、質的に戦前と同じです。また武装化はアジアの平和を脅かすほどになってきています。
そうした歴史の中で言い尽くせない苦悩を味わわされた日本軍「慰安婦」にされた方々や、強制連行された人たち、被爆された人たちなど戦争被害者に対する補償もなされず、その苦悩が未だに続いています。また、在日韓国人の基本的人権に関わる不平等性も解消されていません。
私たち日本のキリスト者は、これらの歴史的事実を他人事として見ることは許されません。むしろ、戦前戦中の国策を批判することをせず、それに加担してしまったこと、また、戦後の日本のあり方に関しても、キリスト者として預言者的使命を果たすことができず、自ら罪責を負うことにも努力が不十分であったことを深く反省しています。
この度、韓國基督教長老會大田老會から先に日本基督教団京都教区との交流の契機を与えて下さったことに対して、心から感謝申し上げます。この交流を始めるに先立ち、私たちは上記の反省に基いて韓国とその諸教会に対して謝罪いたしますと同時に、今後、日本が韓国を初めアジア諸国の人々に対して誠意ある態度をとるために一層の努力をする決意を表明いたします。
この相互交流が神に祝福されて、21世紀における大田老會と京都教区双方の宣教に明るい灯をかかげるものとなるように祈ります。
(参考)1998年度京都教区定期総会【議案第21号】
韓國基督教長老會大田老會と日本基督教団京都教区との交流開始に関する件
提案:京都教区は韓國基督教長老會大田老會と「相互交流のための同意書」(相互交流を始めるにあたっての京都教区の謝罪と意志表明を添付)を両者が締結することによって交流を開始することを提案する。
提案理由:この交流の提案は同意書に記してある「これまでの経過」の通り大田老會からなされた。しかし、過去の日本と韓国の歴史的経緯の故に今なお信頼関係を持つことが出来ない両国の状況に於いて、我々が積極的に歴史の正しい理解に努め、謝罪し、誠実にその証しの業を行い、宣教協力を推進していくことは大切であり、この交流はむしろ我々の求めるべきものである。またこの交流は1967年に結ばれた日本基督教団と韓国三教団との宣教協約の線にも沿うものである。それ故、我々はこの交流を神の御旨と信じ、主体的に決意して開始したい。
なお、同意書の前文中の「日本基督教団京都教区は過去に朝鮮半島の植民地化という甚大な罪を犯した日本の国策に加担したことに深い謝罪の念を抱きつつ」との文と、添付した「相互交流を始めるに当たって―謝罪と意志表明」は韓国側の要請があったものではなく、こちらから自発的に付加することを申し出たものである。
議案報告書の書式について
京都教区事務所
議案報告書を読みやすくするため、簡素で合理的な書式基準を作成しました。以下の書式にご協力願います。
以下は、2019年度より試行中の書式です。既成の様々な書式は、学術論文や各種ワープロソフトの書式などが混用されて基準が判然としないことから、京都教区の過去の例と自治体公文書を参考に、様々な方々のご協力により新たに作成したものです。この書式は教区の文書すべてではなく、議案報告書における基準です。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
1 基 本
(1)洋数字・英字は基本的に半角とする。文中ひと文字や英字略称などには全角使用もできる。
(2)階層順序を示す数字(記号)は半角で表記し、以下を原則とする。(混同が起きにくい配列)
1 → (1) → ① → ア → (ア) → a → (a)
(3)階層数字(記号)右横にピリオドは打たない。階層数字(記号)のあとにひとマス空ける。
(4)「第1回」と回数を示す文言は、上記(1)の表記と重複させない。(回数表記を優先する)
(例)委員会開催の表記として「① 第1回」とは記さず、「第1回」と記す。
(5)可能ならワープロのタブを利用して、階層が下るごとに行の開始位置を下げる。
(6)記号は一般的用途のものを用いる。目立たせる「◎」「★」などは基本的に使わない。
区切り記号「:」の多用を避け、「半角あけ」などで対処できる箇所はそうする。
(7)議案報告書の原稿はB5版を基本とし、フォントはMS明朝の10.5Pを基本とする。
2 行事報告の表記
原則として下記(例)の書式を参考に短く整える。終了時刻と出席者数を必ず書く。
(例)○○について考える集い 2018年5月17日(金)17:00~21:00 於 ○○教会 27名
テーマ「明日の宣教」 講演「現代社会と聖書」山田太郎(教会名など所属)
3 名の表記
(1)一文字の名・姓の表記は、委員会組織などで名前を列記する場合は、(例)田中正→田中 正のように半角空ける。文章中は基本的に空けずに続ける。
(2)人名の敬称をどの人にも原則として省略する(読み上げ時の「さん」付けは自由)。人名に職業・立場・所属などの表記を付けることは、義務でなく必要に応じる。日本基督教団教師は牧師・伝道師を区別せず教師と記す。
(3)外国名・難読名・一般的でない読み方の名には、その稿の初出時にカッコして読み方を記す。
(例)大田(テジョン)老會、宿禰(すくね)次郎、愛実(あみ)の会。
ただし議案報告書の議員名簿(ふりがな付き)の人名はこの限りでない。
(4)団体などの略称は、その稿での初出時に、カッコして正式名称を表記する。
(例)滋賀同宗連(同和問題に取り組む滋賀県宗教教団連帯会議)
(5)教区内で慣用が定着した短縮表記は、誤解が起きにくい文脈なら多用してよい。
(例)日本基督教団→教団、京都教区センター→教区センター
4 会計の表記
(1)2年任期終了年度の収入「交付金」は当初予算から残金(教区への返金)を引いた額で記す。
(2)会計報告に監査報告を必ず付ける。
(「監査の結果、適正と認めます。」監査年月日 監査名 印)
教 区 諸 制 度 一 覧
京都教区は以下の諸制度を設けています。必要に応じてご活用ください。各制度欄の制度名称の左上のカッコ内は、その制度の担当機関です。申請用紙など詳細は、教区事務所または申請先に問い合わせてください。
京都教区事務所
1 教会謝儀支援 規則 担当 教職謝儀委員会
2 会堂・牧師館改築資金貸出金 要綱 担当 常置委員会・宣教部
3 互助伝道費 実施要領 担当 宣教部
4 宣教(説教)者派遣制度 実施要領 担当 宣教部
5 伝道所等への緊急貸出金 要綱 担当 宣教部
6 特別融資貸出 要綱 担当 教職謝儀委員会
7 被災などに関する信徒への緊急貸出金 宣教部内規 担当 宣教部
8 青年育成支援金制度 宣教部内規 担当 宣教部
9 災害時緊急見舞金・支援金 要綱 担当 常置委員会
10 京都教区内各地において、災害が発生した場合の
教区および各教会・伝道所での対応に関するガイドライン 担当 常置委員会
(教職謝儀委員会)
1 教会謝儀支援 規則
〈目的〉
1 京都教区は教区宣教基本方針・方策のもと、各個教会・伝道所間の宣教連帯を推進するために教会謝儀支援を行う。それを進めるために規則を制定する。
〈名称と実施委員会〉
2 この教区の宣教連帯(デナリオン献金運動)を推進する規則の名称は、京都教区教会謝儀支援規則とする。またこの規則は、この宣教連帯を実施する上で、教会謝儀支援基準を明記する。
3 この規則に基づく事業を推進するために、教区教職謝儀委員会がこれを担う。また教区教職謝儀委員会は各地区に事業推進のためにデナリオン推進委員をおく。
〈財源〉
4 京都教区は、その事業の目的達成に向けて、各教会信徒、教職、さらには京都教区に関わるすべてが当事者となって、デナリオン献金、教職謝儀互助献金等の献金運動を推進する。
デナリオン献金、教職互助献金その他の宣教連帯のための献金は、2016年度定期教区総会決議に基づき、1年間の全献金総額をプールして次々年度の教会謝儀支援に用いる。
5 加えて、教区経常会計からの繰入金を、2016年度定期教区総会決議に基づき、支援実施の前年度の教区経常会計予算全体の10%以下の額を充当する。また、同総会決議に基づき、毎年の支援額の乱高下を防ぐために宣教連帯特別会計から用いることができる。
6 京都教区教会・伝道所は献金運動及び教職互助献金等を推進するにあたり、デナリオン献金担当者を置くようにする。
〈教会謝儀支援〉
7 教会・伝道所は、招聘した主任担任教師への謝儀に責任を持ち、やむを得ず謝儀支出に困難がある場合の補填のために所定の書類をもって、教会謝儀支援を教区に申請することができる。その場合、教会は当該年度(支援年度)の予算案を提出する。
〈教会謝儀支援基準〉
8 以下のように支援基準を定める。
① 支援は、教会謝儀支援を目的とした基準であり、教会主任担任教師に限る。
② 支援申請の対象は、原則として予算案の経常収入450万円以下とする。
③ 教会謝儀支援額は、原則として100万円以下とし、教区教職謝儀委員会が支援申請した教会の財務状況を把握し、決定する。
〈教会謝儀支援の決定〉
9 教会より教会謝儀支援申請があった場合、教職謝儀委員会は申請に基づいて審査し、その整合性と妥当性を確認した上で、支援額を決定する。なお、新しく教会謝儀支援を申請する教会・伝道所は、申請以前の早期に教職謝儀委員長に相談し、本制度の内容および運用状況を確認して申請することが望ましい。
10 教職謝儀委員会は、当該年度の前年度11月中に申請用紙を教会・伝道所に配布する。教会・伝道所は、申請を1月中にする。2月に審査し、3月中頃までに申請教会に支援決定額を通知する。なお、教会謝儀支援決定については、常置委員会の承認を受け、次の年度当初に開催される教区総会において報告をする。
11 教会謝儀支援は4月に開始し、翌年の3月をもって終了する。原則的に中途からの教会謝儀支援はないものとする。
〈規則の見直し〉
12 教職謝儀委員会は、2年ごとにこの規則を見直し、常置委員会へ提案することができる。
附 2009年4月1日施行 2018年2月13日一部改定 2019年2月12日一部改訂
(常置委員会または宣教部)
2 会堂・牧師館改築資金貸出金 要綱
Ⅰ 貸出金
1 貸出金は、会堂・牧師館・付属館の新築・増改築等、土地建物に関わる費用に適用される。幼稚園および保育園には適用されない。
2 貸出金は、一件に対し500万円を上限とする。
3 返済期間は、200万円までは2年、無利子。
201万円より500万円までは5年、無利子とする。
返済期間を超えた場合は、年2%の利子を受けることを原則とする。
4 申請は、所定の申請手続きに沿って、宣教部委員会宛に申請書を提出するものとする。
但し、200万円を超える場合は、常置委員会の承認を必要とする。
Ⅱ 申請手続
1 申請書は、必要書類を添付して宣教部委員会に提出するものとする。
2 添付書類は次のものとする。
(1)200万円までは以下の通りとする。
① 役員会記録の写し、図面。
② 連帯保証人2名を選任。
(2)200万円を超え500万円までは、以下の通りとする。
① 最新の教会年度報告書ABC表写し
② 教会総会記録写し
③ 土地購入の場合、地主の承諾書または売買契約書写し
④ 建築・増改築の場合、業者の見積書、建築確認書写し
⑤ 事業の必要性を証する地域性、教会の略史等
⑥ 事業に関する資金収支計画書
⑦ 償還計画書
⑧ 土地・建物登記簿謄本
⑨ 予約献金者一覧表
⑩ その他募金趣意書など関係書類
⑪ 連帯保証人2名を選任
注)書類⑧に関しては、教団特別財産であって教団に登記簿謄本が保管されている場合には、提出の必要はありません。
3 申請書及び添付書類は2部作成し、1部を教会保存、1部は宣教部を経由して教区保存とする。
4 申請が承認され、決定通知を受けた教会・伝道所は、直ちに、次の中から必要書類を提出するものとする。
① 貸出金交付申請書
② 借用書3通
③ 工事契約書(新築・増改築の場合)
④ 売買契約書(購入の場合)
⑤ 建築許可証または確認書の写し
⑥ 教団特別財産登記申請書(非法人の場合)
⑦ 会堂共済組合加入申込書または火災保険証の写し
5 援助を受けた事業が完了した時には、直ちに完成報告書を提出しなければならない。(写真等の添付が望ましい。)
Ⅲ 火災保険等加入の義務
援助を受けた建物に、必ず日本基督教団会堂共済組合の火災共済契約を結ぶか、または火災保険を掛けなければならない。
Ⅳ 施行日
この要綱は、2005年9月14日から施行する。
〈留意事項〉
○ 土地・建物購入の要件
1 土地・建物売買契約は、代金支払いをその物件の所有権移転登記と同時にするように締結しなければならない。
ただし、契約締結の時に、代金の一部を手付けとして支払う旨を定めることができる。
2 その物件に抵当権その他の負債がついている場合は、それが登記簿から抹消された後か、所有権移転登記と同時に抹消されることが確実でなければ、売買契約をしてはならない。
3 農地の場合は、地目変更認可が可能であることが確実でなければ、売買契約を結んではならない。
また契約と同時に地目変更の手続きをとらなければならない。
○ 建築にあたって
会堂・付属館の新築・増改築にあたっては、障がいを持つ人々が、心おきなく出入りできるような設備を考慮する。
(宣教部)
3 互助伝道費 実施要領
【趣旨】
第1条 それぞれの地域の課題を担うべく宣教の業の前進に資するよう京都教区宣教部がその予算の範囲内で互助を行なう。
【対象】
第2条 京都教区内の教会・伝道所、並びに京都教区「祈りのカレンダー」に掲載されている諸団体と諸施設、および宣教部が認める諸団体・諸施設が行なう活動を対象とする。ただし、教区から活動費が支出されている諸団体、諸施設は除く。
2 活動のうち、諸教会・伝道所・団体・施設が自力で行なえる活動は対象外とする。
【互助額】
第3条 1件最大10万円を限度とし、年度予算を30万円とする。
【申請】
第4条 所定の申請用紙に必要事項を記入し、教区事務所を通して宣教部に提出する。宣教部が必要と判断した場合には計画書・予算書・関係書類などを提出しなければならない。
2 2年連続して申請することはできない。
【申請期間】
第5条 当該活動を実行する前年度の3月末日を第1回目の申請締め切り日とする。
2 第1回申請で互助枠が満たされていない場合、9月末日を第2回目の申請締め切り日とする。
【採択・通知】
第6条 提出された申請書に基づき、宣教部が互助の可否を決定し、その結果を当該活動の責任者に文書で通知する。
2 通知後、教区事務所が決定額を指定の銀行口座に振り込む。
【実績報告】
第7条 当該活動を実行したのち、その責任者は速やかに所定の用紙にて宣教部宛に実績報告書を提出しなければならない。
【要領変更】
第8条 本要領の変更は、宣教部が決定し、京都教区常置委員会の承認によって行なわれる。
附 則 この要領は2010年1月31日から施行する。
(宣教部)
4 宣教(説教)者派遣制度 実施要領
【趣旨】
第1条 財政的な問題などで担任教師がいない教会・伝道所(以下「教会」)の宣教(説教)者を派遣する。このことを通して教区内諸教会の交流を推進する。
【対象】
第2条 担任教師がいない京都教区内の教会を対象とする。
【宣教(説教)者登録】
第3条 必要に応じて派遣宣教(説教)者を募り、登録する。登録される者は、信徒・教師の別を問わない。
2 窓口は教区事務所、運営は教区議長、宣教部委員長、各地区長が担当する。
【宣教(説教)者派遣】
第4条 教会からの申請に基づき、予め登録している宣教(説教)者を宣教部が斡旋する。
2 1教会につき、年12回まで申請できる。
【派遣費】
第5条 年間予算を20万円とし、宣教(説教)者には1回に付き交通費として5千円を宣教部会計より支払う。
2 派遣された宣教(説教)者は、上記以外に謝礼や接待等を求めてはならない。
【申請】
第6条 教会が、所定の申請用紙に必要事項を記入し、教区事務所を通して宣教部に提出する。
【申請期間】
第7条 教会は1年の計画を立て前年度の1月末日を第1回目の締切として申請する。
2 第1回申請締切後、予算に余裕があった場合、7月末日を第2回目の申請締切日とする。
3 緊急の場合はこの限りではない。
【採択・通知】
第8条 提出された申請書に基づき、宣教部が決定し、その結果を教会の責任者に文書で通知する。
2 通知後、派遣宣教(説教)者と当該教会が連絡を取り日程等を決定する。
3 宣教者は決定事項を予め教区事務所に連絡し、それに基づき交通費を宣教者に支払う。
【実績報告】
第9条 当該事業を執行したのち、教会は速やかに所定の用紙にて宣教部宛に実績報告書を提出しなければならない。
【要領変更】
第10条 本要領の変更は、宣教部が決定し、京都教区常置委員会の承認によって行なわれる。
附 則 この要領は、2013年1月15日から施行する。これに伴い従来の「宣教部教会講壇応援補助実施要領」は廃止する。
(宣教部)
5 伝道所等への緊急貸出金 要綱
【趣旨】
第1条 この貸出金は、伝道所や宗教法人格を持たない教会など、経済的基盤の脆弱な伝道所・教会が、緊急かつ重要な事態が起こった際に、宣教部の判断で資金を貸し出すことを目的とする。
【対象】
第2条 伝道所、宗教法人格を持たない教会、経常収入合計が100万円を下回る教会を対象とする。
【貸出金額・予算】
第3条 貸出金は1件につき最大30万円とする。予算は、宣教部の特別会計から支出する。
【申請】
第4条 伝道所・教会の主任担任教師または代務者が、宣教部委員会(以下、委員会)に、貸出金の目的を明記の上、書面にて申請する。ただし次回委員会開催まで間に合わない場合は宣教部委員長に対して同様に申請する。
【決定】
第5条 委員会で申請を協議し、貸出金額を決定する。次回委員会開催に間に合わない場合は宣教部委員長が判断し決定する。その場合は、直後の委員会に報告し、承認を得る。
【返済】
第6条 申請が承認されてから2年間のうちに返済する。利子は課さない。
【要綱変更】
第7条 本要綱の変更は、委員会が決定し、京都教区常置委員会の承認をもって行われる。
附 則 この要綱は2015年2月10日から施行する。
(教職謝儀委員会)
6 特別融資貸出 要綱
1 融資金
(1)特別融資金は、京都教区内に在職する教師の家庭で、出産、入院、入学、慶弔事等のため、まとまった資金が必要になった時に、貸し出すことを目的とする。
(2)貸出金は、一件に対し30万円を上限とする。
貸出件数は5件までとする。
(3)返済期間は、2年以内とする。無利子。
(4)返済は2年間のうちに、一括・分割あるいは月割で返済すること。
(5)完済後1年を経なければ、原則として再度の貸出は出来ない。
但し、特別な事情がある時には、申し出ること。
2 申請手続
(1)申請書は、教職謝儀委員会に提出するものとする。
(2)申請は、教師本人が行うものとする。
(宣教部)
7 被災などに関する信徒への緊急貸出金(宣教部内規)
【趣旨】前文
宣教部は、京都教区内の伝道所・教会に属する、信徒個人が災害など緊急事態に直面した場合、限定した範囲で行う貸出金制度を設ける。理由は、緊急時を想定した教区による支援制度として、教師とその家族には「特別融資貸出」制度、小規模会計の伝道所・教会には「伝道所等への緊急貸出金」制度があるが、信徒個人を対象にした同種の制度がないことである。
宣教部は、被災の現実例を踏まえた適切な制度の検討を続けた結果、宣教部の内規として下記の簡潔な枠組みを作成し、申請を受けた場合の貸出の可否や内容は、その都度に宣教部が判断することを決定した。これは被災の状況、信徒個人の状況は千差万別であり、どの場合でも一律に有効な制度を策定することは、宣教部としては不可能と判断したからである。また同時に、本内規の性質を、大規模災害時の被災者網羅的な支援ではなく、信徒個別の事柄に即した範囲内での貸出とし、本内規での対応能力を超えると宣教部として判断する事案に関しては、本内規を適用しないことを申し合わせた。
【対象】
第1条 京都教区の伝道所・教会に属する信徒を対象とする。
【支援上限額と財源】
第2条 貸出は1件(1名)最大30万円とし、2014年度廃止決定の「宣教支援金」積立残金(宣教部保有)において宣教部が定める範囲内を財源とする。
【申請】
第3条 対象者が、災害などの緊急事態に直面して、臨時の貸出金を宣教部から受けることを希望する場合、緊急事態の状況説明を含めた申請理由、希望する貸出内容、その他宣教部委員長が求める事項を記入した書面で、委員長に対して申請を行う。
【決定】
第4条 申請を受けて宣教部は、宣教部が支援する妥当性、貸出の内容・形式、申請者と交わす確認事項などを判断し、貸出の可否を決定する。ただし、宣教部決定までの時間的猶予がないと委員長が状況判断した場合は、委員長が宣教部を代行して支援の可否その他を決定して責任を負い、直後の宣教部委員会に報告して承認を得る。
【変更】
第5条 本内規の変更は宣教部が決定する。
附 則 本要綱は2018年12月12日から施行する。
(宣教部)
8 青年育成支援金制度(宣教部内規)
1 この支援金は、京都教区内の青年・学生が、教区内の委員会が計画する研修などに参加して、多様な経験をすることで人材育成に資することを目的とし、経済的な支援を行うためのものとする。
2 廃止した「宣教支援金」残金より、年間30万円を上限として、試行的に2017年度より10年間、「青年育成支援金」として支出項目を作成し支出する。支出が30万円に満たない場合は、支出した分を補い、年間30万円を確保する。
3 原則として、京都教区内の各委員会の主催する研修(沖縄研修旅行、ネパールワークキャンプ、大田老會との交流における派遣など)に、青年・学生が参加する場合の補助を目的とする。なお関係する各委員会の推薦を必要とする。
4 対象者は、30歳以下の青年・学生(大学生・高校生など)として、本人が宣教部に申請を行い、宣教部が支出を判断する。
5 この支援を受けた者には、宣教部へ研修の報告を提出することを義務付ける。
6 この内規は宣教部の承認をもって変更することができる。
附 則 本内規は2017年2月14日から施行する。
(常置委員会)
9 災害時緊急見舞金・支援金 要綱
【目的】
第1条 甚大な災害が発生した際、被災した教会・伝道所に対して、教区から緊急の見舞金を支出する。また、見舞金と別に、被災地の教会・伝道所が関わる救援活動を支援することを目的に、緊急の支援金を教会・伝道所に支出することができる。
【見舞金】
第2条 原則として1教会・伝道所に対して10万円を1回支出する。支援金も同様とする。1教会・伝道所に対して、見舞金と支援金の両方を支出することができる。
【予算】
第3条 年度ごとの予算化はしないが、見舞金および支援金を支出する場合は、教区資金特別会計より、最大400万円を支出し原資とする。ただし被災した教会・伝道所が20を越える場合はこの限りではない。
【運用】
第4条 「京都教区内各地において、災害が発生した場合の教区および各教会・伝道所での対応に関するガイドライン」に基づき、被災を確認したうえで、教区議長(対応できない場合は教区三役)が判断し、決定する。
【報告】
第5条 見舞金および支援金を支出した場合、教区議長(対応できない場合は教区三役)が災害発生後に開く災害対策小委員会、常置委員会で報告を行う。
【要項変更】
第6条 本要綱の変更は、災害対策小委員会が提案し、常置委員会の承認によって決定する。
附 則 本要綱は2013年11月12日から施行する。
(一部変更 2014年11月11日)
(常置委員会) (2011年作成)
10 京都教区内各地において、災害が発生した場合の
教区および各教会・伝道所での対応に関するガイドライン
1 災害発生時の初期対応
被害状況の情報収集と伝達をできるだけ迅速に行う。
(1)教区の対応
① 教区議長(教区三役)は災害発生当該地区の地区長に連絡をとり、地域と教会および関係施設などの被害状況など情報収集を依頼する。
・教区三役と各地区長は互いに携帯電話番号を知っておく。
② 同時に、災害発生地域の各教会・伝道所に連絡をとり、状況確認を行う。
③ 教区の災害対策拠点は教区事務所に置き、情報収集のルートを教区事務所に一本化する。
・教区議長(教区三役)は教区事務所にあって、情報収集をはじめ災害への対応、支援活動を統括する。
④ 教区内の各教会・伝道所に被害状況を伝える。
(2)被災地・被災教会の対応
① 被災地域の教会・伝道所は会員の安否確認と被災状況をできる限り把握する。
② 教区事務所(または地区長)に被害状況(教会・伝道所、会員、できれば地域の状況も含めて)を連絡する。
③ 地域の被災者の緊急避難場所として教会施設を提供する場合の受け入れについては、あらかじめ各教会・伝道所で確認しておき、それに基づき対応する。
2 災害発生後の継続対応
災害状況に応じて教区としての支援体制をできるだけ迅速に組み、支援活動を行う。
(1)常置委員会を招集し、被災状況を把握し、対応を協議して必要な支援内容を決める。
(2)支援活動に必要な資金を支出する。当面の支出については教区議長が決済する。
・支出内訳は常置委員会に報告して承認を得る。
(3)教区事務所で継続した対応ができるように、スタッフ体制を組む。
(4)必要な支援内容を確認し、支援体制を構築する。
・支援ボランティア、支援物資、支援募金ほか。
(5)他教区にも被害状況を随時伝えるとともに、必要ならば支援要請も行う。
・FAXまたはメールを用いる。